豪雨の中守り抜いた1点 産能大との接戦を制した

ア式蹴球男子
試合結果

関東大学サッカーリーグ戦 2部 第6節

2025年5月6日(日)14:00 Kickoff

@東伏見サッカー場

試合結果

チーム 前半 後半 合計
早大 1 0 1
山学大 0 0 0

得点者

前半

27分 鈴木大翔

 前戦の法大戦から中2日での連戦となった産能大戦。ア式は、FW伊藤猛志(スポ3=ジュビロ磐田U18)に替えてFW鈴木大翔(スポ3=ガンバ大阪ユース)を先発に起用したほかは、スタメンを変更せずに試合に臨んだ。試合は27分に鈴木大翔がPKを沈めて先制すると、試合終盤に迎えた大ピンチを凌ぎ切ったア式が1-0で勝利。今季幾度となく制してきた1点差ゲームを、勝負強さを見せつけるウノゼロ勝利で飾り、開幕からの負けなしを6に伸ばした。

PKを決めた鈴木

 この日はあいにくのコンディション。試合前から東伏見グラウンドには水がたまり、重馬場となる予感が漂った。そのコンディションの中で、兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)は、前節に続きMF神田拓人(スポ2=福島・尚志)を先発起用。神田には、持ち味である球際の強さを生かし、中盤の肉弾戦を制する活躍が求められた。試合は2分、神田がスリッピーなグラウンドコンディションを生かしたミドルシュートを放ち、相手ゴールを脅かして幕を開ける。ただ、8分には相手にミドルシュートを放たれ、そのこぼれ球を詰められてGK雨野颯真(スポ2=群馬・前橋育英)の脇を抜かれてしまう。しかし、神田が回り込んで間一髪クリア。簡単に先制点は許さない。12分には、左サイドでボールを収めたMF山市秀翔主将(スポ4=神奈川・桐光学園)がタッチライン際を突破。中央にクロスを上げる。合わせたのは今季好調のMF久米遥太(政経2=東京・早実)。打点の高いヘディングシュートを放ったものの、これは相手GKにセーブされた。更に25分、久米がルーズボールを拾って中央突破。相手選手3人をひきつけて、FW鈴木大翔(スポ3=ガンバ大阪ユース)にスルーパスを送る。ゴール前やや角度の無い所で受けた鈴木大翔はグラウンダー性のクロスを選択。このクロスは相手GKにかき出されたものの、これが相手DFの手に当たり、ア式がPKを獲得した。ア式のPKキッカーは鈴木大翔。これをきっちりと沈め、ア式は幸先よく先制に成功する。前半終盤に入ると、一気に雨が強まり、グラウンドコンディションも急速に悪化。それでもア式は山市、神田を中心に球際で激しく戦い続け、相手に試合のペースを渡さない。以降は互いに決定機を作れないままに前半が終了。1点リードを保って試合を折り返した。

味方に指示を送る神田

 後半序盤は、互いにゴール前には侵入しながらも、シュートシーンを作れないままに時計の針が進む。それでも68 分、ア式は、DF伊藤稜介(スポ2=ジュビロ磐田U18)が左サイドから相手DFラインの背後に落とす絶妙なクロスを供給。MF高橋作和(法3=東京・国学院久我山)が反応したが、これはオフサイドを取られてしまう。73分にはCKに対して相手GKのパンチングが甘くなったところをDF佐々木奈琉副将(社4=新潟・帝京長岡)がヘディングで狙うも、かき出されて得点ならず。75分にもクロスのディフレクションが相手ゴール方向に飛んだが、相手GKがわずかに触り、CKに逃げられた。続けざまに絶好機を逸したア式。試合終盤、試合は一気に相手ペースとなった。78分にはFKをドンピシャのタイミングで合わせられたものの、雨野がセーブ。試合終了間際の90+1分には、ロングスローから4連続でシュートを放たれたが、全員が体を張り、何とかストップ。虎の子の1点を守り切ったア式が1-0で勝利した。

試合後の秋山(左)と尾崎

 前戦の法大戦に続き、激戦となった産能大戦。それでも、PKで奪った1点差を守り切り、勝ちを拾うことができる勝負強さがこのチームにはある。残りのシーズンをこのままの強度で走り抜けることができるか、注目だ。

(記事 林田怜空、写真 和田昇也 植村皓大)