決定打を欠き、強敵相手に2連敗/春季リーグ日体大戦・国士舘大戦

男子ソフトボール

東京都連盟春季リーグ戦 4月26日 福生野球場

 前週に行われた宿敵中大戦で春季リーグ初黒星を喫した早大は、インカレ(全日本大学ソフトボール選手権大会)出場権獲得のために負けられない連戦に挑んだ。日体大戦では投手陣が本塁打4本を浴び、打線も1安打と沈黙し、敗戦した。続く国士舘大戦では金丸佳史(人3=東京・佼成学園)が快足で魅せるなど、粘りを見せるもあと一歩及ばず、連敗を喫した。1勝3敗で翌日の慶大戦に向かう。

日体大戦

TEAM合計
日体大14
早大

※規定により5回コールド

バッテリー

佐藤、齋藤、金丸、齋藤ー鈴木

二塁打

なし

三塁打

なし

本塁打

なし

 1戦目に先発したのは佐藤玲弥副将(社4=静岡・飛龍)。立ち上がりから制球に苦しみ、いきなり2死満塁のピンチを招くも無失点でしのぐ。しかし2回、3回と四球で出したランナーを着実に返され、4点を奪われると、投手交代後の4回、5回は計4本塁打を浴び、大量14失点を喫した。

4回のマウンドに立った金丸

 一方の打線も2回に髙岡信太郎(法2=大阪・清風南海)がショートへの内野安打で出塁した以外は四球を除き、沈黙が続く。のべ4投手の継投も実らず、春季リーグ2敗目を喫した。

国士舘大戦

TEAM合計
早大
国士舘大×

バッテリー

佐藤ー鈴木

二塁打

なし

三塁打

金丸

本塁打

なし

 日体大戦の敗戦により、インカレ出場に向け、絶対に負けられない戦いとなった国士舘大戦。先発は日体大戦同様、佐藤副将。初回を0点に抑えるも2回に5安打を浴び、一挙3点を失う。しかし打線もすぐさま反撃。田中雄輔主将(スポ4=東京・筑波大附)の内野安打、福永隆稀(スポ3=大阪・北野)は三ゴロも、併殺崩れで鈴木寬汰朗(文構3=東京都市大付)が右前安打、齋藤拓哉(スポ3=青森・弘前学院聖愛)が四球でつなぐと、佐藤副将がフルカウントから押し出しの四球をもぎ取り、2点差に迫る。反撃の狼煙(のろし)を上げたい早大だったが、その裏に2ラン本塁打など3点を追加され、突き放される。投手陣はその後も度重なるピンチを何とか1失点でしのいだ。

安打を放った田中主将

安打を放った鈴木

 点差を縮めたい早大は6回、金丸が快足を飛ばし、また、相手の守備の乱れもあり、一気にホームインして2点目。最終回にも武晃平(スポ3=東京・狛江)が内野安打を放つも後続が打ち取られ、ゲームセット。2連敗となり、春季リーグ戦は通算1勝3敗となった。

安打を放ち、一気に本塁まで生還した金丸

 翌日は天候不順で中止となった慶大戦、また、インカレ出場の残り1枠をかけた二次予選と、戦いはまだ続く。逆境を乗り越え、ますます強くなってくれるであろう早大男子ソフトボール部に期待したい。

(記事 稲積優一、写真 早崎静)

試合後コメント

鈴木寬汰朗(文構3=東京都市大付)

ーー1試合目(対日体大)、2試合目をそれぞれ振り返っていかがですか
 1試合目は終始相手に押されて手も足も出ない感じだったなという感想です。2試合目に関しては何とかこの国士舘大戦をとらないとインカレ出場が厳しくなるというところで、勝ちにこだわっていかないといけないというところだったんですけれども、打線がなかなかつながらずに個人としても良い結果が出せなかったのでそこは非常に悔しさを感じています。

ーー1試合目に関して、(先発した)佐藤副将の投球が上ずって制球に苦しんでいる印象を受けたのですが、リード面に関して何か意識されていたことはありますか
 1試合目の日体大に関しては、まともに速球で勝負すると打たれることを予想していたので、(力を)抜いたチェンジアップで(打者の)タイミングをずらそうとしていたのが上ずって見えたのかなと思います。リード面では相手に気持ち良くバッティングをさせないということを心がけていました。

ーー今日の2試合では1安打、2四死球という結果だったと思いますが、バッティング面に関してはいかがですか
 自分の役割としてはランナーを返すことだと思うのですが、今日の試合は自分の前にランナーがいなかったので、後ろにも良いバッターがいるので何とかそこにつなげられるようにコンパクトに打ちにいった結果、かなり出塁することができたのでそこは良かったかなと思います。

ーー残りのリーグ戦、二次予選に向けて意気込みをお願いします
 インカレの出場権に関して、(リーグの上位)3位以内に入ることは厳しい状況になってしまったんですけれども、来週は二次予選があるので結果にこだわって、明日の試合も(リーグ戦の)順位が決まる大事な試合なので全力で戦いたいと思います。

金丸佳史(人3=東京・佼成学園

ーー1試合目を振り返って
 確かに日体大は強い相手でしたが、全然立ち向かえないわけではない、というのをやりながらも思えたので、その面は大きかったのではないかと思います。

ーー1試合目の打席を振り返って
 やはり、日体大のレベルの高いピッチャーは、一発で仕留めるというのが難しかったです。ですが、その一球で試合が変わると思うので、一球に対する執着を見せたいな、と思いました。まだまだ力不足だな、と感じました。

ーー1試合目で途中から登板されましたが、投球はいかがでしたか
 自分は、(球速は)速くないのですが、速くなくてもそれなりに投げられるということで、速さだけではない何かを磨いていきたいです。それで、相手から嫌がられるようなピッチングができれば、インカレでも十分(登板は)あるのではないかな、と思います。

ーー2戦目はいかがでしたか
 インカレ出場がかかっていて勝ちたかったので、勝てなかったのが本当に悔しかったです。やっている感じ、正直負ける相手ではないと思いました。これ以降、東日本(東日本大学ソフトボール選手権大会)やインカレで当たる時は、しっかりと自分たちのソフトができるように練習していきたいなと思います。

ーー2試合目、安打を放ち一気に本塁に帰還する場面がありましたが、打った感触は
 ちょっと詰まっていて、あまり打球が伸びなかったのですが、いいところに飛んでくれました。あと、相手の連携もごたごたしていたので、帰れたかなと思います。

ーー次戦への意気込みをお願いします
 明日は勝って終わりたいので、しっかりと自分たちがやってきたことを出せるように努力したいな、と思います。