松﨑が自己ベストで今大会2個目の銀メダル 女子メドレーリレーは悔しい銀

水泳

日本学生選手権3日目 9月6日 東京アクアティクスセンター

折り返しとなる3日目、昨日のメダルラッシュの流れに乗り、さらに点数を積み重ねていきたい早大。この日は松﨑りん(人3=東京・日大二)が2個目となる銀メダルを獲得し、女子4×100メートルメドレーリレーでも銀メダルに輝いた。

銀メダルを獲得した松﨑

男子100メートル背泳ぎのB決勝に松下湊(スポ2=東京・駒場)が登場。予選で自己ベストを更新し好調の松下。「あまり足が動かなかった」と予選よりタイムを上げられなかったものの、8月に初めて突破した55秒台をここでも記録した。続く決勝に登場したのは村上汰晟(スポ4=兵庫・明石南)。腰の痛みを抱えながら挑んだ1日目の200メートルは悔しい結果に終わったが。100メートルは54秒99の自己ベスト。しかし表彰台には届かず6位に終わった。電光掲示板を見て悔しい表情を浮かべたが、個人ラストレースに仲間からは暖かい声援が送られた。女子100メートル背泳ぎ決勝には亀井涼子(スポ4=東京・淑徳巣鴨)が登場。「1分00秒台を出したい」と挑み前半から積極的に入っていくが、結果は1分01秒71で7位。悔しさの残るレースとなったが、予選からしっかりとタイムを上げた。

スタートで飛び出す松下

決勝のレースを泳ぐ亀井女子主将

松﨑、青木虹光(スポ2=群馬・明和県央)、竹澤瑠珂(スポ1=東京・武蔵野)が3枚残りを果たし、女子400メートル自由形決勝に登場。レースが始まると、昨日200メートル自由形で優勝した竹澤が飛び出していく。100メートルを1位で折り返すが、大会新記録で800メートルを制した梶本一花(同志社大)にリードを許し、2位で200メートルを通過。そこから後半に強い松﨑が追い上げる。竹澤を抜いて2位に出るとそのままラスト100メートルへ。「早稲田のみんなが応援してるのが見えて、踏ん張る力が出た」という松﨑がスパートをかけて梶本を追いかけ、過去最高順位となる2位に輝いた。自己ベストも更新し、800メートルに続き2個目の銀メダルとなった。竹澤は後半粘るも、4年生の長尾佳音(中央大)の追い上げを許しタッチの差の4位。表彰台を逃す悔しい結果となった。

決勝のレースを泳ぐ松﨑

この日の最終種目は4×100メートルメドレーリレー。女子は昨日のフリーリレーとの二冠を狙う。亀井女子主将が背泳ぎでスタートすると、5位で平泳ぎの加藤心冨(スポ2=埼玉・春日部共栄)へ。100メートル平泳ぎで優勝した加藤が2位まで押し上げ、バタフライの水野柚希(先理2=埼玉・栄東)へつなぐ。背泳ぎを専門とする水野だが、後続の追い上げをものともせずに1位との差を詰め、ラストイヤーとなる自由形の船越彩椰(スポ4=東京・淑徳巣鴨)に最後を託す。船越が前半から攻めた泳ぎで、50メートルの折り返しで1位との差を0.04秒まで詰める。1位を抜いたかと思ったが、ゴール目前でわずかに競り負け銀メダル。悔いは残るが、「リレーでメダルが取れたことはうれしい」と亀井女子主将は振り返った。続く男子のメドレーリレーは4人中3人が4年生というメンバーで臨んだ。背泳ぎの村上汰が5位で、昨日銅メダルを獲得した松田藍青(スポ4=愛知)につなぐ。自己ベストに近いタイムで、7位でバタフライの新開誠也(スポ3=鹿児島情報)へ。変わらず7位で自由形の原空輝(スポ4=東福岡)に託すと、原が順位を持ち上げ5位でフィニッシュ。表彰台にあと一歩届かず、選手たちは悔しい表情を見せた。

銀メダルを獲得した早大女子チーム(写真左から亀井、加藤、水野、船越)

