MF三谷和華奈がWEリーグ・INAC神戸レオネッサに加入内定!

ア式蹴球女子

 WEリーグ・INAC神戸レオネッサ(神戸)は22日、MF三谷和華奈(スポ4=東京・十文字)の加入内定を発表した。ア式蹴球部女子(ア女)からプロ・WEリーグクラブへの加入内定は、今季3人目となる。

 

2001(平13)年10月2日生まれ。159センチ。2020年に十文字高等学校から早大に入学。ア女からは今季3人目のプロ内定者となった

 三谷の最大の特徴にして長所は、圧倒的なスピードだ。主に右サイドを主戦場とするが、前方にスペースさえあれば対峙するほとんどのディフェンダーにとって「分が悪い」状況になる。もちろん、ただ速いだけの選手ではない。足元にボールが収まればキレの良いドリブルを繰り出し、後方や反対サイドにボールがある際は積極的にラインブレイクを仕掛ける。自チームにとっては存在するだけで戦術になりうる、強力なサイドアタッカーだ。スピードに限らずフィジカルのレベルが高く、右・左のウイングに3バック時のウイングバックもこなすなど、攻守に渡ってア女に貢献している。

 

 今季開幕前の関東大学女子サッカーオープニングフェスティバルでは、全日本学連選抜の一員として三菱重工浦和レッズレディースと対戦した

 中学時代は日テレ・メニーナに所属した三谷は、高校に上がるタイミングで十文字高に進学。1年生の時から主力として活躍し、3年時にはキャプテンも務めた。夏のインターハイ(全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会)では初優勝の立役者に。全日本高等学校女子選手権には3年連続でスタメン出場し、2年時にはベスト4進出に貢献した。早大進学後も1年目から出場機会を得ると、2年目には全日本大学女子選手権(インカレ)の優勝メンバーに。昨年はSNS上でア女OGのつてを辿り、スウェーデンのアマチュアリーグ2部にも参戦し、約2ヵ月間異国の地で稀有な経験を積んだ。今季は関東大学女子サッカーリーグ全22節に出場し、4得点を記録している。

 

早慶クラシコでも活躍

 加入先の神戸は説明不要の強豪クラブ。元日本代表の澤穂希氏や大野忍氏が加入した2011年シーズンから、なでしこリーグ1部(当時の国内女子サッカー最上位リーグ)と全日本女子選手権(皇后杯)の3連覇を達成。WEリーグ開幕初年度には、記念すべき初代チャンピオンになった。現神戸には、ア女の一員として2015年度インカレの優勝メンバーとなった山本摩也(神戸)が所属。十文字高の卒業生でもあり、三谷にとっては心強い存在になるだろう。国内屈指の名門クラブで、新たなキャリアをスタートさせる三谷。ア女での4年間と、早大で副将を務めたことへの誇り。そして目の前に迫ったインカレでの優勝を手土産に、神戸の地で華を咲かせてほしい。

 

(記事 大幡拓登、写真 大幡拓登、髙田凜太郎)

 

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