この記事には4年生選手の試合後のコメントを掲載しています
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2014年以来の景色を見るために、目標はただ一つ/インカレ展望
荒川健祐主将(スポ4=神奈川・柏陽)
4番キャプテンとして最後の大会に臨んだ荒川
――大会を終えた今の心境はいかがですか
最後にああいう負け方をするとも思っていなかったのでショック半分、だけどこれまでのこの1年やってきたことに全く後悔はないし、やりきったなという気持ちもあるので、そこに関しては後悔はないです。
――日体大戦を振り返っていかがですか
単純に強かったなというのがあります。やはりチームとして稲垣(拓朗、スポ3=群馬・新島学園)がこうやって打たれてしまうとなかなか持ち直せないっていうところが、ずっと続いている課題だと思うので、来年改善してもらえればと感じています。より稲垣がレベルアップしてくれるきっかけとなる試合になってくれればいいなと思います。
――今大会では4番に座りましたが、プレッシャーはありましたか
そこまで4番としてのプレッシャーは感じてなくて。むしろやってやるぞというか、自分はキャプテンですし、4番としてキャプテンとして全てを背負ってプレーしようというのは、腹をくくって決めていました。
――目標としていた優勝は叶わなかったですが、それについては
「悔しい」の一言です。昨年3位になって、この代では絶対優勝するという気持ちで臨んだ大会だったので、2回戦敗退という結果になってしまって悔しい気持ちでいっぱいです。
――主将としてのこの1年間を振り返っていかがですか
きつかったですね(笑)。本当にきつくて、3年生まではものすごく楽しくソフトボールをやらせてもらったんですけど、この1年に関しては、毎日毎日きついなと思いながらやっていました。このインカレはもちろん楽しかったですけど、最後あのような展開になってしまった以上は、というところはあります。ただ、本当にいい経験になったと思います。
――この代はどのようなチームでしたか
昨年からの主力は僕だけで、僕がやるしかないというところで背負い込みながらやっていました。しかし、いろいろ話し合いながら、特に副将の稲井(宏平副将、法4=埼玉・早大本庄)に関しては、僕以上に厳しいことを言ってくれたり、チームのためにやってくれて本当に感謝しています。今の4年生全員、本当によくやってくれたなと思います。ありがとうございます。
――改めて、同期の皆さんへメッセージをお願いします
まず4年間ありがとうということと、ソフトボール部としての活動は終わりますが、引退しても同期は同期なので仲良くしてくれたらなと思います。本当にありがとうっていう感じですね。
――後輩の皆さんへメッセージをお願いします
後輩たちは能力高い選手がそろってますし、日体大戦の最後出場していたのは僕以外後輩で、インカレをしっかり経験できていると思うので、この経験を生かして、主将の畠山(陸、スポ3=高知・高知西)中心に来年は日本一をつかみ取ってほしいと思います。応援しています。
稲井宏平副将(法4=埼玉・早大本庄)
副将として言葉でもチームを引っ張った稲井
――大会を終えて今の心境をお願いします
申し訳ないの一言に尽きます。チームメイトはもちろん、高杉さん(高杉聡監督、平10人卒=群馬・前橋育英)をはじめとする首脳陣の方々、この日のために会場に足を運んで下さった父兄、OBの方々、中継を観て応援して下さった方々、皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
――日体大戦を振り返っていかがでしたか
対日体の2時間のためにすべてをかけてやってきて、「これをやったら日本一になれる」という、ただそれだけでみんな苦しい思いをしながら本当に最後の最後まで積み上げてきてくれました。その中で自分のミスでその全てを壊してしまったこと、本当に申し訳なく思っています。
――副将としての1年間を振り返っていかがでしたか
前任の安孫子さん(徹前副将、令5卒)から日本3位の副将というポジションを引き継いで、これまでの実績も無ければ、ソフトボールが上手い訳でもなく、縋るものがない中で始まり、本当に苦しい1年でした。自分の人間的な未熟さからチームメイトに辛い思いをさせてしまうこともありましたし、たくさん迷惑をかけました。それでも1年間副将というポジションを続けさせてくれた皆には感謝しています。
――この代はどのようなチームでしたか
とにかく明るく楽しいチームでした。練習中もグラウンドの外でもみんなで楽しく、和気藹々としていたのが印象的でした。プレーで上手くいかない時、幹部として苦しい時でもその明るさにたくさん助けられました。
――ソフトボール部での4年間を振り返っていかがですか
