プロ撃破へ皇后杯組み合わせが決定 昨年度卒業生と続々対戦の可能性も

ア式蹴球女子

 19日、『皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会』(皇后杯)の組み合わせが発表された。ア式蹴球部女子(ア女)が、プロリーグであるWEリーグの撃破とベスト8進出を目標に掲げる今大会。1回戦はなでしこリーグ1部(国内2部相当)に所属するバニーズ群馬FCホワイトスター(群馬)と、11月27日に石巻フットボールフィールドで対戦することが決まった。勝ち進めば2回戦では同1部、朝日インテック・ラブリッジ名古屋(名古屋)と、3回戦では同1部、オルカ鴨川FC(オルカ)と対戦する可能性が高い。3回戦に勝利すればベスト16に進出し、ようやくWEリーグとの対戦に。対戦相手はWEリーグ昨季9位の大宮アルディージャVENTUS(大宮)になることが決定している。

 

9月10日、本戦出場を決めた皇后杯関東予選準々決勝筑波大戦で、決勝ゴールを決めた直後のア女イレブン

 1回戦で高校生に勝利し、2回戦で同1部強豪(昨季2位、今季優勝)のスフィーダ世田谷に0-1で惜敗し敗退した昨季。今季は一転して、いきなりなでしこ1部との試合で幕を開けることになった。初戦から熱く厳しい戦いが待っている。今季のリーグ戦をすべて消化しているなでしこリーグ。12チームで競った中、群馬は9位、名古屋は6位、オルカは5位で終えた。オルカには昨季副将としてインカレ制覇に貢献したOG、並木千夏(令4スポ卒)が所属。そして名古屋には同様に昨季インカレ優勝メンバーの黒柳美裕(令4スポ卒)のほか、山田仁衣奈(令2スポ卒)などア女卒業生が多い。さらに大宮では村上真帆(令3スポ卒)が主力として活躍。続々と近年ア女OGとの対戦が待っている今大会は、より一層見ごたえがあるはずだ。一度負けたらそこで終了するのがトーナメント。さらに相手は大学生にはない大人の強さを持つ強敵ばかりだが、持ち前の勝負強さと実力を最大限発揮し、4連勝して悲願を達成したい。まずはWEリーグへの挑戦権獲得へ、そして大宮撃破へ。ア女の真の戦いが11月27日、開演を迎える。

(記事、写真 前田篤宏)

皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会 トーナメント表