全国進出記念特集 第5回 杉本亮太

男子ソフトボール

▷選手紹介

東京都大学連盟春季リーグ戦から中畑友博(スポ3=愛知・清林館)とDP(指名打者)争いを繰り広げてきた杉本亮太(教3=神奈川・柏陽)。全日本総合選手権東京都予選(東京都予選)の東京AC戦では、1点ビハインドで迎えた6回に代打で出場。満塁弾を放ち、大激戦に終止符を打った。スタメンで出場した全日本総合選手権関東予選(関東予選)では、初戦の花王コスメ小田原戦で投手前に得意とする小技を決めるなど、器用さも兼ね備えている。全総予選(東京都予選、関東予選)で光った出塁率の高さを、今後のトーナメント戦でも継続していきたいところだ。

▷全総成績

▽東京都予選(2打席2打数2安打4打点)

東京AC戦:中本④

中大戦:三安

▽関東予選(6打席6打数4安打1打点)

花王コスメ小田原戦:投飛、投前、捕安

日立大みかクラブ戦:一安①、右三、三ゴ

(丸数字は打点つき)

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コメント

――全日本総合選手権東京都予選(東京都予選)では控え、全日本総合選手権関東予選(関東予選)ではDP(指名打者)の出場とチームに貢献しましたが、全国進出した現在のお気持ちは

東京都予選の方は出番が少なくて、結局2打席しかなかったのですが、その中で1打席目(東京AC戦)が本塁打を打ち、2打席目は(セーフティー)バントを決めれました。自分のやってきたことや、やろうとしたことをチームメイトに見せれましたし、その部分は貢献できて良かったと思いました。関東予選でもやってきたこと、特にバントが他のチームにも通用することが分かって、バントで2試合を通して3回も出塁することができたので、やってきたことができたのが本当に良かったです。全国に出れたのは、今まで先輩も出たことがなく、自分たちも様子が分からないので実感があまりないのですが、勝ちたかったので勝てることができて良かったです。

――東京AC戦では勝負を決める満塁弾を放ちましたが

代打で出ると言われて。どこかしらで出番はあると思って準備してたのですが、まさかあのような展開になるとは思っていなかったですし、まさかあのような(大事な)場面で出してもらえるとは思っていなかったです。緊張は少ししたのですが、とりあえずホームランを打とうなどとは考えておらず、次の人に四球でもいいのでつなごうと考えていたら、その結果として偶然本塁打を打てたので良かったです。

――いいアピールになりましたか

そうですね。小技を最近中心でやっていて、そこの面では以前からアピールをできていたと思うのですが、普通のバッティングの面でアピールをできていなかったので(良かったです)。バッティングが良くないと小技も生きないので、強打の面でアピールすることができたのは良かったです。

――関東予選ではDPとして小技の部分で貢献されましたが

小技の部分では特に相手が社会人だったということで、大学生よりは守備のレベルが落ちるので、やろうとしたバントを全て決めれたので、その点では精度が上がってきたかなと思い、良かったです。

――中畑友博選手(スポ3=愛知・清林館)と、現在DP争いをしていますが

率直な感想としては普通のバッティングだけでは彼にはもう敵わないと思っていて、センスあるし、強い打球も打てるし、三振もしないですし。そこに勝っていくためには、小技や足を使った攻撃。あと守備でもアピールをしていかないと勝てないと思っています。極論を言うと、同期として一緒に出たい思いはあります。

――中畑選手が「杉本(亮太、スポ3=神奈川・柏陽)は守備についた方がいいかも」という趣旨の発言をされてましたが、DP以外での出場となった際には、どのようなプレーをしていきたいですか

守備は投げること(送球)が苦手なのですが、足には自信があるので守備範囲という点では貢献をできるかなと思うので、ボールが落ちる前に捕って投げなくていいようにしたいです。ノーバンでピッチャーとかを助けられるようなプレーができればと思います。そこくらいしか(守備で)自慢できることがないので(笑)。

――今後DPや外野で出番を勝ち取るために、現在足りない部分はどこですか

今は小技をやっていて、めちゃくちゃいい投手を相手に小技をやったことがなくて。インカレ(全日本大学選手権)とかでレギュラーを勝ち取っていくには絶対に高いレベルの投手と戦っていかなければならないので、自分は打つよりも小技で出塁することの方が確率は高いと思うので、そこ(小技)の精度をいい投手から決められるくらいまでに上げていくのが必要かなと思っています。

――インカレや全日本総合選手権(全総)に向けて、ご自身の強みは

最近の強みとしては小技をやっているので、小技をやることで(相手の)内野の守備位置も変わってきたと思います。小技を警戒されてるからこそ、内野が前進したり、内野の間が広がったりするので。(内野の)間が広がった時に強い打球も打つことができるのが、他の左バッターの小技に比べると、強みになるかなと思っていて。あと足には自信があるので、足の速さだけではなくて盗塁や積極的な走塁も結構自信があるので、そこは強みかなと思っています。

――全総に向けての意気込みは

本当にまだ経験したことがなく、見たこともない舞台なので、まだ全然イメージが湧かないです。行くからにはスタメンとして出たいので、自分の小技とバッティングを社会人や日体大に通用するレベルまで持っていけるように頑張りたいと思います。

――ありがとうございました!

※この取材は7月9日に行われたものです。

(取材、編集 大島悠希)

◆杉本亮太(すぎもと・りょうた)

1998(平10)年5月20日生まれのB型。169センチ、70キロ。神奈川・柏陽高出身。教育学部3年。外野手。右投右打。強みは、右打者特有の小技を生かせる部分だ!