第27回関東女子サッカーリーグ | ||||
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早大 | 1 | 1-0(前半) 0-0(後半) |
0 | 筑波大 |
【得点】 (早大)35分:崎岡由真 (筑波大)なし |
関東女子サッカーリーグ(関東リーグ)は後期第6節、筑波大学戦を迎えた。ホーム東伏見では今シーズン最後の試合となった今節、35分にMF栗田彩令(スポ3=静岡・藤枝順心)が蹴ったコーナーキック(CK)をDF﨑岡由真(スポ1=埼玉・浦和レッズレディースユース)が合わせ先制点を獲得。その後は相手の攻撃に押し込まれる時間帯が続くも必死に耐え抜き、ホームラストゲームを勝利で飾った。
無失点に貢献したDF小林舞美(スポ2=ちふれASエルフェン埼玉マリ)
前節、前々節と悔しい敗北を喫したア式蹴球部女子(ア女)。関東リーグは今節を含め残り2試合となり、何としても勝ち点3が欲しい状況で臨む一戦となった。ア女は6分、MF阪本環(スポ2=日体大FIELDS横浜U18)がミドルシュートを打つと、17分にDF新井みゆき(スポ1=埼玉・浦和レッズレディースユース)が右サイドから仕掛けてCKを獲得するなど、立ち上がりから積極的な攻撃を見せる。すると35分、MF藤田智里(スポ4=神奈川・大和)のシュートをきっかけにCKを獲得すると、キッカー栗田のボールを崎岡が頭で押し込み先制。勢いに乗ったア女は38分、45分と続けてFW千葉梨々花(スポ1=東京・十文字)がシュートを打つなどその後も果敢に追加点を狙い、ア女ペースのまま前半を終える。
決勝点を喜ぶ選手たち。得点した崎岡はサイドバックにウイング、センターフォワードをいずれもハイレベルでこなすユーティリティプレイヤー
しかし後半に入ると、前半とは打って変わり相手に押し込まれる展開が続く。55分にはMF淀川知華(商2=山梨・日本航空)、MF川本美羽(スポ1=新潟・帝京長岡)、阪本の3人がテンポよくパスをつなぎ攻撃のリズムを作るが、なかなか決め切ることができない。一進一退の攻防が続く中、68分には流れを変えるべく、途中出場のDF浦部美月(スポ4=スフィーダ世田谷FCユース)が左サイドからアタッキングゾーンに入りこみ、フリーキック(FK)を獲得。しかしFKは相手にブロックされてしまい、得点につなげることはできない。試合終盤、88分には相手にCKを合わせられるもGK丸山翔子(スポ3=スフィーダ世田谷FCユース)がボールをキャッチし、なんとかピンチを凌ぐ。苦しい時間帯が続く展開となったが、前半の先制点を守り切ったア女がそのまま1-0で勝利を収めた。
右サイドでドリブルする新井
前半多くのチャンスを生み出した一方で、後半に期待された追加点は叶わず、逆に相手に攻め込まれてしまうシーンも多くあった。新井は、「ゴール前の攻撃の部分で練習していたことをあまり出せなかった」と振り返り、勝利の中に課題も見える一戦となった。次に迎える東京国際大学戦はついに今季最終節。関東リーグの集大成、そして皇后杯・インカレに向けて勢いをつけるためにも決して負けられない戦いとなる。今日の勝利、そしてこれまで積み上げてきたものを自信に、なんとしても笑顔で締めくくりたいところだ。
(記事 熊谷桃花、写真 大幡拓登、石川紗耶、小川ゆりえ、平井優衣)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません。
スターティングイレブン
早大メンバー | ||||
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ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | 16 | 丸山翔子 | スポ3 | スフィーダ世田谷FCユース |
DF | 15 | 小林舞美 | スポ2 | ちふれASエルフェン埼玉マリ |
DF | 25 | 杉山遥菜 | スポ1 | 東京・十文字 |
DF | 27 | 新井みゆき | スポ1 | 埼玉・浦和レッズレディースユース |