率直に日本一になりたかったです。入学してからずっと日本一のチーム、日本一の選手を目標に掲げてきた以上、それを達成できなかったことが本当に悔しいです。入部してからここまで3年間、死に物狂いでやってきてそれでも優勝に届かず涙してきた先輩方を見てきました。だからこそ自分たちの代で日本一になることで感謝を伝えたかったですし、絶対にできると確信していたからこそ悔しいです。
――同期の皆さんにメッセージをお願いします
同期にはとにかく迷惑をかけました。特に最後の1年、主将の荒川に頼りきりで苦しくさせてしまいましたし、自分の人間的な未熟さから苦しい思いをさせてしまうこともたくさんありました。それでも何かあれば言ってきてくれて成長するチャンスを与えてくれた皆に本当に感謝しています。
――後輩の皆さんにメッセージをお願いします
稲垣という日本一の投手がいて、畠山、齋藤(向陽、社3=群馬・新島学園)をはじめ自分よりもソフトボールが上手くて、賢い選手がたくさんいます。それに加えて、高杉さんをはじめ、首脳陣の方々という最高のブレインがいて下さり、施設も高いレベルで揃っていて、日本一を獲れる環境は整っています。あとは日本一の努力、継続を積み上げるだけです。絶対日本一獲れます。頑張ってください。
佐藤慶弥副将(スポ4=静岡・飛龍)
投打で活躍を見せた佐藤慶
――試合を終えた現在の心境を教えてください
勝ちたかった試合でしたが、勝ち切れず、悔しい試合になりました。
――佐藤慶選手は今日も安打を記録しましたが、改めて振り返っていかがですか
自分の仕事は1本出すことだったので、その仕事をしっかり全うできたのはよかったなと思います。
――毎年対談でも話されていた古敷谷宗選手(日体大)との対戦も今回で最後でしたね
一緒にグラウンドに立てて、試合できたというのが、1番いい思い出です。いいライバルかなと思います。
――今大会全体を振り返っていかがですか
1試合目は自分が投げて、無失点で抑えれたっていうところで、チームの中で自分の仕事はしっかりできたかなという風に思います。今日の試合も1本ヒットを出せたっていうところでやることはやれたと思います。準備をしっかりできたから、(自分の力を)発揮できたかなと個人的には満足できた大会でした。
――投手としても打者としても活躍されたラストイヤーでしたが振り返っていかがでしたか
バッティング(の機会)も増えて、自分の高校の時のリズムを取り戻せて、自分のリズムで投げて打って、自援護したりとか、稲垣をサポートできたりというところでよかったかなと思います。最後インカレでホームランを打ちたかったですね(笑)。
――佐藤玲選手と共に過ごした2年間でしたがいかがでしたか
今回兄弟バッテリー組めて、無失点に抑えられて、 大学最後のバッテリーが玲弥でよかったかなと思います。
――ご自身のソフトボール部生活を振り返っていかがですか
コロナでほぼ1、2年目が潰れてしまって、 何もできない状態だったのですが、3、4年目とソフトができて、ソフトができることに感謝しながらできてよかったなという風に思います。最後の2年間は結構自分的には辛かった2年間でしたが、そこもやりきれて、どうにかここまで来れたので、多少は1年生の時よりは成長できてるかなという風に思います。
――同期の皆さんへのメッセージをお願いします
4年間ありがとう。
――最後に新チームを迎える後輩へのメッセージをお願いします
新チームは今まで出ていた選手が多いので、その人たちを中心にインカレ優勝を目指して頑張って欲しいです。
川崎晴(スポ4=東京・早稲田)
徳島大戦ではマウンドに上がった川崎
――今の率直な気持ちを教えてください
終わったなという感じですね。
――今大会を振り返っていかがですか
目標としては1試合目を1人で投げ切るというところだったのですが、先発が(佐藤)慶弥ということで、 2番手でどれくらい投げられるかなと思っていた中で、序盤接戦になってしまって、 最後1イニングだけというところだったのですが、その1イニングの中では楽しめたかなと思っています。
――第一線での投手生活はこれで一区切りだと思いますが、その点はいかがですか
どうなんでしょうね。良くも悪くもその一線のつもりでやってなくて、楽しくやりたくて、 それでピッチャーをやっているのが一番楽しかったので、別にそれはどこでやっていても変わらないかなと思います。これからも多分どこかでやるんじゃないですかね(笑)。
――3年半のソフトボール生活を振り返っていかがでしたか
投げていた記憶しかないです。一生投げていた気がしますが、それが1番楽しかったです。 この4年間に関しては満足です。
――3年半で印象に残っている登板はありますか
この前の東日本(大学選手権)で先発完封した試合が1番ですね。ちゃんとした大会で先発も初めてだったし、1人で投げ切るということもなかったから、 それが1番ですね。
――同期の皆さんへメッセージをお願いします
部活は終わったので、どこかで飲みに行けたらなと思います。飲みに行きましょう!
