関東大学女子サッカーリーグ 後期第7節
2024年10月6日(日)10:00 Kickoff
東伏見サッカーグラウンド
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早稲田大学 | 1 | 0 | 1 |
東京国際大学 | 1 | 0 | 1 |
得点者
後半
1分 小林 砂璃
7分 築地 育
前節、国士舘大に2−0で勝利したア式蹴球部女子(ア女)。今節はホームで東京国際大との一戦に臨んだ。試合開始直後、ア女は東京国際大に右サイドからのクロスを頭で合わせられ失点。しかし、前半7分にMF築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)が同点ゴールを決め、流れを引き戻した。その後はア女がボールを支配するがゴールを奪うことは出来ず前半が終了する。後半でもア女がボールを保持する展開が続く。何度か決定機を作るも、相手キーパーの好セーブで得点を奪うことが出来ず試合終了。国士舘大戦からの連勝とはならなかった。
試合開始直後にいきなりゲームは動く。1分、東京国際大が中盤でボールを奪い右サイドに展開。クロスを上げ、これを頭で合わせて先制する。しかし、ア女も冷静にボールを繋ぎながら反撃に転じる。7分にペナルティーエリア手前でボールを受けた築地。迷うことなく右足を振り抜き、ゴール右上に強烈なミドルシュートを決めた。同点に追いついたア女はボールを保持するも相手の強度の高いプレスによりゴール前に迫ることが出来ない。すると20分には自陣でボールを奪われ、ロングシュートを撃たれる。ここはGK石田心菜(スポ4=大阪学芸)がスーパーセーブでゴールを死守。味方の好守備に応えるかのように、32分にはデザインされたフリーキックからFW﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)がシュートするも惜しくも枠外へ。このまま同点で折り返す。
後半も引き続きア女のペースで試合は進んだ。47分には味方とのワンツーから抜け出した右サイドのMF三宅万尋(スポ1=東京・十文字)がシュートを放つもキーパー正面へ。続いて59分には三宅が右サイドから中へ切り込み、左足で強烈なシュートを放つ。相手キーパーの好セーブに遭うが、こぼれ球に﨑岡が反応する。しかし、シュートは相手キーパーに止められてしまう。その後、自陣からパスを繋ぐ際には築地を経由し、良い展開を見せるもシュートまで持ち込むことが出来ない。試合終了間際の89分にはカウンターから崎岡が抜け出し、中央へスルーパス。途中出場のFW米村歩夏(スポ1=宮城・聖和)が反応しシュートを放つが、これも相手キーパーに防がれてしまう。そのまま試合は終了し勝ち点1を分け合う形となった。
終始ボールを持ちながら主導権を握るも、決定的なシュートに持ち込むことの出来なかったア女。皇后杯関東予選で敗れた東京国際大にリベンジすることは叶わなかった。しかし、後半には1年の米村、DF佐溝愛唯(社1=大阪・大商学園)、MF佐藤美海(スポ1=埼玉・浦和レッズレディースユース)が途中出場。米村や佐藤は自らシュートを放つシーンを作り、佐溝はスリーバックの一角として安定した守備を見せた。今節にはスターティングメンバーには1年生が4人おり、非常にフレッシュなメンバーでの一戦となった。1年生の成長によりチーム内の競争がより一層激しくなっていくことは確実だ。次節はリーグ戦10位の神奈川大との一戦に臨む。
(記事 石垣拓也、写真 熊谷桃花)
早大メンバー (数字は背番号、◎はキャプテン)
GK 1 石田心菜(スポ4=大阪学芸)
DF 3 杉山遥菜(スポ2=東京・十文字)
DF 5 ◎ 田頭花菜(スポ4=東京・十文字)
DF 30 吉田玲音(社1=新潟・帝京長岡)
→59分、佐溝愛唯(社1=大阪・大商学園)
MF 8 白井美羽(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
→65分、佐藤美海(スポ1=埼玉・浦和レッズレディースユース)
MF 10 築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)
MF 24 三宅万尋(スポ1=東京・十文字)
MF 27 福岡結(スポ1=岡山・作陽)
→85分、米村歩夏(スポ1=宮城・聖和)
MF 33 望月美希(スポ1=INAC東京レオンチーナ)
FW7 﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)
FW 15 千葉梨々花(スポ2=東京・十文字)
試合後インタビュー
後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)
