先発全員得点!4回コールドでリーグ戦2連勝

男子ソフトボール
TEAM
学習院大
早  大 11 × 12
(4回コールド)
○豊田、吉田、松木―山本

 秋季関東リーグ戦(リーグ戦)初戦となった東京学芸大戦では、5回コールドと圧倒的な勝利を収めたワセダ。2戦目となるこの日は、学習院大と対戦した。初回に押し出し四球により先制すると、5番・金子祐也(スポ2=長崎・佐世保西)の中前2点適時打などで追加点を奪う。その後も相手投手の制球は定まらず、この回一挙11点を獲得。投げては豊田誉彦(スポ1=兵庫・滝川)、吉田尚央(人1=長崎・佐世保西)、松木俊皓(スポ2=宮崎・日向)のリレーで相手打線を1安打無失点に抑え、最終的には12―0の4回コールドでリーグ戦2連勝を決めた。

 相手投手の制球の乱れにより、初回から大量得点がワセダに流れ込んだ。先頭の山根航(政経2=東京・国立)が死球で出塁すると、あっという間に無死満塁を迎え、押し出しの四球で先制点を挙げる。続いて5番・金子が中前に2点適時打、7番・水本将文(人2=長崎・佐世保西)が右前への2点適時打を放ち追加点。「(二人共)高校から良い選手だと思っていて、大学でも活躍してくれているのでとてもうれしい」と高校からの先輩である溝口聖主将(人3=長崎・佐世保西)が太鼓判を押す二人は、この日も安定した打撃を見せた。その後も相手投手の暴投などで、先発全員得点を達成。試合の主導権は完全にワセダが握り、初回を11点で終える。今試合で掲げていた「毎回得点をしよう」(溝口主将)という目標には届かなかったが、3回に1点を加え、12―0と大差での勝利となった。

チーム初安打を放った金子

 9月の全日本大学総合選手権を経て飛躍を遂げた投手陣。この日許した安打は内野安打1本のみと、相手打線に付け入る隙を与えなかった。先発の豊田は初回を三者凡退で打ち取り、上々の滑り出しを見せる。2番手・吉田は2回に走者を出すも、後続を断ち2イニングを無失点で投げ切った。4回には、エース松木が登場。初戦はケガで出場を見送った松木だが、最後に試合を締めて、自身の復帰をアピールした。

ケガから復帰した松木

 初戦に続き大差で学習院大を下し、リーグ戦2連勝を飾ったワセダ。一方、守備の面では捕手の沓澤将(スポ4=大阪・関西大倉)の抜けた穴が大きく、「山本(修平、スポ1=大阪・清風南海)がチームを引っ張っていけていない」(松木)と課題が浮き彫りに。このリーグ戦で若い捕手が経験を積み、成長することに期待したい。

(記事 加藤万理子、写真 中丸卓己)

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コメント

溝口聖主将(人3=長崎・佐世保西)

――きょうの試合全体を振り返っていかがでしたか

前回は初回に10点を取ることができたのですが、その後が0点という結果だったので、この試合は毎回得点をしようという具体的な目標を掲げていました。でも今回も3イニング中1イニングが0点ということで、少し悔しい結果になりました。

――初回に11点を獲得しましたが振り返っていかがでしたか

点を取れたのは良かったんですけど、こちらが打って点を取ったというかたちではなかったので。その点は、打てる球もあったと思うんですけど。しっかりと、打って点を取れるチームにしたいと思います。

――きょう安打の金子祐也選手(スポ2=長崎・佐世保西)、水本将文選手(人2=長崎・佐世保西)は高校の後輩でもありますが、お二人の活躍についてはいかがですか

高校から良い選手だと思っていて、大学でも活躍してくれているのでとてもうれしいです。高校で良い指導者のもと努力していたので、これからも続けて頑張ってほしいです。

――初回の途中から積極的に選手交代もしていました

そうですね。この大会は多くの選手を出してあげたいという思いがありまして、コールドになる可能性なども考えて、良い場面で出してあげたかったので、早めの判断をしました。

