関東大学女子サッカーリーグ
2025年4月27日(日)16:00 Kickoff
@日本体育大学横浜・健志台キャンパス
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早大 | 0 | 2 | 2 |
日体大 | 0 | 1 | 1 |
得点者
後半
51分 吉田 玲音
79分 山本 葉桜(相手)
81分 生田 七彩
関東大学女子サッカーリーグ(関カレ)の前期第4節、ここまで2勝1敗のア式蹴球部女子(ア女)はアウェイで日体大戦に臨んだ。試合は膠着した状況が長く続いた。後半に入り、ア女が先制点をゲット。しかし、相手に同点弾を決められる。それでもFW生田七彩(スポ4=岡山・作陽)のゴールで再び勝ち越した。だが、試合終了間際にPKを献上してしまう。絶体絶命のピンチを迎えたが、GK勝間田葵(スポ1=大阪・大商学園)がスーパーセーブを見せて試合は終了。敵地で勝ち点3をつかみ取った。

前半はお互いチャンスをつくることができずに時間が経過した。ア女は自陣からのビルドアップとハイプレスで相手陣地へと侵入するも、ゴール前へは到達できない。サイドを使った攻撃で幾度とチャンスを伺ったが、得点は入らず、スコアレスのまま試合を折り返すことになった。

後半の立ち上がりに試合は動く。51分にア女がコーナーキックを獲得。キッカーのMF宗形みなみ主将(スポ4=マイナビ仙台レディースユース)がクロスを送ると、ファーで待ち構えていたのはDF吉田玲音(社2=新潟・帝京長岡)。吉田がヘディングで叩きつけたボールは、相手GKを超えてネットを揺らし、先制に成功する。しかし、その後は相手が徐々にゴールへと迫った。すると79分、自陣で細かいパスから相手に崩され、同点弾を奪われる。追いつかれたア女だが、即座に決定機を迎えることになった。81分にMF千葉梨々花(スポ3=東京・十文字)が敵陣で意表を突いたスルーパスを供給。このパスに反応した生田がゴール前に入り込むと、冷静にボールを流し込み、勝ち越しに成功する。ア女が再びリードを確保し、試合は後半アディショナルタイムに突入した。このままア女が勝利すると思われた試合終了間際、一瞬の油断かア女のDFラインが乱れる。すると隙を見逃さなかった相手FWが一気に前進。シュートを打たせまいと、DF陣がブロックに入ったが、後ろから相手選手を倒す形になり痛恨のPKを献上してしまう。勝ち点3獲得は、GK勝間田に託されることになった。すると迎えたPK、勝間田は相手のシュートを完璧に読みボールをキャッチするスーパーセーブを披露。勝間田が、土壇場のピンチからチームを救ったところで試合は終了。ア女が劇的な勝利を収めた。

今節のヒーローは何と言ってもGKの勝間田だ。試合終了間際のスーパーセーブでチームを窮地から守り、チームは貴重な勝ち点3を確保した。それでも、「今日の試合は自分自身ミスも多かった」と冷静にプレーを振り返った試合後の勝間田。直ぐに課題を見つめ直して前を向く姿からは、堅守を理想とするア女にてゴールを守る覚悟と強さが感じられた。今節の勝利で3連勝を達成したア女。次節の相手は強敵・山梨学院大だ。最後に対戦したのは、悔しい敗戦を喫した年明けの全日本大学女子選手権(インカレ)準決勝。昨季届かなかった目標にたどり着くためにも、まずは関カレで宿敵相手に勝利を挙げたいところだ。
(記事、写真 荒川聡吾)

早大メンバー(数字は背番号、◎はキャプテン)
GK 16 勝間田葵(スポ1=大阪・大商学園)
DF 2 新井みゆき(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
DF 3 杉山遥菜(スポ3=東京・十文字)
DF 26 今野杏凪(スポ1=宮城・聖和)
→76分、佐溝愛唯(社2=大阪・大商学園)
DF 30 吉田玲音(社2=新潟・帝京長岡)
MF 7 﨑岡由真(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
MF 8 佐藤美海(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)
→90分、淀川知華(商4=山梨・日本航空)
MF 10 ◎宗形みなみ(スポ4=マイナビ仙台レディースユース)
MF 11 三宅万尋(スポ2=東京・十文字)
MF 17 米村歩夏(スポ2=宮城・聖和)
→71分、千葉梨々花(スポ3=東京・十文字)
FW 9 生田七彩(スポ4=岡山・作陽)
インタビュー
GK勝間田葵(スポ1=大阪・大商学園)
--入学して1ヶ月が経ちますが、大学サッカーの印象はどうですか
大学のサッカーは、みんなレベルが高くて刺激される日々です。いま自分が試合に出られていることへの安心はないですし、ずっと焦らせてくれる環境があるから、自分自身成長できます。現状に満足せずに向上心を持ってやれてると思います。
--高校の時と比べてレベルの違いは感じますか
レベルが一人一人が高くて、やっぱり意識の高い選手も多いです。当たり前のことですが、一つの部分に手を抜かないというのは、違いだなと思います。
--PKストップでチームを救いました。どのようなことを意識していましたか
今日の試合は自分自身ミスも多かったので、悔しさもあった分、そこをぶつけて冷静に相手を見て、セービングできたと思います。
--次戦に向けた意気込みをお願いします
いま勝てていますが、対戦相手もしっかりと勝ち点目指して臨んできますし、難しい試合になると思います。チーム全体で一戦一戦目の前のことにこだわって勝ち切って勝ち点3を取れるように頑張りたいです。