2試合連続の4失点 苦手・駒大に敗れ、今季初の連敗を喫する

ア式蹴球男子
関東大学サッカーリーグ戦 2部 第8節
早大 0-3
2-1
駒大
【得点】
(早大)49’平野 右京 57’植村 洋斗 
(駒大)15’浅倉 勇翔 17,45’鈴木 心月 58’小林 栞太

 前節、立正大との直接対決を落とし、順位を4位まで落としたア式蹴球部(ア式)。昇格に向けて連敗は避けたい中、今節はホーム・東伏見に5位・駒大を迎えた。昨年の東伏見での対戦では、1-4と完敗を喫するなど、ア式にとって駒大は苦手とする相手。そんな相性の悪さが立ち上がりから現れる試合展開となった。15分、17分と立て続けに相手のロングボールから失点すると、前半終了間際にも追加点を奪われリードは3点差に。それでも後半、途中出場のMF平野右京(人4=兵庫・滝川)のゴールと、MF植村洋斗(スポ4=神奈川・日大藤沢)のPKで1点差まで詰め寄る。しかし、その直後に相手のクロスがそのままゴールに入る不運なかたちで失点し、スコアは2-4に。2点ビハインドとなった中、相手陣内へと攻め込む時間が続くが、最後までゴールネットを揺らすことはできず。今シーズン初の連敗を喫した。

 

 これでリーグ戦は2連敗。2試合連続の4失点と厳しい戦いが続く

 縦に速く、ロングボール主体で攻め込む駒大に対し、序盤から苦戦を強いられるア式。15分、そのロングボールを受けたFW松本ケンチザンガ(駒大)に自陣の左サイドを突破される。そのまま中にあげられたグラウンダーのボールをファーサイドで折り返されると、最後は中央でフリーでシュートを打たれ失点を喫する。続く17分にも、再びロングボールから相手に抜け出されると、飛び出したGKヒル袈依廉(スポ3=鹿児島城西)の前で触られ追加点を許す。さらに前半終了間際にも三度ロングボールから失点。前半相手に放たれた3本のシュートを確実に決められるなど、相手のストロングを生かされてしまい、3失点と厳しい前半となった。

 

 キャプテンマークを植村。今節も攻守にわたって存在感を発揮した

 一方でチャンスも多くつくったア式。11分にDF森璃太(スポ4=川崎フロンターレU18)のコーナーキックから、FW駒沢直哉(スポ3=ツエーゲン金沢U18)が合わせるも、これは惜しくも枠外へ。22分には5試合ぶりの先発となったMF伊勢航(社3=ガンバ大阪ユース)のクロスから、ファーで待っていたMF東廉(スポ3=清水エスパルスユース)が1トラップからシュートを放つが、これは相手に阻まれる。29分には、MF成定真生也(スポ3=神奈川・日大藤沢)のスルーパスに反応した駒沢がダイレクトでゴールを狙うが、これも相手GKの好セーブに遭う。その他にも相手ゴールへと迫るシーンを多くつくり、前半だけで相手を上回る7本のシュートを放ったが1点が遠かった。

 

 左サイドバックで出場した森。この日もオーバーラップ、インナーラップで攻撃に積極的に関与した

 後半、頭から兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)が動く。「自分たちのストロングになると思った」と、東を下げ平野を投入。この交代策がズバりハマる。49分、その平野がフリーでボールを受けると、ペナルティエリア内で1テンポ置いてから、豪快に左足を振り抜く。「練習でやっている通りにカットインできれいに流し込むというのを意識した」と、弧を描いたボールはそのままネットに突き刺さり、反撃の口火を切る1点を奪った。その後も平野を中心に攻撃を仕掛けるア式。55分には、中央でボールを受けた平野が成定とのワンツーでアタッキングサードへ侵入する。平野はそのままラストパスを送ると、ディフェンスラインの裏に抜け出したMF本保奏希(スポ2=JFAアカデミー福島)がエリア内で倒されPKを獲得。このPKをMF植村洋斗副将(スポ4=神奈川・日大藤沢)が冷静に決め、1点差まで迫る。完全にア式の反撃ムードが漂う中、直後の58分。相手が左サイドからあげたクロスが、そのままゴールに吸い込まれるというアンラッキーなかたちで失点。再びリードを広げられる。2点を追うべく、前への圧力をより強めるア式。交代カードを切りながら攻勢を強め、相手陣内でボールを支配するが、シュートまでなかなか結びつけることができない。終了間際には、左サイドからのクロスをDF佐々木奈琉(社2=新潟・帝京長岡)が折り返し、ゴール前にいたFW奥田陽琉(スポ4=柏レイソルU18)が反応するが、空振ってしまい得点とはならず。試合はそのまま2-4で終了。苦手・駒大に敗れ、今季初の連敗を喫した。

