【女子サッカー】難敵相手に完封勝利を収め、関カレ白星発進/日体大戦

ア式蹴球女子

関東大学女子リーグ戦 前期第1節

2026年4月4日(土)16:00 Kickoff

@早大東伏見グラウンド

試合結果

チーム 前半 後半 合計
早大
日体大

得点者

前半

40分 吉田玲音

後半

21分 﨑岡由真(PK)

35分 福島茉莉花

 記念すべき第40回関東大学女子リーグ戦(関カレ)が開幕した。1部を戦うア式蹴球部女子(ア女)は初戦から、強豪・日体大とホームで激突。試合は序盤から拮抗した展開が続いたが、40分にア女がCKから均衡を破る値千金のゴールを決める。後半も一進一退の攻防が繰り広げられる中、キャプテンマークを巻いたFW﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)がPKを沈めて、リードを広げる。さらに80分には、MF福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)が決定的な3点目を叩き込み、日体大を突き放した。最後まで攻守に隙を見せなかったア女は3-0の完封勝利で開幕節を制した。

PKを蹴る﨑岡

 ア女のキックオフで幕を開けた前半。立ち上がりから積極的な入りを見せたア女だったが、8分にピンチを迎える。ボックス内への侵入を許し、フリーの選手にシュートを放たれるが、DF佐溝愛唯(社3=大阪・大商学園)が詰め寄り、身をていしたブロックを見せる。こぼれ球も自ら確実にクリアし、気迫あふれるディフェンスでチームの窮地を救った。その後、ア女は相手の攻撃を凌ぎながら、MF小島世里(スポ2=東京・十文字)の俊敏なドリブルを軸に左サイドから幾度となくオフェンスを仕掛ける。しかし、なかなかゴールを割れない時間が続いた。40分、ア女に待望の瞬間が訪れた。佐溝のシュートから得たCK。キッカー小島が放った精度の高いボールに、DF吉田玲音(社3=新潟・帝京長岡)が完璧なタイミングで反応。打点の高いヘディングシュートがゴールネットを揺らした。待望の先制点を挙げたア女は、日体大に反撃の隙を与えず、1点リードで試合を折り返した。

ドリブルする佐溝

 後半序盤、日体大に主導権を譲りながらも、ア女はしたたかにチャンスを伺う。すると小島がボックス内でPKを誘発。66分、10番を背負う﨑岡が冷静に右下隅へと流し込み、追加点を奪取した。2点差としたア女は、前線からのハイプレスが機能し始め、相手陣地でのプレー時間が増えていく。良いリズムで試合を展開する中で迎えた80分。佐溝からの鋭いパスを受けた福島は、対峙する相手守備陣をかわしながら、迷いなく左足を振り抜く。放たれたグラウンダーシュートは、相手GKの手をすり抜け、ゴールに吸い込まれた。大きな3点目を記録したア女は、最後まで集中力を研ぎ澄ませ、難敵・日体大を完封。ホームの地で見事に勝ち点3をつかみ取った。

セットプレーを蹴る小島

 今節、決定機やセットプレーを確実に点に結びつけたア女。新体制初の公式戦を白星で飾り、全日本大学女子選手権(インカレ)優勝を目標に掲げるチームは幸先の良いスタートを切った。しかし、半年以上に及ぶ長いシーズンはまだ幕を開けたばかりだ。今後は関カレに加え、関東女子リーグ(関東リーグ)も並行して戦う過酷な日程が待ち受ける。新加入の1年生を含めたチーム全体の総合力が試されることになるだろう。次節は昨年度のインカレ王者・山梨学院大と敵地で対戦する。難敵を撃破し、勝ち点を積み上げることこそが日本一への近道となる。ア女の真価が問われる戦いは、まだ始まったばかりだ。

(記事 堤健翔 写真 髙橋彗人)

早大出場メンバー

GK21福田真央(スポ1=JFAアカデミー福島)

DF2新井みゆき(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)

→86分、MF28牧野生成(社1=大阪・大商学園)

DF3杉山遥菜副将(スポ4=東京・十文字)

DF4佐溝愛唯(社3=大阪・大商学園)

DF5吉田玲音(社3=新潟・帝京長岡)

MF7米村歩夏(スポ3=宮城・聖和学園)

MF13福岡結(スポ3=岡山・作陽学園)

→84分、FW9千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)

MF19福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)

→86分、MF6川本美羽(社4=新潟・帝京長岡)

MF22小島世里(スポ2=東京・十文字)

→84分、FW25田中沙羅(社1=岡山・作陽学園)

FW10﨑岡由真副将(C)(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)

FW11三宅万尋(スポ3=東京・十文字)

→86分、DF30尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)

