1年生・水野が銀 原は銅 ついに競泳インカレ開幕!!

競泳

第100回日本学生選手権 9月5日 東京アクアティクスセンター

日本学生選手権(インカレ)が開幕。1日目となる今日、予選競技に早大からは16名が出場し奮闘。12人がB決勝、決勝進出を決めた。200メートル背泳ぎに出場した水野柚希(先理1=埼玉・栄東)は、1年生ながら銀メダルを獲得。原空輝(スポ3=東福岡)は100メートル自由形で銅メダルを獲得した。自己ベストを更新する選手も多く、チームを勢いづける1日目となった。

決勝を泳ぐ水野

★背泳ぎ陣は全員がB決勝・決勝へ

1日目は男女200メートル背泳ぎが行われ、全員がB決勝・決勝に進んだ。女子200メートル背泳ぎに出場した1年の水野柚希(先理1=埼玉・栄東)は予選を1位で通過。決勝は序盤から積極的な泳ぎで1位を守るが、ラスト50メートルで隣を泳ぐ長岡愛海(神奈川大)に迫られる。わずか0.3秒差で競り負け優勝は逃したものの、見事2位に輝いた。水野は「優勝したかったが久しぶりに2分10秒台が出て、レースとしてはよかった」と振り返った。亀井涼子(スポ3=東京・淑徳巣鴨)はB決勝で自己ベストを更新。100メートルに向け弾みをつけた。男子200メートル背泳ぎB決勝に登場した村上賢之慎(スポ4=熊本西)は、目標とするタイムには届かなかったものの、見事自己ベストを更新して予選から順位を上げ、200メートルのラストレースを終えた。予選を5位で通過し決勝に進出した村上汰晟(スポ3=兵庫・明石南)は、周りがハイレベルな中、予選からタイムを上げきれず5位に。悔しさの残る結果となった。

勢いよくスタートを切る村上賢

★原は銅メダルも、悔しさを滲ませる

男子100メートル自由形に出場した原は3位で予選を通過。ほぼ全員が49秒台で接戦が予想される中、優勝を狙い臨んだ決勝。前半50メートルを23秒46で1位で通過するも、後半上げきれず、納得のいくタイムを出すことはできなかった。悔しさをにじませたが、見事銅メダルを獲得し、初日からチームを勢いづけた。女子100メートル自由形には船越彩椰(スポ3=東京・淑徳巣鴨)が登場。予選では55秒88と自己ベストを更新し見事決勝に進出。しかし決勝は思うようにタイムを上げられず、8位に終わったが、残りのレースに弾みをつけた。

表彰台に立つ原

★自由形長距離の予選は見ごたえあるレースに

女子800メートル自由形予選に、小原天寧(スポ4=東京・目黒日大)、松崎りん(スポ2=東京・日大二)、青木虹光(スポ1=群馬・明和県央)が登場。関東学生選手権では早大で表彰台を埋める快挙を成し遂げた3人。この予選では、決勝3枚残りを狙う。同じ組に登場した松崎、青木は中京大の高桑美咲と3人で序盤からレースを引っ張る展開に。400メートルを過ぎて青木が抜け出し、松崎も食らいつく。ラスト50メートルで松崎が驚異の追い上げを見せて高桑を抜き去り、自己ベストを更新し全体2位でフィニッシュ。青木と松崎がワンツーフィニッシュを果たした。その後の組に登場した小原も、序盤から積極的にレースを展開し、最後まで粘りの泳ぎを見せた。8分43秒21と自己ベストに並ぶタイムで全体6位。早大の3人全員で、明日の決勝に挑む。そして男子1500メートル自由形に早大から唯一出場したのは、ラストインカレをこの種目に懸ける金星洋将(スポ4=大阪・桃山学院)。自己ベストを更新しての決勝進出を狙う。序盤から安定したペースを刻むが、岡野健太(山梨学院大)と競る展開に。終盤まで一進一退だったが、ラスト50メートルで金星が追い上げて競り勝ち、全体10位でレースを終えた。惜しくも決勝進出とはならなかったが、インカレラストレースを堂々と締めくくった。