 

 5試合ぶりに先発した伊勢。ビルドアップに安定感をもたらしていた

 「同じかたち(での失点)が2本続くというのは修正力の無さや、日頃のトレーニングの甘さが出てしまったのかなと思う」と兵藤監督。「相手がロングボールを使ってくることは分かっていて準備をしてきた中で、それでも失点してしまったのでチームの練習の質を上げる必要があると思う」と森。その言葉通り、前半の3失点は全て相手の持ち味を存分に発揮されたものとなってしまった。後半には平野の活躍もあり一時は1点差まで詰め寄ることができたが、結局は前半の3失点が尾を引き敗れてしまうかたちに。そんな中でも、ビルドアップから相手ゴールまで迫るシーンが増えるなど、前節と比べ、より兵藤早稲田の色が出てきた部分もある。スタメンが5人も入れ替わった中、スタイルが継続できたことについて、兵藤監督も「チーム全員がやるべきことを認識しながらプレーしてくれているっていうのはポジティブなところ」と一定の手応えを得ている。しかし、2試合連続の4失点という守備面、また自分たちのかたちを90分間貫き続けるというところなど、やはりまだまだ課題は山積みだ。次節・関東学院大との試合を終えると、その後はアミノバイタルカップ(アミノ杯)や早慶クラシコと一戦必勝となる戦いが続く。そういった戦いに向けて課題を修正していき、さらに兵藤早稲田が目指すサッカーを体現できるよう積み重ねていってほしい。

(記事 髙田凜太郎 写真 大幡拓登、渡辺詩乃)

 

★Column/コラム  切り札として、そしてア式のサイドを担う者として

サイドで仕掛け続けて平野

 前半だけで3失点という重い空気を払拭したのは、間違いなくこの男・平野右京だった。後半開始と同時にピッチに投入されると、そのわずか4分後。「左サイドでうまく崩してくれて自分の方にいいかたちでボール入った」と、右サイドでフリーとなっていたところでボールを受け、少しカットインしてから迷わずシュートを放つ。打った瞬間に入ったと分かるような、そんな素晴らしい軌道にボールは飛び、反撃の狼煙を上げる1点を決めた。その後も「どんどん前に仕掛けてゴールしか見えてなかった」と、ボールをもらったらまずは前向きに突破を図る。その姿勢は相手にとって脅威となり続けた。「自分が流れを変えて、4点を奪い返せるように」というその意識が全面に見え続け、ア式の切り札として躍動した今日の平野。兵藤監督も「右京の良さをチーム全体としても生かせましたし、右京も自分の良さをしっかりとアピールしてくれたってところでは良かった」と評価した。日頃から明るいキャラでチームを盛り上げる平野も今年が大学生活最終年。2年時から、関東リーグ戦の出場機会を得ていたが、なかなか定着できず。その当時をチャンスが与えられていた中、精神的に弱くなっていた部分があったと分析していた。そんな弱かった平野の姿は、今季は全くと言っていいほど見られない。開幕スタメンの座をつかむと、積極的な仕掛けでチームの勝利に貢献。第2節には途中出場であったが、アディショナルタイムに貴重な追加点を決め、リーグ戦初ゴールも奪った。本人も今のプレーについて、「保守的じゃなく、攻撃的に自分の持ち味を出して自信高くプレーできているかなと思う」と成長を感じている。今はまだ交代での出場など、切り札としての使われ方が多い平野。実際に彼が主戦場とするア式のサイドはまさに激戦区で、J1・FC東京に内定しているMF安斎颯馬(社3=青森山田)をはじめ、MF松尾倫太郎(人2=千葉・八千代)、東廉、本保奏希など実力者がそろっている。それでもそんな厳しいポジション争いを勝ち抜けるだけの魅力とポテンシャルを平野は間違いなく持っている。ア式のサイドを担う者として、今後もピッチを疾走する姿を期待せずにはいられない。

