尾崎のゴール&今季初のクリーンシートで開幕4連勝を達成!

ア式蹴球男子
試合結果

関東大学サッカーリーグ戦 2部 第4節

2025年4月20日(日)12:00 Kickoff

@山学大・川田ツインサッカー場

試合結果

チーム 前半 後半 合計
早大 0 1 1
山学大 0 0 0

得点者

後半

6分 尾崎凱琉

 開幕から3連勝でこの試合を迎えたア式。この日ア式は試合を優位に進め、前半から幾度となくチャンスを作る。しかし、チャンスを仕留め切れずにスコアレスで折り返した。それでも、51分にDF尾崎凱琉(スポ2=大阪桐蔭)がこぼれ球を叩き込んで先制点を奪うと、その後は守備陣が相手をゼロに抑え込み、1-0で勝利。開幕からの連勝を4に伸ばした。

得点をあげた尾崎

 ア式は序盤から試合のペースをつかんだ。9分、DF佐々木奈琉(社4=新潟・帝京長岡)がインナーラップを繰り返し、MF柏木陽良(スポ3=鹿島アントラーズユース)、FW伊藤猛志(スポ3=ジュビロ磐田U18)、MF谷村峻(スポ4=FC東京U18)とのコンビネーションで右サイドの混戦を突破。抜け出した佐々木は、逆サイドのMF高橋作和(法3=東京・国学院久我山)にパスをつないだ。パスを受けた高橋作が積極的にシュートを狙ったものの、枠外へと外れ、先制点を奪うには至らなかった。24分には谷村がエリア前でファウルを受け、FKを獲得。柏木が直接狙ったものの、平均身長180cm超の山学大の高い壁に防がれ、得点ならず。25分にはCKのこぼれ球を回収した佐々木がシュートを放つも、クロスバーに直撃。直後に再び佐々木にシュートチャンスが訪れたものの、これも捉えることは出来ず。なかなか得点を奪えないもどかしい展開が続いた。すると、28分には押し込まれる展開からアバウトにクロスを許し、中央でヘディングシュートを放たれた。しかし、ここはGK雨野颯磨(スポ2=群馬・前橋育英)がきっちりとセーブ。前半はスコアレスで折り返した。

投入後印象的な活躍を見せた神田

 ハーフタイムにア式は谷村に代えてMF神田拓人(スポ2=福島・尚志)を投入。運動量を高め、積極的に試合を展開することを目指した。すると46分、前線から積極的にプレスをかけた伊藤猛がルーズボールを回収すると、MF山市秀翔主将(スポ4=神奈川・桐光学園)、DF伊藤稜介(スポ2=ジュビロ磐田U18)とつなぎ、DFとMFのギャップに走りこんだ柏木にパス。そのままエリア内に侵入した柏木のシュートは惜しくもゴール左に外れてしまったものの、前半に続き、後半も序盤から良い形を作った。すると49分、セカンドボールを回収した佐々木に相手がアフター気味にタックル。FKを獲得する。すると、そのFKのクリアが中途半端になったところを伊藤猛が回収。シュートを放つも、これも芯をとらえきれず、相手がクリア。しかし、クリアがまたも中途半端になり、そのボールを尾崎がダイレクトで叩き込み、ようやく先制に成功した。以降も54分に伊藤猛がフリーでヘディングシュートを放つなど、再三チャンスを迎えたものの、追加点を奪うには至らず。それでも、相手にチャンスらしいチャンスは与えずに時間を進めると、最後は山市主将がコーナーで時間を使い、ボールをキープ。1-0で勝利し、接戦をものにしたア式が、開幕からの連勝を4に伸ばした。

スターティングイレブン

 中2日、中3日という3連戦を3連勝で乗り越えたア式、次節の相手は同じく全勝の法大。2部リーグの中で個の能力は飛び抜けた難敵だ。ここまでの積み上げをさらに1段階引き上げて、立ち上がりから勝ち点3に向けて戦う姿に期待したい。

(記事 林田怜空、写真 和田昇也、西村侑也)

 

試合後インタビュー

兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
ーー3連戦の3試合目でしたが試合入りましたか
 ここまで勝てているというのがポジティブな要素かなと思って試合に入りました。間違いなく疲労度は、負けてる状態よりはいい状態で臨めたかなと思います。ただアップのところから重さは感じたので、スタートする前に一言伝えたんですけど、そこの重さが前半大きく出てしまいました。その中で後半入るタイミングの選手交代のところで、中盤でグッといけるタイプの神田(拓人、スポ2=福島・尚志)を入れることで、チームがいい方向に作用するかなと思ったら、狙い通りに神田が躍動してくれて全員がエネルギーを前向きに出せたところは良かったです。後半ぐらいの流れでちゃんとやれれば、もっと安心してプレーが見れるかなとは思いますけど、去年とか一昨年だったら、最後のコーナーキックで決められてしまっていたところを、粘り強く全員が体張ってるので、ここは運がこっちに転がり込んでるのかなとは思います。ただ、まだまだ紙一重の戦いが続いてて、本当一瞬でも油断するとここまでの4試合で4連敗も十分にあり得たリーグだと思ってるので、オフを挟んでまたしっかりとやるべきこと、修正することっていうところを徹底していきたいなと思います。

ーー次節は首位攻防戦となる法大戦です
 いや、もう個の能力は間違いなく2部でトップだと思うので、相手も自信持ってやってくると思いますし、こっちは受けて立つというよりも、自分たちから向かっていくことは絶対忘れちゃいけないと思いますし、その中でしっかりと勝ち点3を取るために全員で取り組んでいきたいなと思います。

