関東大学女子サッカーリーグ 後期第3節
2024年7月13日(土)9:00 Kickoff
十文字学園サッカーグラウンド
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早稲田大学 | 0 | 0 | 0 |
十文字学園女子大学 | 1 | 0 | 1 |
得点者
前半
44分 三谷 碧葉
前節の延期により2週間ぶりの関東大学女子サッカーリーグ(関カレ)に臨んだア式蹴球部女子(ア女)は、今節アウェイで十文字学園女子大と対戦。前半はア女が猛攻を仕掛け幾度も決定機をつくるが、決められない時間が続いた。すると前半終了間際に失点を許す。逆転を狙うア女だったが、後半も決定機を生かせないまま試合は終了。今季3敗目を喫した。
関カレ後期の初戦だった国際武道大戦に勝利したア女は、立ち上がりから勢いよく試合に入った。前線からの積極的なプレスと高いディフェンスラインを維持した守備で相手に前進する機会を与えない。自然とア女がボールを保持する時間が続くことになった。すると8分にMF白井美羽(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)のスルーパスに反応したFW﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)がペナルティエリア内でシュートを打つも、相手キーパーにセーブされる。30分には左サイドを駆け上がった白井が中央へクロスを送ると、ゴール前でFW千葉梨々花(スポ2=東京・十文字)がスライディングで合わせたが、ボールは惜しくも枠外へ。二度の絶好機を逃すと、44分に自陣でボールを奪われ相手のカウンターから失点を許してしまう。1点ビハインドで試合を折り返した。
逆転を試みるア女は後半から決定力が武器のFW生田七彩(スポ3=岡山・作陽)を投入。すると51分に相手DFの裏に抜け出した生田がパスを受けてシュートを放ったが、キーパーの好セーブに遭う。その後もボールを保持しながら相手陣地へと侵入したア女。しかしラストパスが合わないなどあと一歩届かない展開が続く。それでも虎視眈々とゴールを狙い続けると、76分に相手のクリアボールを拾った生田がスピードを生かしたドリブルで相手DFを置き去りに。一気にゴール前へ迫ったが、シュートはまたしてもキーパーにセーブされる。その後もチャンスを伺ったものの、最後までゴールネットを揺らせずにタイムアップ。悔しい黒星となった。
何度もあった決定機を生かせずに得点を奪えなかった今節。しかし、「(球際や切り替え、セカンドボールの部分)そこに関して今日の試合はルーズな部分が、相手が自分たちを上回ってた部分が多かった」(後藤史監督、平21教卒=宮城・常盤木学園)と注目すべき点は細かい勝負で後手に回る場面があったことだと指揮官は言う。1対1の戦いや勝負所での攻防で相手の勢いを止められないことが安易なミスにつながる。「良い守備から良い攻撃」をテーマとして戦うア女。関カレの中断期間までに残された試合にて細部までこだわり90分通して相手を圧倒し続けるサッカーを見せてくれることに期待したい。
(記事 荒川聡吾、写真 勝野優子)
早大メンバー (数字は背番号、◎はキャプテン)
GK 16 丸山翔子(スポ4=スフィーダ世田谷FCユース)
DF 3 杉山遥菜(スポ2=東京・十文字)
DF 5 ◎ 田頭花菜(スポ4=東京・十文字)
DF 28 佐溝愛唯(社1=大阪・大商学園)
MF 8 白井美羽(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
MF 10 築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)
MF 11 宗形みなみ(スポ3=マイナビ仙台レディースユース)
MF 14 大山愛笑(スポ2=日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
MF 24 三宅万尋(スポ1=東京・十文字)
→51分、福岡結(スポ1=岡山・作陽)
FW 9 﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)
FW 15 千葉梨々花(スポ2=東京・十文字)
→46分、生田七彩(スポ3=岡山・作陽)
試合後インタビュー
後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)
ーー今日の試合全体を振り返っていかがですか
前半の戦えてない部分が全て悪い方向に行ってしまったかなという試合だと思います。
ーー前半はサイドを起点とした攻撃で決定機も多かったですが、どういった部分が足りなかったとかんじますか
全体として決定機は何度もあったと思いますが、そこを決める決めないというところは本当に選手本人が1番悔しいでしょうし、1番わかってくれてると思うので。それよりも私が絶対に譲っちゃいけないチームとして球際や切り替え、セカンドボールの部分だったり、そのボールを奪った後の本当に安易なロストだったり。暑さもありますが、それは相手も一緒なので、その決定機を外してしまったことというよりも、そういった部分の方がチームとして絶対に許しちゃいけない、やらなければいけないことだと思ってるので。そこに関して今日の試合はルーズな部分が、相手が自分たちを上回ってた部分が多かったと思います。
ーー失点も自陣でのミスからでしたが、そこも安易なプレーだったと捉えていますか
失点というのは必ずミスが2つ3つ重なるところなので、そもそも安易なプレーというか。失点に関してはそれがミスかどうかというのは難しいところではあるんですけど、ミスを積み重ねてしまうと失点に繋がるの。ロストしたところで1本で打たれたわけではないじゃないですし、防げる点であったと思うし、1点入れられたところで取り返す力がないようでは、関カレ優勝どころか日本一もまだまだ遠いことを改めて突きつけられた部分なんじゃないかなと自分自身は思ってます。
ーー後半は相手の相手が引いた中で、なかなか崩せずに最後まで得点を奪えませんでしたが、何が足りなかったと感じますか
崩せてないわけではないと思うのですが、ラストパスの部分だったり、本当に最後の部分の精度というところが足りなかった。そこに関しては国際武道大戦でもなかなか点が入らなかったようにフォワード陣が手を取る取らないとかではなく、インサイドハーフなど他にも複数点を取れる人がいれば得点は取れると思います。うちのフォワードは特に切り替えから前線の守備というところだったり、非常に守備を献身的に後ろのためにやってるので、 中盤の選手が援護射撃するとか。別に誰が悪いとか誰のせいなわけではないと思うので、チーム全体で点を取っていきたいと思います。
ーー次節は日体大との一戦になります。そこに向けて意気込みをお願いします
(今日とは)相手のサッカーがかなり違うと思うので。ただ、さっき言っていたチームの 球際や切り替えというような場所が絶対に負けてはいけないところ、絶対に勝たなければいけないところ。 そこをまずベースに自分たちが積み重ねてきてるものをしっかりとぶつけてチャレンジャーとして、なでしこリーグのチームが出てくる可能性があるので、格上の相手だと思って一生懸命準備して戦いたいと思います。