試合後インタビュー

野田明弘監督(平23スポ卒=サンフレッチェ広島ユース)

ーー試合を振り返っていかがですか

 まずはこの開幕戦のために2月10日から始動して、無失点、複数得点で勝つことができて本当に良かったと思います。

ーーCKやPKなどのセットプレーできちんと得点を取り切りました。この点は収穫になりますか

 そうですね。流れの中で点が取れたところが1つと、セットプレーで点数が取れたところはすごい良かったです。セットプレーが取れたというのは、ウイングの選手でしっかり仕掛けてコーナーキックを奪えてたというところと、PKのところもしっかり相手の背後を使いながらサイド突破して、ファウルをもらってPKというところだったので、そこはウィングの選手の良さが出たんじゃないかなと思います。

ーー相手の猛攻を抑え、無失点で試合を終えました。この点を振り返っていかがですか

 今年40得点、守備のところでは10点以下というところを年間で掲げているので、まずはその1試合を無失点で抑えることはできたと思いますし、相手もなでしこリーグのメンバーが多く出ていた印象はあるので、その中でボールを持たれる展開が長く続いたところもあったんですけど、粘り強く意図的にボールをしっかり奪ったりしたので、守備陣の粘り強さが目立ったんじゃないかなと思います。

ーースタメンでは、1年生から唯一GK福田選手を起用されました。起用された意図とその活躍ぶりをどのように評価されますか

 指導のところから昨日のトレーニングのところまで安定して、攻守において継続したプレーがスタートを勝ち取ったんじゃないかなと思います。決定的なシーンを守るというところはほとんどなかったかなとは思うんですけど、ビルドアップのところで、もちろん修正は必要だとは思うんですけど、しっかりフィールドアップに関わって、攻撃の起点だったりというところは良かったんじゃないかと思います。

ーー次節に向けた意気込みをお願いします

 まずは勝ちながら次の試合を臨めるというところは素晴らしいことだと思うので、来週、昨年度の日本一のチームと戦えるというところで、チャレンジャーとしてしっかり今日の試合を分析して、ちょっとでも積み上げて、自信を持って臨めるように準備していきたいなと思います。

 

FW﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)

ーー試合を振り返っていかがですか

 初戦という中で、すごい緊張感もあったんですけど、しっかりと1-0で前半を折り返して、後半追加点を取って、3-0という形で完勝できたので、すごく良かったと思います。

ーーキャプテンマークを巻かれて、試合に出場されました。どのようなことを意識されていましたか

 今年のスローガンを「一志挑闘」を掲げている中で、一人一人が志をしっかり持った状態で、その志を一つの方向に向けるということを大切にしていて、ゲームをやる中でもしっかりと一人一人が声を出して盛り上げようという形で(やってきて)、そういう部分ではすごい前向きな状態で今日の一戦に臨めたかなと思います。

ーー今季からア女の10番を背負うことになりましたが、その心境を教えてください

 10番というところでプレッシャーもすごくある中ですけど、10番を背負うからにはしっかりと自分なりに全力で頑張りたいと思ったので、責任感と自覚を持ちながら、今後もプレーしていきたいなと思っています。

ーー関カレでの目標ゴール数を教えてください

 今シーズンは2桁得点を目指して頑張ります。

ーー次節に向けた意気込みをお願いします

 相手もすごく強いチームであるので、その一戦にまた全員が全部をかける気持ちで臨めるように、まずは準備の部分をしっかり行っていきたいのと、あとは挑戦者として一つも落とさないで、熱い気持ちを持つというところをまず自分自身が体現して、チームを引っ張っていけるように頑張っていきたいです。

 

DF吉田玲音(社3=新潟・帝京長岡)

ーー関カレ開幕戦でしたが、振り返っていかがですか

 プレシーズンに積み重ねてきたものが今日勝てて、勝利という一番の目標だったので、そういう形で終わることができてよかったです。

ーー今日の1点目、チームとして関カレ初得点となりましたが、どう振り返りますか

 日体大戦は去年からも毎回得点を取れているので、今日は絶対自分が取れると思って試合に入って、チームとして得点が欲しいところでセットプレーで取ることを意識していたので、嬉しかったです。

 ーー守備面ではいかがだったでしょうか

 組織的な守備で間を通されたりゴール前まで持っていかれたりというシーンは何度かあったので、そこのところは修正が必要かなと思いますけど、自分たちのやりたい前から奪いに行く守備というのはチャレンジできたので、そこは収穫かなと思います。

ーー次節に向けた意気込みをお願いします

 簡単に勝てる試合じゃないと思いますが、今回つけた良いイメージをもう1回、上回っていけるように、自分も得点を狙って、チームとしても勝てるように頑張ります。