WEリーグクラブ加入内定の宗形&生田が合同記者会見を実施

ア式蹴球女子

 9日、早稲田大学大隈会館にて2026リーグ・WEリーグへの加入内定選手の記者会見が行われた。ア式蹴球部女子(ア女)からは、MF宗形みなみ主将(スポ4=マイナビ仙台レディースユース)、FW生田七彩(スポ4=岡山・作陽学園)の2選手と後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)が出席。宗形はRB大宮アルディージャWOMENへ、生田はちふれASエルフェン埼玉への加入が内定している。

ワセダポーズをする宗形(左)と生田

 早稲田での4年間について「様々な価値観や考え方を持っている選手とコミュニケーションをとりながら、同じ目標に向かって歩んでいく部分で成長した」と宗形主将は語る。生田は「人としての部分、プレーで目に見える形だけではない部分や運営など、選手同士のコミュニケーションを通して人として成長できた」と振り返った。 

「楽しむ」と書かれた色紙を手に持つ生田(左)と「異彩を放つ」と書かれた色紙を手に持つ宗形

 すでに特別指定選手としてWEリーグでの出場経験がある2人。プロでの経験を通じて宗形主将は「守備の部分で、縦に早く、中盤でのヘディングを含めた競り合いやセカンドボールの回収が求められる中、一歩遅れてしまった」と現状を分析する。生田は「守備の強度や予測、判断の部分でまだまだ通用していないと感じた。練習からレベルアップできるように取り組んでいきたい」と意気込んだ。1年時から主力として活躍してきた宗形と生田。共に大ケガによって離脱を余儀なくされた時期もあったが、苦境を乗り越えてプロへの道を切り開いた。ア女の主将、ア女のエースとしての経歴を背負い、2人は次なるステージへと進む。

(記事 荒川聡吾、写真 荒川聡吾、和田昇也)

マイクを手に持ち挨拶をする後藤史監督

ーーア女の2人の入団について
 本日はこのような貴重な機会を頂きありがとうございました。宗形と生田ですが、非常に個性の強い2人です。4年時にありがたいことに早い段階で内定と特別指定のお話をいただきまして、それぞれに色々と考えた結果、宗形は夏頃から内定先の大宮様の方で活動をさせていただき、成長させていただく機会をいただきました。なので彼女には、強度と質の全てが高いところで鍛えた力をインカレ(全日本大学女子選手権)で発揮してもらいたいと期待してます。生田は4年時の1年間はア女での活動を優先することを選択しました。今季の関カレにおいて得点王とベストイレブンを受賞し、ここまでチームを引っ張ってきてくれました。この2人に3人を加えた5人の4年生が、私も含めて今年の関カレの結果に対して非常に悔しい思いをしております。この悔しさを晴らす機会は、インカレでの王座奪還をしかないと全員が思っています。しっかりとインカレで戦い、王座奪還をして、この2人にはプロの道へと進んでいってもらいたいと思っております。本日は本当にありがとうございます。

マイクを手に持ち挨拶をする宗形

MF宗形みなみ主将(スポ4=マイナビ仙台レディースユース)

ーー加入内定に際して
 まずは今まで支えてくださった家族、指導者の方々、仲間にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございます。自分の持ち味である攻守におけるハードワークと、攻撃の起点になりアイデア溢れるプレーでチームを勝利に導ける選手になれるように日々成長してまいります。まだインカレが残っていますので、必ず強いア女を取り戻し、日本一に返り咲けるように短い期間ですが、全員で高み合っていきたいと思います。応援のほどよろしくお願いいたします。

ーー早稲田での4年間を振り返って
 大学4年間で成長したと思う部分は、様々な価値観や考え方を持っている選手とコミュニケーションをとりながら、同じ目標に向かって歩んでいく部分で成長して変わった部分です。

ーーWEリーグでの出場を通じて感じた手ごたえと課題
 WEリーグに出場させていただいて通用したと思う部分は、攻撃でのボールを失わない部分や大きな展開でチームの流れを変えるところなど、攻撃の部分では自分の中でも自信を持ってプレーできました。逆に課題として守備の部分で縦に早く、中盤でのヘディングを含めた競り合いやセカンドボールの回収が求められる中、一歩遅れてしまったので、守備の対人の部分では自分のレベルを上げていかないといけないと感じました。

マイクを手に持ち挨拶をする生田

FW生田七彩(スポ4=岡山・作陽学園)

ーー加入内定に際して
 まずはプロサッカー選手としてこの素敵なチームで新たな一歩を踏み出せることを大変嬉しく思います。私の持ち味であるゴールへの推進力と熱いプレーで1試合でも多くチームの勝利に貢献できるよう全力で頑張ります。また、これまで支えてくださった方々に良い結果で良い報告できるように頑張りますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

ーー早稲田での4年間を通して
 人としての部分、プレーで目に見える形だけではない部分や運営など、選手同士のコミュニケーションを通して人として成長できたと思います。

ーーWEリーグでの出場を通じて感じた手ごたえと課題
 WEリーグの試合を実際に経験して、自分自身の武器であるスピードの部分は通用したと思うことも多々ありましたが、守備の強度や予測、判断の部分でまだまだ通用していないと感じたので、練習からレベルアップできるように取り組んでいきたいと思います。