【連載】『反撃のキックオフ』 第6回 国分真帆×堀川玲奈

ア式蹴球女子

 連載第6回目は、主務・DF堀川玲奈(スポ4=ジュブリーレ鹿児島)、広報・DF国分真帆(教4=東京・十文字)が登場。選手として活躍する一方で、重要な役職にも就いているお二人からは、陰で支えているからこそ芽生えるであろうチームに対する熱い思いが伺われた。終始笑顔が絶えることなく、普段のお仕事からプライベート、さらには最後となる全日本大学選手権(インカレ)へ向けてなどと多岐に渡って語っていただいた。

※この取材は12月28日に行われたものです。

裏方だからこそ分かること

主務・堀川

――この一年間主務、広報としてどちらかといえば陰でチームを支えてきたと思いますが、どのようなお仕事をされてきたのでしょうか

堀川 主務としての仕事はOBとの連絡や関東リーグ(関東女子リーグ戦)、関カレ(関東大学女子リーグ戦)のチーム代表として運営に携わったりしていました。

国分 広報は主にTwitterのアカウントとホームページがあるので、公式戦では速報をTwitterでツイートをしたり、ホームページでは練習試合や育成リーグの試合結果の更新をしています。

――そのような役職に就きながらチームへの気遣いなどはありましたか

堀川 なるべく選手がサッカーに集中してできる環境作りをしつつ、自分たちがサッカーをできるのは当たり前じゃないということや、陰で支えてくださる人がいると皆に認識してもらえるようには意識して取り組んできました。

国分 私はきょねんから広報をやっているのですが、きょねんのインカレ2回戦で敗退した後にTwitterを見ていたら、たくさんの方から「頑張れ」とか「まだ時間はある」といった返信を見て、皆の知らないところでも応援してくださる人がいると感じたので、そういう人を一人でも多く増やせるような活動をしたいと思ってこの一年活動してきました。

――主務、広報になったきっかけはありますか

堀川 1年生のときにのちのち主務になる副務を決めなくてはならなくて、自分自身携わりたいと思っていたんですけど、話し合っていく中でやるしかないといった感じで自ずと決まりましたね(笑)。

――広報は3年生のにやられていたという話がありましたが

堀川 2年のときは何だったっけ?

国分 メディカルだった(笑)。

堀川 そうだったね(笑)。

国分 高須(MF高須咲帆、スポ4=福井工大付属福井)が広報だったんですけど、文章が書けたほうがいいということで決まりました。

堀川 選手交代しました(笑)。

――チームとして今季は皇后杯に出られないということですがそれについてはどうですか

堀川 受け入れられなかったというか、チームの伝統というのを壊してしまった責任感が強くて、下の学年にも継承できなかったことに対する申し訳なさと悔しさがありました。

国分 サッカーって怖いなと思ったし、そのときはショックが大きくて、受け入れられないというか信じられなかったのですがいまは逆にインカレ優勝するしかないですし、インカレに対する気持ちが強いですね。

――その反面で関東リーグ6連覇を達成しいましたがいかがでしょうか

堀川 ほっとした気持ちです。

国分 同じ感じです。

――今季はシーズン当初3バックに挑戦するという試みがありましたが、そのチームとしての戦略面はどう感じましたか

堀川 監督によって戦術は変わってきますが、自分たち一人一人を見て監督が決めてくれていることであって、3バックはだんだん慣れてきて、監督コーチも3バックについて話してくれるし、自分たちも高め合っていて良い感じではありました。

国分 3バックはいままでサッカーをやってきた中でもやったことがなかったので、その分考えることが多くなりました。いままでは流れでやっていた部分もありましたが、監督が論理的な方なのでそれに影響されて私たちも、こういうときはこうするといったことを論理的に話し合うことが増えましたね。

――特に今季の中でご自身の印象に残っている試合はありますか

堀川 皇后杯の関東予選の2回戦(○3-1横浜FCシーガルズ)が自分の中で印象に残っています。

——それはどういった点でですか

堀川 いままでサッカーをやってきてずっと負け続けていたんですよ。中学は男子チームの中の一人としてやっていて、そのチームは全然強くなくて1回戦で負けてしまうとかで。高校はなでしこチャレンジのチームに入っていたんですけど、全国になるとレベルが違くて負け続けていました。そして急にワセダに入って、ワセダは勝ち続けるのが当たり前なので、初めてトーナメントで勝たないといけないという状況になりましたね。その中で自分の調子が良かったというのもあったんですけど、とても楽しくサッカーをすることができて、勝つこともできたので自分の中で自信につながった試合でした。

