見事な集中打で難敵相手に2連勝! 勝負の2日目へ

男子ソフトボール

第40回東日本大学選手権 7月5日 群馬・ブルドックTCCフィールド高根

 男子ソフトボール部は、群馬県館林市で行われた東日本大学選手権(東日本インカレ)に出場。大会1日目はダブルヘッダー形式で東海大、慶大とそれぞれ対戦した。東海大戦は4番の鈴木寛汰朗(文構3=東京都市大付)の豪快な2ホーマーなどで逆転勝ち。慶大戦は初回裏にいきなり4点を奪われるもじりじりと追い上げ、4回に一挙5点を挙げるなどして接戦を制した。接戦を制した流れそのままに、大会2日目に挑む。

東海大戦

TEAM合計
早大14
東海大

※規定によりコールド

バッテリー

佐藤、藤田、金丸、隄-鈴木

二塁打

佐藤、福永、金丸

三塁打

なし

本塁打

鈴木(2)

 初戦の東海大戦、マウンドに上がったのは、東京都大学連盟春季リーグ戦と同様、佐藤玲弥副将(社4=静岡・飛龍)。いきなり相手の4番打者に先制の本塁打を浴びるもその後をしのぐとすぐさま打線が反撃開始。5番の武晃平(スポ3=東京・狛江)がライトへのテキサスヒット、田中雄輔主将(スポ4=東京・筑波大付)が四球で繋ぎ、打席には佐藤副将。3球目を振り抜いた打球は左中間を真っ二つに割る適時二塁打となり、自らのバットで同点に追いつく。さらに9番髙岡信太郎(法2=大阪・清風南海)のライトフライの間にタッチアップして自ら3点目のホームを踏み、逆転に成功した。

安打でチームにチャンスをもたらした武

 打線の勢いは止まらない。4回には途中出場の加藤雅隆(先理3=愛知・名古屋)の好走塁と相手の守備の乱れもあり、一挙4点を獲得。その後5回に3点を奪われ差を詰められるも直後の6回に鈴木のこの試合2本目となる2点本塁打などで再び突き放し、最後は隄俊介(スポ3=埼玉・栄東)が締めてゲームセット。コールド勝ちを収めた。

この試合2本塁打を放った鈴木

慶大戦

TEAM合計
早大
慶大

バッテリー

佐藤-鈴木

二塁打

齋藤、金丸、福永、鈴木

三塁打

田中

本塁打

金丸

 東海大戦から約30分後に始まった慶大戦。コールド勝ちした勢いそのままに初回からアクセル全開。2番の齋藤拓哉(スポ3=青森・弘前学院聖愛)がレフトオーバーの二塁打を放ち、3番金丸佳史(人3=東京・佼成学園)がセンター前へ運んで打者2人で先制する。しかしその裏、2試合連続先発登板となった佐藤副将が、味方のエラーも絡み4点を失う。1試合目と同様、序盤ビハインドの展開となったがここでも打線がカバーした。3回に金丸のソロ本塁打で1点を返すと、3点差に広げられた4回、5番武がライト前ヒットで出塁する。続く田中主将が放った打球はショートゴロ。しかし相手ショートがセカンドに悪送球しランナーが1、2塁とチャンスを広げ、佐藤副将の犠牲フライ、代打高木海征(文2=東京・早実)のタイムリー、但野亨真(人1=北海道・札幌第一)が冷静に四球を選び、1番福永隆稀(スポ3=大阪・北野)にもタイムリーが飛び出してついに同点に追いついた

本塁打を放ち、笑顔を見せる金丸

 4回裏、佐藤副将がヒットと四球で二死満塁のピンチを招く。失点すれば勝敗に大きな影響を与えるところであったが、ピッチャーゴロ本塁封殺とライトフライで無失点に抑え、ベンチの盛り上がりも最高潮に達した。最大のピンチを抑えた早大は5回表に鈴木の二塁打、田中主将の適時三塁打であっという間に勝ち越す。まさに電光石火の勝ち越し劇だった。最後は持ち直した佐藤副将が三振を奪い、試合終了。2日目の戦いに駒を進めた。

力投を見せた佐藤副将

(記事 稲積優一 写真 早崎静)

試合後コメント

佐藤玲弥副将(社4=静岡・飛龍)

ーー今日の試合を振り返っていかがですか

 自分は今週の月曜日に教育実習から帰ってきたばかりで、それほどピッチングをできていなかったので、その中でどう自分を組み立てていくか、というのを考えながらこの試合に入りました。

ーー暑さが厳しい中での試合でしたが、どのような対策をされましたか

 自分は火曜日からちょうど授業が休講だったので、火曜日から練習前に30分間走をしてから練習に取り組むようにしました。そのおかげで、7回の裏まで体力がもったので、これからも少し続けていきたいなと思います。

ーー打撃面を振り返っていかがですか

 打撃の面は、正直、調子が良くはない状態で入っていましたが、その中でもどう打てるか、というのを考えました。結果的にはあまり良くなかったのですが、チームに貢献できる形で終わることができたかなと思います。

ーー明日への意気込みをお願いします

 自分も含め、多分みんな疲れているので、しっかりと休んで、体力負けしないようにしたいです。(たとえ負けてしまったとしても)体力負けだよね、という結果にならないように、技術面で負けた、と言えるような試合にしたいと思います。

鈴木寬汰朗(文構3=東京都市大付)

ーー今日の2試合をそれぞれ振り返って
 東日本インカレという大事なトーナメントで勝ち切れたのはよかったと思う反面、もう少し楽に勝たなければならないなと思いました。反省するべき点もいくつかありますが、とにかく勝ち切れてよかったです。

ーー東海大戦では2ホーマーを放たれましたが、それについては
 (1本目の本塁打を放った2打席目は1打席目と同様)二死ランナー無しで、長打を狙っていい場面だったので(本塁打を狙いました)。2本目に関してはランナーが得点圏にいて、センター方向に強い打球を意識した結果、角度がついていい打球になってくれたので良かったです。

ーー捕手としてリード面で意識されていたことは
 玲弥さん(佐藤玲弥、社4=静岡・飛龍)が教育実習帰りであまり練習を積めていなかったので、様子見の部分もあったのですが、他の3年生も投げてくれましたし、皆試合を作れるようになってきているので良い感じだと思います。

ーー明日に向けて意気込みをお願いします
 まだ相手は確定していないのですが、恐らく準決勝は国士舘大、決勝は日体大になるかなと思っています。この2校には負けっぱなしなのでそろそろやり返したいです。今日のように自分が打って守ってチームを引っ張れればと思っています。