インカレも残すはあと1日。選手たちがベストを尽くしたレースをし、明日はさらに多くのメダルが獲得できることを期待したい。男子総合5位、女子は初の総合優勝に向け、最後の勝負が始まる。

(記事 神田夏希、写真 神田夏希、塚本輝)

結果

予選

女子100メートル背泳ぎ

亀井涼子 1分02秒29【8位】決勝進出

柴田菜摘 1分03秒27【5位】B決勝進出

水野柚希 1分02秒79【5位】B決勝進出

男子100メートル背泳ぎ

村上汰晟 55秒16【6位】決勝進出

松下湊 55秒72【14位】B決勝進出

添田重樹 56秒27【18位】

女子200メートル個人メドレー

木崎京香 2分21秒91【24位】

高橋実花 2分22秒78【26位】自己ベスト

松村千桜 2分26秒57【41位】

女子400メートル自由形

松﨑りん 4分13秒83【3位】決勝進出

青木虹光 4分15秒14【5位】決勝進出

竹澤瑠珂 4分13秒66【2位】決勝進出

男子400メートル自由形

林大輝 3分55秒67【18位】

飯田光達 3分59秒26【14位】

木村佳華 4分04秒21【18位】

女子4×100メートルメドレーリレー

早大(柴田、加藤、水野、二宮) 4分07秒63【2位】決勝進出

男子4×100メートルメドレーリレー

早大(添田、松田、山口、村上稜) 3分41秒18【7位】決勝進出

B決勝

女子100メートル背泳ぎ

柴田菜摘 1分03秒60【6位】

水野柚希 1分02秒95【3位】

男子100メートル背泳ぎ

松下湊 55秒88【7位】

決勝

女子100メートル背泳ぎ

亀井涼子 1分01秒71【7位】

男子100メートル背泳ぎ

村上汰晟 54秒99【6位】自己ベスト

女子400メートル自由形

松﨑りん 4分09秒63【2位】

青木虹光 4分12秒03【6位】

竹澤瑠珂 4分09秒91【4位】

女子4×100メートルメドレーリレー

早大(亀井、加藤、水野、船越) 4分04秒06【2位】

男子4×100メートルメドレーリレー

早大(村上汰、松田、新開、原) 3分36秒34【5位】

コメント

亀井涼子(スポ4=東京・淑徳巣鴨)

――レースを振り返って

個人で悔しい思いをしたので、絶対にあげるという気持ちでいたんですけど、私のせいで金メダルの予定が銀メダルになってしまって、申し訳ない気持ちです。それでも久しぶりにみんなでリレーでメダルが取れたことはすごいうれしいです。

――100メートルのレースを振り返って

ここ1年、1分01秒台が出なくて、私自身1分00秒台出したいという気持ちがあって、気持ちは入っていたんですけど1分00秒が出せるような練習もしていなかったし、結果を受け入れるしかないなと思います。

――明日もありますがチームとして意気込みをお願いします

チーム全体としては自己ベストが多かったり、いい色のメダルを持ち帰ってきてくれたり、いい流れが続いているので、もっとこれ以上の力を最終日に出せたらなと思います。

松﨑りん(人3=東京・日大二)

――レースを振り返って

前半積極的に行けたのが、最後逃げ切って自己ベスト更新することに繋がったと思います。

――後半も追い上げていましたが

後半ちょっときつくなったときに、早稲田のみんなが応援してるのが見えて、それで元気をもらえたというか踏ん張る力が出たかなと思います。

――2種目でメダル獲得されました。リレーもありますがインカレを振り返っていかがでしたか

今までやってきた成果ぎ形になってきた試合だと思うので、これで満足せず、明日もリレーありますしこれから先もいい結果が出せるように頑張りたいと思います。

松下湊(スポ2=東京・駒場)

――レースを振り返って

みんな僕より速い人たちで、前半あまり行きすぎないようにして後半思い切りまくろうと思ったんですけど、意外と1本目の疲労もあってあまり足が動かなかったです。

――予選は自己ベストを更新されました

予選はすごい緊張してたんですけど、監督から「緊張をそのまま受け入れろ」という言葉をいただいて、それで少し頑張りました。