国分 色んな意味で関カレの開幕戦(○3-2国士舘大)です。いままでその大会が始まるまでは、関東リーグで私たちがやるとしたらインカレと皇后杯だったのでいよいよ始まるという試合でした。すごくはらはらするような試合展開で、これからがスタートなのに大丈夫なのかなという不安もあって。でも最後は勝ち切れたのですごくほっとしたのを覚えています。

仲の良さが伺われるエピソードとこれまでのサッカー人生

広報・国分

――オフの日はどのように過ごされていますか

国分 出かけにいきます。

堀川 ぶん(国分)は結構アクティブ派です。

――スポーツをしたりお買い物に行ったりするのですか

国分 そうですね、科学館とか博物館が好きで行ったりとか、甘いものも好きなので食べに行きます。

堀川 そうだったの?でも炭水化物でしょ(笑)?ぶんは結構食べるのが好きなんですよ。お菓子というよりは米やパンのような炭水化物が好きなんです。

国分 はい(笑)。

堀川 私は、きのうもオフだったんですけど必要がなければ家にいます。陰キャラです(笑)。何かあったら家から出ますけど、用事がない限りは出ません。最近は寒いので(笑)。

――堀川選手は高須選手、DF大島茉莉花(スポ4=鹿児島・神村学園)選手、三田一紗代(社4=京都精華女子)選手と4人でルームシェアされているのですよね

堀川 そうですね。だから一人じゃないので家で何かできます。

――みなさんで一緒に出かけられたりはするのでしょうか

堀川 しますね。この前のオフにはジブリの森美術館に行って楽しかったです。

――プライベートで特に仲が良かったり、付き合いの長い選手はいらっしゃいますか

国分 付き合いが長いのはGK山田紅葉(スポ2=東京・十文字)です。中学から一緒です。あとはMF内山穂南(スポ2=東京・十文字)とは一緒に江の島や秩父に行きました。

――堀川さんは、主務と副務のつながりはあったりするのですか

堀川 荒川菜摘(マネージャー、スポ3=福岡・明善)と松田つみき(マネージャー、スポ2=愛知・瑞陵)は怖いです(笑)。自分が選手として出るときに、本当は主務がベンチにスタッフとして入らなければならないのですが、どちらかに入ってもらっているので迷惑をかけている分、あっちの立場が上になっています(笑)。その代わりに三人でご飯に行ったりしていますね。

――オフのときには試合中とはまた違った一面を見ることのできる選手はいらっしゃいますか。

堀川 一原梓(FW、スポ4=宮城・常磐木学園)が陰キャラとか?(笑)

国分 プレー中もそんなに元気ではない(笑)。

堀川 基本的にはみんな変わらずそのまんまだと思います。

――性格がプレースタイルに表れることはあるのですか

国分 だいぶあると思います。

――例えばこういう人がDFに向いているなどはありますか

国分 DFは辛いポジションだからね(笑)。我慢して我慢して、ミスをどれだけしないかに関わってくるので、どういう人に向いているかな?

堀川やっぱり攻められることにも耐えられるメンタルを持っている人じゃないですか。

――お二人がサッカーを始めたきっかけは何でしたか

国分 スポーツ全般が好きでいろいろやっていて、うちの地域は野球が盛んだったのでやりたいと親に言ったのですが、野球は親が手伝いをいろいろしなければならないみたいで。それでサッカーにしなさいと言われました(笑)。サッカーも好きだったので、やってみようかなという軽い気持ちで始めたらここまで続いていました。

堀川 私は兄がサッカーをやっていて、母親にサッカーを観に連れて行かれたときに、兄の指導者に誘われていつの間にかサッカーをしていました。

――さっきもおっしゃっていましたが男性と一緒にサッカーをすることが多かったのですか

堀川 そうですね。

国分 女子サッカーが普及され始めたのが最近だもんね。

――それこそなでしこジャパンの優勝があってからですよね

国分 私たちが小学生のころはほとんどなかったです。

堀川 女子がサッカーをやることも珍しかったと思う。

――女子のサッカー人口も増えましたね

国分 ここ10年くらいで飛躍的に伸びましたね。

――ワセダに入ってサッカーをしようと思った理由は何でしょうか

堀川 自分は高校が進学校だったのでみんな勉強で進学していたのですが、自分はサッカーがやりたかったので代表の人も活躍しているワセダを選びました。あと日本一になりたいと思っていたので、それを叶えられるのはワセダだと思ってワセダしか受験しませんでした。

