関東大学女子サッカーリーグ
2025年5月10日(土)16:00 Kickoff
@東伏見サッカーグラウンド
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早大 | 3 | 1 | 4 |
東海大 | 0 | 0 | 0 |
得点者
前半
12分 オウンゴール
15分 佐藤 美海
32分 生田 七彩
後半
74分 三宅 万尋
関東大学女子サッカーリーグ戦(関カレ)の前期第6節、ア式蹴球部女子(ア女)はホーム・東伏見で東海大との試合に臨んだ。前節からメンバーを複数入れ替えたア女。序盤から相手を圧倒すると相手のオウンゴールで先制に成功する。立て続けにMF佐藤美海(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)とFW生田七彩(スポ4=岡山・作陽)が追加点を決めて前半のうちに3得点。後半にもMF三宅万尋(スポ2=東京・十文字)が得点を挙げ、4-0の圧勝で勝ち点3を積み上げた。

試合は立ち上がりからア女がボールを保持し、相手ゴールへと迫った。12分、敵陣でボールを奪うと素早くパスをつないでボールを右サイドの三宅へ渡す。パスを受けた三宅が勢い良く右足を振り抜くと、ボールは相手に当たってのディフレクションシュートとなり、クロスバーに直撃。弾かれたボールは相手DFの身体に当たり、ゴールイン。ア女が先制点を挙げる。直後の15分、左サイドを抜け出したMF米村歩夏(スポ2=宮城・聖和)がペナルティーエリア内に侵入してゴール前へパス。このパスに走り込んできた佐藤がワンタッチで合わせて、2点目をゲット。32分には、相手DFが出したGKへのバックパスを生田がカットして相手GKの頭上を抜いたシュート。3点目を挙げる。前半は終始ア女が相手を圧倒し、3点のリードを確保してハーフタイムを迎えた。

前半とは一転、後半は相手ペースで進むことになった。自陣からパスをつないで前進を試みるア女だが、相手のプレスに引っかかり、ボールを奪われることに。徐々に相手が深い位置へ入り込む展開が続いた。それでも要所で堅い守備を見せることで決定機をつくらせない。68分には右サイドを突破され、相手にシュートを打たれたが、MF淀川知華副将(商4=山梨・日本航空)の身体を張ったブロックで失点を阻止した。すると、相手が攻勢に出た時間に耐えたア女が再びボールを回すことに。迎えた74分、右サイドを駆け上がったDF新井みゆき(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)が相手を交わしてクロスを送ると、ペナルティーエリア内で三宅が合わせてダメ押しの4点目。その後は選手交代を機にフレッシュな選手が投入することで、勢いを維持。安定した試合運びを見せて試合は終了し、ア女がホームで勝利を収めた。

4得点というゴール数が目立った今節の結果。ただ得点だけでなく4試合ぶりのクリーンシートという結果がチームに手ごたえをもたらしているだろう。「ゴール前のピンチでも一人一人が身体を張ることができた」と振り返る淀川の言葉通り、後半の守勢に回った時間でも相手にはペナルティーエリア内に侵入させない守備を披露した。理想とする堅守を実現する上で今節の結果は大きな意味を持つはずだ。次節からは上位勢との対決が続くア女。手強い相手に対して、今季武器とする得点力と文化とも言える堅守を兼ね合わせたプレーを見せてくれることに期待したい。
(記事、写真 荒川聡吾)

早大メンバー(数字は背番号、◎はキャプテン)
GK 1 田村亜沙美(スポ3=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
DF 2 新井みゆき(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
DF 3 杉山遥菜(スポ3=東京・十文字)
→80分、小林舞美(スポ4=ちふれASエルフェン埼玉マリ)
DF 13 佐溝愛唯(社2=大阪・大商学園)
MF 5 淀川知華(商4=山梨・日本航空)
→76分、河合結月(スポ2=福井工業大附属福井)
MF 6 千葉梨々花(スポ3=東京・十文字)
MF 7 﨑岡由真(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
MF 8 佐藤美海(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)
MF 11 三宅万尋(スポ2=東京・十文字)
MF 17 米村歩夏(スポ2=宮城・聖和)
FW 9 生田七彩(スポ4=岡山・作陽)
→80分、川本美羽(スポ3=新潟・帝京長岡)
試合後インタビュー
MF淀川知華副将(商4=山梨・日本航空)
ーー今季は副将を務めていますが、チームをまとめる上でどのようなことを意識していますか
自分は飛びぬけて上手いわけでもなくプレーで引っ張れるタイプではないので、当たり前に泥臭く戦うことや、早稲田が大事にする熱く戦うプレーを一番見せられるようにピッチではしています。ピッチ外のところは部員一人一人のことが大好きなので、一人一人が個性をしっかり出して思い切ってプレーできるためのフォローを意識しています。
ーー試合を振り返っていかがですか
自分たちがボールを持てる時間は長かったなか、特に前半の入りからセカンドボールのところで自分たちのボールにできていました。ゴール前のピンチでも一人一人が身体を張ることができたので、そこが良かったです。
ーー後半の立ち上がりは相手に押される時間が続きました。課題に感じていることはありますか
課題に感じたのは、後半の入りに全部相手にセカンドボールを拾われたり、自分たちの簡単なパスミスから相手にカウンターを食らってしまったことです。一つ一つの攻撃へのこだわりや、前半と同じことを後半もやり続けることは課題だと感じました。
ーー次戦からは上位対決が始まります。意気込みをお願いします
これから強豪校と当たっていくにつれて、1点に重みがあると思うので、得点を全員で守る必要があると思います。惜しいシーンがあったとしても、得点が入らなかったら勝てないので、自分たちの得点を決めるために一個一個のチャンスに全員でこだわっていきたいなと思います。得点にこだわるためには、毎回のパスワークの丁寧さが求められると思うので、そこを全員で積み上げていきたいです。