決勝は早大対決に!矢野・端山先輩組に軍配が上がる

男子軟式庭球

東日本学生選手権2日目 7月16日 千葉・白子町テニスコート

 ダブルス2日目となる16日は、ベスト4決めから再開された。早大からは矢野颯人主将(社4=奈良・高田商)・端山羅行(社4=石川・能登)組、浅見竣一郎(スポ1=宮城・東北)・安達宣(スポ1=奈良・高田商)組が出場。両ペアともに、準々決勝、準決勝と勝ち進み、決勝へ。4年生ペアと1年生ペアによる先輩後輩対決は矢野・端山組が制し、優勝を果たした。

 ベスト4を懸けた準々決勝。矢野・端山組は大村・屋比久組(日体大)相手に、5-0でストレート勝ちを収め、貫録を見せつける。一方の浅見・安達組は法大の橋場・菊山組と対戦。前衛の安達にとっては、高田商業高校の先輩後輩対決となった。フィジカルも強く、賢いプレーをする強敵だが、それに劣らぬ実力通りのプレーで攻め続け、5ー2で勝利した。準決勝では、矢野・端山組は増田・竹田(日体大)と対戦した。矢野・端山組のパワフルなプレーとダブルフォワードペアのアタックがぶつかり合い、善戦が繰り広げられる。最後は、機先を制する一本から徐々にポイントを離していき、5ー3で討ち破り、決勝への切符を手にした。浅見・安達組は米川・上田組(明大)の棄権により、決勝へと進み、同大学先輩後輩対決が決勝の舞台で実現することとなった。

 迎えた決勝戦。「相手は1年生ペアで、立場的には負けられない」(矢野)矢野・端山組と、「4年生相手に本気で勝ちたい」(安達)浅見・安達組の戦いが幕を開けた。1ゲーム目を先攻したのは矢野・端山組。浅見・安達組がゲームポイントを取ったにも関わらず、先輩の意地で巻き返す。2ゲーム目以降はラインギリギリのコースを狙った後衛同士の打ち合いの中、両前衛が積極的に勝負に出るなど、シーソーゲーム状態に。ゲームカウント3-2で迎えた6ゲーム目。浅見のアウトや安達のボレーミスを誘う矢野の攻撃とフォローの隙を与えない端山のボレーで矢野・端山組が4ー0で1ゲームを追加。7ゲーム目でも端山の勢いは止まらず、2本のボレーを決め、2-0に。安達も負けじとボレーを1本返したが、端山がさらに1本追加し、そのまま4年生ペアが逃げ切った。

 後輩を下し、見事優勝に輝いた矢野・端山組。矢野は、昨年の優勝に続き、目標に掲げていた個人2連覇を果たした。次に目指すのは全日本学生選手権(インカレ)での優勝だ。今回負けてしまった安達は「矢野・端山組を倒して優勝します」と、矢野に熱い眼差しを向け、宣言した。ここからは自分の課題と向き合い、武器にさらなる磨きをかける鍛錬の夏が始まる。沖縄の地で再び同校対決なるか。その日が訪れるのもきっと夢ではない。

(記事、写真 佐藤結)

コメント

矢野颯人主将(社4=奈良・高田商)、安達宣(スポ1=奈良・高田商)

ーー昨日から今日までのダブルスでのご自身のプレーを全体的に振り返っていかがですか

矢野 ダブルスは結構大会が続いていたので、できるだけゲームカウントを取られないように戦うというのを意識していました。うまく集中して締めるゲームは締めてとやっていたので、内容的にはよかったです。課題としているフットワークとか、そういういいプレーが結構出たので、状態的にはよかったです。

安達 いつもよりも頭を使ってプレイするというよりは、自分の感覚を信じてやっていたので、そこで点を取れたのは良かったと思うのですが、雑さが出たので、そこは今後の課題としてやっていきたいと思います。

ーー決勝戦はワセダ対決となりましたが、どのような気持ちで臨みましたか

矢野 相手が1年生ペアというので、立場的には負けられない状況だったのですが、しっかり1ゲーム目を先攻できて、隙を与えず圧勝で勝てたのでよかったかなと思います。

安達 4年生相手で、本気で勝ちたいと思ってやったのですが、1ゲーム目、2ゲーム目両方ともゲームポイントがあって、それを取り切れなかったのが痛かったと思うのですが、試合としては競れたのでよかったと思います。

矢野 全然競ってないです(笑)。

安達 競れました(笑)。

ーー今大会での課題点と収穫点をそれぞれ教えてください

矢野 課題としては、やはりクロス展開のバックハンドが課題かなと思っています。あとは、均衡したカウントでファーストサーブがあまり入らなかったので、そこが課題かなと思います。収穫点としては、結構深いロブをうまく使うことができたので、そういうロブ展開の試合とかがうまくなったのがよかったかなと思います。

安達 課題点はレシーブと、自分が前衛なので相手との間合いをしっかり合わせるのを課題としてやっていました。決勝は相手とサーブレシーブの差が出て負けたところもあったと思うので、 もっとサーブレシーブをインカレまでに強化してやりたいです。

ーーインカレに向けて目標と意気込みをお願いします

矢野 インカレはまずダブルスから始まるので、ダブルスで絶対優勝して、そのままシングルスも優勝して、 団体最後みんなで力を合わせて優勝して、三冠を狙いたいと思います。

安達 1年生らしく、団体は矢野・端山組がいるのですが、自分が大将だと思って頑張ります。個人戦は矢野・端山組を倒して優勝します。

矢野 無理です(笑)。

安達 いけます。余裕です。今回だけ勝たせました(笑)。

結果

▽準々決勝

矢野・端山⑤ー0大村・屋比久(日体大)

浅見・安達⑤ー2橋場・菊山(法大)

▽準決勝

矢野・端山⑤ー3増田・竹田(日体大)

浅見・安達⑤ーR米川・上田(明大)

▽決勝

矢野・端山⑤ー2浅見・安達