 

早大スターティングイレブン

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK ヒル 袈依廉 スポ3 鹿児島城西
DF 29 佐々木 奈琉  社2 新潟・帝京長岡
DF 小倉 陽太  スポ4 横浜FCユース
DF 27 神橋 良汰 スポ3 川崎フロンターレU18
DF 森 璃太 スポ4 川崎フロンターレU18
MF 10 ◎植村 洋斗  スポ4 神奈川・日大藤沢
MF 24 伊勢 航 スポ3 ガンバ大阪ユース
MF 15 東 廉   スポ3 清水エスパルスユース
→HT 22 平野 右京 人4 兵庫・滝川  
MF 23 成定 真生也 スポ3 神奈川・日大藤沢
→57分 26 鈴木 大翔 スポ1 ガンバ大阪ユース  
MF 10 ◎植村 洋斗 スポ4 神奈川・日大藤沢
MF 17 本保 奏希 スポ2 JFAアカデミー福島
→78分 20 森山 絢太 スポ2 兵庫・三田学園
FW 18 駒沢 直哉 スポ3 ツエーゲン金沢U18
→78分 奥田 陽琉 スポ4 柏レイソルU18
◎=キャプテン
監督:兵藤慎剛(平20スポ卒=長崎・国見)

関東大学サッカーリーグ戦2部 順位表
順位 大学名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
立正大 17 12
山梨学院大 16 14
駒大 16 17 13
日体大 14 14
関東学院大 13 15 10
早大 13 14 12
産能大 13 12 11
順大 12 14 12
青学大 10 ー1
10 立大 15 ー7
11 作新学院大 17 ー12
12 亜細亜大 15 ー12
第8節終了時点
コメント

兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)

――試合を振り返って感想をお願いします

 相手がやってくることはもう想定内だったので、ロングボールに対する対応だったり、前節4失点しているところから少し守備の修正を加えた中で、前節とは違う現象がたくさん起きるだろうなというのは想定していました。やっぱり守備の原理原則であるチャレンジアンドカバーのところの距離感だったり、全体としてもやはりポジションの取り方が甘いというか、処理の仕方で「これやられたら」という、一番やられたくないところの感度がちょっと甘いのかなというところです。後半はそういうところをしっかりやっていこうと言うだけでできるのであったら、やはりそれを自分たちから、スタートからやらないといけないよねというところですかね。後半はしっかり立て直した部分もありましたし、右京(平野右京、人4=兵庫・滝川)のところでストロングを出せるようなチームかなとも思っていました。交代がはまった部分もありながらも、こちらとしてももう少しロングボールに対する対応っていうところはやっておくべきだったのかなとは思います。4失点が2試合続いてしまっているので、そういうところでは守備をもう1回整理し直すっていうところと、3点以上毎試合取るっていうところで今年のチーム作りをしているので、3点目、4点目を取れなかったところがあります。そこはしっかり課題としてやっていかないといけないのかなと思います。

――前半はロングボールから相手にやられてはいけないところでの失点が続きました。そこが試合を難しくしてしまった要因かと思いますが、そこは対策していたのでしょうか

 そうですね。神橋(神橋良汰、スポ3=川崎フロンターレU18)を入れてボールに対してしっかり弾き返すっていうところと、それに対する予測だったり、準備がいい選手を入れたりだとかっていうところでは準備はしていました。結局何もないところからやっぱり失点しているというか、全体的にというよりは、センターバックの2枚に対してというところなので。ですが、1回目で分かってほしかったかなっていうのはあります。こういうことは正直あると思うので、その中で同じ形が2本続くというのはやはり修正力の無さだったり、日頃のトレーニングの甘さが出てしまったのかなと思います。より直接的にゴールを脅かしてくるようなチームに対しての準備や予測は、さらに精度を上げていかないといけないよねというところです。

――その対策として神橋選手を起用された中で、1点目こそ失点に絡んでしまいましたが、その他のシーンは松本ケンチザンガ選手(4年)に対して競り勝つシーンも見られました。神橋選手のプレーをどのように評価されますか

