またも日体大に大敗…。リベンジは来季にお預け。

男子ソフトボール
TEAM
日体大 10
早  大
(5回コールド)
●豊田、杖子、豊田―山本
◇(二塁打)増形、塩沼
 

 関東大学選手権(関カレ)から早くも1週間。秋季リーグ戦(リーグ戦)の最終順位を決定する特別ページシステムで、早大は再び日体大と対戦した。関カレでは2−14と惨敗を喫したが故に、リベンジを果たしたい相手であった。しかし、現実は甘くはない。3本の本塁打を含む被安打11本を許し10失点。それに対しこちらは安打5本でわずか1得点。実力差を見せつけられてしまった。

 「うまく制球が定まらなかった」と先発の豊田誉彦(スポ3=兵庫・滝川)が言うように、この日も苦しい展開から試合が始まった。先頭打者に安打を許すと、2者連続で四球を与え、早くも無死満塁の危機を招く。続く4番打者には初球を左翼前へはじき返され、1点献上。その後も豊田は押し出しの四球を与えるなど、2回3失点で一時マウンドを降りた。3回からマウンドを託されたのは杖子量哉(スポ2=岡山・新見)だ。すでに3点を相手に許している以上、無失点で切り抜けたいところ。しかし、日体大の猛攻は止まることを知らない。守備による不運なかたちから2点を失うと、相手の9番打者にソロ本塁打を浴び、流れは日体大のものに。5回にも2本の本塁打を食らい、杖子は肩を落とした。

投手陣はリーグ戦で多くの課題が浮き彫りになった

 打線はこの日も鳴りを潜めた。得点場面は初回のみ。先頭打者・増形俊輔(社3=千葉敬愛)が左翼前の当たりを、俊足を生かした好走で二塁まで出塁。三塁まで足を進めると、3番・山本修平(スポ3=大阪・清風南海)が三塁手強襲の鋭い打球を放ち、1点をもぎ取った。その後、5回を除き毎回のように走者を出すも、後続が続かず相手に封じ込まれた。

この借りは春に返す

 「高低差をつけたピッチングを実行する間もなく負けてしまった」と豊田が語るように、早大らしいソフトボールができないまま、今季は3位という結果で幕を閉じた。しかし、豊田はリーグ戦を通して、「多くの課題が見つかったので良い試合が多かった」とも振り返る。来季に向けての課題は山積み。冬場にどれだけ課題を消化し、進化を遂げられるかがカギとなる。新制早大ソフトボール部は始動したばかりだ。来季に優勝を誓い、再び彼らは歩き出す。

(記事 中澤紅里、写真 本田京太郎)

コメント

豊田誉彦(スポ3=兵庫・滝川)

――きょうの試合を振り返って

後攻で、初回にしっかりと3人で抑えて攻撃につなげるという試合運びをしたかったのですが、その初回に制球が乱れてしまって、あのように点差を広げられてしまいました。そこでチームの目標を達成することができなくて、一番の敗因になってしまったのだと思います。

――どのような配球を心掛けましたか

上と下でしっかりと高低差をつけて、やっていこうと考えていました。でも、試合となると少し変わってしまって、うまく制球が定まらなかった部分がありました。そして、上下の高低差をつけたピッチングも実行する間もなく負けてしまいました。正直、悔しいですね。

――日体大打線は豊田投手から見て、どのような印象の打線でしょうか

しっかりと打つ球を絞ってミートしてきている印象があります。なので、なるべく芯を外すようなピッチングをしていかないといけないと感じています。それでも、日体大打線はしっかりとバットを振ってくるので、当たれば外野の前や後ろを越えたりする打球になります。しっかりと空振りをとっていかないといけない打線だと感じていますね。

――新チームが始動してから、収穫や反省点はありましたか

他チームとのレベルの差であったり、選手個人個人の実力差を感じることができました。投手で言えば一人一人も打たれた打者に対する研究をして、どのようにすれば打たれないのか。細かいところまでそれが見えて、多くの課題が見つかったので良い試合が多かったという印象があります。

――冬場にはどのような取り組みをしていくおつもりですか

投手陣はいかに打者を抑えるか、ということに力を入れて、守備陣も含めて2失点以内に抑える。そして、打者陣ばしっかりとつないで、内野の間を抜く強い打球を打ち、5点や6点など、大量得点を取る。最終的には自分たちのかたちで勝てるようになればいいなと思っています。

金子太(教1=埼玉・川越)

――今日の試合を振り返ってみていかがですか

そうですね。日体大といった強いチームと対戦するときに出させてもらうのが初めてでしたが、自分が守備をやっているときに思ったのが、相手はよくバットが振れていました。それに対して自分たちはあまり振れていなくて、僕に関しては三振してしまい、3年の選手に代わって新しい選手として起用されたんですけど、その期待に応えられずに何もなく終わってしまいました。

ーーきょうの試合で起用された経緯を教えてください

今まで秋リーグと関カレを通してきて外野手で打てる人がいなかったので、僕などいろいろな人を試合に出して試そうということで、出させていただきました。

ーー自身の持ち味はなんですか

守備ですね。守備に関してはチームの中でも僕的には1、2位のところにいるのかなと思っています。打撃に関しては、思い切りの良さだと思います。

ーー来季に向けて冬に鍛えたいところはなんですか

打撃ですね。バッティングでは打てないと勝てないので、振っていかないとダメなのかなと思います。

ーー来季の目標を教えてください

来年の春にはレギュラーで出たいと思っているので、これから振っていきたいです。