30日、J3・ガイナーレ鳥取は、MF本保奏希(スポ4=JFAアカデミー福島U18)の2026シーズンからの加入内定を発表した。ア式蹴球部(ア式)からはJ1・川崎フロンターレへの加入が内定しているMF山市秀翔主将(スポ4=神奈川・桐光学園)に続き今季2人目のプロ内定者となった。
本保の持ち味は複数のポジションで存在感を発揮する器用さと好調時に手がつけられない爆発力だ。大学1年からトップチームで出場機会を得ると、2年時にはリーグ戦10試合に出場。昨季は2列目の複数ポジションでリーグ戦全22試合のうち21試合に先発出場。チーム内トップクラスの出場時間を誇り、リーグ5位の8得点を記録した。今季はここまで膝のケガの影響もありリーグ戦の出場は4試合にとどまっている。先日実戦復帰を果たしており、ここからリーグ優勝に向けて大車輪の活躍が期待される。

ドリブルで前進する本保
本保が内定したガイナーレ鳥取は近年J3の舞台で苦しんでいる。昨季は林健太郎新監督の下、2013年以来のJ2を目指したが、失点数がリーグ2位など、守備面に課題を残し13位でシーズンを終えた。今シーズンも第22節終了時点(7月31日現在)では10位で、昇格プレーオフ圏内には入れていない。J2昇格に向けて後半戦での追い上げを目指している。
元々プロ志望であることを語っていた本保。「ライン間で的確にポジションを取り、ボールを引き出すプレー」を評価されてのオファーとなった。加入にあたり本保は「これまで支えてくれた家族や指導者の皆様、お世話になったすべての方々に心より感謝申し上げます」とコメントを綴った。

昨年の早慶サッカー定期戦で得点を決めた本保(左)と山市
目標であったプロの舞台。感謝をプレーで示し、鳥取から世界へ羽ばたいていく。その長い長い旅が間もなく始まる。
(記事 安田直樹)
本保奏希・Jリーグ内定特集は近日公開予定です