 武器がある分負けていては上に上がれないというのは自分の中でも分かっていると思いますし、そこでしっかり戦ってくれたっていうところはあります。それに対して、やはり勝つこともあれば負けることもあるしというところでは、チャレンジした後に誰がカバーするのかというところだったり、純粋にそこのベースを上げるしかないっていうところですね。ディフェンスとしては特別なことをやるっていうところは全くなくて、いかに当たり前のことを当たり前にできるかどうかだと思うので、そういうところのベースがまだまだ基準に達していないところがあります。レベルが上がるにつれて基礎的な当たり前のベースは上がっていくと思うので、そこがまだまだ上がり切っていなかったなというところでは反省しながら、後期やり返すチャンスは絶対あるので、そこでしっかりとやり返してほしいです。しっかりと自分たちでリベンジだったり、まだまだ自分たちの力でつかみ取れるだけの試合数も残っているので、そこはもう前向きにやるしかないかなと思っています。

――平野選手をはじめ、途中出場の選手が攻撃に絡むシーンが多かったと思います。途中から投入した選手の関与などを含めて、どういった手応えを得ましたか

 右京が出て推進力が出るのはチームメイトもみんな知っていますし、そういう切り札になるような使い方かなとは思っていたので、そこはチームとして共有できている部分です。スタートからかどうかも迷ったところではあるんですけど、右京の良さをチーム全体としても生かせましたし、右京も自分の良さをしっかりとアピールしてくれたってところでは良かったのかなとは思います。前半のイメージ的には、負けていても0ー2くらいかなっていうところではあったり、1ー3で返ってきてくれれば逆転できるなっていうふうには思っていたので、そこの1点が取れなかったところや、1失点抑えられなかったというところはしっかり自分たちで課題を持ち帰って、もう1回やり直さないといけないのかなと思います。ですが、やっている選手たちも「何でこれで負けるんだ」っていう感じのゲームだったと思いますし、やっているサッカー自体は、僕はすごく面白いです。全員がああいう気持ちのこもったプレーを、特に後半はやってくれたと思うので、これを90分間やれるかどうかっていうところで、「45分良くても、45分だめだったら意味ないよね」っていつも言っているように、やっぱりまだまだうちは半分しかいいプレーが続けらません。0ー3というケツに火をつけられた状態にならないと気付けないっていうところが課題としてあります。そこはスタートから90分間全部しっかりやりきるんだよってところ、トレーニングも始まった瞬間から終わるところまでしっかりと全員でやりきろうっていうところをもう1回見直していきたいなと思います。

――前節からスタメンが5人変わった中で、兵藤監督が積み上げてきたスタイルを継続して出すことができたと思います。チームにスタイルが浸透してきていると感じましたが、そこについてはいかがですか

 そうですね。やっぱり人への依存には正直なりたくないので、誰が出ても同じサッカーができるっていうのはやっぱり強いチームだと思います。そういう中でそれぞれ個がクオリティを上げていくところだったり、相手や味方との違いでポジションを勝ち取っていくのがあるべき姿だと思っています。そういうところでは、チーム全員がやるべきことを認識しながらプレーしてくれているっていうのはポジティブなところですけど、やっぱり攻撃に特化している分、守備というところがあるので、そこは反省点をコーチからもしっかり持っていきながら自分たちがしっかり分析して、落とし込んでいけたらなと思います。負けるつもりは全くないので、このまましっかり続けて、4点取られても5点取ればいいっていうところもありますし、そこにしっかりこだわっていきながら関東学院との試合に臨みたいなと思います。

――次節の関東学院大戦、アミノ杯、早慶戦と重要な試合が続いていきます。ここからどのように準備して、そういった試合に臨んでいきたいですか

 こういう厳しい、強い相手とやってこそ成長だと思います。今はもがいて、チーム的には苦しい状況かなっていうふうには思うんですけど、僕はこれこそが成長の過程だと思っています。前向きに捉えながら、1部とやる準備は着々と進めているとは思っているので、やっぱりこういう守備の仕方では、1部だとさらに失点する可能性は高いよねというところも当然ありますし、アミノバイタルカップを勝ち取らないと、今年目標としている日本一ってところにはたどり着けません。しっかりと次の関東学院戦とアミノ杯の準備を火曜日からまた取りかかりたいなと思います。

DF森璃太(スポ4=川崎フロンターレU18)