DF | 28 | 﨑岡由真 | スポ1 | 埼玉・浦和レッズレディースユース |
→HT | 6 | 浦部美月 | スポ4 | スフィーダ世田谷FCユース |
MF | ◎17 | 藤田智里 | スポ4 | 神奈川・大和 |
→HT | 23 | 生谷寧々 | スポ3 | 東京・吉祥女 |
MF | 18 | 栗田彩令 | スポ3 | ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ |
MF | 19 | 淀川知華 | 商2 | 山梨・日本航空 |
MF | 22 | 阪本環 | スポ2 | 日体大FIELDS横浜U18 |
MF | 29 | 川本美羽 | スポ1 | 新潟・帝京長岡 |
→84分 | 8 | 白井美羽 | スポ3 | ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ |
FW | 26 | 千葉梨々花 | スポ1 | 東京・十文字 |
◎=ゲームキャプテン |
コメント
新井みゆき(スポ1=三菱重工浦和レッズレディースユース)
――今日の試合を振り返っていかがでしたか
相手が結構蹴ってくるっていうのはスカウティングとかでも言っていたので、ロングボールの対応はみんなではっきりやっていこうという共通認識を持って挑みました。そこで結構相手に拾われてしまう場面が多かったというのも1つですが、1番の課題として見えたのが、練習で積み上げてきたゴール前の崩しだったり、サイドからの縦関係の崩しだったり、そういったゴール前の攻撃の部分で練習していたことをあまり出せなかったなっていうところだと思います。
――今日は右SBでの起用だったと思いますが、ウイングと比べての感覚の違いや手応えはどう感じていますか
サイドバックは6年間やってきて1番自分らしさを出せるポジションだと思っています。ウイングももちろん楽しいと感じるんですが、やっぱりサイドバックで後ろから攻撃役の選手を立てるのが自分のストロングなので、それは少し出せたかなと思います。
――攻撃の面で今日も積極的に仕掛ける場面が多かったと思いますが、どのように考えてプレーされていましたか
自分の良さで「仕掛ける」っていうのが1つあるので、それはウイングでもバックでも変わらず出していこうっていう気持ちでやりました。
――後半右サイドからロングシュートも打たれましたが、振り返っていかがですか
今日はサイドバックでしたけど、自分もチャンスがあればシュートは打ちに行きたいなって思っていて、コースが開いたので打ちました。
――関東リーグも関カレも次節が最終節です。最後に意気込みをお願いします
これまで積み上げてきたものをチーム全員で出し切って、必ず2試合とも勝利したいと思います。
﨑岡由真(スポ1=埼玉・浦和レッズレディースユース)
――90分間振り返っていかがですか
前半に取った点を守り切って、1-0で勝ち切ることができたのはとても良かったと思います。
――ご自身の得点シーンを振り返っていかがですか
彩令(栗田)さんからのボールがちょうど頭にきたので、触るだけでした。
――チームとしても関東リーグでは久しぶりの無失点勝利となりました。守備についてはどのようなことを意識されましたか
まずはSBの出場だったので、守備陣として無失点で終わることは意識していました。CBやサイドハーフとも声をかけあって、コミュニケーションをとって、連動して守備をすることを心がけました。
――ホームグラウンドである東伏見で今季最後の試合になりましたが、今季ここまでを全体的に振り返っていかがですか
関東リーグのチームは全員で守って全員で攻撃する、みんなが一致団結したチームだと思っています。そのチームとしてホーム東伏見で勝利できたのは嬉しかったですし、まだまだ切り替えの部分や試合の中でのそれぞれの判断の部分など、細かく修正しなければいけないところは多いと思います。前期後期と積み上げることができた部分は多いと思うので、皇后杯とインカレに向けてもっと成長していきたいと思います。