関東大学サッカーリーグ戦 2部 第16節 | ||||
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早大 | 4 | 1-1 3-0 |
1 | 産業能率大 |
【得点】 (早大)19’奥田 陽琉、53’植村 洋斗、55’小松 寛太、89’森山 絢太 (産業能率大)44’松森 堅誠 |
前節、昇格圏に位置する立正大相手に再三決定機をつくるも1-1と引き分けに終わったア式蹴球部(ア式)。そんなア式は今節、共に勝ち点22で並ぶ産業能率大との一戦に臨んだ。ア式は、序盤から立て続けにチャンスをつくると、前半19分に左サイドを駆け上がったDF森璃太(スポ4=川崎フロンターレU18)のクロスを受けたFW奥田陽琉(スポ4=柏レイソルU18)が左足でシュートを決め、先制点を挙げる。その後、44分に自陣でのビルドアップのミスから同点弾を決められ、1-1で前半を折り返す。相手より先に追加点が欲しいア式は、後半から猛攻を仕掛ける。すると53分にはMF植村洋斗副将(スポ4=神奈川・日大藤沢)が、続く55分にはMF小松寛太(教4=東京・早実)が追加点を挙げ、リードを広げる。89分にはMF森山絢太(スポ2=兵庫・三田学園)がダメ押しとなる4点目を決め、4-1とア式が快勝を収めた。
3点目を奪った小松。自身にとってはうれしい公式戦初ゴールとなった
前半は、立ち上がりからア式がボールを保持する時間が続く。6分に左サイドバックの森のクロスをMF山市秀翔(スポ2=神奈川・桐光学園)が頭で合わせるも、相手キーパーの好セーブに遭う。立て続けにゴールへと迫るア式は、8分にまたしても森のクロスからチャンスをつくるが、植村の放ったシュートは枠外へ。すると迎えた19分にDF中谷颯辰(基理4=静岡学園)から左サイドでパスを受けた森が三度、自陣からドリブルを開始。そのままサイドを駆け上がり、中央へグラウンダーのクロスを上げると、ペナルティエリア中央へ走りこんでいた奥田がトラップから即座に反転し、左足でシュート。これがゴールネットに吸い込まれ、ア式が先制点を挙げる。その後一進一退の展開が続き、両チーム共に決定機をつくり出すことができずに試合が進む。しかし、前半終了間際の44分に自陣のビルドアップから植村がボールを失うとそのままゴール前までボールを運ばれ、相手に1対1の場面を決められる。同点に追い付かれ試合はハーフタイムへと突入した。
先制点を決め喜ぶ奥田
相手より先に次の1点を奪いたいア式は、後半開始直後から怒涛の攻撃を展開する。53分には、左サイドで植村が相手DFのトラップミスを見逃さず、ボールを奪うとペナルティエリア内へアーリークロスを送る。クロスを受けた奥田は、後方から駆け上がってきた山市へパス。パスを受けた山市は、サイドからペナルティエリア内へ侵入してきた植村へパスを出すと、植村がトラップを挟まずダイレクトシュート。このシュートがゴールへ突き刺さり、ア式が貴重な追加点を挙げる。続く55分には、自陣右サイドのスローインからボールを得た山市が相手をかわし、左サイドから中央へ走りこんできた小松へスルーパス。小松は冷静に相手キーパーの届かない位置へボールを流し込み、チームの3点目を記録する。「素直にゴールを決めるのは気持ちいいですし、個人的にも具体的な数字、結果が欲しかった」(小松)。自身の得点をそう振り返る小松は、これがうれしいリーグ戦初ゴールとなった。立ち上がりの2ゴールによって早々にリードを広げたア式は、その後も攻撃の手を緩めず、サイドからのクロスで何度もチャンスを演出する。すると89分には、途中出場で投入された森山が敵陣中央でロングボールのこぼれ球を拾うと、ドリブルから自らシュートを放ち、ネットを揺らす。試合を決定づける4点目となった。そのまま試合は終了。4-1の快勝で、リーグ戦3試合ぶりの白星を手にした。
2点目を挙げた植村。今シーズン4ゴール目となった
