MF黒柳美裕の2022シーズンNGUラブリッジ名古屋加入が決定!

ア式蹴球女子

 22日、なでしこリーグ1部に所属するNGUラブリッジ名古屋(名古屋)が、MF黒柳美裕(スポ4=宮城・聖和学園)の2022シーズン新加入を発表した。ア式蹴球部女子(ア女)からの加入内定者は今季初となる。

 

早慶戦で得点を祝福される黒柳(12番)

 今シーズンは主にFWとしてプレーした黒柳だが、最も得意とするポジションはボランチ。展開力を遺憾なく発揮し、チームの攻撃に幅を持たせられる選手だ。167cmの長身を生かしたポストプレーや、早慶戦(9月29日、〇3―0)で披露したような勝負どころでの決定力も持ち合わせる。守備能力も高いためCBを難なくこなす実力もあり、攻撃から守備まで万能なプレーヤーだ。名古屋では「求められたポジションで頑張る」と意気込んだ。

 黒柳はア女で過ごした4年間で、「人としても選手としても自分の良さや悪い部分を知れた」と、成長を実感する。キャプテンマークを巻いてチームを引っ張ることもあり、ア女で培った人間性はピッチ内でも発揮された。その中で、「なでしこ(リーグ)で通用する選手になりたい」「上の場所でサッカーがしたい」との思いを強くし、サッカー選手として生きていく道を選んだ。

 

エリア内に侵入する黒柳

 中学時代はNGUラブリッジ名古屋の前身、NGU名古屋FCレディースでプレーした愛知出身の黒柳。「お世話になったチームということは頭にあった」と、ボールをつなぐサッカーに加えてアットホームな雰囲気に魅力を感じ、加入先に選んだ。今季、チームはWEリーグ昇格を目指しているが、なでしこリーグ1部8位。目標達成へいばらの道を歩んでいる最中だ。そのため、攻守で幅広く存在感を発揮できる黒柳には大きな期待がかかる。また、同じく来季に名古屋への新加入が決定している山田仁衣奈(令2スポ卒)、今季在籍した安部由希子(平31スポ卒)や八神友梨弥(平31スポ卒)など、ア女卒業生たちとの共闘にも注目だ。

(記事 前田篤宏、写真 大幡拓登、手代木慶)

 

◆黒柳美裕(くろやなぎ・みゆう)

2000(平12)年1月27日生まれ。167センチ。宮城・聖和学園出身。スポーツ科学部4年。

 

――いつからサッカーを続けようと思っていましたか

確実に決めたのは今年の5月です。就活はしていたのですが、自分の一番やりたいことがサッカーで、見ている人を楽しませる選手になりたい、上のレベルでプレーしたいなと思って決めました。

――教育実習に行っていると伺っていました

教育実習にはセカンドキャリアを考えて(行っていて)、1年生の時から(教職の)授業をとっていました。(コーチング)ライセンスもD級はとり終わっていて、今C級をとっているところです。

――ア女に入って成長できたと思うところはどこですか

人としても選手としても、自分の良さと悪いところも含めて知ることができました。そのおかげでより成長できたかなと思います。自分のことがよくわかった4年間だったと思います。

――NGUラブリッジ名古屋への加入を決めた理由を教えてください

もともと中学の時からお世話になっていた地元のチームなので、ずっと頭にありました。ボールを大切につないでいくサッカー(スタイル)を練習にいって感じていて、アットホームな雰囲気も感じました。あとは、自分のたりないところをしっかり言っていただけて、自分のいいところも認めてくださった上で「来てほしい」と言ってもらえたのは大きかったかなと思います。改善点は努力次第で変わると言っていただいているので、自分自身努力してなでしこリーグで通用するような選手になりたいです。

――ファーストキャリアの最終目標を伺いたいです

自分の所属するチームが上のリーグでできるように(貢献したい)。自分に合っているのはボランチでボールをさばくことですが、ベースにあるのは『置かれた場所で咲く』ことなので、求められたところでとにかく頑張りたいです。

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