――やはりそれだけワセダ愛は強いのでしょうか

堀川 そうですね。ア女愛が特に強いです。

国分 本当はサッカーは高校までで良いと思っていて高3の夏の全国大会で部活を引退して、そこから受験勉強でずっとサッカーはしていませんでした。ワセダに入学して、私たちは震災の年に入学したので4月に授業がなくて5月から始まったのですが、その間に他の新歓を回ってもあまり楽しくなくて。そんな時に高校が同じだった一つ上のア女の先輩がいたので見に行ってみると、高校のときの練習がすごく厳しかった分楽しく練習をしている姿に衝撃を受けて、自分もここでサッカーをしたいと思って決めました。

――自分たちで練習メニューを考えていると伺いました

国分 自主性を重んじているので、ただ言われたことをやるのではなくて、自分たちで考えて意見を交換しながらやっています。

――お互い初めて会った時の第一印象などは覚えていますか

国分 鹿児島から来ただけに田舎者オーラがすごかったです(笑)。大学には色んな人がいるのだなと思いました。/p>

堀川 ぶんは遅れて入ってきたんですけど、見学しているときに髪色がすごく明るくてチャラいないう感じでびっくりしました(笑)。あと1年生は荷物運びがあるのですがすごくゆっくりで、マイペースな性格だなと思いました。

――お互いに4年間を通してここは変わったという部分はありますか

国分 (堀川選手は)超ネガティブ人間だったんですよ(笑)。「なんでダメなんだろう」とかしか言わなかったのが、それ変えなよってなったんだよね。

堀川 なった。同期のみんなを困らせるくらいすごくネガティブで。

一同 (笑)。

国分 ネガティブ発言した瞬間、「おい、いまのネガティブだよ」って。

堀川 罰金取ろうみたいになって。それは冗談だったんですけど、結構みんなやってくれて、おかげさまですごいポジティブになれて、この同期にはすごく感謝してます。

一同 (笑)。

堀川 本当に感謝しています。人生180度変わったぐらい(笑)。

国分 それは言いすぎ(笑)。

堀川 言いすぎだけど、本当だよね。

――国分選手の変わったと思うところは

堀川 マイペースなところは変わらず…。

国分 (笑)。

堀川 でも少し協調性はあるよね。

国分 増えてきた?増えてきた?

堀川 あと、最初人見知りで、最初暗かったんですけど…、クラウディーって呼ばれてたもんね(笑)。暗すぎて『クラウディー国分』って。でもだいぶ明るくなったし、やっぱり4年生になって、ミーティングする機会が増えて、すごく発言が増えて、頭が使える分良いというか、何か意外な一面を最近出してきているね(笑)

――最近ですか

堀川 ようやく(笑)。意外と頭良いよねって。末っ子だから子どもっぽいんですよ。でも最近新しい一面を出してきた(笑)。

――ア式の4年生の方と先日飲み会をしたということですが、どうでしたか

国分 完全にア式のペース(笑)

堀川 そうだったね。自分は主務という役割があるから結構飲まされて(笑)。ぶんも結構いじられてたね。

国分 うん、同期にあまりいじりやすい人がいないから、いじられる人はいじられてみたいな。

堀川 初めての開催でしたけど楽しかったです。

――あだ名で呼んでいる選手がいるというお話も伺いましたが、どのようなあだ名がありましたか

国分・堀川 (笑)。

国分 これは言っちゃダメかな(笑)。

堀川 マルフォイ、プリンス…盗人(笑)。

――お二人の進路は決まっていますか

国分 私は大学院に進学します。

堀川 私は海外留学を。

――どちらに留学されますか

 アメリカというのは決まっているんですけど、まだ大学とかは決まっていなくて、これから頑張って決めます。

――サッカーに関係あることですか

堀川 いや、私は将来教師になりたくて、そのために最先端のアメリカで心理学を学びたくて決断しました。

――大学院では何を研究されますか

国分 いまの研究室が神経科学的なところなんですけど、大学院ではスポーツ科学のほうに注目して、スポーツ神経科学をやりたいと思っています。

――教育学部ですよね

国分 そうです。生物が専門なので。

堀川 結構大変だもんね、実験とか。

――先ほどの話でもあったようにア式との飲み会といったイベントを仕切ったり、そこで活躍するような選手は誰ですか

国分 一応イベント係というのが役職であって、おとといもその係がア女でクリスマスパーティーを企画して。みんなの仲を深めるためにいろいろ考えてくれて、そういうイベントを開催しています。