決定機をものにできなかった前節とは一転、攻撃陣はチャンスをしっかりとものにし、守ってはセンターバックを務めた中谷とDF増田健昇(スポ2=横浜FCユース)を中心とした守備で相手に決定的な場面をつくらせなかった今節。しかし、「最低限の出来」(兵藤慎剛監督、平20スポ卒=長崎・国見)と指揮官は、この内容に満足しているわけではない。勝ち点3を得たものの、自分たちのミスから失点するなど、課題は残されている。「もう自分たちは勝つしかないです」(奥田)と言うように、昇格という目標に向けて熾烈(しれつ)な争いが繰り広げられる中、自分たちの課題は勝ち点を失うきっかけになりかねない。常に自分たちにベクトルを向けて戦っていく姿勢が求められる。次節は首位・駒大との一戦。今節、再確認した課題にチームとして向き合い、首位相手に自分たちの最大の特徴である圧倒的な攻撃力を思う存分発揮してほしい。
(記事 荒川聡吾 写真 熊谷桃花、和田昇也)
★Column/コラム 苦労人の一発
ゴール後に雄たけびを上げる森山
後半44分、その時は訪れた。最終ラインからDF神橋良汰(スポ3=川崎フロンターレU18)が送ったロングボールに、FW駒沢直哉(スポ3=ツエーゲン金沢U18)が相手ディフェンスより早く反応し、軽く触ってボールの軌道を変える。ここにいたのは78分から途中出場していた森山。ボールを受けてから「最初の選択肢はシュート」とゴール方向へドリブルを開始。追い越してきた駒沢へのスルーパスの選択肢も残しつつ、シュートコースが空いた瞬間に右足を振り抜く。勢いのあるシュートは相手GKも対応することができず、ゴールネットに突き刺さった。チームの勝利を決定づける4得点目を奪った森山は、ボールがネットを揺らしたのを確認した瞬間ピッチ上で喜びを爆発させた。雄たけびを上げると同時に、ピッチ脇で応援している部員たちの元へと一直線に走り、共に歓喜の輪を形成した。これが自身にとって関東大学リーグ戦での初ゴール。昨シーズンを含め、Ⅰリーグや練習試合などで多く得点を決めていた森山にとって、初めてトップチームでゴールという結果を残すかたちとなった。浪人期を経て早大に入学したが、大学1年目はア式に入部することがかなわず。2年目の春にようやくア式の一員となった森山。そんな苦労人がトップチームの舞台で挙げたゴールの喜びは、ひとしおだろう。それでも本人は「公式戦でのゴールは自分のまず最初のステップとして大事」と、あくまでもまだスタートラインに立っただけであることを強調。リーグ戦残り6試合。チームの目標である昇格のため、自身の持ち味だというシュートを中心に、そのプレーにより磨きをかけていく。
早大メンバー | ||||
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ポジション | 背番号 | 名前 | 学部学年 | 前所属 |
GK | 1 | ヒル 袈依廉 | スポ3 | 鹿児島城西 |
DF | 7 | 安斎 颯馬 | 社3 | 青森山田 |
DF | 25 | 増田 健昇 | スポ2 | 横浜FCユース |
→85分 | 27 | 神橋 良汰 | スポ3 | 川崎フロンターレU18 |
DF | 3 | 中谷 颯辰 | 基理4 | 静岡学園 |
DF | 2 | 森 璃太 | スポ4 | 川崎フロンターレU18 |
MF | 24 | 伊勢 航 | 社3 | ガンバ大阪ユース |
→82分 | 6 | 平松 柚佑 | 社4 | 山梨学院 |
MF | 8 | 福井 寿俊 | 文構4 | 東京・国学院久我山 |
MF | 14 | 山市 秀翔 | スポ2 | 神奈川・桐光学園 |
→78分 | 20 | 森山 絢太 | スポ2 | 兵庫・三田学園 |
MF | 10 | ◎植村 洋斗 | スポ4 | 神奈川・日大藤沢 |
→89分 | 15 | 東 廉 | スポ3 | 清水エスパルスユース |
MF | 11 | 小松 寛太 | 教4 | 東京・早実 |
FW | 9 | 奥田 陽琉 | スポ4 | 柏レイソルU18 |
→74分 | 18 | 駒沢 直哉 | スポ3 | ツエーゲン金沢U18 |
◎=キャプテン 監督:兵藤慎剛(平20スポ卒=長崎・国見) |
関東大学サッカーリーグ戦2部 順位表 | |||||||||
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順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失差 |
