早大からは6人が出場、存在感を示す

ア式蹴球女子

  味の素フィールド西が丘で、ことしも関東大学東西対抗戦が行われた。関東大学女子サッカーリーグ1部の大学から選抜された36人の選手たちが東西の2チームに分かれて戦う今大会。早大からは、西関東選抜としてGK木付優衣(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)、DF高瀬はな(スポ3=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)、DF三浦紗津紀(スポ4=浦和レッズレディースユース)、MF松本茉奈加(スポ2=東京・十文字)、FW山田仁衣奈(スポ3=大阪・大商学園)、FW河野朱里(スポ4=静岡・藤枝順心)が出場。試合は終始西関東選抜が優位に進め、9-1の快勝。ア式蹴球部女子(ア女)の選手たちも得点やアシストでチームの勝利に大きく貢献した。

 ア女の『独壇場』だった。高瀬、三浦、山田仁、河野の4人がスタメンで出場し、圧巻のプレーを見せる。まずは5分、鈴木愛里沙(帝京平成大)が右サイドで抜けると、中央にパス。これをゴール前でフリーになっていた河野が落ち着いて流し込み、西関東選抜が先制に成功した。さらに、20分には左サイドでの1対1から再び河野が得点。昨シーズン、何度もピンチを救ってきたア女のエースストライカーが、頼もしいプレーを見せた。その後西関東選抜が1点を追加し迎えた35分、フリーキックのチャンスを得る。ここでも存在感を見せたのはア女の選手たちだった。高瀬のキックがゴール前にこぼれたところを、詰めていたのは三浦。これで早くもスコアを4-0とした。そして前半終了間際、再び山田仁が放ったボレーシュートがゴールに吸い込まれ、6-0と大量リードで試合を折り返した。

鮮やかなボレーシュートを放った山田仁

  後半からは木付、松本も出場。55分、松本が早くも見せ場をつくる。持ち味であるスピードを生かして左サイドを駆け上がり、DFとの1対1に持ち込んだ。惜しくもシュートはキーパーに阻まれてしまったが、好調ぶりを示した。前半とは布陣が変わっても、西関東選抜は決して攻撃の手を緩めない。72分には高瀬、80分には三浦、91分には松本のアシストによって得点を追加。試合終了間際に1点を返されたものの、終わってみてば9-1と大差で快勝した。

得点、アシストでチームに貢献した三浦

 全日本大学選手権(インカレ)の優勝校としてふさわしいプレーを見せたア女の選手たち。普段は「ライバル」として戦っている選手たちと「仲間」としてプレーしたことは、大きな糧となったはずだ。個人個人のレベルアップが、さらにア女というチームを強くしていく。新体制が始動し、『インカレ優勝』に向けて、チームはもう進み始めている。ア女として戦う初の公式戦は、関東女子リーグ戦。一ヶ月後の開幕が楽しみだ。

(記事 下長根沙羅、写真 大山遼佳、守屋郁宏)

※記事中の学年は新年度のものです。

 第14回関東大学東西対抗戦 
西関東選抜 6-0
3-1
東関東選抜
【早大 得点者】5河野/20河野/35三浦/40山田仁