フレッシュなメンバーで試合に臨んだア女。3試合ぶりの勝利をつかみ取る。

ア式蹴球女子
試合結果

関東大学女子サッカーリーグ 後期第6節

2024年9月29日(日)16:00 Kickoff
国士舘大学町田キャンパスサッカーグラウンド

試合結果

チーム 前半 後半 合計
早稲田大学 0 2 2
国士舘大学 0 0 0

得点者

後半

59分 﨑岡 由真

64分 生田 七彩

 前節、帝京平成大との試合に敗れ2連敗中のア式蹴球部女子(ア女)は、今節アウェイで国士舘大との一戦に臨んだ。序盤からア女がボールを保持して試合を進めていくが、前半は得点を奪えずに終了。後半も攻勢を維持すると、59分にFW﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)が先制点を決める。続く64分にはFW生田七彩(スポ3=岡山・作陽)が追加点をゲット。その後も危なげなく試合をコントロールしたア女が3試合ぶりの勝利をつかんだ。

ボールをキープする千葉

 前半はア女ペースで試合が進む。ピッチ全体を使ったパス回しで自陣から敵陣へとボールを運び、相手ゴールへと迫る。13分には相手DFのクリアボールを拾ったMF望月美希(スポ1=INAC東京レオンチーナ)がシュートを放つが、相手キーパーにセーブされる。22分にもコーナーキックからMF築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)がヘディングで合わせるが、ボールはキーパー正面へ。スコアレスで試合を折り返すことになった。

後半も前半同様に攻撃を仕掛けるア女は、幾度もシュートシーンをつくるが、得点を奪えることができない。56分には自陣で相手にパスをカットされ、ミドルシュートを打たれる。ゴールの枠を捉えた強烈なシュートだったが、GK石田心菜(スポ4=大阪学芸)のスーパーセーブで何とかゴールを死守。すると、味方の好プレーに応えるように攻撃陣がチャンスを生み出す。59分に敵陣中央でのショートパスで相手DFを引き付けると、生田が左サイドでフリーになった﨑岡へパス。崎岡はペナルティエリア内でパスを受けると、迷うことなく左足を振り抜く。ゴール前で放たれた強力な一撃がネットへと突き刺さり、ア女が先制に成功した。64分にはFW千葉梨々花(スポ2=東京・十文字)のスルーパスに反応した生田が相手キーパーを交わして、無人のゴールへとボールを流し込み、追加点。リードを広げたア女が最後まで安定した試合運びを見せて試合は終了。2-0とアウェイで勝ち点3を得た。

得点を挙げ、喜ぶ﨑岡

 連戦が続いた中、スタメンにはDF吉田玲音(社1=新潟・帝京長岡)やMF望月美希(スポ1=INAC東京レオンチーナ)など1、2年生が多く選ばれた今節。吉田は3バックの一員としてクリーンシートに貢献し、望月はパスやオフザボールの動きで攻撃のアクセントとして効果的なプレーを見せた。フレッシュなメンバーが、直近の結果の鬱憤を晴らしてくれたとも言えるだろう。関カレが終盤へと入るなか、今節の勝利はチームに再び勢いをつけるきっかけになるはずだ。次戦は皇后杯関東予選で敗れた東京国際大との一戦。目標だった皇后杯ベスト16を達成できなかった悔しさを晴らす試合になることを期待したい。

(記事・写真 荒川聡吾)

早大メンバー (数字は背番号、◎はキャプテン)
GK 1
石田心菜(スポ4=大阪学芸)
DF 3 杉山遥菜(スポ2=東京・十文字)
DF 5 ◎ 田頭花菜(スポ4=東京・十文字)
DF 30 吉田玲音(社1=新潟・帝京長岡)
MF 8 白井美羽(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
→68分、米村歩夏(スポ1=宮城・聖和)
MF 10 築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)
MF 24 三宅万尋(スポ1=東京・十文字)
MF 33 望月美希(スポ1=INAC東京レオンチーナ)
→91分、河合結月(スポ1=福井工業大附属福井)
MF 24 三宅万尋(スポ1=東京・十文字)
FW7 﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)
FW 9 生田七彩(スポ3=岡山・作陽)
→71分、福岡結(スポ1=岡山・作陽)
FW 15 千葉梨々花(スポ2=東京・十文字)

試合後インタビュー
FW﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)
ーー3試合ぶりの勝利となりましたが、どのような気持ちですか
 ほっとしました。

ーー2連敗中でしたが、チームとして直近の結果をどう捉えて今日の試合に臨みましたか
 インカレに向けて後期はもう負けられないというつもりで毎試合戦っていたのにもかかわらず、2連敗してしまいましたが、自分の中では下を向いている暇はないと思っていたので、今日の試合に勝つことができて本当に良かったと思います。

ーートップやウイングバックなど様々なポジションでの起用が続いていますが、どういった役割を意識していますか
 自分の特徴としてはドリブルというところではなくリズムをつくったり、タメをつくることだと思っているので、チーム全体の攻撃のきっかけになるプレーを心がけています。

ーー2試合連続のゴールとなりました。手ごたえはいかがですか
 今日の前半も右サイドでボールが回ることが多くて、自分のところにボールがきたらワンチャンスをしっかりと決め切ろうという気持ちを常に持っていたことが結果につながったと思います。

――関カレの試合も残りわずかとなりました。これからに向けて意気込みをお願いします。
 しっかりと勝利して、チームとしてインカレに向けてもっと良い状態をどんどん作り上げていきたいので、練習から頑張っていきたいと思います。