――イベント係は何人もいるんですか

堀川 3人。

――その中で一番はしゃいでいるのは

堀川 小野田(DF小野田莉子主将、スポ4=宮城・常盤木学園)じゃない…キャプテン(笑)。『キャプテン小野田』は、…ムードメーカー的な感じで。『キャプテン小野田』と松川(MF松川智、スポ3=大阪桐蔭)を筆頭に(笑)。

国分 クリスマスの日の練習はみんな赤とか緑を着ていて…。

堀川 必ず赤と緑をどこかに付けて。

――マストアイテムみたいな感じで

堀川 そうです。明るいよね、このチームは本当に。楽しく遊ぶときは遊ぶし、はっちゃけるときははっちゃけるし。

――結構誕生日も個人個人で祝いますか

国分 私の誕生日、シェア(ハウス)行ったよね。

堀川 (笑)。いや、何かシェアハウス広いのでハロウィンとかクリスマスとか何かで集まろうってなったら集まって。

――会場がシェアハウスなんですね

堀川 そうです、会場にして。ハロウィンの時とかはほとんど来たよね、20、30ぐらい。で、ぶんがたまたま来たんだよね。

国分 次の日が早いからとかそんな感じだった。

堀川 たまたまぶんが誕生日のときに、「家来るわ」みたいな感じで来て。自分たちのシェアハウスは必ず誕生日の人は顔面生クリームが恒例なんですよ。それに何かトッピングしたりとか。で、ぶんが来るってなって、「誕生日だ、やろ」って。

一同 (笑)。

堀川 ぶんがお風呂入っている間に、みんなでかーって(生クリームを作って)、出てきた瞬間にバンって。

国分 お風呂できれいになってるのに、出た瞬間にもう一回すぐ洗いました(笑)。

堀川 そういうことをやったね。自分のときは納豆でした(笑)。いさ(GK三田一紗代、社4=京都精華女子)が納豆を皿に乗せたやつを、お風呂出た瞬間に上からかけて…、最初はナッツだと思ったんですよ(笑)。ことしは当たりじゃんと思って(笑)、ちょっとなめてみたんですよ。そしたら、「待って、ねばねばするって納豆だ!」みたいな。すごく臭くて…、しかもすごいひりひりするし。リビングでも待ってるんですよ(笑)。早くして、こっちケーキ食べたいからって。

一同 (笑)。

――洗わせてくれないんですね

堀川 すーごい痛くて(笑)。・・・そんな感じが毎年です。

インカレに向けて

徐々に調子を伸ばしスタメンの座をつかんだ堀川

――インカレに向けてのお話を聞きたいのですが、4年生として迎える最後のインカレとなります。どのようにチームに貢献したいという目標はありますか

堀川 ……なんだろうな(笑)。選手兼主務という立場をずっと一年間やらせてもらっていて、どっちにおいても最後ということで、結果を残すというのはもちろんですけど、次の代に伝統を継承するという形でも(インカレに)臨みたいというのはあるし、自分がこうやってわがままというか選手兼主務をやらせてもらっているのも同期のみんなのおかげでもあったり、副務二人のおかげでもあるので、そういう感謝の気持ちを最後表現できればなと思います。

国分 あんまり試合とかには出てないんですけど、そういう人たちが成長することがチームの成長につながると思っているので…、結構4年生とかと話しているんですけど、練習中は絶対に力を抜かないとか、声は出し続けるとか。4年生を見て下も頑張ろうと思えるような4年生になれるように目指しています。

――いまのチームの雰囲気はいかがでしょうか

国分 後輩から言われるのは、きょねんよりも話しやすい。良くも悪くもカベが無いと思うので。私たちもそういうチームがつくりたくて1年間やってきました。

堀川 そうですね。雰囲気はすごく良い感じでインカレに向かっていると思うので、よりことしのテーマである「結束」というところをもっと強く出していけば良い感じでいけるんじゃないかと思っています。

