MF宗形みなみがWEリーグ・RB大宮アルディージャWOMENに加入内定!

ア式蹴球女子

 WEリーグ・大宮アルディージャVENTUS(大宮)は17日、MF宗形みなみ主将(スポ4=マイナビ仙台レディースユース)の加入内定を発表した。ア式蹴球部女子(ア女)からプロ・WEリーグクラブへの加入内定は、今季初となる。

昨季の早慶女子クラシコ(2024年8月24日、慶大戦、○1-0)では決勝点をアシストした宗形

 すでに大宮の特別指定選手として、WEリーグ、WEリーグカップにも出場している宗形。プレイヤーとしての宗形を一言で表すとすれば、「司令塔」。主にボランチやインサイドハーフでプレーするなか、ビルドアップの中心としてチームにリズムをもたらすと、相手の隙を突いたスルーパスで得点を演出する。相手DFがパスを警戒すれば、自らのドリブル突破で一気にゴール前へと侵入。ペナルティーエリア内でクロスに合わせるプレーも特徴のひとつだ。今季は一対一の場面や球際でのボール奪取も際立っており、攻守に完璧なミッドフィルダーになりつつある。

昨季のインカレでは大活躍をした宗形。今季は主将をつとめる

 早大入学後、1年時から関東大学女子サッカーリーグ(関カレ)、全日本女子サッカー選手権(皇后杯)、全日本大学女子サッカー選手権大会(インカレ)の試合に出場した宗形。着実に経験を積んだことで、飛躍を見せると思われた2年時だったが、夏に負った左肩の完全脱臼によってチームからの離脱を余儀なくされた。3年時の昨季は、リハビリを経験してひと回り成長した姿を披露。大宮での試合出場からア女でのプレー時間は限られていたが、完全合流したインカレでは3試合で3G1Aの大活躍。今季は主将として、チームをけん引している。

昨季のインカレ準決勝(2025年1月4日、山梨学院大戦、●1-2)でも得点を挙げている

 内定先の大宮は、WEリーグ第17節終了時点(4月17日現在)で11位と下位に沈んでいる。就任2年目を迎えた柳井里奈監督のもと上位進出を目指すなか、得点数がリーグ最下位に甘んじているのが現状だ。圧巻の攻撃力を持った宗形の加入が、大宮躍進のきっかけになることに期待したい。

(記事 荒川聡吾、写真 熊谷桃花、荒川聡吾)