【連載】2021年度インカレ直前対談『大成』第5回 反町結佳×井田菜摘×田中彩絵×渡邉佳子×鈴木茉菜

男子ソフトボール

 女子部で最初に登場するのはチームの主力である3年生の反町結佳(スポ3=愛知・瑞陵)井田菜摘(スポ3=群馬・健大高崎)、田中彩絵(スポ3=福岡・三瀦)、渡邉佳子(スポ3=東京・学習院女)、鈴木茉菜(スポ3=東京・鷗友学園女)だ。全員がスタメンで試合に出場することが多い3年生に、インカレ直前の心境を聞いた。

※この取材は8月20日に行われたものです。

打撃力の差が浮き彫りになった(田中)

チームの課題について話す田中

――初めに東京都大学連盟春季リーグ戦(春季リーグ戦)を振り返るといかがでしたか。

渡邉 初戦は勝つことが出来て勢いに乗ることが出来たと思いますが、その後何試合も負けてしまい、結果的にインカレの出場権を獲得することが出来ず、悔しい結果になってしまいました。インカレ出場決定戦ではインカレ出場権を獲得することが出来ましたが課題が残り、まだまだ成長していかなければならない点が多くあるなと思いました。個人的にはヒットが打って打点をあげることが出来たが、チャンスで打てない場面も多かったので打撃面でも課題が見えてきたと思います

鈴木 思うように結果が出なかった試合が多かったと思います。なかなか得点が出来ない試合が多くて、自分のいる下位打線で得点を挙げることができない試合が多かったのでそれが課題と感じた大会でした

田中 リーグのどの試合も紙一重の試合だと思っていて、投手はすごいいいので増田さんと新宮が頑張ってくれている中で打線が全然結果を出せなかったことが敗因だと思うので、打撃力の差が浮き彫りになったリーグだったと思います

井田 初戦は勝てるような気がしていて、その後は悪い雰囲気が漂っていたと思う所があって、それを断ち切ることが出来ず、練習のうちから浮かれた雰囲気があったのが反省点でした。結果的にインカレの出場権を獲得することが出来ていい学びになったと思うので、この学びを活かしてインカレまで頑張りたいと思います

反町 問題点が浮き彫りになった大会だと思います。初戦勝って、そこから負け続けて、どうして負けたのか課題を明確にすることが出来ずにズルズルと引きずってしまったので、それがチームの弱さだと感じました。個人的にも打撃という面で、全くチームに貢献出来なかったのは悔しかったのでその悔しさをインカレに向けて活かしていきたいと思います。

――みなさんの現在の状態はいかがですか

渡邉 2週間ほどコロナで自粛期間があって、満足な調整ができているかと言われればそうではないですが、残された時間を少しでも実りある練習ができるようにと取り組んでいます。田中も言っていた通り、早稲田は投手が実力を持っているので、投手の調子が上がっていけば勝てる試合も多いと思いますが、投手に頼りすぎず野手も打撃面を高めていくことがインカレの勝利につながっていくと思います。

鈴木 個人的には、2週間の自粛や大会が雨で延期したり、疲労が溜まっていた部分があったので、それがリセットされてよかったと思います。外野をやっている時の自分の調子は今までの中だといいと思っているので、守備の面ではそれを維持して、打撃の面では、出塁率を上げるということを意識していきたいです。

田中 春リーグは練習試合もあまりしていない状態で望んだので、みんな課題とかも分かっていない状態だったのですが、春リーグを通して課題が浮き彫りになってきたのでチームとしてもその課題をつぶすための練習が意識的にできていていいと思います。インカレという全国大会の舞台は個人的にとても気合いが入るので、気分は上がっていっています

井田 全体としての力は伸びているか分からないですが、個々としての力は伸びていると思っていて、全体練習を通して全体の力を上げて行ければいいなと思います

反町 全体としてのチーム力は上がっているか分からないですが、個人的な力としては自分の課題と向き合って練習する場面がとても多かったので、個人個人の力を最大限発揮すればいい結果が生まれると思います。

