なでしこリーグ・朝日インテック・ラブリッジ名古屋(名古屋)は4日、DF夏目歩実(スポ4=宮城・聖和学園)の加入内定を発表した。ア式蹴球部女子(ア女)から同リーグクラブへの加入内定は今季初となる。
2002年(平13年)2月15日生まれ。身長は159センチ。2020年に聖和学園高校から早大に進学
早大入学後、下級生の頃から多くの試合に出場していた夏目。2年時には主力としてア女の全日本大学女子選手権(インカレ)制覇に貢献した。今シーズン開幕前の春には、関東選抜の主将としてチームをけん引。4年生となり、ア女でも最終ラインの一角としてチームに欠かせない存在となっている。
一昨年のインカレ決勝(2022年1月6日、◯1-0)。2年生ながらチーム内で絶対的なポジションをつかんでいた
夏目の持ち味の一つは最終ラインから繰り出される的確な声かけ。広い視野を生かし積極的に指示を送ることで、DF陣だけでなくチーム全体の守備を統率し、相手のチャンスの芽を摘む。加えて、好守両面においてあらゆるプレーが高水準であることも夏目の魅力。危機察知能力の高さによるカバーリングやスピード、球際の強さなどさまざまな局面で質の高いプレーを見せ、チームを救っている。また今季は主戦場としてきたセンターバックとしてだけでなく、サイドバックやウイングバックとして起用されることもあり、そのポリバレント性も夏目の強みの一つだ。
関東大学女子サッカー オープニングフェスティバルでは関東選抜のキャプテンとして活躍
夏目の加入が内定したラブリッジ名古屋は、なでしこリーグ1部で今季2位の強豪。ア女とは昨年の皇后杯2回戦で相まみえており、ア女OGの安部由希子(平31スポ卒)や黒柳美裕(令4スポ卒)も所属している。
ア女ではインカレ制覇や関東大学女子サッカーリーグ2位、全日本女子選手権(皇后杯)ベスト16進出などさまざまな大会で活躍してきた夏目。ラブリッジ名古屋の目標であるWEリーグ加盟を目指し、躍動する姿を見せてほしい。
(記事 髙田凜太郎、写真 前田篤宏、大幡拓登)