1 | 駒大 | 35 | 16 | 11 | 2 | 3 | 35 | 19 | 16 |
2 | 立正大 | 31 | 16 | 9 | 4 | 3 | 27 | 13 | 14 |
3 | 関東学院大 | 29 | 16 | 9 | 2 | 5 | 38 | 23 | 15 |
4 | 山梨学院大 | 28 | 16 | 8 | 4 | 4 | 30 | 16 | 14 |
5 | 早大 | 25 | 16 | 7 | 4 | 5 | 34 | 22 | 12 |
6 | 日体大 | 25 | 16 | 7 | 4 | 5 | 23 | 22 | 1 |
7 | 立大 | 23 | 16 | 6 | 5 | 5 | 19 | 21 | -2 |
8 | 産業能率大 | 22 | 16 | 7 | 1 | 8 | 25 | 28 | ー3 |
9 | 順大 | 21 | 16 | 6 | 3 | 7 | 24 | 28 | -4 |
10 | 青学大 | 17 | 16 | 4 | 5 | 7 | 23 | 27 | -4 |
11 | 作新学院大 | 8 | 16 | 2 | 2 | 12 | 11 | 41 | -30 |
12 | 亜大 | 4 | 16 | 0 | 4 | 12 | 8 | 37 | -22 |
第16節終了時点 |
コメント
兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
――試合全体を振り返っての感想をお願いします
最低限の出来とは言いたくないですが、やはり前節に続いて前半が良くない中で、こちらから促して後半良くなるというスロースターターみたいなかたちになってしまいました。でももうそんなこと言っている状況ではないです。出し切って負けるのは勝負の世界だからしょうがないところはありますし、出し切らずに負けるというところが一番悔いが残ると思います。そういう部分では、また次節もスタートからちゃんと行ける準備をするために、トレーニングの入りのところをもう1回見直していきたいなと思います。やはりそういう習慣を変えないことにはこういう入りになってしまうので、こちらからも促す量を多くしながらやりたいなと思っています。
――今もあった通り、前半奥田選手のゴールで先制した後、チームとして沈んでしまったように見受けられましたが、一番の要因はどこでしたか
マンツーマンで相手がはめてきて、プレッシャーをかけられた中での外し方がうまくいかなかったです。ワイドでピン止めしている状態から相手のやり方を見て内側を取るよう指示していて、ゴールシーンは璃太(森璃太、スポ4=川崎フロンターレU18)のところで、小松(寛太、教4=東京・早実)が中に入ったことによって、(森が走れる)ラインが全部開いて、璃太のスピードを生かせました。そういった自分たちでどう動いたらどこが開くのかというところだったり、自分のマークがどのぐらいついてくるのかだったりを、最初の10分くらいで見れるだけのサッカーIQがまだまだ足りないなと思います。そういうところはこっちから促しながらも、自分たちで感じ取れる量をどうやって多くするかというのをトレーニングでも入れながらやるしかないのかなと思います。
――前半終わって監督・コーチ陣から促したところは、今お話にもあった相手のマークや立ち位置のところ以外にも何かありましたか
前半は相手も元気な状態だったので、当然プレスもはまりますし堅く行かないといけないところではあるのですが、その中で相手の良さを潰しながらも後半に相手の良さを出させないためのジャブを打ち続けることは大事だと思うので、しっかりボールや相手を動かして後半何もさせないような状態にさせるというところを追求していければ、もっと後半は圧倒できると思います。90分を通しての試合の運び方というところはまだまだ課題が残るのかなと思いながらも、後半あのぐらいやれば点も取れますし、元々3点以上取るチームにつくっているつもりなので、そういう部分では今日は3点にとどまらず4点目を取れたことがこのチームの少しの前進かなと思います。もっと隙のないゲーム運びや、相手にとって脅威になる攻撃を数多くできるようにというところを追求したいなと思います。
