大量得点で慶大に圧勝

ア式蹴球女子

 6月9日、第12回早慶女子定期戦が早大東伏見グラウンドで行われた。これまでの戦績はワセダの9勝2分。昨年は惜しくも1―1で引き分けてしまい、ことしは絶対に負けられない戦いとなった。応援団も含めた大勢の観客に囲まれる中で、2分のMF大宮玲央奈(スポ4=浦和レッズレディースユース)のゴールを皮切りに前半3点、後半2点と5―0で完勝し、記念すべき早慶戦10勝目をホームで飾った。

 前半立ち上がり、試合の流れをつかんだのはやはりワセダだった。2分、相手のパスをカットしたMF正野可菜子(社2=兵庫・日ノ本学園)からボールを受け取った大宮が、鋭いシュートで先制点を奪取。開始直後の得点にチームは勢いにのる。続いて16分、DF千葉望愛(スポ4=浦和レッズレディースユース)からのロングパスをDF堀口佳織(スポ2=千葉・幕張)が受け、中に折り返すとパスを受けたFW瀬口七海(スポ3=兵庫・日ノ本学園)が豪快なシュートを放ち見事ゴール。32分にMF渡井汐莉(スポ4=鹿児島・鳳凰)の蹴ったFKに再び瀬口がヘッドで合わせて3点目を決め、危なげない試合展開を見せた。

キャプテンとしてチームを勝利に導いた千葉梢

 前半立ち上がり、試合の流れをつかんだのはやはりワセダだった。2分、相手のパスをカットしたMF正野可菜子(社2=兵庫・日ノ本学園)からボールを受け取った大宮が、鋭いシュートで先制点を奪取。開始直後の得点にチームは勢いにのる。続いて16分、DF千葉望愛(スポ4=浦和レッズレディースユース)からのロングパスをDF堀口佳織(スポ2=千葉・幕張)が受け、中に折り返すとパスを受けたFW瀬口七海(スポ3=兵庫・日ノ本学園)が豪快なシュートを放ち見事ゴール。32分にMF渡井汐莉(スポ4=鹿児島・鳳凰)の蹴ったFKに再び瀬口がヘッドで合わせて3点目を決め、危なげない試合展開を見せた。

2ゴール目を決め、喜ぶ瀬口

 迎えた後半、ワセダの猛攻は止まらなかった。55分、渡井が蹴ったFKをこの日途中交代で入ったFW杉森愛希(スポ1=東京・十文字)が角度のないところから押し込んでゴール。59分にもMF高木ひかり(スポ2=静岡・常葉学園橘)のスルーパスに正野が反応し、ダイレクトで決める。 DF陣のパスミスから慶大に攻め込まれてしまう場面もあったものの、しっかりクリア。慶大相手に圧倒的な力の差を見せ、5―0で試合は幕を閉じた。

 今季公式戦13戦負けなしと例年以上の強さを誇るワセダ。「昨年はなかなか前半に点が取れなかったが、ことしは前半で点を取ることができていて、ワセダの強みである前半の得点力で余裕のあるゲームができた」(DF千葉梢恵主将、スポ4=宮城・常磐木学園)と語る通り、攻撃面においてほとんどの攻撃をシュートで終えるなど、昨季からの成長がみられる試合展開となった。伝統の一戦を制した勢いそのままに、22日(土)から開幕する後期関東女子リーグ戦も連勝街道を歩みたい。

(記事 森田夕貴、写真 辛嶋寛文、芦川葉子)

ア式蹴球部女子

早慶女子定期戦
早大 3-0
2 -0
慶大
【得点者】(早)2大宮 16・32瀬口 55杉森 59正野
コメントDF千葉梢恵主将(スポ4=宮城・常磐木学園)――きょうの早慶戦をどう臨みましたか昨年引き分けているし、自分は試合に出ていなかったので、試合に出てしっかりチームを引っ張って勝ちたいという思いはありました。――試合を終えての感想は昨年はなかなか前半に点が取れなかったんですが、ことしは前半で点を取ることができていて、ワセダの強みである前半の得点力で余裕のあったゲームができたので良かったなと思います。――5―0と圧倒的な試合展開でしたが結構急に気候が暑くなって、選手もばてそうになったときもあったんですが、周りの皆さんの声援とかも力になって、球際の部分でもそういう声援に後押しされて強くいけたなと思います。 ――慶大の印象は一人一人がガッツあるプレーで気持ちのこもったプレーをしていたと感じました。 ――千葉梢選手にとって最後の早慶戦となりました最後、今回はみんなで観客を呼ぼうということで、ベンチを運んだり、前日に遅くまで準備をしてくれていた人もいて、わたし自身最後の早慶戦でありましたが、陰ながら準備に携わってくれている人たちがいたので、そういう意味でも特別な試合になったと思います。 MF大宮玲央奈(スポ4=浦和レッズレディースユース) ――5―0で圧勝しましたが振り返って前半で早い段階で3点奪えたということと、これまで後半が課題だったんですけど2点取れて良かったです。関東リーグよりも気合い入っててみんな集中してたので良かったです。 ――早慶戦に対するチームの雰囲気は特別な一戦というのがありますし、個人的にも最後の早慶戦なのですごく気合いは入ってました。 ――試合開始早々に先制点を決めましたがそのシーンを振り返ってあれは本当にもうないんじゃないかってくらいのトラップからの速いシュートが打てて、自分でもびっくりしました。 ――相手のプレスを上手くかいくぐり試合を支配していましたがチームとしてパスも回せてましたし、DFも上手く守れていたので良かったと思うんですけど、もっと人とボールが連動してパスを回せていければと思います。 ――DF面でも素早いプレスから相手にチャンスをつくらせませんでした 試合前にコーチや監督から相手はフィジカルでくる相手だというのは聞いていたので、みんなすごく集中していたし良かったと思います。 ――早慶戦では節目の10勝目を挙げましたが本当に初黒星にならなかったということでホッとしてますし、来年後輩たちにも連続して記録をつくれるチャンスを与えられたのは良かったと思います。 ――リーグ戦に向けて良い流れが出来たと思いますが、リーグ戦に向けての意気込みを後期は厳しい戦いも待ってるんですけど、この流れでしっかり勝って見てる人にもやってる人にも楽しいサッカーをしていきたいと思います。