全日本大学サッカー新人戦直前特集『REGAIN』 【第5回】今西正之輔✕高橋作和

ア式蹴球男子

 第5回には1年生のお二人、MF今西正之輔(社1=神奈川・日大藤沢)とMF高橋作和(法1=東京・国学院久我山)が登場。共に高校サッカー出身で、ア式では2列目のサイドを任されることが多いお二人。新人戦全国大会を前にお二人の今の思いに迫った。

※この取材は12月12日に行われたものです。

今年1年はあっという間だった(高橋)

ドリブルをする高橋

――大学サッカー1年目を振り返っていかがですか

今西 高校はサイドバックをやってたんですけど、そっからサイドハーフにポジションを変えて、高校の時よりは得点に絡む機会が多くなりました。頭を使ってサッカーすることとか、ポジショニングとかは課題かなと思いました。

高橋 入部が遅かったっていうのもあって、今年1年はあっという間だったなっていう感じでした。途中から試合には出れてたので、そこは良かったかなと思うんですけど、それでもあまり思うような1年目にはならなかったです。

――改めて今の自分の課題を教えてください

今西 ポジショニングであったり、 相手と味方の動きを見てプレーすることです。

高橋 大学の強度に慣れることと、あとはシンプルにもっともっとサッカー自体うまくならないといけないと思いました。

――大学サッカーでも通用してるなと感じる部分は

今西 自分の武器でもあるんですけど、サイドでのドリブルとか、そこの突破っていうところはある程度通用してはいたのかなと思います。

高橋 自分的に「いや、やれないな」みたいな風に思ったことはないです。 得点の部分とかは結構取れたり、ゴールに関わるプレーっていうのはある程度やれてたかなと思います。

――大学に入ってから成長した部分は

今西 ゴールに貪欲になりましたね。高校の時は全然自信なくてドリブルとかもあんまりだったんですけど大学入ってから自信がつきました。

高橋 高校の時とフォーメーションが違うのとかもあって、ゴールに関わるプレーが増えて、そこは成長かなと思います。

――大学でサイドハーフになった経緯は

今西 中学の時は元々前目のポジションでした。高校でサイドバック、まあ攻撃的だったんですけど、なんかやっぱ違うなって、大学は入る時からもうサイドハーフでって言いました。

――新人戦の関東大会はどう振り返りますか

今西 この新人戦のチームはチーム力というか、学年とかあんま関係なく仲いいですし、他のチームに比べて個人の能力というよりは、チーム力で勝ってきたと思うので、全国でもそこを生かして優勝していきたいと思います。

高橋 自分は途中出場が多くて、あまり出場時間も多くなかったです。2年生とかもカテゴリーも違う選手が多く、あまり普段一緒にやってない選手だったので、やりにくさとかもありました。でみだいぶ慣れてきた部分はあるので、もっと出場時間増やしてもっと個人的な結果を出したいなという風に思ってます。

――関東2位という成績はどう振り返りますか

今西 まさかここまで行くとは思ってなかったですけど、決勝まで行ったからには優勝したかったです。

高橋 想定外ではないですけど、確かに結構行ったなという感じです。

――高校サッカーと大学サッカーのどんなところに違いを感じますか

今西 まず強度が全然違うのと、あとは個人の力がより大切になってくるなと感じてます。

高橋 自分も似てるんですけど、プレースピードとか シンプルな速さとか、そういう能力的な部分とか強度とか能力的な部分が、一番違う部分だなと思ってます。

基本的にいじられキャラ(二人)

質問に答える今西(右)と高橋

――早稲田大学を進路として選んだ理由は

今西 自分は受験してきたんですけど、やっぱり目指すなら勉強でもサッカーでも上が良いなってなりました。先輩の真生也君(成定真生也、スポ3=神奈川・日大藤沢)とか、植村君(植村洋斗副将、スポ4=神奈川・日大藤沢)とかトップの選手が(早稲田に)いて、自分もそこに入って一緒にプレーしたいなと思って選びました。

高橋 自分も、サッカーも勉強も高いレベルでやりたいと思ったので、指定校ですけど、でも高校で成績は良かったのでどうしようかなって選ぶ時に一番高いところを選びました。

――ア式での4年間で成し遂げたいことは

今西 最終的にはプロになりたいですけど、その過程でまずはトップチームで試合に出て、そこから選抜とかにも選ばれてみたいです。

高橋 自分はプロになるために(早稲田を)選んだので。もうそれだけです。

――私生活含め大学生活1年目の感想は

今西 去年の1年間で勉強しすぎて、 大学に入ってもう勉強のやる気がなくなっちゃっいました。まあその分部活に力をいれてるんですけど、 今そこがまあ悩みでもありますし、直さなきゃいけないところかなと思ってます。

高橋 めちゃくちゃ勉強に追われてる日々。課題とテスト勉強で、めっちゃ勉強頑張ってます。

――お互いの他己紹介をお願いします

高橋 普通に正之輔は、プライベートだと浪人して入ってきてるので一つ年齢は上ですけど、全然そんな感じはしないです。基本的に1年生からは、もういじられて、いじられキャラみたいな感じで、全く一個上って感じのないような。サッカー面はドリブルは速いしうまいんで、バンバン相手抜いてます。

