【連載】ソフトボール部新歓対談 第7回 幹部組 荒川健祐男子部主将×山崎祐太郎

男子ソフトボール

男子ソフトボール部の対談最終回となる今回は主将の荒川健祐(スポ新4=神奈川・柏陽)、主務の山崎祐太郎(商新4=埼玉・早大本庄)の幹部お二人にお話を伺いました!幹部として誰よりも男子ソフトボール部のことを考えている二人が思うソフトボール部の魅力とはーー

――お二人がソフトボール部に入った理由を教えてください

荒川 僕は高校の先輩がソフトボール部にいて、その先輩方が誘ってくださったのが最初です。それで体験に行った時にすごく良い雰囲気だったので、入ることを決めました。

山崎 自分も(早大)本庄の先輩の竹村(侑大氏、令4国教卒)さんからお誘いを受けたのがきっかけです。大学で部活をやることは決めていたのですが、 最初準硬にしようと思っていました。ただ、ソフトボール部の方が高校生の内でも体験に行けるってことになって、体験に行ったらすごい楽しくかったんです。それでたまたまその後コロナで体験どこも行けなくなっちゃって、ソフトボール部が結局すごい楽しかったなと思って、それがきっかけで入りました。

――男子ソフトボール部の1年間のスケジュールを教えてください

荒川 新チームが9月の中旬に始まり 、すぐに秋リーグ(東京都大学連盟秋季リーグ戦)があります。そこから関カレ(関東大学選手権)があって、秋の公式戦は終了です。冬はトレーニングなどのいわゆる冬練っていうものをやって、2月の後半ぐらいから練習試合がスタートします。今年に関してはなんですが、3月の中旬に関西遠征を予定していて、3月の練習試合が終わると、4月の1週目、2週目ぐらいから春リーグ(東京都大学連盟春季リーグ戦)がスタートします。春リーグはインカレ(全日本大学選手権)の予選会も兼ねた結構重要な大会になります。春リーグが終わり次第、5月の中旬ぐらいに全総(全日本総合選手権)の東京都予選かがあって、勝ち上がると6月の中旬から下旬ぐらいに関東予選があります。7月の上旬から中旬ぐらいに東日本インカレ(東日本大学選手権)があって、 最後に9月の中旬ぐらいにインカレがあります。6月の関東予選に勝っていれば、その後に全総の本選がある感じですね。

――今までのソフト部で3年間過ごされての1番の思い出というものは、どのようなものになりますか

荒川 僕はやっぱり去年のインカレ3位かなと思いますね。自分も活躍できたというのもありますし、自分自身とても成長できた大会だったので、すごく思い出に残っています。

山崎 自分もチームしての思い出は去年のインカレです。喉が潰れるほど声を出して応援して楽しかったですし、3位という結果をチームとして残すことができたので、すごく思い出に残っています。個人としてはインカレの2次予選です。自分が安打を打った時にめちゃくちゃベンチが盛り上がってくれて。それは自分でも安打を打って楽しかったですし、試合に出る機会が少ない中で、自分のプレーでチームが盛り上がってくれたのが嬉しかったことを覚えています。

――他の部と比べてのソフトボール部の良いところを教えてください

荒川 やはり学生主体というところですね。それが言葉だけではなく実行されているところです。平日には監督さんやコーチの方が来られない中で、自分たちで勝つためにどうすればいいのかということを本気で考えられる部活だと思います。他の部活は指導者の方がいて、指導者の方から言われたことをどういう風にやっていくかという形だと思うのですが、ソフトボール部はゼロから自分たちがどうしていくかというのを考えられる部活だと思うので、そこは他の部活にはないソフトボール部のすごくいいところだと思いますし、とてもやりがいを感じます。

山崎 自分が思うのは少数精鋭というところです。人数が少ない分、一人一人に与えられる役割が多いですし、他の部活は人数が多くてAチーム、Bチームに分かれて活動しているところも多いのですが、自分たちはそういう風に分けたりせず、一つのチームとして活動しているので、全員で上を目指せるというのもあります。

――大学で部活に入る人は少数派になると思うのですが、その中で部活に入ることの魅力というのはどういうところにあるとお考えですか

荒川 (部活に入ると)普通の生活をしていては味わえない緊張を味わえると思います。なかなか日常生活で緊張感の中で過ごすことはないと思います。部活に入るとそれこそインカレの舞台のような緊張感を味わうことができます。あとは自分がスポ科だからというのもあるのですが、友人とお互いの部活の話をして刺激を受けることもできます。こういった普通の生活をしていては味わえない体験をすることがたくさんできることだと思います。