――最後に新チームを迎える後輩へのメッセージをお願いします
今年は1年生もすごい人数が入ってきてくれて、自分たちの代がスタートした時よりも人数が多くなっていると思うので、可能性は大きいと思います。自分がこうやってソフトボールのピッチャーとして未経験のところからここまで来れたのだから、みんなの可能性は無限大だと思います。みんななら来年は勝ってくれると信じています。
佐藤貴一(国教4=東京・早稲田)
コーチャーとしてもチームを支えた佐藤貴
――大会を終えて今の心境をお願いします
個人的には残念な結果ですけど、気持ちというよりかは終わってしまったなという部分が大きいです。
――今大会は代打での活躍もありました。総合的に今大会を振り返るといかがでしょうか
チームのことは2回戦で負けてしまい残念ですが、個人的には、与えられた打席で結果を残すことができたので、個人の成績としては、よかったのかなと思います。
――コーチャーとしてグラウンドに出ることも多かったですが、コーチャーとして心がけていたことはありますか
自分が特に走塁がうまいというわけではないので、コーチャーとしてやるべき仕事をやろうという風に思っていて、二塁ランナーが刺されないようにだったり、出たランナーにアウトカウントを常に確認するようにして、ランナーが起こしうるミスをできるだけ減らせるようにしていました。
――ソフトボール部での4年間を振り返っていかがでしたか
自分は1年間留学に行って、入部時期も1年の11月で、活動した期間はそこまで長いものではないのですが、いろんな先輩、同期、後輩そして監督やコーチといった指導者の方々と関わることができてすごくいい経験になったなというのと、高校まで小中高と野球を続けてきて、高校の最後の大会が終わったときはもうこれで(競技人生は)終わりかなと思ったのですが、たまたま同期の中島(雄太、国教4=東京・暁星)に誘ってもらって、部活入って4年間続けることができて、今までやってきた環境とは全然違う環境で、全国で優勝目指すようなチームでプレーができたのはいい経験だと思います。
――同期はどのような存在でしたか
同期は個性的な同期ですけど、入学の時から頻繫に連絡を取りあって、特に同期の中島は同じタイミングで留学に行ったり、たまに電話したりしていろいろあったけど、最後の最後昨日の試合で、事情があってベンチ入りできなかった中島を除いて4年生全員が試合に出て活躍できたので、荒川と稲井は試合にずっと出ていてチームの勝利に貢献しましたし、自分と山崎(佑太郎、商4=埼玉・早大本庄)も代打で打点挙げられて、慶弥はいいピッチングして、川崎も最終回投げて、みんな活躍して勝ったので4年間終わる締めくくりとしてすごくいい1日になったと思います。
――後輩の皆さんにメッセージをお願いします
今年は4年生ずっと試合に出ていたのは、荒川と慶弥と稲井で他の4人はずっと試合に出ていたわけではなくて、3年生以下に支えられてここまで来たチームなので、試合経験的には3年生はいっぱいあると思うので、今年の悔しさをバネに来年はここ富山で優勝してほしいなと思います。
山崎祐太郎(商4=埼玉・早大本庄)
インカレでは代打での出場となった山崎
――大会を終えた今の心境を教えてください
正直に悔しいですね。やっぱり優勝を目指していた中で、日体大に勝つということで、ずっと組み合わせが決まってからやってきて、その中でコールド負けということで……。自分もスタメンではなかったのですが、出場機会を頂いて、そこで結果を残すことができなかったので、率直に悔しいというのが今の1番の思いです。
――徳島大戦での適時打を改めて振り返っていかがですか
自分としてもインカレ初ヒットが出たので嬉しかったですね。裏話じゃないですが、実はめちゃくちゃバタバタしていて、前のバッターの稲井が打席に立っている中で、高杉さんに行くぞと言われて、それが逆に良かったのか、緊張する暇もなく、初球から振りにいけて結果を出せたので、昨日のヒットは良かったかなと自分でも思っています。
――今大会は代打での出場が中心となりましたが、その点はいかがでしたか
東日本ぐらいからキャッチャーのスタメンが自分ではなく、(佐藤)玲弥になって、重要な場面で代打で出させてもらったのですが、打てなくて。この大会は早稲田の代打の切り札になるということを目標にしてやってきたので、今日、流れ変えなきゃいけない場面で打てなかったっていうのは自分の練習が足りなかったのかなというのが自分としての思いです。
――「荒川組」を主務として支えたと思いますが、どのようなチームでしたか
