関東大学女子サッカーリーグ 後期第5節
2025年7月19日(土)18:00 Kickoff
@東伏見サッカーグラウンド
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早大 | 2 | 1 | 3 |
山梨学院大 | 0 | 0 | 0 |
得点者
前半
7分 吉田 玲音
44分 生田 七彩
後半
68分 三宅 万尋
関東大学女子リーグ(関カレ)後期第5節。ア式蹴球部女子(ア女)は、ホーム・東伏見に山梨学院大を迎えた。前半からア女がペースを握ると7分にコーナーキックから先制に成功。44分にはFW生田七彩(スポ4=岡山・作陽)が追加点を決めてリードを広げる。後半に入ってからも得点を挙げて3-0の完勝を収めた。

立ち上がりからア女がボールを保持する展開となった。MF宗形みなみ主将(スポ4=マイナビ仙台レディースユース)を中心としたビルドアップで相手のプレスをいなす。7分、コーナーキックを獲得すると宗形のクロスにDF吉田玲音(社2=新潟・帝京長岡)が合わせて先制点をゲット。その後も敵陣でボールを回す時間が続いた。左サイドのDF佐溝愛唯(社2=大阪・大商学園)とMF﨑岡由真(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)で起点をつくり、細かいパスとポジションの入れ替わりで相手選手を翻弄する。すると44分、左サイドの攻撃からペナルティーエリア内の生田へとボールが渡る。すぐさま相手DFに囲まれた生田だったが、キックフェイントで相手を華麗にかわす。そのまま丁寧にシュートを流し込み、追加点を挙げた。

理想的なプレーを見せた前半同様にペースを握りたいア女。しかし後半の立ち上がりは相手にチャンスをつくられた。敵陣に進入する手前でボールを失い、ショートカウンターを食らった。それでも無失点で相手の攻撃に耐えると流れは再びア女のもとへ。63分、左サイドへの鋭い縦パスからMF米村歩夏(スポ2=宮城・聖和)が持ち運んで、右サイドのMF三宅万尋(スポ2=東京・十文字)へ展開。フリーでボールを持った三宅は強烈なシュートを放ったが、相手DFの好ブロックに遭う。続く68分、再び右サイドで攻撃の起点をつくると、三宅がサイドから中央へボールを送る。するとこのボールは弧を描いて、相手GKの届かないコースへと吸い込まれた。リードを3点に広げたア女は、試合終盤も安定した試合運びを披露。終始ボールを保持し続け、相手にペースを握らせなかった。

山梨学院大相手に3得点かつクリーンシートの勝利を果たしたア女。過去2シーズンにわたって勝ち星を挙げられなかった苦手な相手に完璧な結果で勝利した。中断期間前、最後の試合で理想的なサッカーを披露。今季の武器である攻撃力に加えて課題であった守備が改善された。最後まで相手に決定機をつくらせない試合内容は理想とする「堅守」そのもの。中断期間を前に確かな手応えを感じているはずだ。
(記事 荒川聡吾、写真 高橋彗人、堤健翔)

早大メンバー(数字は背番号、◎はキャプテン)
GK 1 田村亜沙美(スポ3=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
DF 2 新井みゆき(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
DF 3 杉山遥菜(スポ3=東京・十文字)
MF 13 佐溝愛唯(社2=大阪・大商学園)
DF 30 吉田玲音(社2=新潟・帝京長岡)
MF 7 﨑岡由真(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
MF 8 佐藤美海(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)
MF 10◎ 宗形みなみ(スポ4=マイナビ仙台レディースユース)
MF 11 三宅万尋(スポ2=東京・十文字)
→76分、小島世里(スポ1=東京・十文字)
MF 17 米村歩夏(スポ2=宮城・聖和)
→76分、千葉梨々花(スポ3=東京・十文字)
FW 9 生田七彩(スポ4=岡山・作陽)
→91分、淀川知華(商4=山梨・日本航空)
試合後インタビュー
MF﨑岡由真(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
ーー試合を振り返っていかがですか
順位が並んでいるチームとの対戦というところで、絶対に勝ち点3が必要な中で、全員が最後まで集中を切らさずに戦い切った結果、3得点という形で勝ち切ることができて、とても良かったと思います。
ーー普段プレーしているサイドバックではなく、久しぶりに前線での起用となりました。どのような心境で試合に挑みましたか
サイドバックより一個前のポジションというところで、得点に絡むプレーは絶対にしようと思っていました。それに加えて、自分が点を決めて、チームを勝たせるという気持ちが大きかったです。
ーー前線のポジションでプレーをして、手ごたえはありましたか
私の特徴で、強みでもある抜け出しや動き出しの部分を出すことはできましたが、まだまだだなと感じました。その面では少し悔しかったです。
ーー関カレでは山梨学院大相手に久々の勝ち点3でした。試合を終えての心境はいかがですか
入学してから一度も山梨学院大に勝っていなかったので、とても嬉しい気持ちです。
ーー中断期間中にチームとして取り組むことを教えてください
合宿を通して、チームの一体感というところを一番高めることができるかなと思います。同じ時間を過ごす中で、ピッチ内外でたくさんコミュニケーションをとって、チームとしてもう一歩レベルアップできるように合宿では取り組んでいきたいです。