レースを終えた金星

自己ベスト更新、表彰台と成果のあった1日目。一人一人のレースが、思いが、チームに虹を見せてくれる。210個という目標のベスト数、そして男子総合4位、女子総合優勝に向け、一人でも多くの選手が自己ベストを更新し、B決勝以上に残り、チームに『栄虹』をもたらすことを期待したい。

チームスローガンの『栄虹』と、部員のメッセージが書かれた部旗

(記事 神田夏希、写真 片山和香、大村谷芳、三浦佑亮、吉田陽南子)

結果

◇予選

女子400メートル個人メドレー

木崎京香 5分06秒26【29位】

女子200メートル背泳ぎ

水野柚希 2分12秒03【1位】決勝進出、JAPAN OPEN突破、日本選手権突破

亀井涼子 2分16秒27【11位】B決勝進出、JAPAN OPEN突破

男子200メートル背泳ぎ

村上汰晟 1分59秒33【5位】決勝進出、JAPAN OPEN突破、日本選手権突破

飯田光達 2分00秒05【9位】B決勝進出、JAPAN OPEN突破、日本選手権突破

村上賢之慎 2分00秒93【15位】B決勝進出、JAPAN OPEN突破、日本選手権突破

女子100メートル自由形

船越彩椰 55秒88【7位】決勝進出、JAPAN OPEN突破、日本選手権突破、自己ベスト

内田さくら 56秒99【18位】自己ベスト

柴田菜摘 57秒32【20位】

男子100メートル自由形

原空輝 49秒66【3位】決勝進出、JAPAN OPEN突破、日本選手権突破

松井理宇 50秒21【10位】B決勝進出、JAPAN OPEN突破

増田莉蔵 51秒43【43位】

女子800メートル自由形

青木虹光 8分40秒05【1位】決勝進出、JAPAN OPEN突破、日本選手権突破

松崎りん 8分40秒59【2位】決勝進出、JAPAN OPEN突破、日本選手権突破、自己ベスト

小原天寧 8分43秒21【6位タイ】決勝進出、JAPAN OPEN突破、日本選手権突破、自己ベストタイ

男子1500メートル自由形

金星洋将 15分33秒52【10位】JAPAN OPEN突破

◇B決勝

女子200メートル背泳ぎ

亀井涼子 2分15秒54【3位】自己ベスト

男子200メートル背泳ぎ

飯田光達 1分59秒98【3位】自己ベストタイ

村上賢之慎 2分00秒63【5位】自己ベスト

男子100メートル自由形

松井理宇 50秒75【8位】

◇決勝

女子200メートル背泳ぎ

水野柚希 2分10秒55【2位】

男子200メートル背泳ぎ

村上汰晟 1分59秒40【5位】

女子100メートル自由形

船越彩椰 56秒23【8位】

男子100メートル自由形

原空輝 49秒38【3位】

コメント

村上賢之慎(スポ4=熊本西)

――B決勝の結果を振り返って

僕が目標としていた1分59秒42というタイムが前の先輩の米山毅さん(令6スポ卒=東京・早実)の記録で、 その人を追い求めて大学入学したので、この舞台でそれを突破したいなっていう気持ちはあったんですけど。でもなかなかそれに及ばず、悔しい気持ちはあるんですけど、最後に4年生最後として自己ベストを更新して終わることができたので、すごくよかったと思います。

――予選のレースは振り返っていかがでしたか

予選すごい緊張してて、泳ぎが固くなったので、自分の思うような泳ぎができなかったんです。 しっかりとB決勝の前には自分なりに修正して、監督といろいろレースプランを練りながら、 1番今自分ができる最善の泳ぎをしようということで、しっかり取り組んだかなっていう風に思います。

