16日、WEリーグ・セレッソ大阪ヤンマーレディースは、GK石田心菜(スポ4=大阪学芸)が2025シーズンより加入内定したことを発表した。ア式蹴球部女子(ア女)からは同リーグ・ノジマステラ神奈川相模原に内定しているMF築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)に続き今季2人目のプロ内定となった。
ア女の絶対的な守護神としてゴールを守ってきた石田。今季はここまで関東大学女子サッカーリーグ(関カレ)にて17試合にフル出場。安定したプレーでチームを最後尾から支えている。良い守備から良い攻撃というサッカーを理想とするア女において石田は攻守の要として活躍してきた。守ってはチームを救うスーパーセーブを見せ、最後の砦としてゴールを死守。攻撃では長短のパスを自在に操りビルドアップの起点となりながら、相手チームのプレスを回避する役割も担う。最高学年となった今季は、リーダーとしてピッチ内外でチームを引っ張っている。
石田が高校時代に所属していた大阪学芸高校は、クラブ申請制度によりセレッソ大阪の育成組織として登録されている。大阪学芸高校の選手は、セレッソ大阪の下部組織選手としてプレーが可能であり、石田も高校時代にはセレッソ大阪堺レディースの選手として登録されていた。WEリーグ参入2年目を迎えたセレッソ大阪は、現在はリーグ戦で5位につけており、さらなる上位進出を目指している。今回の内定で4年越しにセレッソ大阪へ帰還することになった石田。ア女の守護神として進化した自分の姿を、来季からは自分の育った地元のチームの選手として見せつけてくれるはずだ。
(記事 荒川聡吾、写真 熊谷桃花、大幡拓登)