――相手チームにはどんな印象を持っていますか

いままで試合をしてきて、乗せてしまうと止めることが難しくなる相手だと分かっていました。なのでピッチャーにはノーヒットにこだわるようにという課題を与えました。

――相手のピッチャーの印象はいかがでしたか

制球が定まっていなかったんですけど、多少ボール球でもいいから打っていこうという指示を出して。でもそれを仕留め切れなかったので、それがこれからの課題かなと思います。

――ワセダの投手・捕手陣はいかがですか

投手はわりと経験もあるので安定してくるかなと思っているんですけど。やはり捕手が課題かなと思います。1年生で、自分で引っ張ろうとできないので。そこはまたこれから経験を積んでもらって、いい捕手になってもらいたいと思います。

――1、2年生が試合に多く出るようになり、チームの雰囲気は変わりましたか

そうですね。4年生が居なくなった分、不安もあるみたいでなかなか自分の持ち味というのを出せていない気がするので、なんとか修正したいと思います。

――溝口主将自身チームを引っ張る立場になりましたが、キャプテンの仕事はいかがですか

キャプテンが初めてなので、周りも見ないといけませんし、慣れない部分が多くて。とにかく自分のことはちゃんとやろうと決めて、マネジメントするようにしています。

――あしたは中大戦ですが、相手の印象を教えてください

相手の印象は、選手がそんなに代わっていないので強い相手だと思うので、自分たちのかたちをつくって勝てるように頑張りたいと思います。

――らいしゅうは地元・長崎で国体も開催されます

楽しみな部分はありますね。地元の方から結構ご支援をいただいているので、そこで活躍する姿を見せて、ワセダの学生がいい学生だと思ってもらえるように頑張りたいと思います。

松木俊皓(スポ2=宮崎・日向)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

とりあえず点を取って全員出すという指示がミーティングで出ていて、その結果初回にああやって点が取れて控えの選手も出ることができて良かったと思います。

――ご自身は秋季リーグ戦(リーグ戦)初登板となりましたがいかがでしたか

ちょっと前に足を怪我していて試合に出られなかったのですが、こうして試合に出てチームの勝利に貢献できたので良かったかなと思います。

――きょう松木選手の前に登板した1年生投手2人は松木選手の目にどのように映っていますか

入った時から結構実力があって、インカレ(全日本大学選手権)を通して投手3人とも成長できたので今はもう安心して見られます。

――4年生が引退し現在捕手は山本修平(スポ1=大阪・清風南海)選手が務められていますが、呼吸はいかがでしょうか

まだ少し合わないところがあるのですが、これから合わせていきます。きょうの反省でも山本がチームを引っ張っていけていないというのがあったので、まだ4年生も学校にいるのでアドバイスを頂いたり、自分が今まで見てきたキャッチャーのことを山本に伝えられればと思います。ピッチャーがキャッチャーを育てて、キャッチャーがピッチャーを育てるという感じでお互い成長できるように頑張ろうと思います。

――新チームとなって何を大事にしていますか

新チームの目標はインカレの決勝で日体大に5ー2で勝つことです。日体大とは再来週に対戦するのですがそこで一度戦ってみてからもっと具体的な目標が出ると思います。

――なぜ5ー2というスコアなのですか

きょねんやおととしの目標は日体大や国士館大に8ー3で勝つということでした。キャプテンの考えかはわかりませんが、ことしはきょねんやおととしに比べると少し打力が落ちたので5点に変わりました。また2点というのは、3点という自分たちのきょねんまでの目標から成長して2点で抑えられるピッチャーになるということです。もちろんできれば0点に抑えたいです。

――リーグ戦の個人的な目標はありますか

やっとチームの勝利に貢献できたので、あした先発かはわかりませんが先発できたら完封したいです。

――では最後にあすの中大戦に向けて意気込みをお願いします

勝つために一人一人が全力でやります。