――B決勝は飯田光達選手(スポ2=東京・八王子)と一緒に泳がれました。何か声かけなどはされましたか

レース前も、2人で2分割ろうねっていう風に言ってたんですけど、光達は割れてしまったんですけど笑。でも僕も割れなくて悔しい気持ちはあるんですけど、これからまだ2年生なので、早稲田のバックがすごいこう頼もしく心強い存在になったなっていう風に感じます。

――100メートルへの意気込みをお願いします

僕は3日目の100メートルが最終レースになると思うので、しっかりと、タイムもそうなんですけど、 もう4年間の気持ちと思いを込めて、しっかりと泳ぎで、いろんな人に感謝を伝えられたらなという風に思います。

村上汰晟(スポ3=兵庫・明石南)

――決勝の結果を振り返って

予選からちょっとタイムを落としてしまったので、あんまりいいとは言えないんですけど。去年も順位的には5位で、やっぱり表彰台っていうのをずっと目指してたので、ちょっと悔しいのが大きいかなっていうのがあります。

――予選のレースは振り返っていかがでしたか

予選はちょっと最後の50メートルが結構きつくて、バテてしまったっていうところがあったので、 決勝は最後しっかり上げようと思って泳いだので、最後は上がったかなと思うんですけど。それまでが予選よりも多分タイムを落としてしまってたので、速く楽にっていうのが、今後もちょっと課題だなっていうのがあります。

――次のレースに向けて意気込みをお願いします

メドレーリレーも一緒の日で、予選、決勝で泳ぐと最大4本泳ぐことになって、結構タフなレースになるかなと思うんですけど、しっかりと早稲田の順位を1つでも上げられるように 全力で泳ぎたいなと思います。

原空輝(スポ3=東福岡)

――今の気持ちはいかがですか

ちょっと難しいですね。3番っていうのは嬉しいんですけど、タイムがついてきてないので悔しいですね。やっぱり頑張ってきたので。今日で終わりじゃないので、また切り替えて頑張りたいと思います。

――前半は1位で折り返しました。どんなレースプランで決勝に臨みましたか

周りは強い選手なのでとりあえず前半で差を作って、それをなんとか耐えるっていうレースプランにしていたんですけど、やっぱりちょっと壁際で全部追い抜かされてしまったので悔しいですかねそこは。

――次の200メートルのレースへの意気込みをお願いします

あんまり自信が正直ないんですけど、応援してくれる人がいっぱいいるので、今できることは最大限やって頑張っていこうと思います。

船越彩椰(スポ3=東京・淑徳巣鴨)

――決勝のレースを振り返って

前半は思っていたより逃げたと思ったんですけど、後半疲れてしまいました。

――予選のレースは自己ベストを更新されました。振り返っていかがでしたか

そんなにきつくなかったので、決勝も上げたかったんですけど、思うようにいかなかったです。でも予選からベストが出ると思ってなかったので、出てよかったですし、決勝も泳げたのでよかったかなと思います。

――次のレースの意気込みをお願いします

また同じく決勝に残って、1つでも上の順位と自己ベスト更新を目指して頑張りたいです。

水野柚希(先理1=埼玉・栄東)

――決勝の結果を振り返って

やっぱり優勝したかったっていうのはあるんですけど、すごい久しぶりに10秒台が出たので、今日のレースとしては良かったんじゃないかなと思います。

――予選は1位通過でした。予選のレースは振り返っていかがでしたか

自分のレースプラン通りにレースができたので、予選は本当に自分の予定に近いところで泳げてたかなと思います。

――初めてのインカレでした。どのような気持ちでレースに臨みましたか

やっぱり自分だけじゃなくて、応援してくれるチームのためにも頑張りたいと思いましたし、ラスト50もきつかったんですけど、やっぱりみんなが応援してくれるから頑張れました。

――次の100メートルへの意気込みをお願いします

100は200と一緒で、なかなかベストが更新できてないんですけど、このいい雰囲気の中で泳げるので、1分00秒台を目指して頑張りたいです。