【連載】ソフトボール部新歓対談 第12回 ソフトボール部女子部練習取材

女子ソフトボール

 昨年は東日本大学選手権(東日本インカレ)優勝、新チームでの東京都大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)も優勝と好成績を収めた早大。次の舞台は東京都大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)。この大会に向け練習に励むチームの様子を写真やインタビューとともにお伝えする。
※この取材は3月2日に行われたものです。

 暖かな春の日差しが降り注ぐ埼玉・早大所沢キャンパス野球場からは明るい声が聞こえる。午前9時から始まった練習メニューは基礎的なものが多く、冬で固めた基礎を実践に向け移行していく段階にあるという。練習の前半はボール回しや内野ノック、外野ノックなど守備練習に取り組んでおり、選手同士で積極的にコミュニケーションを取りながら非常に明るく、いい雰囲気で練習をしていた。ソフトボールを楽しみながら、やるときはやる。そんなメリハリのある雰囲気で練習が行われていた。

ノックを受ける原田理子(スポ新4=千葉経大付)

フライを捕る中村真緒(基理新4=千葉・長生)

ホームへの送球を捕る齊藤遥夏(スポ新2=千葉・習志野)

ノックのボールを受け取る新宮怜美副将(スポ新4=京都西山)

ノックを終えた選手たち。左から鈴木美香(人新3=香川・高松一)、小林千晃(スポ新3=千葉経大付)、中村

 練習も後半に進むと、マシンを使いながらバッティング練習やバント練習に取り組んでいた。1日の練習時間の中で生きたボールを打てる時間はそう多くはない。だからこそ選手たちは目の前の1球1球に集中してバッティング練習、バント練習に取り組んでいた。一方で、他の選手が打撃練習をしているときには守備について声を出し雰囲気を盛り上げていた。女子部は試合だけでなく日々の練習から声掛けを忘れず、明るく楽しく真剣にプレーしている。

バッティング練習をする高美優主将(スポ新4=福岡中央)

バッティング練習をする原田

バッティング練習のボールを投げる河井なごみ(スポ新3=埼玉・伊奈学園総合)

バッティング練習を終えた関綾乃(スポ新3=千葉経大付)

 練習を終え片付けの段階に入ると下級生だけが片付けをするのではなく、学年関係なくネットやマシンの片づけ、グラウンド整備や水まきをしていた。少人数だから仕方なく上級生も手伝っているという感じはなく、全員で片付けをするのは当然といった雰囲気であった。
 春季リーグの目標はもちろん「優勝」だと高美優主将は話す。しかし、秋季リーグを優勝しているだけに、相手チームは打倒早大でやってくるだろう。そのようなチームに負けぬよう優勝に向けさらなる成長のために日々練習に励む。

片付けをする齊藤

かごを運ぶ河井(写真左)と根井

ネットを運ぶ矢口明歌梨(写真左、人新2=東京・新宿)と小林

水まきをする佐藤晴(人新3=大阪女学院)

集まる選手たち

(記事 近藤翔太、写真 齋藤汰朗、近藤翔太)

練習後コメント

――今日の練習のテーマを教えてください

高 2月に基礎を固めてきて、3月に入って少しずつ実践のほうに移していく感じなんですけど、今は試合まではいかなくてノックとか動いたボールを打つとかをしていて、その練習で1月2月でやってきたことの力を発揮できるかを試している感じです。

――普段の練習で意識していることを個人として、チームとして教えてください

新宮 チームとして自分は副将にあたるんですけど、とにかく全員が明るく楽しく(プレーを)できる毎日にしたいと思っているので、特に自分から積極的にノックだったりバッティングの時も声を出して盛り上げたりと雰囲気づくりを意識しています。また、自分はピッチャーなので試合でどう自分の実力を100パーセント発揮できるのか、試合に向けて毎日コツコツとステップアップできるように自分を見つめなおして、PDCAをしっかり回せるように意識してやっています。

高 チームとしては一人一人が毎日どんどん成長できるように先輩後輩関係なくコミュニケーションできる場を作っていて、技術面でもそのほかの面でもお互いに成長できる場を作れればと思っています。個人ではすごくバッティングに力を入れているので、毎日少しでも飛距離を伸ばしたりミート率を上げたりというのを意識しながら練習しています。

――最近のチームの課題は何ですか

高 バッティングも守備も走塁もすべてにおいてまだ課題はたくさんあるので、課題がたくさんあるからこそ伸びしろがあるというかこれからだと思うので、その課題を1つずつ潰していけるようにやっていけたらと思います。

――チームの雰囲気はいかがですか

新宮 毎日結構声も出ていて、体力的に疲れたなと思う日でも誰かが率先して盛り上げられているので、いい雰囲気で毎日練習できているのかなと思います。

――春季リーグ戦の目標をお願いします

高 春はチームとして優勝を目指していて、秋に優勝できたんですけど、そこからまた相手チームも変わっていると思うので自分たちがやってきたことをしっかりと出して優勝できるように頑張ります。