――今日の試合を振り返って率直にいかがですか

 まず負けてしまったこと、チームとして先週も負けた中で絶対に避けたいところでしたが、守備のところで脆さが出たのかなと思います。

――ロングボールで押し込んでくることが予想できた中で、1失点目はそのロングボールからの失点でした。守備陣の一角を担っていることも含めて、どのように考えていますか

 相手がロングボールを使ってくることは分かっていて準備をしてきた中で、それでも失点してしまったのはチームの練習の質を上げる必要があると思いました。自分も攻撃を得意にしているとはいえサイドバックとして出場している中で、守備面に関しても隙のない選手にならなければいけないと感じました。

――ビルドアップはうまくいくシーンも多く、森選手も攻撃参加しながら関わっていたと思いますが手応えはいかがですか

 ビルドアップは自分は比較的低い位置でもらって、うまくサイドハーフと連携しながらできたのかなとは思います。ただやっぱり得点に直結する部分に関しては、最後のクロスの質だったり、上げていく必要があると感じました。

――サイドハーフはいつもと違う人選になりましたが、中と外の使い分けなどうまくいっていた印象です。

 本保(本保奏希(スポ2=JFAアカデミー福島U18)とは試合前からどちらが内、外をとるとかも話していましたし、細かいポジショニングは試合の中で調整できたと思います。誰がサイドハーフだとしても、自分が主体的に声を出して動かせばうまく連携できるのかなと思いました。

――今季はオーバーラップなど森選手の強みを生かせている試合が多い印象ですが、手応えはいかがですか

 自分の特徴を出すというのがチームの勝利につながるということが、ここまでの試合を通じて分かってきました。そこに関しては引き続き意識していきたいです。

――ここまで1ゴール2アシストと目に見える結果の部分も残しています。そこに対する手応えはいかがですか

 結果にはもちろんこだわっていて、毎試合得点やアシストはしたいですし、サイドバックの中ではトップの成績を残したいと思っています。そこに関しては引き続き意識していきたいです。

――2連敗になりましたが、またチームとしてやるべきことが明確になったかなと思います

 守備点では前節同様4失点していて、そこの質の部分は改善しなければならないですし、攻撃面は良いかたちができているので決め切るところにこだわる必要があると思います。

――次節関東学院大戦後、アミノ杯、早慶戦と重要な試合が続きますがどのように臨んでいきたいですか

 アミノだから早慶戦だからといって戦術を変えるわけではないですし、目の前の1試合1試合に集中して、チーム一丸となって勝利を目指して頑張っていきたいと思います。

MF平野右京(人4=兵庫・滝川)

――3点ビハインドでの出場となりましたが、どのようなことを考えてピッチに入りましたか

 3点取られてたんで、もう自分がチームの流れを変えて4点返しにいくっていうつもりでピッチには入りました。

――監督からの指示は何かありましたか

どんどん攻撃的に前に行ってゴールを取ってこいって言われてたので、特に指示があった訳では無いです。ゴールというところを意識しようとは一言だけ言われました。

――入ってからはゴールに意識が向いていましたか

そうですね。結構どんどん前に仕掛けてゴールしか見えてなかったです。

――投入直後の得点でしたが、ゴールシーンを振り返ってください

左サイドでうまく崩してくれて自分の方にいいかたちでボール入ったので、あとはうまく練習でやっている通りにカットインできれいに流し込むっていうのを意識してゴールを決めました。

――得点後も積極的に仕掛けるシーンはありましたが、1点得点したことで、勢いに乗れた部分はありましたか

そうですね。天皇杯予選の時に0-3で負けてたところから3点取れたことも経験としてあるので、1点で流れ変えてひっくり返そうというのは意識としてありました。

――試合を通しての自身の手応えに関してはどうですか

結構自分自身はプレー良かった部分はありましたけど、チームが負けてたら意味無いので、自分が良くてもっとチームに影響を与えられる選手にならなきゃいけないなと今日率直に思いました。

――新体制対談で保守的になってしまうと仰っていましたが、ご自身としてはどうですか

保守的じゃなく、結構攻撃的に自分の持ち味を出して自信高くプレーできてるかなと思います。

――今後への意気込みをお願いします

もう負けられないので、とにかく相手より多く点をとって勝つということを意識して、関東1部に昇格するのと、今後控えているアミノバイタルとか、総理大臣杯で優勝というのができるようにもう一度チーム一丸となって取り組みたいと思います。