山崎 自分は大学生というのは学生としてスポーツに打ち込むことができる最後の期間だと思っています。なおかつ大学生は高校生と比べて授業の組み方も自由で、部活に打ち込む時間ができるというのが大学の部活のいいところだと思っています。その分、一緒にソフトボールをする仲間と関わる時間も増えるので、人生の仲間を見つけることができるのかなと考えています。

――勉強やアルバイト、就活といった部活動以外の活動との両立はどのようにされていますか

荒川 部活やっていると時間がない、という風に見られがちなのですが、そういった中で自分で時間を捻出して、自由に動くっていうのが、部活やっている中での1つの醍醐味だと思っています。自分はオフの日とかは朝6時から9時でバイトして、その後の活動できる時間を長くするようにしています。

山崎 自分も時間を見つけるっていうのは大事にしていまく。自分は電車通学で、片道1時間半ぐらいかけてキャンパスに行っているのですが、 電車とかバスの中で3年生までは授業動画を見ていました。また、そういった時間を活用して、自分は中国語の資格とかも取りました。全然そういう時間活用すれば。大学の勉強もできるし、取りたい資格とかも取れるかなって考えています。今は電車の中でESを書いたりもしているので、そうやって時間がないからこそ、自分で時間を見つけ出すってことができるようになったかなって思います。

――他大のチームと比べた早大男子ソフトボール部の良さを教えてください

荒川 比較的ソフトボールは野球とは違って、自由度が高いと思っています。高校野球とか想像していただければすごいわかるんですけど、野球はかっちりしてるという感じがします。ソフトボールは他のチーム見てみると、自由度が高くて、かっちりしてないというわけじゃないですけど、 伸び伸びとできる感じなんです。その中でも、早稲田は礼儀だったり、規律だったりというのをすごい大事にしていてます。人間性を成長させるっていうのが、早稲田のソフト部の1番の目標であり、大義なので、それがしっかり実行されているのがこの部活の特徴なのかなと思っています。

山崎 自分は似たようなことになるんですけど、(早大には)メリハリがあるかなと思っています。さっき(荒川が)言った礼儀とかを重んじる部分もあれば、 やっぱ試合中に盛り上がる時はとことん盛り上がれるし、そこのだらけずに楽しむところは楽しめるし、ちゃんとやるところはちゃんとやるというメリハリが 早稲田はできているのかなと思います。

――ぜひこんな人は男子ソフトボール部に!というのはありますか

荒川 野球やソフトボールが好きな人が入ってくれればいいかなと思っています。もちろん経験者だけじゃなく、初心者でも自分たちは大歓迎です。少しでもソフトボールに興味があるのであれば、自分たちはいつでもウェルカムなので、とにかくソフトボール部に興味を持ってくれた人には、全員入ってほしいなと思います。

山崎 自分もソフトボールが好きな人であったり、あとは、もう一生懸命何かに打ち込みたいって気持ちがある人であれば、今までの経験や技術とかなくても、ぜひ来てほしいなと思います。うちのソフトボール部は、選手としての役割もありますし、その他にもデータ班や相手の癖見つけるだとか、 プレーしなくても、自分の役割を見つけることができるっていう部活なので、 何か打ち込みたいなとか、ソフトボールやったことないけど、野球好きだし、そういうことやってみたいなって人であれば、本当に大歓迎です。

――最後に、この対談を見ている新入生にメッセージをお願いします

荒川 ソフト部は自分を成長させられる場所です。何か1つに打ち込むっていう風になったら、1番打ち込められる場所だと思います。繰り返しになるのですが、自分たちで考えて、勝とうとするということで、自分たちでどうにかしようっていうことはすごい打ち込めて、時間をかける価値があるとのだと思います。本当に少しでも興味があって、何かに打ち込みたい人は、ぜひソフト部に入ってもらえればなと思います。

山崎 本当にやる気さえあれば、どんな人でも来てほしいなって思っています。自分たちは甲子園で出た人とかがたくさんいるわけではないですし、(高校までで)ソフトボールをやっていた人も半数以下です。ソフトボール部で過ごす時間は本当に4年間かける価値があると思います。自分としても、今までの学生生活の中で1番成長できたなと思う4年間を過ごせています。やる気があれば、本当になんでもできる部活です。 ぜひソフトボール部に興味がある人は来てほしいと思います。

――ありがとうございました!

◆荒川健祐(あらかわ・けんすけ)(※写真右)

2000(平12)年4月26日生まれ。163センチ、70キロ。神奈川・柏陽高出身。 スポーツ科学部新4年。外野手・捕手。選手としてのアピールポイントは「パンチ力のある打撃」。

◆山崎祐太郎(やまざき・ゆうたろう)

2001(平13)年7月28日生まれ。167センチ、79キロ。埼玉・早大本庄高出身。 商学部新4年。捕手。選手としてのアピールポイントは「打席での粘り強さ」 。

 

(編集・写真 星野有哉)