――きょねんは初戦負け(●3-4姫路獨協大)、おととしは準優勝と、インカレには独特の雰囲気があると思われますがいかがですか

国分 私たちが入ってから毎年毎年「このチームは優勝できるだろう」、「このチームならいける」と思ってやってきて…、きょねんは初戦で負けて。おととしも関カレでは勝ってた日体大だったので、勝てるでしょっていうふうに思ってて結局3年間駄目で。やっぱりどこかにそういう気持ちがあるのがいけないのかなと感じていますね。

堀川 この3年間ってすごいエリートというか強い、うまい人たちがメンバーでやっていて本当に負けることなく1年間を戦って、きょねんも3回で、その3回も重要なところで負けていて…。やっぱりトーナメントの怖さであったりとか、毎回毎回監督やコーチがおっしゃってるんですけど、サッカーってどこが勝つか本当に分からないと思うんで、気を抜いたほうが負けというころで、インカレには独特の怖さがあるのかなと思います。

8月の早関定期戦で出場を果たした国分

――インカレでのチーム内のキーパーソンを挙げるとしたら誰になりますか

堀川 権野(MF権野貴子、スポ4=宮城・常盤木学園)。

国分 同じこと言おうと思った。

一同 (笑)。

堀川 絶対言われると思った。

――理由もお願いします

堀川 やっぱり権野は…。

国分 先言っていいですか。

一同 (笑)。

堀川 だめ。FWとして泥臭くプレーをしてくれるし、あきらめないというか常に頑張り続ける姿勢というのを見せてくれるところ。あとは、苦しいときに点を取ってくれる絶対的な存在かな。

国分 被っちゃったんですけど、やっぱり決めて欲しいときに決めてくれるというところと、そういう目立つところじゃなくても前からの守備とかですごく走ってくれて、そういう選手が前にいると後ろの選手もすごく助かるので、見えないところでも頑張っていて、決めるときは決める権野選手で(笑)。

――最後にインカレに対する意気込みを思う存分お願いします

堀川 やっぱりこの4年間ってさっきも言ったように、自分の人生を変えることができたっていったら大げさですけど…、最初はインカレのメンバーにも入れないところから始まって、ぶんとか咲帆(高須)とかと一緒に頑張り続けたところから始まったんですけど、本当にこれだけ成長できたのも4年生始め監督とコーチのおかげだと思っています。最後の大会を迎えるということにあたっていろんな複雑な気持ちではあるんですけど、やっぱり笑って終わりたいし、恩返しじゃないけど、感謝の気持ちをインカレ優勝という形でチームにも残したいですし、お世話になった人たちにも返したいなと思っているので、…頑張りたいと思います。

国分 結構この1、2、3年生までは上についていくだけでやってきたんですけど、やっぱり4年生になってからは話し合ったりして、4年生って大変なんだなって(笑)。

堀川 思った(笑)。

国分 主将がI play for 動画で『証明』って言ってたんですけど、私たちがやってきたことは間違っていなかったんだと証明するためにも絶対優勝したいと思っているし、私はこの4年間で(終わり)、サッカーをやらないので、サッカー人生日本一っていう最高の形で終わりたいなって気持ちもあって…。私たちが入部する前は2連覇をしていて私たちが入部してからまだ一度もインカレ制覇してなくて、インカレ優勝を知らないまま終わってしまうから、そういう意味でも優勝したいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 新庄佳恵、豊田光司)

大学最後となるインカレに向け意気込みを色紙に書いていただきました

◆堀川玲奈(ほりかわ・れいな)(※写真中央)

1992年(平4)12月2日生まれ。身長155センチ。前所属・ジュブリーレ鹿児島。スポーツ科学部4年。周りを困らせてしまうほどネガティブだったという堀川さんも、対談の最中とても楽しく語ってくれました。色紙にも書いてあるように、日本一になりたいという熱い気持ちも伝わってきました。集大成であるインカレでは笑顔で締めくくってほしいですね!

◆国分真帆(くにぶ・まほ)(※写真右)

1992年(平4)9月4日生まれ。身長159センチ。東京・十文字高等学校出身。教育学部4年。クラウディーと呼ばれるほど入学当初は人見知りだったという国分選手。最近は明るくなりどんどん意外な一面を出してきているそうです。ボーイッシュな見た目とは反面、甘いものにはまっているというギャップも対談中に垣間見ることができました!