――渡邉さんにうかがいます、投手陣の状態はどのような感じでしょうか

渡邉 増田さんは最後のインカレということで気合が入っていてどんどん調子が上がっていると感じます。球速の速い投手ですが、速い球に頼らずに変化球の質を上げて制球面にも意識して取り組んでいて状態はとてもいいと思います。新宮は自分のペースで自分の課題を見つめながら、日々の練習に取り組んでいるので、持ち前の自分に対する厳しさと不動心でいい結果を残してくれると思います。田中と鈴木も野手と投手を両方やっていて大変だと思いますが、野手の練習もやりながら投手の練習もこなして、大会本番に任された時も実力を発揮してくれると思います。

――鈴木さんは昨年のインタビューで出塁率をあげたいとおっしゃっていましたが、その目標に変わりはありませんか

白石  そうですね、春リーグを通して自分が出塁率をあげれば得点に繋がる可能性が高いと感じたので、自分が出塁率をあげることが大切だと改めて感じたのでそこは意識していきたいです

――女子ソフトボールが金メダルを獲得しましたが、それがモチベーションにつながったりしたのでしょうか

井田 女子ソフトボールが優勝した試合を見ていて、興奮したし、いいプレーをたくさん見ることで学ぶことが出来ました。次の日の練習とかも、チーム全体で気分が高い中練習ができていたのでその波に乗っていきたいです

趣味にも同期の影響?

趣味を語る反町と井田

――次にみなさんの趣味や最近はまっていることをお聞きします、鈴木さんからお願いします

鈴木 去年なんて言ったっけ笑

反町(笑)

鈴木 去年と同じになってしまうかもしれないですが、基本的にアニメとか漫画が好きなので、ダイヤのAを読み直しています。

田中 外出ができない分、インスタで行きたい場所を調べてメモしていて、それがリフレッシュに繋がっています

渡邉 田中にNetflixで韓国ドラマをオススメしてもらって、それにハマっています。もうひとつは、誕生日に自動かき氷機を貰ったので、それを練習後に使ってかき氷を食べています

一同 (笑)

反町 去年の自粛頃から、ジャニーズにハマってします(笑) その好きなグループが出ているテレビや配信ライブを見ることにハマっています

井田 ずっとテレビ千鳥などのお笑いのバラエティ番組を見ることにハマっています(笑)

――次にお互いの印象についてお伺いします、まずは鈴木さんについてお願いします

井田 少し変わっているなと思います(笑)

鈴木 やめて(笑)

井田 責任感が強すぎて、いい事だと思いますが、もう少し楽しんでもいいと思います。

――井田さんについてはどうでしょうか

反町 第一印象はめっちゃ怖いなと思っていました(笑)

一同 (爆笑)

反町 いつも楽しそうでいいなと思います。ジャニーズ好きは井田から影響を受けていたり、井田から色んな影響を受けています。

――次に反町さんについてお願いします

渡邉 第一印象は滑舌があまりよくないなと思っていたのですが耳が慣れてきたのかなと思います笑

一同 (爆笑)

渡邉 また、次の新チームから次期主将を務めるのでその風格があるのかなと思います笑

反町 あるかなー(笑)

――渡邉さんについてはどうでしょうか

反町 意外と抜くところは抜くというか、上手くやっていると思います笑やはりバッティングを誰よりもしたり、打撃に関しては1人だけ違うと思います。就活やテストなどしっかりやっていてすごいと思います

――最後に田中さんについてお願いします

鈴木 ポジションも同じで一緒にいる時間が長かったりするのですが、大きいので首が疲れます。いつも上向いていないといけないので…。笑 1人で視野が狭まることが多いのですが、それをほぐしてくれる人です。楽観的すぎるとも言えますが

――課題の打撃面でインカレに向けて意識している部分はどこでしょうか

渡邉 私は前の打者が出塁してその走者を返すという役割を任されるとこが多いのですが、インカレではそのチャンスも少なくなると思うので、選球眼を鍛えて前の打者が繋いでくれたチャンスを逃さないようにしたいと思います。春リーグでは一球のチャンスを逃してしまうこともあったので逃さないことのないようにしたいです。そして去年のインカレ代替大会では最終回2アウトで打席が回ってきたのですが、チャンスを活かすことが出来ず負けてしまったのでその悔しさを晴らせるように、チャンスで打ってチームに貢献したいです。

