難敵・駒大に競り負け 今季リーグ戦初黒星を喫した

ア式蹴球男子
試合結果

関東大学サッカーリーグ戦 2部 第8節

2025年5月18日(日)14:30 Kickoff

@駒大・二子玉川

試合結果

チーム 前半 後半 合計
早大 0 0 0
駒大 1 1 2

得点者

前半

33分 相手

後半

45分 相手

 前節国学院大に4-0と大勝したア式蹴球部(ア式)。序盤から相手を上回り、連勝を飾った。今節はアウェイに乗り込み、3位駒大との一戦に臨んだ。序盤から相手ペースで試合が進み、33分にカウンターから失点する。後半、点を取りたいア式であったが、PK失敗などもあり得点を奪えない。すると、90分にはまたも相手のカウンターで失点してしまい、0ー2で敗北を喫した。

ドリブルで相手陣に切り込む久米

 序盤からボールが落ち着かず、相手ペースで試合が進む。まずは5分、相手のロングスローに対して、体を張った守備で防ぐ。このプレーで取られた再びのロングスローは、DF伊藤稜介(スポ2=ジュビロ磐田U18)が守り切りゴールキックになる。10分にはクリアミスを相手に拾われシュートを打たれるも、DF佐々木奈琉副将(社4=新潟・帝京長岡)の気合の入ったブロックで守り切る。ここから徐々にア式がペースを握り出す。16分MF山市秀翔主将(スポ4=神奈川・桐光学園)がドリブルで相手を交わし、前線のMF柏木陽良(スポ3=鹿島アントラーズユース)へ。その柏木から右サイドMF久米遥太(政経2=東京・早実)にパスが通り、カットインしてシュートを打つも相手ゴールキーパーに止められる。直後の17分には前線のルーズボールが久米に流れ、シュートを放つも相手DFに当たってしまう。20分には左サイドからのコーナーキックにMF秋山虎之亮(法2=湘南ベルマーレU18)が合わせるもゴールライン際で掻き出されてしまう。押し込むも点が取れないア式。段々と相手ペースになってくる。22分の相手FKは秋山が相手をブロックし、コーナーキックになる。その右サイドからのコーナーを、ファーでフリーになった相手に打たれるもなんとかゴールライン上で弾き返し、得点を与えない。なんとか点を取りたかったア式だが、33分コーナーキックからのこぼれ球を前線で納められる。ここからの相手のカウンターを止められず、最後は裏に抜け出されて失点してしまう。なんとか同点に追いつきたいア式だったが、うまく流れを掴めず、ビハインドで前半を終える。

クロスを上げる佐々木

 なんとか逆転まで行きたい後半。試合はア式ペースで進む。50分には久米がゴール前に持ち込み、54分にも中で崩してゴール前に迫るもシュートとまでは行けない。攻撃を活性化させたいア式は、55分にMF高橋作和(法3=東京・国学院久我山)に変えて、前節ゴールを挙げたMF森田大智(スポ4=熊本・大津)を投入する。すると、64分柏木から裏に抜け出した森田へ。森田がキーパーと一対一になり、交わしにいったところ、PKを獲得する。しかし、キッカーFW鈴木大翔(スポ3=ガンバ大阪ユース)のシュートは相手キーパーに読まれてしまいこの大チャンスを逃す。同点ゴールを諦めないア式はサイドからチャンスを狙う。65分、67分、76分とクロスを中に供給し続けるも、ゴールとまではいかない。昇格争いのためにもここはせめて同点と行きたいア式だったが、90分には再びカウンターから失点してしまいタイムアップ。結果としてゴールが遠く0-2で敗戦となった。

ボールを運ぶ山市

 まだ序盤ながらも昇格のためには勝利しておきたかった今節だったが、課題が多く残る試合となった。次節は関東学院大との一戦になるが、もう一度自分たちを見つめ直し、この敗戦を引き摺らないことを期待する



試合後インタビュー
MF山市秀翔主将(スポ4=神奈川・桐光学園)
ーー試合を振り返ってみてはいかがでしょうか?

 前半の自分の失点シーンのプレーでこの試合を壊してしまったと思ってます。あそこは風があったので、出なくてもよかったかなというふうに思っています。

ーー前半は相手ペースで試合が進んだ印象がします。前半、後半それぞれの狙いを教えてください
最初に耐えて、後半、勢いを持っていこうかなと思いましたが、耐えられずにその相手の勢いをつけてしまったなと。前半は相手のサッカーになっちゃったなというふうに思っていますけど、後半、自分たちのやりたいことを少しは出たと思うので、そこで、やはり決めきれなかったっていうのは、自分たちの弱さかなというふうに思ってます。また、自分が試合を決めるような仕事ができなかったのが、今日負けてしまった要因かなというふうに思っています。

ーー次節に向けて、どういったことを修正していきたいですか
 修正するところは、駒大さんもやっぱり球際、切り替えのところであったりなどの、サッカーの本質的なところが強く、見習うべきところがいっぱいありました。本質のところについてチームの基準をもう少し上げていかないといけないなというふうに思います。だけど、自分たちがプレシーズンからやってきたことっていうのを後半のように出せれば、勝機はあったと思います。今回、負けてしまいましたけど、もう一回ここで、兜の緒をしっかり締め直して、やっていきたいと思います。ここで崩れたら本当に一気に良くない方向に行ってしまうと思うので、切り替えてやっていきたいと思います

 

MF神田拓人(スポ2=福島・尚志)
ーー試合振り返っていかがでしたか
 駒大さんはボールを前に蹴ってくるチームということはわかってましたし、そういう相手に対して球際・切り替え・運動量の本質の部分で上回れなければ試合に勝てないという意識はチーム全体で統一して試合に臨みました。振り返ってみてセカンドボールの回収だったり、球際のところで負けて失点してしまいました。

ーー2部では珍しいタイプの相手との対戦でした。前半は受け身になりすぎましたか
 立ち上がりから相手に合わせて蹴り返す時間が続いてしまいました。自分中心でもいいですし、誰かがボールを持ってこっちのペースを持ってくることも重要だったなと思います。

ーー後半に入るにあたってどういう修正をしましたか
まず蹴り合ってしまってなかなか自分たちのペースがつかめなかったので、後半はしっかりついで自分たちの時間を増やすことを意識していました。後半自分たちのペースで試合を運ぶことができましたけど、決め切るところが足りませんでした。

ーー来週に向けて取り組んでいきたいところは
 まずしっかり失点しないチームっていうところを作っていきたいですし、その上で決め切る部分に取り組んでいきたいです。今日後半もいくつかチャンスありましたし、相手はほとんどチャンスがなかった中でも少ないチャンスをしっかり決め切るっていうところが身についていました。そういうところが上に行くチームとの差になると思うので意識して取り組んでいきたいです。