見ている誰もがハラハラしただろう。前半にまさかの先制弾を浴び、後半開始早々追い付いたが再び失点。今大会1度もリードを許していなかったア女が2度も追いかける側に回るという予想外ともいえる展開となった全日本大学女子選手権(インカレ)準決勝。しかし、全員の気持ちは1つだった。『必ず勝つ、決勝に行く』。泥くさくボールを追いかけ、ゴールに向かい続けたその姿勢は実を結び、後半だけで3得点。見事な逆転勝利で決勝への切符をもぎ取った。
相手の東洋大には今季、快勝しているア女。しかし「相手の戦い方が違った」(DF三浦紗津紀、スポ3=浦和レッズレディースユース)。「2トップが(ア女の)CBにずっとついていてそこから攻撃のスイッチを入れさせないようにしていた」(DF渡部那月、社3=兵庫・日ノ本学園)。打倒ア女の作戦を綿密に練って臨んでいた東洋大に対し、FW河野朱里(スポ3=静岡・藤枝順心)やMF中村みづき副将(スポ4=浦和レッズレディース)を中心に攻撃を組み立てていくも、なかなかゴールを割ることができない。逆にカウンターで一気に攻め込まれる場面もあったが、ここは守備陣を中心に粘り強いプレーでなんとかゴールを守っていた。43分には河野が相手をうまくかわしてロングボールをキープし、前線へとパス。これを受けた中村がミドルシュートを放ったが、ボールは惜しくもバーを叩いた。するとその直後の44分、試合が大きく動く。相手のセンタリングをしっかりとクリアすることができず、東洋大の楠春佳(3年)に流し込まれ、先制を許してしまった。「(流れが悪い中で)耐え切れなかったっていうのは守備陣として情けないと思う」と、この失点について三浦は悔しそうに振り返る。1点のビハインドを背負って試合を折り返した。
1点目をあげた河野
迎えた後半、重苦しい雰囲気を吹き飛ばすゴールを挙げたのはエースだった。47分、ハーフタイムから代わって入っていたMF熊谷汐華(スポ3=東京・十文字)のクロスに頭で合わせた河野。このヘディングシュートで同点とし、ア女の反撃がここから始まる、という雰囲気に会場は包まれていた。ところが53分、関カレ最優秀選手賞も受賞している田嶋みのり(4年)がドリブルで中央を突破。そして最後は大内梨央(1年)の強烈なミドルシュートが決まり、わずか数分でまたもリードを奪われてしまった。立て直しを図りたいア女は20分、渡部からの深めのセンタリングに必死に足をのばした河野のシュートはポストを直撃。ゴールとはならなかったが、あと一歩というところまで迫っていた。そしてここで福島廣樹監督(昭45教卒=東京・独協)は大きく動く。DF松原有沙主将(スポ4=大阪・大商学園)を1トップの位置に上げ、パワープレーに出た。この監督の采配は見事的中。ポジションチェンジにより相手を惑わせ、攻撃にリズムが戻ってきた。サイドから何度も仕掛け、得意のかたちで崩すと70分にはCKを獲得。そのこぼれ球を拾った渡部のピンポイントクロスに三浦がしっかりと合わせてゴール。昨年度と同様、窮地に追い込まれたチームに同点弾をもたらした。しかし簡単には勝たせてもらえないのがインカレ。その後もあわやゴールといった場面を何度も迎えたが、最後の力を振り絞ってゴールを守り切ろうとする選手たち。どちらも譲らず、このまま延長戦を覚悟しかけた88分だった。後半途中に投入されていたDF冨田実侑(スポ1=岡山・作陽)のクロスに河野が右サイドから飛び込み、ヘディングシュート。これがポストに当たって逆サイドに跳ね返ったところを走り込んでいた熊谷汐がゴール。関東選手権でも東洋大からハットトリックもあげているまさに『東洋キラー』の熊谷汐がこの試合でも1ゴール1アシストと、大仕事をやってのけた。この得点が決勝点となり試合は終了。ア女は劇的な逆転勝利で決勝進出を決めた。
チームを決勝に導いた熊谷汐
2度リードされる苦しい展開となったこの試合。それぞれ反省点なども多く出たであろう。しかし、「全員でしっかり勝ちを信じてプレーできた」(中村)。ピッチで必死に戦った選手たち自身も、ベンチや観客席で見守る仲間も。失点や予想外の展開などにも焦ることなく、全員で強い気持ちを持って挑み続けた結果がこの逆転勝利につながった。あすの決勝の相手は神奈川大。一昨年と同じカードとなった。今季は3度対戦しているが、結果は1勝2分。テクニックのある選手がそろっているが、粘り強いプレーも持ち味というかなり手ごわい相手だ。これまでともに歩んできたこのチームでサッカーができるのもついにラスト1試合。最高の笑顔で、うれし涙で今シーズンを締めくくって欲しい。
(記事 篠原希沙 写真 田中佑茉、守屋郁宏、下長根沙羅、大山遼佳)
3連覇まであと1勝だ
全日本大学女子選手権 準決勝 | ||||
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早大 | 3 | 0-1 3-1 |
2 | 東洋大 |
【早大 得点者】47河野/70三浦/88熊谷汐 |
早大メンバー | ||||
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ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | 1 | 木付優衣 | スポ3 | ジェフユナイテッド市原・千葉レディース |
DF | 3 | 奥川千沙 | スポ4 | 静岡・藤枝順心 |
DF | 4 | 三浦紗津紀 | スポ3 | 浦和レッズレディースユース |
DF | ◎5 | 松原有紗 | スポ4 | 大阪・大商学園 |
MF | →90分 | 中井仁美 | スポ4 | 兵庫・日ノ本学園 |
DF | 2 | 渡部那月 | 社3 | 兵庫・日ノ本学園 |
MF | 6 | 柳澤 紗希 | スポ3 | 浦和レッズレディースユース |
DF | →67分 | 冨田 実侑 | スポ1 | 岡山・作陽 |
MF | 9 | 平國瑞希 | スポ4 | 宮城・常盤木学園 |
MF | 27 | 村上真帆 | スポ1 | 東京・十文字 |
MF | 10 | 中村みづき | スポ4 | 浦和レッズレディース |
MF | 17 | 大井美波 | 社3 | 大阪・大商学園 |
MF | →46分 | 熊谷汐華 | スポ3 | 東京・十文字 |
FW | 7 | 河野朱里 | スポ3 | 静岡・藤枝順心 | ◎はゲームキャプテン 監督:福島廣樹(昭45教卒=東京・独協) |
コメント
DF松原有沙主将(スポ4=大阪・大商学園)
――おめでとうございます。今の率直なお気持ちを聞かせて下さい
先制されて追い付いて、また入れられて追い付いて逆転という本当にハラハラしたと思うんですけど(笑)。でもまずは本当にチームのみんなのおかげで決勝に挑むことができると思います。ほっとしてはいけないんですけど、少しほっとしたというか、良かったなと思います。
――試合全体を振り返って
自分たちがボールを回せなくて、流れを相手に持ってかれてしまっていて。何回かチャンスはあったんですけど決めきれないでいたら先制されてしまいました。もっとディフェンスの面では試合中に修正していかないといけないと思いますし、流れが悪いときのプレーというのを全員で考えていかないといけないと感じました。後半は逆にボールを持てて、立ち上がりすぐに同点にすることができて。でも相手に決められてしまって、また追いかける展開にはなったんですけど、前半ではできなかったサイドを大きく使う攻撃だとか、裏を狙うサッカーというのが少しはできたと思います。でもまだまだ優勝するには突き詰めていかないといけない部分もあるなと思いました。
――接戦は今大会では初めてでしたね
思うようなプレーができなくて、それぞれ思うことはあったと思うんですけど、全員で勝利を目指して戦うということを忘れずにやれたから得点などに結びついたと思います。自分はキャプテンなので、もっとみんなを鼓舞するだとかできたら良かったなと思っています。
――パワープレーについては
ハーフタイムのときに20分くらいでまだ負けていたらパワープレーするぞと言われていて。得点に絡めればいいなとか思っていたんですけど結局あまりボールに触れず(笑)、みんなが決めてくれて。でも相手を惑わすじゃないですけど、意外性のあるプレーで混乱させるというのは少しはできたのかなとは思います。
――きょうの東洋大の印象は
リーグ戦とかでは圧勝していたんですけど、いつもの戦い方と変えてきていたので、それに戸惑う部分はあったんですけど、もっとそのようなときでも自分たちの良さが出せれば良かったのかなと思います。
――逆転勝利できた要因は
1人1人の気持ちもそうですけど、みんなを想って応援してくれるメンバーも含め、みんなの決勝に行きたいという気持ちがあったからこそ勝てたと思います。
――決勝への意気込みをお願いします
このメンバーでやれるのも最後ですし、悔いのないようにプレーしたいです。何よりもチームに貢献したいという気持ちです。優勝目指して全員でがんばります。
MF中村みづき副将(スポ4=浦和レッズレディース)
――決勝進出をかけた試合を迎えるにあたって、チームの雰囲気はどうでしたか
特別緊張したりとかはなくて、個人個人でうまく調整して臨めていたとは思うんですけど、見ている人たちからしたら、入りとかの部分で、なかなかそうは感じづらかったようなゲームだったかなと思います。
――ここまでの2試合とは違う展開のゲームだったかと思いますが、試合を振り返っていかがですか
なかなか自分たちが思い描いているようなプランの通りにはゲームを進めることができなくて、先に失点するということは良くないですし、自分たちの甘さが出てしまったゲームだったかなとは思います。ただ、しっかり勝ち切れたというところは、このチームの強みでもあると思うので、よかったかなと思います。
――東洋大と今季何度か対戦していることもあってか、中村選手には厳しいマークがついていました
そうですね。本当にきょうのゲームは何もできなくて、すごくふがいない思いでいっぱいです。ああやって(相手に)みられている状況で何ができるかというのが、自分の選手としての価値がわかるところだと思うんですけど、きょうのゲームでは自分は何もできないプレーヤーだったと思います。あと1試合しかないんですけど、しっかり前を向いて、もう少し考えてやっていかなければいけないと思いました。
――2度追う展開になったという部分で、焦りなどは感じませんでしたか
このチームの特徴でもあると思うんですけど、最初の失点を喫してしまった時は、あまり焦りはなかったと思います。でも、さすがに2点目を入れられた時にはちょっと「やばいかな」とも思って、ここから本当に(ゴールを)取りに行くぞというスイッチは、確実に入ったかなと思います。
――それが目に見える部分として、並びを変えてパワープレーのような攻撃を選択した時間帯があったと思います。プランとして準備してあった戦い方だったのですか
ハーフタイムに、後半20分(65分)を過ぎても追いつけていなかったら、キャプテンの松原(DF有沙、スポ4=大阪・大商学園)を前に置くということは言われていたんですけど、特に練習でやっていたかたちではなかったです。個人的には、その時にボランチになったんですけど、務まらなかったので、もっといろいろなことができないといけないと思いますし、(チームとしても)いろんなゲームプランを持っておかないといけないなと思いました。
――きょうの勝因はどんなところにあったと思いますか
最後まで焦らないで、みんながしっかり勝ちを信じてプレーできたことだと思います。
――あしたは優勝がかかった試合ですし、早大でのラストゲームという意味合いもあるかと思いますが、意気込みをお願いします
3連覇ということをよく周りの人は言ってくれていると思うんですけど、3連覇は結果として残るものであって、まずは次の試合の勝利というところだけを見て、それで優勝ができるんだと思います。『次は対神大』ということだけを考えてやっていければいいかなと思います。
DF渡部那月(社3=兵庫・日ノ本学園)
――率直な感想をお願いします
素直にうれしいというか、決勝にいけて良かったなという気持ちです。
――全体を振り返って
攻めてはいたんですけどなかなか取り切れず、相手に決められてしまって。後半、まだまだ絶対にいけると思って入っていたのですぐ追いつけたのは良かったと思います。ただまた決められてしまったんですけど、落ち着いて全員で攻めて勝てたのは良かったかなと思います。
――接戦による焦りはなかったのでしょうか
インカレではあまりなかったんですけど、皇后杯ではかなりやっていたので。その経験が生きたのかなと思います。
――三浦選手の得点のアシストをされました
CKのこぼれ球で、競りの強い選手がみんな中に残っていたので、(センタリングを)あげれば誰か決めてくれるかなって思っていて(笑)。さつ(三浦)が決めてくれて良かったなと思います。
――渡部選手をはじめ、得点に3年生が多く絡みましたね
同期なのでうれしいですし、次もがんばりたいなと思います。
――厳しい状況でも勝てた要因は
全員が失点しても慌てずに、できると思っていたので追い付いて逆転もできたと思います。焦りがなかったというのが一番良かったなと。
――リーグ戦での東洋大との違いはありましたか
2トップがCBについていて、いつも自分たちはCBから展開するんですけどそれができなくて。でもSBからも起点をつくれたのも良かったかなと思います。
――決勝への意気込みをお願いします
連覇を狙ってきているので、ことしも優勝して、3連覇、4連覇とやっていきたいです。
DF三浦紗津紀(スポ3=浦和レッズレディースユース)
――点を取ったり取られたりと目まぐるしい試合展開となりましたが、振り返っていかがですか
入りがすごく悪くて、その中で耐え切れなかったっていう守備陣としての情けなさというのがすごくあります。2失点目も、集中してるつもりでいたんですけど、少しずつの甘さっていうのが出てしまって、自分たちで自分たちの首を締めてしまっていたかなと思います。
――今シーズンも東洋大とは何度か対戦していますが
関カレとかで今シーズン東洋大と当たった時に、7-0、5-0で勝っていたので、そういうところでも東洋大が相手ならという自分たちの甘さというか、締まりがあんまりなかったのかなと思います。勝ったから良かったですけど、反省だらけですね。
――東洋大に対する印象の変化はありますか
以前やった時にはラインを高くとってきていたんですけど、こういった勝負が懸かった大事な戦いでは、そういうリスキーな戦いはしてこなくて、しっかり守っていたなという印象です。やっぱり引いたら守れるチームだなという印象は受けました。
――得点を取りづらかったということでしょうか
そうですね。もうちょっといつもみたいに戦ってくれたら、簡単に裏を使って点を取れるかなと思ってたんですけど、相手の戦い方が違ったので、そういう中で自分たちの戦い方の順応性っていうのが足りなかったのかなと思います。
――そんな中、同点ゴール決めましたね
あのままだったら負けちゃってたので、なんとしても自分が点を取ってやるって思ってセットプレー上がっていきました。1回目はクリアされてダメだったんですけど、それでもやっぱり点を取りたいって思ってたのでずっと前に残ってたら、ナツ(DF渡部那月、社3=兵庫・日ノ本学園)からめっちゃいいボールがきたので、触るだけでした。
――きょう苦しい中でも勝てた要因というのは何でしょうか
ピッチで戦っていて誰1人焦っていなかったことですね。点を取らなきゃいけないっていうのはずっと思ってたんですけど、自分たちがしっかりやれば勝てるっていう強い思いをみんなが持てていたのかなって思います。
――決勝戦に向けて意気込みをお願いします
3連覇っていう、まだア女が成し遂げていないことがあと1つのところで目の前にあって、このチャンスを逃すも逃さないも自分たち次第なのかなと思います。きょうみたいに面白くしちゃうようなゲームじゃなくて、しっかり確実に勝って優勝したいなと思います。
FW熊谷汐華(スポ3=東京・十文字)
――きょうの試合展開を振り返っていただけますか
前半は思うようにア女のプレーができなくて、小さいプレーが大きくなってしまっていたというのが自分の印象としてはあって。後半はもっとサイドを使って大きい展開だったり、相手を揺さぶるプレーができたかなと思います。
――これまでのように大量得点というわけではありませんでしたね
東洋大が勢いのあるチームなので、その勢いに飲まれてしまったというか、自分たちの流れにもっていくのが遅くなってしまったかなというのがあって。まあ東洋大に5点とか7点とか取って勝ってた試合もあったんですけど、東洋大も対策をしていたのかなというふうに感じました。
――東洋大とは何度も対戦していると思いますが、どのような印象をお持ちですか
前からどんどんくる勢いのあるチームっていうのはあって、足元のうまい選手もいますし、FWにもうまい選手がいるので、そういった選手にボールが入ると怖いなっていう印象があります。
――きょうは点を取って、取られてという展開でしたが焦りなどはありましたか
結構追う展開になることがあったんですけど、チームとしてもそんなに焦ってる感じはなくて、落ち着いて1点ずつ返していこうっていう雰囲気でやれたのが良かったと思います。
――決勝点を決められましたがご自身の得点シーンを振り返っていかがですか
逆サイドからボールがきて、練習でもいつも逆サイドから来た時に詰めろというのは言われていたので、それを試合の中でも意識して出来たし、点というかたちになったのは良かったです。
――苦しい展開の中で勝ち切れた要因はどこにありますか
失点した時も、また勝ち越された時も慌てないで自分たちのサッカーをちゃんとやり切れたのが良かったと思います。
――決勝への意気込みをお願いします
きょうはあまりア女らしいサッカーができなかったので、神奈川大との決勝では良い立ち上がりをして、ア女らしいサッカーで優勝したいと思います。
FW河野朱里(スポ3=静岡・藤枝順心)
――前後半それぞれ振り返ってみていかがでしたか
前半は相手の戦い方を探りながら試合に入ってしまったので、自分達のペースでなかなかプレーができずに前半終了間際に失点をしてしまい悪い内容でした。後半は勢いをもってスタートしたので最初に点を取れた。相手に得点も与えてしまったのですが、最終的に全員で勝ち切れて自分達の粘り強さを活かせた試合だったと思います。
――前2試合は大量得点で勝利を収めましたが、きょうの試合で焦りなどはありましたか
焦りというよりも、自分達の想定外のことが起きてしまっていて、どちらかというと何が起きているか分からないと皆が思っていました。インカレはどんなことがあるか分からない大会なので、そこはインカレの楽しさでもあり厳しさでもあるのかなと思います。
――今年は何度も東洋大と対戦していますが、きょうの印象はいかがでしたか
リーグ戦の時は東洋大らしさを全面に出している試合だったので、裏もつきやすかったのですが、きょうは相手にかなり研究されていたので自分の抜け出しとかみっちゃん(MF中村みづき)の抜け出しとかに完璧にカバーが付いてきていたり、GKが飛び出してきたりと結構バレていてやりづらいところもありました。自分達も相手に合わせて戦い方を変えられた部分も、変えられなかった部分もありますが、それは今回学ぶことができたと思います。
――ご自身の得点シーンを振り返ってみていかがでしたか
後半が始まる前に、10分で1点取り返そうっていう話を皆でしていて、2分で決められたことは自分的には良かったです。しお(MF熊谷汐華)がドンピシャのクロスを上げてくれて、自分もニアに信じて走り込んでいたからこそ生まれた得点だと思います。
――3点目が入る直前にヘディング外してしまいましたがそれについてはいかがでしたか
きょうポストに2回も当ててしまって自分的にも2回目当てたときにもうやばいなと思ったのですが、うまくしおがゴールに納めてくれたのでそこは良かったんです。自分的にはあの2点は同じ角度で同じようなボールだったので、決めなければいけないなと思いました。
――明後日に向けて意気込みをお願いします
神奈川大も点を取ったり取られたりが多い試合の相手なので、最初にどっちが主導権を握るかが試合のキーになると思います。自分達のプレーを守備からではなく攻撃を生かせる試合展開にして、今シーズン最後の試合ですし、優勝して終わりたいのであした調整をして決勝戦に備えます。