国士舘大に逆転を許し、準決勝敗退 東日本インカレを3位で終える

男子ソフトボール

第40回東日本大学選手権 7月5・6日 群馬・ブルドックTCCフィールド高根

 群馬県館林市で2日間にわたり開催された、東日本大学選手権(東日本インカレ)。前日の試合で連勝を収めた早大は、大会2日目の準決勝で国士舘大と対戦した。序盤から両投手が好投を見せたこの試合、早大は、3回に福永隆稀(スポ3=大阪・北野)の内野安打で先制点を挙げる。しかし、5回に2本の本塁打で逆転を許すと、その後は反撃の糸口をつかめず。悔しい形での準決勝敗退となり、大会を3位で終えた。

準決勝 

TEAM合計
早大
国士舘大×

バッテリー

佐藤-鈴木

二塁打

なし

三塁打

なし

本塁打

なし

 打線は、序盤から積極的な攻撃を試みるが、初回と2回を三者凡退に抑えられる。それでも3回、先頭の佐藤玲弥副将(社4=静岡・飛龍)が四球で出塁すると、暴投と内野ゴロの間に三塁まで進塁。直後、福永が初球を投手の前に転がし、佐藤副将の生還で先制の1点をもぎ取った。しかし、その後は、相手投手の好投と堅守に阻まれ、攻撃のリズムをつかめない。4回には、1死から鈴木寬汰朗(文構3=東京都市大付)に内野安打が生まれるが、得点には至らず。5回にも、先頭の藤田歩(政1=高知学芸)の四球、代打・高木海征(文2=東京・早実)の安打で好機をつくるが、後続が倒れ、無得点に終わる。終盤にかけても決定打が出ず、追加点を奪うことはできなかった。

先制点を挙げた福永

 一方、前日に続き先発のマウンドを任されたのは、エース・佐藤副将。打たせて取る投球で安定した立ち上がりを見せると、2回には、三塁手・岡田(創理1=高知学芸)の好守にも助けられ、この回を打者3人で抑えた。続く3、4回も、四球で走者を背負ったものの、内野ゴロで切り抜け、無失点を継続。しかし5回、守備の乱れで先頭の打者に出塁を許すと、1死二塁からランニング本塁打を浴び、逆転を許してしまう。さらに、続く打者にもソロ本塁打を被弾し、この回一気に3点を失った。最終回にも連打でピンチを背負ったが、後続を打ち取り、これ以上の得点は与えず。猛暑の中、7回を完投する力投を見せたが、貴重な先制点を守り切ることはできなかった。

表彰状を受け取る田中雄輔主将(スポ4=東京・筑波大附)

 今年すでに2度の敗北を喫し、リベンジに燃えていた国士舘大との一戦。強敵相手に再び涙をのむ結果となり、東日本インカレを3位で終えることとなった。それでも、今大会では下級生の活躍も目立ち、チームの強い結束力が感じられる場面も多くあった。9月に控える全日本大学選手権(インカレ)に向け、早大男子ソフトボール部はさらなる鍛錬を重ねていく。

表彰式後の集合写真

試合後コメント

田中雄輔主将(スポ4=東京・筑波大附)

ーー今日の試合を振り返って

 本来の力を発揮できれば、勝てる試合だったかなと思います。終始、流れが早稲田に来ていなかったことで、負けたというか、苦しい展開に自ら持ち込んでしまった試合展開かなと思います。初回から中盤までの流れをもっと終盤に持っていけば、逆転もできたし、失点して気分が下がることもなかったのかな、と思います。

ーーご自身のプレーを振り返って

 この大会を通じて、また、春先からあまり打撃でも守備でも調子が出なくて、主将ながらにあまりプレーで引っ張ることができませんでした。けれど、その他の声の面だったり、雰囲気の面で新たに変えようとして、(チームを)引っ張っていこうと思っていました。今後、いずれプレーで引っ張るところは出てくると思うので、(次戦までの)まだまだあと2か月、短いですが、練習が必要なのかな、と思います。

ーー国士舘大とは今年3回目の対戦でした。2回の敗北を経て、チームとしてどのような対策をしましたか

 全日本総合の予選(全日本総合選手権・東京都予選会)では、春リーグ(東京都大学連盟春季リーグ戦)よりは僅差になり、今回も、全日本総合の予選より点差は離れていますが、展開的には惜しかったのかなと思います。対策としては、ピッチャーの対策をしました。予想とは違かったのですが、球速を侮らないでしっかり引きつけていったり、守備の面でも、佐藤玲弥(副将、社4=静岡・飛龍)のドロップにかなり磨きがかかってゴロが多くなっているので、内野からしっかり盛り上げていこう、という話をしていました。

ーー次戦への意気込みをお願いします

 次の公式戦は、泣いても笑っても全日本インカレ(全日本大学選手権)一択なので、そこで1勝でも多く勝利し、周りの人から応援されるようなチームを目指して、あと2ヶ月がむしゃらに頑張っていきます。

福永隆稀(スポ3=大阪・北野)

ーー今日の試合を振り返って

 緩い球のピッチャーに対して攻撃が淡白になってしまったので、流れに乗ることができず、相手に流れたことが悔しかったです。

ーー先制点を挙げた打席では、どのようなことを意識しましたか

 1打席目、極端な攻めをされた中で、少し様子を見るようにしたら、(打球が)決まったので、良かったです。

ーー5月の全日本総合選手権・東京都予選会以降、どのような練習をしましたか

 チーム全体として、出塁する人とランナーを返す人を大きく分けて、それぞれ役割を徹底する、という練習していました。

ーー次戦への意気込みをお願いします

 今大会は、いい面もあったと思うのですが、課題の方が多く残る大会でした。全日本インカレまであと2ヶ月あるので、ひとつずつ課題をつぶして臨みたいです。