――兵藤監督的には、3点以上取れはしましたがまだまだ改善点があるという認識ですか
自分たちがやっているかたちとかはもっと出せると思いますし、グループやユニットでの関わりがもっと出てきてもいいなと思います。偶発的というよりは、意図的に自分たちがこう動いたら相手がこう動くよねという予測のかたちをもう少し多くして、最後ゴールまでいく機会を増やしていきたいなとは思います。
――今節はスタメンに奥田選手や小松選手、福井寿俊選手(文構4=東京・国学院久我山)といった前節の立正大戦から変更した部分もありましたが、そこの意図は何かありましたか
相手との噛み合わせだったり調子だったり、今自分たちが目指すサッカーをとなった時に、より攻撃的にいくというところでメンバーをセレクトしたつもりです。勝つためのメンバーというところには変わりはない中で、より早稲田らしく戦えるかというところでの今日のメンバーだったので、また次節は相手も変わって、やり方も変わってくるので、その中でベストなチョイスをしたいなと思います。
――次節は前期で敗れ、早大も苦手としている首位・駒大との一戦です。どのように戦っていきたいですか
相手のやるスタイルというのは分かっているので、それに対して早稲田がどうするかというところだったり、絶対相手の時間帯がある中で、その時にどうブレずに信じ続けてやれるか、サボらずに誰がやらせるかというところが重要になってくると思います。そこは外からの促しも当然やりながらも、(ピッチの)中で厳しく言い合えるような組織にしないといけないです。苦手意識があるかもしれないですけど個人的には全くないので、相手がこういうサッカーをしてくるというのを分かった中でそれを上回るだけのクオリティをどうやって出すかというところです、実際今日も駒沢は勝っていて当然相手の調子もいいと思います。大崩れをなかなかしないようなチームだと思いますが、しっかりと倒せる準備をしていきたいです。
MF小松寛太(教4=東京・早実)
――試合全体振り返っての感想をお願いします
残り7試合というところでこの試合に勝たないと昇格はないですし、そういうところで立ち上がりの部分から積極的にチャレンジして前半の内に仕留めるというような意気込みで試合に入りました。
――立ち上がりに幸先良く先制したものの終盤に追い付かれてハーフタイムを迎えましたが、ハーフタイムではどのような修正や声掛けがありましたか
得点を取った後の時間帯で少し守りに入ってしまって攻撃が停滞したというところと、自分たちが少し隙を見せた中での失点というところだったので、そういうところをなくして後半さらにたたみかけて立ち上がりから点を取って行こうという改善がありました。
――後半はチームとしても早い時間に点を取れて、ご自身のリーグ戦初ゴールも生まれました。ゴールの感想をお願いします
率直にゴールを決めるのは気持ちいいですし、個人的にも具体的な数字、結果が欲しかったです。得点の前に同じようなかたちがあってそこを外してしまっていた中で二本目でうまく修正できたので良かったです。
――左サイドでプレーされてる中でゴールシーンはかなり中央に入ってましたが何か意図があったり狙いはありましたか
意図はなかったです。あの時は直感や感覚的なものでうまく体が動いて、スペースを見つけられて走り込みながらといった感じです。
――左サイドでのプレーで、1点目も森璃太選手(スポ4=川崎フロンターレU18)のオーバーラップから、中で合わせてというかたちでしたけど、森選手とサイド組んでいての意識みたいなものはありますか
森自身がスピードのある選手なので、うまく森の縦のラインを開けるために自分がポジショニングを取るっていうところであったり、それ一辺倒だと相手は迷わないのでうまく違う動きをしながらスペースをつくり合ってというところを意識しています。
――次節は首位・駒大戦になりますが、駒大戦と今後に向けての意気込みをお願いします
もう今から次の駒澤戦に向けてしっかり切り替えて、さらにチームとして成長して絶対に勝ちたいです。
FW奥田陽琉(スポ4=柏レイソルU18)
――試合を振り返っての感想をお願いします
個人的に立命館戦以来の久々のスタメンだったため、やってやろうという気持ちを持って入りから全開で飛ばしていった中、結果的に勝てて良かったと思いますが、課題もあるのでさらに突き詰めていく必要があると感じています。
