17得点で伝統の一戦を圧勝 1年生が躍動を見せる!

男子ソフトボール
早慶定期戦
慶大
早大 10 × 17
◯稲垣、佐藤、堤、高篠―佐藤、畠山、金丸 ◇(二塁打)福永、中内 ◇(三塁打)畠山 ◇(本塁打)田中宏、金丸

 冬の到来を感じさせる寒さの中、今年度も伝統の一戦が早大所沢キャンパス野球場にて開催された。早大は2回に先制点をあげると3回には田中宏二(人3=大分舞鶴)のランニング本塁打などで4点を追加し試合を優位に運ぶ。続く4回には打者一巡の猛攻で一挙10点を追加し、試合を決定づける。2回以降毎回の17得点を挙げ慶大を圧倒。来春に向け大きく弾みをつける結果となった。

 先発した稲垣拓朗(スポ3=群馬・新島学園)は2イニング・打者6人を相手に5奪三振を奪い完全投球。完璧な投球で後続に託した。そして、2回裏、併殺打の間に1点を挙げると早大打線が爆発。続く3回先頭の畠山陸主将(スポ3=高知西)が三塁打を放つと死球で走者をため、この回から代打で登場した加藤雅隆(先理1=愛知・名古屋)が適時打を放ち追加点を挙げる。2死ののち、田中宏が左翼線に強烈な打球を放つ。相手外野手が追いついたころには打者走者含め、全員が生還する3点ランニング本塁打となった。

ランニング本塁打を放った田中宏

 早大の勢いはまだまだ止まらない。4回。先頭の中内俊太朗(スポ3=東京・筑波大付)、服部耕太郎(スポ3=東京・本郷)、畠山、野上夏輝(教1=東京・戸山)の4連打で走者をためると二者連続の押し出しで2点を追加。代打・福永隆稀(スポ1=大阪・北野)の適時二塁打でさらに2点を追加。そして再び打席が回ってきた中内が適時二塁打を放ちまた2点。続く服部にも適時打が生まれなんとこの回10点が早大に入った。

適時打を放つ福永

 5回にも相手の失策の間に1点、6回には金丸佳史(人1=東京・佼成学園)がランニング本塁打を放ち追加点を挙げる。投げては稲垣、佐藤玲弥(社2=静岡・飛龍)、隄俊介(スポ1=埼玉・栄東)、髙篠翔和(文1=東京・早実)の4投手で慶大打線を2点に抑え完勝。

ランニング本塁打を放つ金丸

 直前の関東大学選手権(関東インカレ)では多くの経験値を持つ3年生の活躍が光ったが、今試合では最優秀選手賞を受賞した野上をはじめとして、多くの1年生が見せ場を作るフレッシュな戦いぶりを見せた。フレッシュな1年生の躍動がチームの戦力層を厚くして、来春以降も躍動を見せてくれるに違いない。

最優秀選手賞を受賞した野上

(記事 橋本聖、写真 沼澤泰平)

コメント

畠山陸主将(スポ3=高知西)

――本日の試合を振り返っていかがですか

 まずは伝統のある早慶戦を今年も開催できたことをうれしく思います。試合の内容に関しては、後半から1年生の出場機会をどんどん増やしていこうと考えていました。投手陣はしっかり抑えてくれましたし、野手陣も日頃力を入れている打撃練習の成果が出て、1年生にもかなり結果が出たので、チームとしていい試合になったのかなと思います。

――途中からマスクを被りましたが、どのような意図がありましたか

 新チームが始まって2か月少し取り組んでいる中で、捕手というポジションがすごく重要になってきているので、自分も捕手に挑戦して稲垣や佐藤玲弥の球をしっかり受け止められるように、というところでマスクを被りました。

――今年1年間を振り返っていかがですか

 個人としては春季リーグ戦からインカレ前にかけてはすごく良い打撃ができていましたが、インカレでは発揮しきれなかったところにやはり悔いが残っています。来年こそは富山でしっかり結果が残せればいいなと思っています。チーム全体に関しては、国士館大や日体大にどうしても負けてしまうのが現状です。来年はそこをしっかり克服して、春季リーグ戦から関東インカレまで全て優勝できるように、日々精進していきます。

――冬場はどのような練習に取り組みたいですか

 フィジカル面はウェイトトレーニングやアジリティーを鍛えていきますが、それと同様に技術面も上げていかないといけないのが今年のチームなので。寒くなってくると思いますが、実戦練習ができる日はどんどんやっていこうと思っています。

――今後の意気込みをお願いします

 ここから春季リーグ戦まで公式戦がないので、自分たちがより一層打てて守れるチームのなれるようにきついトレーニングをしっかりこなして、春季リーグ戦優勝を狙いに行きたいと思います。

野上夏輝(教1=東京・戸山)

――優秀選手賞を受賞した感想を教えてください

まず、とても嬉しいです。これからも頑張ろうと思いました。

――ご自身の打席を振り返っていかがですか

1打席目は死球で3打席目に四球で4打席前に左前安打だったのですが、最後安打打てたのはよかったと思いますが、3打席目も安打を狙いに行けばよかったかなと思いました。まだまだうまくなれる部分があるように感じました。

――冬に向けて取り組みたい課題を教えてください

まだ自分、線が細いので先輩たちに追いつけるように頑張って冬にトレーニングをしていきたいと思います。

――来シーズンへの意気込みをお願いします

まず、チームとして春リーグ(東京都大学連盟春季リーグ戦)優勝できるように、個人としてはレギュラーを取れるよう頑張りたいと思います。