今西 ランテストで初めて会った時からちょっと怖いやつかなと思ってたんですけど、一緒のタイミングでランテストに通って、実際入部して時間がたつにつれて普通に仲良くなりました。学年ではいじられ役でもありますし、いじる側でもありますし人気者です。 サッカー面では、自分に足りないサッカーIQとかあと決定力がめっちゃあります。

――お互いにいじられキャラとのことですが

高橋 でも正之輔は俺のこといじらないので(笑)。

――いじられエピソードみたいなのありますか

今西 普段から陰キャとか言われますね。でもこいつも言われてます(笑)。

高橋 人とあんま喋れないとか、女の子と喋れないみたいなことをいじられたりしてます。

――今年のお互いのプレーに点数を付けるとすると、何点ですか

高橋  正之輔はもう100点ですね。

今西  85点くらいですかね。自分から見たら全然思わないですが、こいつと普段話していると「今日のプレーはだめだった」とか言っているので、自分の中では課題があるのかなと思って85点にしました。

高橋  正之輔は1年間のブランクを全く感じさせないくらいバリバリ動けていたし、結果も出していたのですごかったなと思います。

――お二人は趣味が合うほうですか

今西、高橋  合いますね。

今西  漫画とかアニメの話をずっとしています。

高橋  最近だと…。

今西  『進撃の巨人』を最近こいつが見ていて、俺は先に読み終わっていたのでネタバレして怒られる、みたいな。

――仲良しですね。1年生全体で見るとどうですか

高橋  みんなと話すし全員基本的に仲良いと思います。

――特に話すチームメートはいますか

高橋  寮生と寮外生がいて、どちらかというと仕事とかが一緒なので寮外生と話すことが多いです。遊ぶこともよくあります。

今西  自分もオフの日とかに遊ぶのは寮外生が多いのですが、普段の活動では寮生、寮外生関係なくみんなで仲が良いところがこの学年の良いところだと思います。

――先輩たちにはどんな印象を持っていますか

高橋  自分は先輩と話すのが得意ではなくて、先輩に気を使って話すのが苦手で先輩とコミュニケーションをとれていないのですが、みんな話すといい人たちだなと思います。

今西  自分もあまり得意ではないです。年齢が同じなので敬語を使うのかとかよく分からなかったのですが、最近やっと新人戦などで一緒になって、敬語とかなしに関わるようになりました。最初よりはだいぶ仲良しになったと思います。

――あと3カ月くらいで後輩が入ってきますが、人を引っ張るのは得意ですか

今西、高橋  得意じゃないですね。

高橋  得意とかじゃなくてできないんです(笑)。

今西  仕事を教えるのとか、怖いですね。

――どんな先輩になりたいですか

高橋  優しい先輩になりたいです。

今西  気を使わずにしゃべってもらえるような先輩になりたいです。気を使われるというよりは、なめられるんじゃないですか(笑)。

強いチーム相手でもびびらずに自分の武器を出す(今西)

左サイドで仕掛ける今西

――全国大会が開幕しますが、それに向けた雰囲気はいかがですか

今西  最近新人戦のメンバーでの練習はあまりないですが、新チームが始まって今は天皇杯予選を戦っていてチーム全体の雰囲気は結構良いと思います。

高橋  新チームの始動から、雰囲気はかなり良いのかなと思います。

――ご自身の見てほしいプレーはありますか

今西  自分はサイドからのドリブルや突破、ゴールに関わるところを見てほしいです。

高橋  まずは試合に出たいです。もう少し出場時間を増やして点を取って、とにかく結果を出したいです。

――注目選手を挙げるとしたら誰ですか

高橋  正之輔君です! 見ていて楽しいプレーヤーだと思うので。ドリブルとゴールを期待しています。

今西  谷村峻(スポ2=FC東京U18)ですね。チームの心臓というか中盤で受けて、明大戦でも一人だけ落ち着いて回していましたし、どんな強いチームが相手でも(谷村が)いればボールが回るというかチームが動くという感じがします。

――新人戦全国大会に向けた意気込みをお願いします

高橋  チームが優勝できるように、どんなかたちでも貢献したいなと思います。

今西  まずは試合に出場して、出場したら絶対に得点にからみたいです。強いチームでもびびらずに自分の武器を出して、結果につなげていきたいです。

――来年以降に向けた抱負をお願いします

今西  自分は1年かけてやっとここに来られたので、プロを目指して来たからには常に結果にこだわってやっていきたいです。

高橋  自分はプロになるために3年間やれることを考えて、毎日貪欲にやっていきたいと思います。

――ありがとうございました! 

(取材、編集 和田昇也 写真 永田怜 西村侑也)

新人戦全国大会への意気込みを書いていただきました!

 

◆今西正之輔(いまにし・しょうのすけ)(写真左)

2004(平16)年3月2日生まれ。169センチ、65キロ。神奈川・日大藤沢高出身。社会科学部1年。お父さんが格闘技好きだという今西選手。その影響で受験期にボクシングの映像を見るようになり、今でもたくさん見ているそうです!

◆高橋作和(たかはし・さくかず)

2004(平16)年7月20日生まれ。175センチ、68キロ。東京・国学院久我山高出身。法学部1年。『進撃の巨人』など漫画が好きだという高橋選手。漫画だけでなく、アニメやドラマや映画なども好きだそうです!