オーストラリア、中国、ブラジル、南アフリカ、日本の5カ国で争われるBHP5カ国対抗戦がオーストラリア・パースで開催された。新年最初の国際大会の遠征メンバーに早大からは中村克(スポ2=東京・武蔵野)と瀬戸大也(スポ1=埼玉栄)の二人が選出されており、瀬戸は優勝一つを含み、出場全3種目で2位以上。中村はリレーメンバーとしての活躍が光り、日本チームは総合得点で2位に輝いた。
専門種目の個人メドレーを含め計3種目にエントリーした瀬戸は男子200メートルバタフライで実力者のチャド・レクロー(南アフリカ)を破り、優勝を果たした。男子200メートル個人メドレー、昨年の世界選手権では金メダルを獲得した男子400メートル個人メドレーにも出場。どちらも得意のバタフライをトップでターンするが、最終的に萩野公介(東洋大)には及ばず2位。それでもこの種目での日本勢の強さを見せつける結果となり、課題と収穫を得ただろう。
中村はリレーメンバーとして奮闘。まずは男女混合400メートルリレーの第1泳者として2人目以降に勢いを与える泳ぎを目指し、チームは3分32秒94で3位となった。さらに最終第4泳者を務めた男子400メートルフリーリレー。自信を持っている引継ぎを武器に力泳すると強豪・オーストラリアに次ぐ2位となった日本チームに大きく貢献した。
大会前に「泳ぎ込みのきつい時期にどれだけタイムを出せるか」と語っていた瀬戸。各選手は現段階での自身の調整状況を把握し、レベルの高い国際大会で泳ぎに磨きをかける機会となったはずだ。日本代表選考会となる4月の日本選手権に向けてまだまだ調整段階。今後も2月中旬に控える日本選手権(25メートル)など実戦経験を積みながら、調子をさらに上げていきたい。
(記事 荒巻美奈)
結果
総合成績
日本 2位
個人成績
▽男子200メートルバタフライ
瀬戸 1分54秒82 【1位】
▽男子200メートル個人メドレー
瀬戸 1分58秒12 【2位】
▽男子400メートル個人メドレー
瀬戸 4分13秒60 【2位】
▽男女混合400メートルリレー
中村、外舘、松本、赤瀬 3分32秒94 【3位】
▽男子400メートルフリーリレー
塩浦、伊藤、小堀、中村 3分17秒64 【2位】
※早大選手の結果のみを掲載いたします