キャプテンの荒川(健祐)は本当にノリノリで、盛り上げるのがうまい選手だったので、冬のきついトレーニングの期間があったのてすが、その中でも自分たちでモチベーション作って、盛り上げて取り組めました。シーズン始まってからはなかなかいいピッチャーを打てなかったりした中で、バンバスとか新しいことに挑戦して、その中でも自分たちで雰囲気を作りました。そこはチームとしていい形で1年間過ごしてこれたのかなとは思います。
――ご自身のソフトボール部生活を振り返っていかがですか
正直うまくいかないことの方が多かったです。ソフトボールのキャッチャーは全然野球と違くて、なかなか稲垣、慶弥という、同期、後輩にすごいピッチャーが2人いて、そのピッチャーの球を捕るのでいっぱいいっぱいでした。試合に出始めたのも自分たちの代になってからで、その中でも秋リーグ、関カレ(関東大学選手権)で自分のミスが出て負けて、その悔しい思いで冬の期間やってきました。春はチームとして結果は残せたのですが、やっぱり自分は力不足で、最後は玲弥に任す形になってしまいました。結構うまくいかないこと多くて、辛いことも多かったのですが、学生スポーツ最後の場として4年間やりきれたかなと思いますし、やっぱりソフトボール部できついこともありましたが、楽しめたのかなと思います。
――同期の皆さんへのメッセージをお願いします
あまり自分たちは主力がたくさんいる代じゃなかったのですが、本当にみんなで色々考えて、4年生になってからは、学年ミーティングとかもやったりして、本当に全員で考えてやってきた代でした。 自分が主務として至らないところがあったとは思うのですが、そこも色々助けてもらって、本当に4年生のみんなになありがとうと言いたいです。
――最後に新チームを迎える後輩へのメッセージをお願いします
自分が上級生であったり、主務として至らない点が多くて、後輩にも本当にこの1年間迷惑をたくさんかけたと思うのですが、自分みたいに悔しい思いしないように、あと1年間頑張ってもらいたいです。特に主務の業務とかが中心になるとは思うのですが、力になりたいと思ってるので、頼れるところは頼ってもらって、 あとは自分たちの力で最後までやりきって、来年は優勝という結果をつかみ取ってもらいたいなと思います。
中島雄太(国教4=東京・暁星)
ベンチワークでチームを支えた中島(写真は昨年の東京都大学連盟秋季リーグ戦のものです)
――大会を終えた今の心境はいかがですか
正直まだ実感があまり湧いていないです。最後の1年はなかなか活動に参加できていなかったですけど、最後の試合でベンチに入れてもらいみんなと一緒に応援できたのは、すごくありがたくて、ある意味やり切ったというか、清々しい気持ちもあります。
――日体大戦ではベンチに入りましたが、試合を振り返っていかがですか
久々に、みんなの真剣なプレーや熱のこもった応援の中に自分がいられてすごく幸せでした。
――ソフトボール部での3年半を振り返って
コロナ禍で大学生活が始まり、授業もオンラインでキャンパスに行く機会がない中で、たまたま先輩からの勧誘で入ったのがソフト部でした。留学だったりケガだったりでなかなかグラウンドにいけない自分のことも受け入れてくれるいい仲間だと思いますし、大学での居場所とも言える、すごく大切な仲間ができた場所なので、感謝の気持ちが強いです。
――この代はどのようなチームでしたか
新チームが始まってから3年生が主力で試合に出ていて、今年度になってからも1年生がたくさん入部してくれて、若さが魅力のチームだと思っています。その中で4年生としてチームを引っ張らなければいけない立場で、多くは貢献できなかったというところは申し訳なさがあります。それでも、最後にインカレという舞台にみんなで来ることができて良かったです。
――同期の皆さんへメッセージをお願いします。
結構みんな個性が強くて、下級生のころからたまにぶつかったりすることも度々ありましたが、僕にとって大学での居場所と言えるような大切な仲間です。最後自分がケガでグラウンドに来れなくなっても、ずっと同期として認めてくれて、引退の時を共にすることができたのはすごくうれしくて、「ありがとう」と伝えたいです。
――後輩の皆さんへメッセージをお願いします。
3年生に主力が多いこともあり、敗戦を自分事として捉えられる選手が多く残っているのが新チームだと思うので、今日の敗戦をチーム作りに生かしてほしいと思います。あと、僕のケガの経験から言っても、現状ケガを抱えている選手は来年のインカレまで1年以上あるので、焦らずにゆっくりと治して、万全の状態で富山に戻ってこられるようにしてほしいです。応援しています。
(取材・写真 橋本聖、星野有哉、沼澤泰平)