ーー前節の勝利を踏まえて、この1週間どういったことを意識して準備しましたか
(チームとして)ベースはありますが、国士館大戦、帝京平成大戦、筑波大戦も前期で戦ったメンバーじゃないところでやはり細かいところのズレがあり、国士舘大戦でそれを1個修正できたところからもう1つ積み重ねるところがしっかりできたかなと。細かい選手間での立ち位置だったり、タイミングだったり、そういったところも感覚的な部分とチームのルールというところはだいぶフィットしてきたかなと感じます。
ーー試合全体を振り返ってみて、どういう風に感じましたか
正直、勝ち点3を勝ち点1にしてしまった、 もったいない試合だったなというのが今の感想です。ただ、それは1,2年生がやはり多い中で、経験として、うん、必要だったと言えるようにしたいです。
ーー後期に入ってから、前期の序盤と比べて勝てない試合が続いてますが、前期と比べて1,2年生が多いからなのか、それともチーム全体として何か課題があるのか。どのように感じてますか
他の大学のスコアを見ても、例えば前節、東京国際大が東洋大に勝ち切ったりと決してうちだけでなく僅差で勝負になってくるというのは例年そうです。その中で前期から積み重ねてきた相手と、うちはこういうフレッシュなメンバーを入れ替えながら戦っているので、これは必ずインカレに向けてチームのボトムアップと、トップのメンバーたちをさらに引き上げるためにも、競争という点で凄く良い影響を作り出せてると思ってます。 難しい試合ばっかりにはなりますが、このまま自分たちがやるべきことを積み重ねながら、勝ち点3を積み重ねていきたいと思います。
ーー東京国際大や帝京平成大など、東洋大や山梨学院大だけでなく多くのチームが手ごわい相手になってきてると思いますが、関カレ全体のレベルが向上していると感じることはありますか
今日の東京国際大さんの戦い方もそうですが、フィジカルレベルが高い選手がリーグ全体に増えてきた中で、前線からのハイプレスだったり、フィジカルを生かしたはっきりとしたサッカーをするチームが増えてきてます。そういう意味では、おそらく全体的にフィジカルレベルの向上がこの僅差を生み出してるのかなと思います。
ーー残り試合もわずかとなりました。次戦への意気込みをお願いします
今WEリーグに特別指定で出場している宗形みなみやU20ワールドカップから大山愛笑が帰ってくるところを考えると、 よりチームの競争力は上がるので、チームの中で競争し合いながら、さらに強いチームを作っていきたいと思います。
MF佐藤美海(スポ1=埼玉・浦和レッズレディースユース)
ーーどういう準備して試合に臨みましたか
自分は怪我をして、関カレ出場初だったので、途中からっていう難しい局面でもあり、自分が入ってすぐに勢いをつけられるようにしました。
ーー試合全体を振り返っていかがでしたか
チーム全体では最後までしっかり全員が同じ方向に向いて戦っていたと思います。個人では判断の部分が本当に一歩遅かったと感じました。まだまだこれからだと思いますが、少しずつ出番が増えてきたことはいいことだと思うので、試合に慣れていきたいです。
ーーここ最近出番が増えてきたが、入学以来、手応えや成長を感じていますか
まだまだこれからだと思うんですけど、少しずつ出番が増えてきたことはいいことだと思うので、試合に慣れていきたいです。
ーー次戦への意気込みをお願いします
次戦はチームとしてはしっかりと勝ち切るところと、個人としてはチームに貢献できるように得点など目に見える結果を残したいです。それ以外の部分でもチームに貢献できるように頑張ります。
MF望月美希(スポ1=INAC東京レオンチーナ)
ーーどういう準備をして試合に臨まれましたか
相手がロングボールが多めというスカウティングがあったので、そこに対してセカンドボールの意識を強く持って入りました。
ーー試合全体を振り返っていかがでしたか
チームとしては前半後半通してセカンドボールに関しては意識して取り組めたかなと思うんですけど、試合終了間際にかけてセカンドが拾えなくなる時間帯も多かったのでそこは次節以降修正しないといけないなと思いました。
ーー最近出番も増えてきたと思いますが、入学してからここまでご自身の成長というのはどのように感じていますか
入学当初は、球際の部分で大学サッカーにまだ慣れていないという部分もあって取り切るところまで自分で持っていけなかったんですけど、ここ最近は球際の部分をしっかり発揮できているかなと思います。
ーー次戦以降に向けて意気込みをお願いします
今節はゴール前までは何回も迫ったんですけどゴールを取り切るという部分でチームとしてまだまだ課題がたくさんあるので、そこを来週1週間しっかり突き詰めていきたいなと思います。