第35回関東大学女子リーグ戦 後期第5節 | ||||
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早大 | 1 | 0-0 1-0 |
0 | 神奈川大 |
【得点】 (早大)57分 廣澤真穂 (神奈川大)なし |
皇后杯関東予選を3位で終え、3週間ぶりとなった関東女子リーグ(関カレ)第5節。ア式蹴球部女子(ア女)は今季は2度戦い、どちらも勝利している神奈川大学と対戦した(〇4-0、〇2-0)。しかし、終始攻め込みながらも得点が遠い展開になってしまう。ようやく57分にFW廣澤真穂(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)がゴールを割り、1点を先制。そのままリードを守り切り、白星を手にした。
試合開始前に笑顔を見せる選手たち
曇り空の下、関カレ初スタメンのDF田頭花菜(スポ1=東京・十文字)を含めた11人がピッチに立った。4-1-4-1の布陣で臨んだア女は、序盤から主導権を握る。だが相手の5バックに阻まれ、なかなかシュートに持ちこめない。田頭が「シンプルにボールを通せばいい攻撃につながったのに、そこでパスをつなげないこともあった」と語るように、ボールを保持しながらも思うような攻撃ができない状況が続いた。ようやく25分にMF築地育(スポ1=静岡・常葉大橘)がMF笠原綺乃(スポ2=横須賀シーガルズJOY)のCKをヘディングで合わせるが、ボールは相手GKの正面に。前半のシュート数はわずか3本にとどまり、スコアレスドローで後半に進んだ。
均衡を破ったのは57分、廣澤が切り返して放ったグラウンダーのシュートは、ゴールの左隅に吸い込まれる。「キーパーが位置を変えたのが見えたので、そのタイミングで逆サイドを狙って打てた」(廣澤)と攻め手に欠く展開が続く中で、値千金の先制点を奪った。その後は両サイドを駆使して果敢にゴールを狙うが、追加点は奪えず。守備では91分にGK近澤澪菜(スポ3=JFAアカデミー福島)が、相手の飛び出しをスライディングで防ぐ好守を披露。ペナルティエリア近くでのFKとなったが、相手のシュートは枠を外れて危機を逃れた。最後まで攻撃面で煮え切らない展開が続いたものの、虎の子の1点を守り切り、9月6日以来の関カレで勝利を収めた。
先制点を決め、誇らしげな廣澤(9番)
廣澤が「(神奈川大戦の勝利で)チームがひとつになって、早慶戦に向けていいかたちができた」と語るように、3日後に控えるのはライバル・慶大との一戦。昨年度に引き続き無観客開催となるが、「1年目なので、早慶戦という舞台をまずは楽しみたい」と田頭も期待に胸を膨らませた。前回の試合(9月6日)では8-0と快勝した慶大に対し、いかに圧倒できるかが見どころになるだろう。今年創部30周年を迎えたア女の歴史を背負って、38人が一丸となって宿敵に挑む。
(記事 足立優大、写真 ア式蹴球部女子部提供)
スターティングイレブン
早大メンバー | ||||
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ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | ◎1 | 近澤澪菜 | スポ3 | JFAアカデミー福島 |
DF | 2 | 船木和夏 | スポ3 | 日テレ・メニーナ |
DF | 20 | 浦部美月 | スポ2 | スフィーダ世田谷FCユース |
DF | 22 | 夏目歩実 | スポ2 | 宮城・聖和学園 |
DF | 29 | 田頭花菜 | スポ1 | 東京・十文字 |
MF | 6 | ブラフ・シャーン | スポ3 | スフィーダ世田谷FCユース |
MF | 18 | 三谷和華奈 | スポ2 | 東京・十文字 |
→64分 | 12 | 黒柳美裕 | スポ4 | 宮城・聖和学園 |
MF | 19 | 笠原綺乃 | スポ2 | 横須賀シーガルズJOY |
MF | 30 | 築地育 | スポ1 | 静岡・常葉大橘 |
FW | 9 | 廣澤真穂 | スポ3 | ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ |
→87分 | 28 | 白井美羽 | スポ1 | ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ |
FW | 11 | 髙橋雛 | 社3 | 兵庫・日ノ本学園 |
◎=ゲームキャプテン 監督:福田あや(平20スポ卒=神奈川・湘南白百合学園) |
FW廣澤真穂(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
――試合を振り返って率直な感想をお願いします
結構拮抗(きっこう)していて、試合展開的にもボールは保持していたのですが、なかなか点が入りませんでした。前半は特にシュートも打てない状況で厳しい試合だったのですが、勝ち切れて良かったです。
――攻撃がうまくいかなかった原因は何だったのでしょうか
相手が守りに入っていて、5バックでブロックが敷かれていました。なかなか攻撃の糸口がつかめず、苦しかったです。崩すことが最優先になってしまって、得点を取る根本が少し薄れてしまっていました。ゴールの前の人数が少なかったことも原因かなと思います。
――選手同士では改善のためにどんなことを話されましたか
ハーフタイムの時に、シンプルに裏をとろうということを話しました。後半は連動して全員が動けていたので、相手がだんだん崩れてきたなという印象はありました。シュート数も後半の方は打てていて、前に前にという意識が強くなっていたと思います。
――その意識が得点に結びついたと思いますが、振り返っていかがですか
いいかたちで自分のドリブルで仕掛けることができました。相手DFのモーションを見て飛び込んでくることが分かったので、それを見ながらキーパーの位置を見ていました。キーパーがずれたのが見えたので、そのタイミングで逆サイドを狙って打てたことでシュートが決まりました。
――チームとしては勝ち切れたことは大きいと思います
皇后杯関東予選(の準決勝)で負けてから、チームの空気が重い部分もありました。その意味でこの勝利は大きいと思いますし、もう一回チームがひとつになって早慶戦に向けていいかたちができたかなと思います。
――早慶戦に向けて意気込みを聞かせてください
慶応は最近対戦したことがある相手(〇8-0)なのですが、早慶戦ということで気合の入り方が違うと思います。その中で、チーム全員で勝つということを目標にしてやっていきたいと思います。
DF田頭花菜(スポ1=東京・十文字)
――試合を振り返っていかがですか
勝てたことはすごく良かったと思います。でも個人的には(関東大学女子リーグで)初めてスタメンでフルで戦えたのですが、個人的にもチーム的にも課題が多く見えたので、改善していかなければならないと感じました。
――個人的にはどんな課題が出たと感じていますか
ビルドアップの面で、しょうもないミスが目立ちました。シンプルにサイドハーフにボールを通せばいい攻撃につながったのに、そこでパスをつなげないこともありました。
――チームとしては守備の乱れは感じませんでしたが、手応えはいかがでしたか
神大は蹴ってくるということは分かっていたので、ファーストタッチで潰せている時は良かったと思います。でも、FKを与えた場面で対応しきれていませんでした。守備で勝っている時はいい対応ができていたけれど、相手に好機を作ってしまったということは反省点かなと思います。
――相手へはどのような対策をして臨んでいましたか
中盤をコンパクトにしたうえで(味方の)距離感を良くして、相手FWに対して蹴ってきても2センターバックに対して1FWにしようとしていました。また、セカンドボールの回収を今週のチームの課題にして取り組んでいたので、その点は競り勝てたのですごく良かったと思います。
――早慶戦に向けてこの勝利は大きかったと思います
勝てたことは良かったと思います。でもシュートシーンが少なかったわけではないですが、得点が(物足りなかった)。ラストパスのミスでシュートできないことが多くて、早慶戦に向けて改善していきたいです。
――最後に初めての早慶戦に向けての抱負をお願いします
1年目なので、早慶戦という舞台をまずは楽しみたいです。結果にこだわって、自分自身もチームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいです。