ア式蹴球部女子(ア女)にとって、2016年最後のターゲットである全日本大学女子選手権(インカレ)が目前に迫っている。今回お話を伺ったのは、女子サッカーの名門・日ノ本学園高で共にしのぎを削ってきたMF中井仁美(スポ3=兵庫・日ノ本学園)、GK木付優衣(スポ2=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)、DF渡部那月(社2=兵庫・日ノ本学園)、DF中田有紀(スポ1=兵庫・日ノ本学園)の4名。今季の振り返りからインカレへの思いまで、今の率直な気持ちを語っていただいた。
※この取材は12月18日に行われたものです。
「みんなで新しくいいチームをつくっていこう」(中井)
今季からア女に移籍した木付
――今季の振り返りから始めたいと思います。中田選手、木付選手はことしア女に入部しましたが、振り返っていかがですか
中田 高校とは違う強さやハードワークを鍛えられた部分もありました。関東リーグ(関東女子リーグ戦)では優勝できたんですけど、関カレ(関東大学女子リーグ戦)は結果としては優勝できなかったので、悔しいと思うことが多かったです。
木付 私は高校を出て1回ジェフ(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)行ってからの移籍だったんですけど、ジェフの時はけっこう上の人までいたので、大学生っていう4学年しかいなくて年代が近い中でやれるっていうのはすごくやりやすいなと感じました。
――年代が離れている環境ならではの難しさがあったのでしょうか
木付 こっちのほうが気楽にやれるという感じはあります。
――ことしは2、3年生が主軸となって試合に出場していました。渡部選手、中井選手、振り返っていかがですか
渡部 4年生が出られていない分、4年生の思いも背負ってしっかりプレーしないといけないなっていつも思っていて。去年インカレ優勝できたんですけど、去年インカレに出させてもらった分、しっかり去年の経験を生かして、ことしも優勝できたらなと思っています。
中井 去年の4年生がすごい結果を残していたので、ことし試合に出させてもらうようになって緊張もあったんですけど、みんなで新しくいいチームをつくっていこうっていう感じでした。
――ことしに入って意識面に変化はありますか
中井 去年よりは引っ張らなあかんなっていうのはあったかな。
渡部 去年は4年生がすごくうまくて引っ付いていくのに必死って感じだったんですけど、今はこのチーム全体で頑張ろうみたいな意識が強いかなって思います。
――今シーズンと昨シーズンとでチームの雰囲気に違いはありますか
中井 ことしのほうが監督(福島廣樹、昭45教卒=東京・独協)がちょっと怒ってる感じがあります(笑)。
渡部 去年は(4年生に)任せてた感じかな。
――8連覇した関東リーグを振り返っていかがですか
木付 関東リーグが始まって、私は移籍の関係で5月から出場が可能になって試合に出させていただいて、初めは失点も少なくいけたのでよかったんですけど、終盤に失点が出たのが私の中では後悔というか課題っていう感じですね。
中井 8連覇につなげられたっていうのは良かったと思いますし、関東リーグは試合の経験にもなるので、いろんな選手が出てどんどん成長していけてよかったと思います。
渡部 去年の関東リーグは失点が多くて。でもことしの関東リーグは、自分はディフェンスなので失点のことは突き詰めていかないといけないと思って、関東リーグに関しては失点を少なくできました。そういうところは去年より成長できたのかなと思います。
中田 結果的に8連覇というのは、良かったというかほっとした部分もあったんですけど、やっぱり内容を見ると良かった試合も良くなかった試合もあって。その面では(渡部選手と)同じようにディフェンスラインとしては無失点で抑えたいし、内容にこだわって点も取りたい、自分が取りたいというよりはチームとして取りたいです。まだまだ課題が出たリーグ戦だったと思います。
――関カレは2位という結果でしたが、振り返っていかがですか
木付 私自身、大学生同士で戦う試合というのは初めてだったし、公式戦も去年はほとんど出場していないので、新鮮な部分もありました。開幕戦は観客も多い久しぶりにスタジアムで試合ができて、すごく楽しかったなっていう思いはあります。全体を通して2位っていう結果に終わったので勝ちたかったですけど、まだインカレがあるのでインカレで借りを返せればいいなと思います。
中井 できれば1位でいきたかったんですけど、とりあえずインカレ出場を決められたのが良かったです。木付と一緒で、最後にインカレがあるので、そこで1位になれればいいかなって感じです。
渡部 関カレは最後に東伏見で日体大に負けて悔しかったことを、みんな今も忘れていないと思うので、二人が言ったようにインカレでは絶対に決勝までいって、日体大と当たるかは分からないですけど、日体大と当たったら借りを返したいです。
中田 関東リーグで対戦した大学だけではなく、日体大やムサタン(武蔵岡短大)と戦えて毎試合緊張感がありましたし、そこで日体に負けてしまったのは悔しかったです。だけどこれで終わったわけではないので、やっぱりインカレで借りを返したいと思います。
――皇后杯予選と本戦の中で印象に残っている試合はありますか
一同 ノジマ(ノジマステラ神奈川相模原)かな。
渡部 なんかポンポンポンって、点が入っちゃって。でも逆に3点取られた分、攻めようって思えました。
木付 まあ、そうなったけどね。でも3得点はさせなくなかったし、実際に防げた場面もあったと思うからすごく悔しかったな。
――その試合で見つかった課題は
木付 自分としてはリスクマネジメントをもっとしないといけないなと思いました。攻めている時や、自分たちがボールを持っている時も、攻撃が切り替わった時にどう対応するかを常に頭に入れながらやらないといけないと改めて思いました。
中田 ノジマの試合に関しては、攻撃もうまくいっていた中での失点だったのでそこは守備陣としては申し訳なかったと思います。なので、どの試合でも無失点に抑えられるようにしたいなと思います。
「嫌なことがあっても、寮に帰ったらみんな笑い話」(渡部)
日ノ本学園時代の思い出話で盛り上がった
――お互いのプレーの印象について教えてください
渡部 じゃあ有紀からいく?
木付 有紀は、(サイドを)上がっていくよね。
渡部 うん、ガッツがある。
中井 試合中に奇声上げてる時に、めっちゃいいプレーしてへん?そういう時の方がいいプレーしてる。
中田 どういうこと?(笑)
木付 リラックスしてるんちゃうん?
中井 だから、インカレでは声出していった方がいいと思う。ちょっとやばいなーと思うけど。
中田 やばいと思ってたん?(笑)
中井 思ってた(笑)。
渡部 1プレー終わるごとに奇声上げる時の方が、全然調子いい。
――渡部選手についてはいかがですか
木付 有紀は結構上がっていくけど、那月はここぞっていうところでポンって上がるタイプ。
中井 分かる!やっぱり頭の良さが出てる。
渡部 ありがとうございます(笑)。有紀がガンガン上がるから、リスクを取りつつチャンスがあればって感じ。
中井 (渡部選手が)こんなに考えてるのに、きゃーきゃー言うてんねんな、有紀は(笑)。
中田 元々が前線の選手だからさ、上がりたくなるんだよね(笑)。
中井 あと、なつ(渡部選手)はとにかく足が速い。終わったと思った時でも追いつくからな。
渡部 いやー、他に足速い子いっぱいおるからさ。
――中井選手についてはいかがでしょうか
渡部 中盤でのインターセプトとか、ボールを取り切ってくれるのはすごく助かる。あと、ターンね。
木付、中田 ターンうまいよね。
中井 いいやん、いいやん。
木付 なんか調子乗ってる(笑)。
渡部 先輩やから、立てとこう(笑)。
中井 次は木付?
木付、中田、渡部 早い早い(笑)。すぐ終わらせようとする(笑)。
木付 あとは、たまに出るサイドの展開が素晴らしいと思う。
渡部 あとあと、胸トラップ!ヘディングしないで収めてくれる。
中井 で、木付はー。
木付 照れてるやろ(笑)。
一同 (笑)。
――改めて、木付選手についての印象を教えてください
中井 木付が後ろにおったら、ほんまに安心する。
渡部 でも日ノ本の時に比べたら、おとなしくなったよね。
木付 うん、おとなしくした。この1年間で結構変わった部分がある。
――変化のきっかけはあったんですか
木付 高校の時は後ろからめっちゃ喋ってたんですけど、本当に言っていることが合ってるのかなって思って。自分の価値観を押し付けてるんじゃないかって考えて、それで言うべきことは言いつつ。自分自身、高校の時は熱くて、「~しろよ」っていう言葉が多かったんですけど、みんながみんな自分なわけではないので、声掛けは変えるようにしました。
中井、渡部、中田 (拍手)
中田 言い方が優しくなった。
渡部 話してることがまとまるようになった。
木付 本当?!それ本当に言ってる?!それはうれしい。
渡部 高校のミーティングの時は、木付は言いたいことをだらだら言ってて、「結論は何?」って感じだったもんね(笑)。
木付 「だから結局何が言いたいの?」って感じだったでしょ(笑)。いつもみんなに怒られてた。
――日ノ本学園時代の思い出はありますか
中井 いっぱいありますよ。
渡部 じんちゃん(中井選手)たちが一番上の時は、すっごく楽しかった。
中田 自分は付いていくのに必死だった。1年生だったから。
中井 有紀はまじで陰キャだったもんな(笑)。
渡部 (中井選手の代は)本当にすごかったですよ。偉大だった。尊敬しかしてなかった。
木付 田辺先生(田辺友恵日ノ本学園サッカー部監督)はかわいかった。
渡部 最初はシャイだったよね。
木付 でも最後には「みんな大好き」とか言っちゃうようになってたよね。かわいかったね、ほんまに。
中井 まだうちらの時は素を出してくれてなかったな。引き出せてなかったのかな、逆に(笑)。
中井 有紀は陰キャだった。
中田 陰キャって言わんで。でも確かに人見知りはすごかった。
中井 やろ?たまにミカンくれるくらいやった。
中田 よう覚えとるわ。毎年やってたわ。
中井 それくらいしか覚えてない(笑)。ほんまに静かやったよな?
木付 私、高校時代に有紀が入ってきた時、本当に有紀かなって思ってたもん。
中田 だって、ここ(中田選手と木付選手)の関係性すごくない?
木付 小学生の時から一緒やったもんな。ずっと付いてきてるよね、よちよち後ろから(笑)。 大学はたまたま一緒やったけどな。
渡部 運命。
木付 多分おばあちゃんになっても近所に住んでるわ。ミカンもらえるからいいわ。
――中田選手は、ご実家からミカンが送られてくるんですか
中田 はい。出身が愛媛で、親がミカン作っていて、親から段ボールで送られてくるんです。
渡部 みんな寮に住んでいたので、寮生に配ってくれてました。 寮は楽しかったね。
中井 楽しかったな。嫌なことがあっても、寮は楽しかったな。
渡部 サッカーで嫌なことがあっても、寮に帰ったらみんな笑い話みたいな。あと、朝ごはんがきつかったね。よく3年間食べたよね、サラダと食パン。
中田 ほんとサラダは最後の方は口に入らんかった。
一同 (笑)。
――どんなサラダだったのでしょうか
渡部 曜日ごとにキャベツの上に乗るものが決まっていて、月曜日はベーコン、火曜日はツナみたいな。それがエンドレスで続いて、しんどかったですね。しかも朝練があるので、10分くらいで食べて、急いで自転車漕いで。
木付 朝練に間に合うように、毎日急いで学校行ってました。
――サッカーに関して、高校時代で思い出に残っていることはありますか
木付 私は、自分が3年生の時の選手権(全日本高校女子選手権)の決勝が一番印象に残ってます。みんなそうじゃない?
中井 うーん、忘れちゃった。覚えてる?
木付 覚えてるよ、鼻折れたし。鼻が折れたのは痛かった。
渡部 私は2年生の時のインターハイです。自分が出た試合で初めて全国優勝して、優勝が決まった日が自分の誕生日で、みんなに胴上げしてもらったのがすごくうれしくて印象に残ってます。じんちゃん(中井選手)が見事に点数決めてくれて、優勝したんです。
中田 それって、2校優勝の時だよね?
渡部 そうそう。1回戦の日が雷雨で順延になって、大会日数の関係で決勝戦ができなくなって。
中井 木付はインハイの初日に寝坊したんですよ(笑)。めっちゃ大事な試合なのに(笑)。
渡部 でもみんな気付かなかったんだよね(笑)。
木付 雨の日で散歩がなかったから、点呼がなかったせいで周りにばれてなくて。なのに自分は急いで起きてきて「すいません!寝坊しました!」って。みんな気付いてなかったから、「え、寝坊してたん?」って。
一同 (笑)。
木付 でもその日、雷で試合がなくなって。
渡部 ラッキーだったね。
木付 先生に「持ってるな、お前」って言われたもん。そのまま試合してたら、引きずってたかもしれない。
――オフの日は、何をして過ごされることが多いですか
渡部 オフは全休なので、友達と遠出したり、暇な日はドラマ見てます。ドラマは見逃し配信も使って、全部見てます。
中井 日ノ本の時も、みんなで見てたよね。
渡部 あー見てたね。
中井 でも寮のテレビが9時55分くらいに勝手に消えるんですよ。テレビは食堂に1台だけあって、みんなでそれを見るんですけど、結末のところで消えるんですよ。「なんなん、この設定!」ってみんなガチギレやんな。
渡部 あれはひどかったよね。電源が切れちゃうから、録画もできなくて大変だったね。
――他のみなさんは、オフはどう過ごしていますか
木付 私は教職を取っていて授業が詰まっているので、授業行ってバイトするって感じです。
――バイトは何をされているんですか
木付 東伏見のスポーツジムでバイトしてます。
渡部 みんなバイトしてるよね。
――どんなバイトですか
中田 私たち(中田選手と中井選手)はスーパーで朝の品出しをしてます。
中井 めっちゃ大変。自分、寝ながらやってるもん。
中田 分かる。もやし並べながら寝そうになる。
中井 自分もかぼちゃ並べながら寝てる、ほんまに。
一同 (笑)。
渡部 私は武蔵関の「板蕎麦 山葵」っていうそば屋でバイトしてます。 ア女がよく来るんですけど、本当にいいバイト先です。元々あんまりそばは好きじゃなかったんですけど、1回行ったらすごくおいしくて。バイト先は東京の家族みたいな存在です。
――みなさんは上京されてきたと思いますが、東京の生活で驚いたことはありますか
渡部 出身が島根なので、東京はテレビの中の存在でした。自分が東京に住むなんて思ってなかったです。愛媛もね?
中田 うん、でもそんなに。
木付 島根と比べたらそうでもないよ。
渡部 (早スポ記者に向かって)中国と四国はそんなに変わらなくないですか?
一同 (笑)。
木付 全然!松山だし。
中田 島根のどこ?
渡部 出雲大社の近く。まだ全然ましですよね?だって四国って何県があるのって感じじゃないですか。
木付 島根だって、島根と鳥取どっち?ってなるじゃん。
渡部 あれはもうセットでいいの。で、奈良はどう?
中井 奈良はいいよ。東京は、人が冷たいって感じる。みんな早歩きだし、めっちゃぶつかってくる。
木付 分かる。避けないよね。
中井 レジのおばちゃんも、親切さがない。関西のスーパーのおばちゃんは、レジ袋も「あ、じゃあ2枚つけとくね」って言ってくれるけど、東京は「もう1枚ください」って言ったら「え?」みたいな顔されるから、めっちゃ冷たいんですよ。
木付 エコ思考なんや。
中井 そっち?(笑)最先端なんや。
「泥臭くても無失点で抑える」(中田)
初めてのインカレを迎える中田
――ではインカレについてお伺いしたいと思います。中田選手と木付選手にとっては初めてのインカレとなりますが、インカレを控えて今どんなお気持ちですか
中田 チームとして優勝という目標を掲げているので、連覇というのはすごくプレッシャーもあって簡単なことではないと思うんですけど、一戦一戦しっかり戦って4年生のためにも優勝したいなってすごく思います。
木付 私は正直まだインカレっていうのが全然分からなくて、どんな感じなんだろうっていう気持ちのほうが大きくて。でも結果は必ず出したいと思っています。1年しかやってないんですけど、4年生も最後の大会なので、笑顔で送り出したいなと思うので、そのためにもしっかり勝ちたいなと思います。
――渡部選手と中井選手は去年5大会ぶりの優勝を経験されて、ことしは連覇が懸かることになりますが
渡部 周りからの期待も去年優勝したことで大きくなるとは思うんですけど、日ノ本でそういうのは経験してきたので、プレッシャーにも負けないでことしもインカレ優勝できたらなと思います。
中井 今までやってきたのはインカレ優勝のためと言っても過言ではないので、いろいろあったんですけど終わりよければ全て良しって感じで、とりあえず優勝できればいいかなみたいな感じです。
木付 そんな軽かったん(笑)?
中井 優勝はしなあかんけど、今までのこともまあいいかなって感じです、優勝できたら(笑)。
木付 軽いな(笑)。
中井 軽いなあ。言い方が軽い(笑)。
――インカレに向けてチームの雰囲気はいかがですか
木付 良くなってきつつあるって感じじゃない?
渡部 上がり調子です。
――インカレ優勝に向けてア女の注目選手はいらっしゃいますか
中井 思いついた!1年生の森田海(スポ1=JFAアカデミー福島)っていう選手がいるんですけど、その子の試合中の発言にめっちゃ注目してほしいんですよ。ピッチの外にいても中にいても、なんかイントネーションが関西の子なのでちょっとおかしくて、しかも試合になると余計おかしくなるんですよ。なんやろな、一番思うのが「角度角度」(「か」にアクセント)って(笑)。なんか角度つけてパスコースつくってほしいみたいな時に、「角度角度、仁美さん角度」みたいな(笑)。
木付 なんか日体大の時もさ、点入れられた時に「下向いてたらあかんやろ、前向いて!」みたいな(笑)。
中井 そうそう。漫画の主人公みたいなこと言うんですよ。「気持ちで押し込め!」みたいな(笑)。ほんまにこんななんですよ(笑)。
木付 夏合宿でチーム対抗のリレーみたいなことやってたんですよ。その時も、海と同じチームで「きいちゃん(木付選手)!自分に負けたらあかんやろ!そんぐらいいける!まだいけるよ!まだいける!」って(笑)。
中井 急にめっちゃ熱くなるんですよ。
木付 全然ネタじゃなくて。真剣にやってるのがちょっとおもしろいっていうか(笑)。
――他の皆さんはいかがですか
渡部 すごく真面目なんですけど。注目選手というか、この1年間自分たち2年生や3年生が試合に出ることが多い中でも4年生っていうのは、自分が出れてなくてもチームのために、チームがどうしたらうまくいくのかずっと考えてくれてて。自分が試合に出ていないのにいつもチームのために動いてくれてる4年生がいるから、自分たちもしっかり試合に臨めてると思うので、出ている選手に注目というよりは、本当に今の4年生があって今のア女があるので、4年生に注目してほしいです。
木付 私もそう思います。
中井 後から言うの本当にせこいわ(笑)。
渡部 自分は広報担当で、4年生の思いとかもホームページに載せてるんですけど、それを見ても、こんなに自分たちのことを思ってやってくれてるんだなって伝わってきます。本当に4年生って大事だなって思いました。
木付 私も那月と同じです。
中井 お前(笑)。こんなんちゃうんですよ、いつも(笑)。
木付 本当に私は那月と同じことを思ってて、言い出せなかったんですけど、那月(渡部)が代わりに言ってくれたみたいな。
一同 (笑)。
中井 有紀は?みかんいけ。
渡部 仁美さんだって。
中井 おお。
中田 (渡部選手に耳打ちされて)かわいい。
中井 雑やなあ(笑)。
渡部 でも実際仁美さん(中井選手)はかわいい。
中田 かわいい。きれい。
中井 ありがとうございます。
木付 たぶん奢ってもらえるぞ。
中田 今度ご飯行こな。
中井 せやな。
――インカレ直前ということで集中して練習しているところはありますか。
渡部 ツータッチかな。ゲームの中でこの範囲だけはツータッチしかしちゃだめっていうのを最近ずっとやってます。監督ルールみたいな。
中井 たぶんちょっとはまってるよな。監督のブーム。
渡部 少ないタッチでみたいな。
――最後にインカレに向けて1人ずつ意気込みをお願いします
木付 無失点で大会を終えられるようにします。
中田 守備としては、泥臭くても無失点で抑えることと、攻撃面では自分らしさというか、自分も点に絡めたらいいなと思います。
渡部 最後の最後、無失点だったら試合には負けないので。無失点っていうのと、去年のインカレでは周りに頼っちゃってた部分があったので、ことしはもっと自分がチームに貢献できるようにやっていきたいです。絶対優勝したいなって思います。
中井 なんやろ。とりあえず優勝できたらいいなと。
渡部 軽っ(笑)。
中井 優勝して、かつ楽しんでわくわくするようなサッカーをできたら素敵だなと思います。
――ありがとうございました!
(取材・編集 田中佑茉、稲満美也)
日ノ本学園出身同士、仲の良さがとても伝わってくる対談となりました!
◆中井仁美(なかい・ひとみ)(※写真左)
1995年(平7)9月27日生まれ。162センチ。兵庫・日ノ本学園高出身。スポーツ科学部3年。チームメイトにご自身のプレーを褒められた際は照れる姿を見せていた中井選手。インカレではア女の絶対的ボランチとして、チームの勝利に貢献してくれるはずです!
◆木付優衣(きつき・ゆい)(※写真右)
1996年(平8)4月11日生まれ。164センチ。兵庫・日ノ本学園高出身。前所属・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース。スポーツ科学部2年。「木付が後ろにおったら、ほんまに安心する」(中井)と、チームメイトから絶大な信頼を受ける木付選手。「無失点で大会を終える」と力強く語ってくださいました。抜群の安定感でゴールマウスを守る姿に注目です!
◆渡部那月(わたなべ・なつき)(※写真中央右)
1996年(平8)8月7日生まれ。160センチ。兵庫・日ノ本学園高出身。社会科学部3年。対談を明るくリードしてくださった渡部選手。大好きなドラマ鑑賞でエネルギーをチャージして、インカレでは持ち味を存分に発揮してもらいたいですね!
◆中田有紀(なかた・ゆき)(※写真中央左)
1997年(平9)11月28日生まれ。153センチ。兵庫・日ノ本学園高出身。スポーツ科学部1年。声を出している時に良いプレーをしているという中田選手。逆サイドバックの渡部選手とも絶妙なバランスを保っています。インカレでもチームワークの良さを見せてくれることでしょう!