瀬戸が世界選手権優勝を報告

競泳

 日本学生選手権(インカレ)を終え、ひと区切りがついた瀬戸大也(スポ1=埼玉栄)が、世界選手権の結果を鎌田薫総長、友添秀則スポーツ科学学術院長に報告した。世界水泳での400メートル個人メドレー日本史上初優勝という偉業についてだけでなく、早大生として臨んだインカレの感想、また2020年夏季東京五輪へ向けての意気込みを語った。

瀬戸、金メダルを胸に堂々の凱旋

 「世界水泳で最高のパフォーマンスをすることが、ことしの一番の目標だった」(瀬戸)という言葉通りの結果を叩き出した。思い描いた通りのレース展開で、自己ベストを更新し優勝。世界の大舞台にも臆さない精神力を見せる。初出場したインカレでは、2つの個人種目がともに2位、対抗リレーにも出場した瀬戸の存在がチームに与えた影響は大きい。“インカレでワセダに貢献”という目標を十分に達成したと言えるだろう。

 2020年夏季五輪招致に向けての展望にも触れた。競技人生のピークで五輪が自国開催されることについては「本当に幸せ。(7年後の自分は)最高の姿しか見えません」と話す。萩野公介選手(東洋大)を始めとする同年代の選手らと切磋琢磨(せっさたくま)し、日本水泳界を盛り上げていく決意を新たにした。そして、自身の夢は“世界新記録で五輪の金メダルを取る”こと。「(北島)康介さんみたいに世界の頂点に立ちたい。1年1年目標を達成していけたら、絶対世界新記録までいくと思う。それを信じて頑張ります」と、持ち前のポジティブさで先を見据える。世界の頂点も、瀬戸にとってはさらなる夢への序章だ。大舞台での栄光へ向けて、挑戦は終わらない。

(記事 村上夕季、写真 戸澤美穂)