 

雨野颯真(スポ2=群馬・前橋育英)
ーーどういう意識で試合に入りましたか
 ここまでの試合ずっと失点してしまってたので、今日は絶対0に抑えて、次の法大戦にという意識で試合に入って結果無失点で抑えることができたので、そこはチームとしてもポジティブに結構捉えられたいいゲームだったなと思います。

ーー前半攻め込まれながらも無失点で折り返しました
 結構自分たちが苦戦してて、相手に流れを持ってかれてた前半でしたけど、今までの失点がほとんど前半だったので、前半耐えれたのは自分としては良かったかなと思います。チームとしてネガティブな雰囲気が流れてたんで、ハーフタイム含めて明るい声かけをしようということを意識して後半に入りました。

ーー後半は主導権をにぎる時間が長かったですが変わったところは
 後ろのリスク管理をしっかりして、セカンを拾えてたのが前半とは違うところだったのでそこが良くなったからこそこの結果に繋がったのかなと思います。

ーー今期初のクリーンシートです
 次の首位対決に向けて弾みのつく試合だったと思いますし、これからもこれを基準にしていかないと、優勝や昇格という自分たちの目標には絶対に届かないと思うので、後半をベースにして次からも無失点にこだわってやっていきたいです。

ーー次節に向けて
 ここまで3連戦だったので体リフレッシュしたいですね。そこからまた法政戦に向けていい準備をしていきたいです。強度はこれまでよりもさらに上がってくると思うので、練習から試合を想定して、強度やスピードを意識して、さらに一段階強くなった早稲田を見せれるようにまた取り組んでいきたいと思います。

 

尾崎凱琉(スポ2=大阪桐蔭)
ーーどういう意識で試合入りましたか
 ここまで全部前半で失点してしまってた中で攻撃陣に助けられてたので、今日は走って絶対抑えようっていう思いを強い持ってやってた中で、失点0で抑えられて自分のゴールで勝たせられて良かったです。

ーー前半は0ー0でしたが、どう振り返りますか
 前半はチームとしての内容はよくなくて、球際・切り替え・運動量の部分とか熱量も足りてなくて。自分たちが今季示している基準に対して満足いくプレーができてなかったなっていうのがあったので、あんまりチームとしてはうまく試合を進められてなかったです。

ーー後半、ご自身のゴールシーンはどう振り返りますか
 自分のところにこぼれ球来るかなと思って、ちょっと下がって待ってたんですけど、いいところにこぼれてきたので、あとはミートを意識してうまく合わせられました。

ーー開幕4連勝となりました
 もちろんここまで勝てて良かったですけど、ここで4連勝することが自分たちの目標じゃないし、優勝して1部昇格することが目標なので、安心せずに1週間開きますけど、次のゲームもしっかり勝って、まだ全勝目指せるチームなんで、そこを目指しながら全員で次に向けていい準備していきたいと思います。



秋山虎之亮(法2=湘南ベルマーレU18)
ーーどういう意識で試合に入りましたか
 3連戦って中で、きつい試合になるなというのは考えてたんですけど、とにかく1戦目、2戦目としっかり連続で勝てたので、内容どうこうよりも、しっかりこの勢いのまま勝ち切るっていうところは、自分としてもチームとしてもやってましたし、自分のポジション的にセンターバックなので、今シーズンまだ無失点がなかった中で、絶対に0に抑えてやるという気持ちは持って試合に入りました。

ーー前半相手の時間が続いた要因は
 でかい選手が多かったので、ロングボールのセカンドのところで拾われたりしたことと、自分たちの後ろが少し重くなってしまって、シャドーの所のところになかなか出ていけなくて、相手を自由にさせてしまった印象はありました。そこは自分のところなので、反省しながらも、後半はそこを改善しながら自分たちのペースに持っていけてよかったなと思います。

ーーチームとして後半よくなった要因は
 ハーフタイムに監督からも熱量だったり、球際・切り替え・運動量というチームが大事にしてるところがまだまだ足りないと喝を入れられて、より自分たちもゴールに向かうプレイが増えたと思いますし、そういう前向きなプレイが増えたことで自分たちの時間増えました。

ーーセンターバックでの出場が続いていますが、やってみてどうですか
 元々ボランチやってた中で、一つ後ろで失ったら失点、自分のところでやられた失点という緊張感はありながらも、逆にどれだけ前であっても結局ゴール前とか体張って失点しなければいいという、それぐらいの割り切った考え方をやってるからこそ、思い切ったプレーもできてるのかなっていうところはあります。ただビルドアップのところで、もっと縦パスを刺していかないといけないですし、ボランチとの違いはこれからもっと学んでいかなきゃいけないと思ってます。

ーー次節法大戦に向けて
 今のチームの課題として、前半に失点だったりなかなか自分たちのペース作れないところが4試合続いているので、そこは練習からも練習の入り、試合ならアップ入りのところからもっとやっていくだったり、意識変えれるところあると思いますし、そこは改善して臨みたいです。自分たちが目指すところは日本一・関東2部優勝ってところなので、法政さんにも絶対勝たなきゃいけないですし、そこはもう1つも気を抜かず練習からやっていきたいなって思います。

ーーここからの個人としての目標は
 自分が出れてるのは怪我人が多いというところだと思いますけど、しっかりこれからはその怪我人が帰ってきても、自分の力でポジションを奪っていきたいし、これからも試合に出続けていかないと意味がないなと思ってるので、今の状況に全然満足せずに自分が一番下なんだというぐらいの強い気持ち持ってやっていきたいと思います。