反町 大阪大谷大(初戦の対戦相手)の相手投手が左投手で落ちるボールを結構使ってくる人なのですが、自分の特徴として右手をこねてしまってファールばかり打ってしまい追い込まれてしまうことが多いので、左手でセンターに持っていく意識をもっと持っていきたいと思います。

――インカレでここを見てほしいという部分はどこでしょうか

鈴木  難しいですね笑 自分は外野での出場になると思うので、飛んで来た一球一球を確実にアウトにしたいと思います

いつも通りのプレーを(井田)

インカレへの意気込みを語る井田と反町

田中 インカレは、侑希さん(増田)と一緒にプレーできる全国では最後の舞台だと思うので、一緒にソフトボールを楽しんでいる姿を見てほしいです

渡邉 一球を逃さない集中力を見てほしいです。打撃面でも、一球で仕留めること、盗塁を刺す場面でも一球が大切なので、その一球を大切にしていきたいです

反町 足を活かしてチームに貢献することが多かったり、バッティングでも小技を織り交ぜたりして相手を翻弄することが得意なので、そういうプレーを見てほしいです

井田 あまり目立ちたくないので見て欲しくないです(笑)強いていえばずば抜けているものは無いので、いつも通りにプレーしているところを見て欲しいと思います。

――インカレに向けての目標を一言で表してください

反町 為せば成るというのは自分の座右の銘で、目的を持って全力で取り組めば、その目標の結果は必ず出るということを信じていて、インカレでも、今までやってきたことを信じてプレーすれば結果が着いてくると思うのでこの言葉にしました

田中 輝くという言葉で、高校の時からグローブに入れたりとかしていて、ソフトボールをしている姿を楽しんだり、輝いてソフトボールをしたいという意味を込めて、インカレの舞台でも初心に帰って楽しんでプレーしたいです。

渡邉 突破という言葉にしました。まず初戦を突破したいという意味があって、その後に勝ち進んでいきたいという思いがあって、もうひとつは、去年は思うようにプレー出来なかったので去年の自分を突破してインカレでいいプレーをしたいと思ってこの言葉にしました。

鈴木 心からという言葉は、中学高校の部訓でもあるのですが、今の環境の中ソフトボールが出来ていることに感謝するという感謝の意味や、心からソフトボールを楽しむという意味もあり、何事も心からということをもう一度思い出してインカレに臨みたいです

井田  破顔一笑という言葉で、グローブにも入れているのですが、インカレでも、いつも通り楽しくやりたいと思います。

――ありがとうございました! 

(取材・編集 阿部優歩 写真 新井万里奈)

同期の仲の良さが滲み出ていました! 

◆反町結佳(そりまち・ゆいか)(※写真左から2番目)

2001(平13)年1月25日生まれ。愛知・瑞陵高出身。スポーツ科学部3年。外野手。新チームの主将を務め、何事にも全力で取り組む姿勢でチームを引っ張る。「為せば成る」をモットーにインカレでは自慢の足で相手をかき乱す。

◆井田菜摘(いだ・なつみ)(※写真右から2番目)

2000(平12)年11月11日生まれ。群馬・健大高崎高出身。スポーツ科学部3年。内野手。副将としてチームを引っ張る頼れる3年生。破顔一笑を掲げて、大舞台でも「いつも通り」のプレーで勝利へと導く。 

◆田中彩絵(たなか・さえ)(※写真中央)

2000(平12)年10月7日生まれ。福岡・三瀦高出身。スポーツ科学部3年。外野手、投手。外野手と投手の二刀流としてチームを引っ張る。インカレでは打撃や守備で「輝く」を体現するプレーを見せつける。 

◆渡邉佳子(わたなべ・かこ)(※写真左)

1999(平11)年6月27日生まれ。東京・学習院女子出身。スポーツ科学部3年。捕手。正捕手としてチームをリードする主砲。インカレでは、一球を逃さないプレーでチームに勢いをもたらすことを期待される。 

◆鈴木茉菜(すずき・まな)(※写真右)

2000(平12)年3月7日生まれ。東京・鴎友学園女子出身。スポーツ科学部3年。投手、外野手。 こちらも投手と外野手の両方を務める職人。ソフトボールができることに感謝しつつ、全力で試合に臨む姿を「心から」期待したい。