関東大学サッカーリーグ戦(リーグ戦)は第3節。前節、立正大との一戦に2-1で勝利したア式蹴球部(ア式)は、今節ホームに東農大を迎えての一戦となった。試合は11分に守備の隙をつかれて先制を許してしまう。その後は相手ゴールに迫るも得点は奪えず、前半をビハインドで折り返す。試合が動いたのは64分、MF山市秀翔主将(スポ4=神奈川・桐光学園)のパスを受けたMF高橋作和(法3=東京・国学院久我山)がミドルシュートを決めて同点に追い付く。さらに直後の65分、左サイドのDF伊藤稜介(スポ2=ジュビロ磐田U18、以下伊藤稜)からクロスが上がり一度はこぼれるも、そのボールをFW伊藤猛志(スポ3=ジュビロ磐田U18、以下伊藤猛)が押し込み逆転する。76分にはCKを伊藤猛志が頭で合わせて3点目、87分にはMF柏木陽良(スポ3=鹿島アントラーズユース)の強烈なミドルシュートが決まり4点目と着実に追加点を奪ったア式。先制こそ許したものの終わってみれば4-1の快勝で開幕3連勝を飾った。

ドリブルする高橋
立ち上がりにペースをつかんだのはア式だった。4分にGK雨野颯真(スポ2=群馬・前橋育英)からの縦パスにうまく反応した伊藤猛がゴール前でファウルを受けFKを獲得する。しかしこのFKはゴールに繋がらず。8分には右サイドをドリブルで突破したMF久米遥太(政経2=東京・早実)からのクロスを伊藤猛が頭で合わせるも、キーパーの正面をつきゴールとはならず。すると11分、右サイドを崩されたア式はそのまま相手に中央への侵入とシュートを許してしまい先制されてしまう。すぐに同点に追い付きたいア式は33分に、伊藤稜のクロスに久米が頭で合わせるも枠を捉えることはできず。39分にも伊藤稜からパスを受けた久米がドリブルで運びシュートを放つも相手のGKにセーブされてしまう。シュートチャンスはあったものの得点には至らず、前半を0ー1で折り返す。

勝ち越し弾を決めた伊藤猛
開幕3連勝に向けて最低でも2点を奪いたい後半、50分に山市のドリブル突破から柏木がボールを受けてシュートまで持ち込むも、これはキーパーの正面をついてしまう。それでも64分に中盤での連動したプレスでボールを奪ったア式、ボールを持つ山市が中央に走り込んできた高橋にパスを送ると、高橋はペナルティーエリアライン上から強烈なミドルシュートを決めて同点に追い付く。さらに直後の65分、中盤での競り合いに連続勝利してボールを収めた山市が、左サイドの伊藤稜にボールを展開する。伊藤稜のクロスが一度はこぼれるも、そのボールを伊藤猛が詰めて2分間で逆転に成功。勝利を確実なものにすべく追加点を狙ったア式は76分に柏木のCKを伊藤猛が頭で合わせて3点目を獲得する。さらに87分、相手の最終ラインと中盤の間でボールを受けた柏木がターンからシュートを打つと、これがゴールに突き刺さり4点目を奪った。後半は立ち上がりから逆転後まで終始攻勢を維持して、主導権を渡さなかったア式。先制点こそ奪われるも4得点で逆転勝利をつかみ取った。

ミドルシュートを決めて喜ぶ柏木
中2日という難しいコンディションの中、チーム全員の力を結集させて勝利をもぎ取ったア式。次節も中3日というハードなスケジュールではあるがワンチームで4連勝を目指したい。
(記事 和田昇也、取材 大村谷芳、写真 熊谷桃花、田中瑠花)
試合後インタビュー
後ほど掲載予定