――先制点を決めたシーンを振り返ってください
璃太(森璃太、スポ4=川崎フロンターレU18)がボールを持った際、クロスに突っ込むということは決まっていた中で、僕より先に小松(寛太、教4=東京・早実)がニアに走りこんでいたので、その動きに合わせてマイナスで待っていたらボールがきたため、あとは自分の感覚に任せワントラップで打てるところにボールを置いて思いっきり振り抜きました。
――2点目は、植村選手(植村洋斗、スポ4=神奈川・日大藤沢)からペナルティエリア内でクロスを受け、シュートやパスなど複数の選択肢があったと思いますが、どのような心境でパスを選択しましたか
洋斗が抜け出してゴロでパスをくれれば僕が点を取ることができましたが、体勢もきついなか頑張ってあげてくれたクロスで、(クロスを受けてから)中が空いていることが見えましたし、1点取っていたので冷静にパスの判断ができたと思っています。
――前半から献身的にプレスをかけていましたが、監督から試合前にどのような指示がありましたか
監督からプレスの指示があったわけではないですが、僕はチームのために頑張るところが自分の特徴だと思っているので、自分が出場した時はずれたパスや背後へのボール、後ろで回されているボールには献身的に追ってやろうという気持ちがあります。また、そうすることで後ろの選手が楽になれば良いかなと思いながらスタメンとして出場しているので、監督から指示があったというより、自分の特徴を出すという意識でプレスをかけていました。
――先ほど課題があるとおっしゃられていましたが、具体的にどのような課題があると思いますか
僕が先制点を挙げてからチームとして沈んだように変に余裕を持ってしまったので、あそこでたたみかけていく攻撃がチームとして必要ですし、自分としてもそうした攻撃ができるような動き出しや働きかけが最前線からできると感じているので、そこは課題だなと思っています。
――次節は首位・駒大との試合になりますが、意気込みをお願いします
もう僕たちは勝つしかないです。後輩たちに1部の舞台を残したいというのは4年生全員の意見ですし、そこに向けて自分が出ても出なくてもチームの勝利のために何ができるかということを一人一人が考えてやっていくことが勝利につながるのかなと思います。試合の日だけではなく日々の練習から積み上げられるものはあると思うので、もう1勝して気を引き締めて、ここから全部勝つという気持ちでやっていきたいと思います。
MF森山絢太(スポ2=兵庫・三田学園)
――途中からの起用でしたが、どのようなことを考えながらピッチに入りましたか
公式戦が結構久しぶりで、前(の試合)は出ていてもそんなにいいプレーをしてなかったので、最初の1プレー目はしっかり試合に入れるようにいいプレーができるようにというのを心がけていました。
――山市秀翔選手(スポ2=神奈川・桐光学園)に変わって右サイドでの起用でしたが、右サイドだからこそ意識したことは何かありましたか
自分の持ち味はシュートなので、シュートに関わるようなポジションを取りながら追加点を狙うというのは意識していました。
――シュートの意識もあった中で、見事リーグ戦初ゴールが生まれましたが、振り返っていかがですか
本当にうれしかったです。公式戦でのゴールは自分のまず最初のステップとして大事だなと思っていたので、それがかたちになって良かったと思います。
――ロングボールがこぼれてきたところからのシュートでしたが、ボールを持った瞬間にシュートのイメージはありましたか
最初の選択肢はシュートでした。直哉(駒沢直哉、スポ3=ツエーゲン金沢U18)の落としみたいな感じから(ボールが)きたのですが、直哉が後ろからサポートに入ってきてくれたので(パスを出すか)迷った中で、シュートを打ちました。
――ここで一つ目に見える結果を出せたことは自信につながると思いますがいかがですか
最近練習とか練習試合でゴールを決められていて、続けてきたものが結果として今日現れたのかなと思います。
――ここからの試合に向けての意気込みをお願いします
次が駒沢というところで、上位に勝てると上と下の距離が縮まって、その先も見えてくると思います。