6月30日、伝統の早慶戦が千葉県国際水泳場で行われた。世界選手権日本代表に選出された瀬戸大也(スポ1=埼玉栄)の活躍を中心に、今年も圧倒的な力の差を見せつけ慶大を撃破。総合成績において男子は15連覇、女子は7連覇を達成し、歓喜に沸いた。
初の早慶戦に意気込む瀬戸
1年生の活躍が多く目立った今大会。中でも、世界選手権日本代表に選出された大型ルーキー、瀬戸大也に注目が集まった。男子100メートル自由形では、後半50メートルから驚異的な追い上げを見せる。ラスト5メートルまでもつれ込んだ接戦をものにし、会場を大いに盛り上げた。続く男子200メートル自由形では、圧倒的な泳ぎで大会新記録を更新。期待にこたえる活躍でチームを鼓舞する。また、男子800メートルリレーにおいても、大会新記録での勝利に大きく貢献した。同じく1年生である、安田純輝(スポ1=千葉商大付)は、男子200メートル背泳ぎでは力振るわず、4位という結果に終わったが、続く男子100メートル背泳ぎでは、スタートから首位を譲らず安定した泳ぎを見せ優勝。女子100メートルバタフライでは、田村美紅(スポ1=埼玉栄)が接戦を制し、見事勝利を手にした。フレッシュな1年生が結果を残すことで、チームが活性化、上級生選手の大きな刺激となった。
慶大を0点で抑えたいという目標のもと、挑んだ主将・伊藤慶太(スポ4=東京・本郷)は、男子200メートル背泳ぎ、男子200メートル個人メドレー、ともに一位に輝き、主将としての役目をきっちりと果たした。一方、女子部主将、須藤智恵(人4=埼玉栄)は、女子200メートル個人メドレーで、スタートから安定した泳ぎをみせ、大会新記録をマーク。女子400メートルメドレーリレーでも十分な活躍をみせ、慶大に13秒もの大差をつける勝利に貢献した。
伊藤主将がチームを泳ぎで引っ張る
快勝で幕を閉じた今大会。しかし、伊藤主将は9月の日本学生選手権(インカレ)へ向けて、チーム全体の底上げの重要性を改めて口にした。インカレでは、上位層の選手だけでなく、チーム全員での点数の獲得を目指す。残りの期間、団結力をさらに強めることで、さらなる選手たちの活躍が期待できるだろう。
(記事 上田密華、写真 長谷川真央、角田望)
◆結果
▽男子
優勝
▽女子
優勝
コメント
伊藤慶太主将(スポ4=東京・本郷)
――きょうの泳ぎはいかがでしたか
とりあえず1位をとることを意識し、戦うことができました。
――最後の早慶戦でしたが、何か特別な思いはありましたか
感慨深いものがありました。
――今のチーム力について
今大会は、主力でない選手も含め、全員で慶応を0点に抑えようとすることによって、チーム力の底上げを狙っていました。しかし、結果的に18点取られてしまい、悔しいです。
――インカレに向けて、今後の課題は
現在のチーム状況は、上位の選手の活躍により、点数を得るという得点構造になっているので、インカレでB決勝以上に残る選手を少しでも多くし、チーム力の底上げをすることで、目標を達成したいです。
須藤智恵(人4=埼玉栄)
――きょうの泳ぎを振り返っていただいていかがでしたか
私のいまのタイムではまだまだインカレでは戦えないので、もう一度強化しなおしたいと思いました。
――最後の早慶戦でしたが何か特別な思いはありましたか
チーム一丸となって頑張りたいなと思いました。
――インカレに向けての女子部としての取り組み
きょねん、星奈津美(平25スポ卒=早大院)さんが卒業されて、絶対的なエースがいなくなったっていうのがすごく大きいので、部員全員がチームの底上げというものを意識していきたいなと思います。