【連載】ア式蹴球部新体制特集『PURSUIT』【第1回】山市秀翔×谷村峻

ア式蹴球男子

 第1回には新2年生で同ポジションのお二人、MF山市秀翔(スポ2=神奈川・桐光学園)とMF谷村峻(スポ2=FC東京U18)が登場。高校から大学に進学した昨年に感じたこと、2年目となる今年に向けてどのような思いを抱いているのかを伺いました。
※この対談は3月23日に行われたものです。

何もかもがレベルが高く着いていくのに精一杯だった一年(山市)

 山市は昨年5月の関東大学サッカーリーグ流通経大戦で公式戦デビューを果たした

――1年目を振り返っていかがですか

山市 昨年は高校と大学のレベルのギャップに苦しんで、何もかもがレベルが高く着いていくのに精一杯だった一年でした。ただマイナスな面だけではなく、通用する部分や強みもありましたし、それをどういうふうに伸ばしていくかということを考えられた1年間だったと思います。

谷村 自分はユース出身だったので、私生活の部分でかなりギャップを感じました。最初はそこに慣れていないのもあってサッカーの方もおぼつかないという感じでしたが、1年間通して先輩方に助けてもらいながらBチームでやれることはやれたと思います。ただAチームに関わることができなかった悔しさはありました。

――大学に来て一番課題だと感じている部分にはどんなことですか

山市 俺はうまさの部分なんですけど(笑)。下手すぎて。

谷村 下手ではないけどね(笑)。

山市 周りがうまくてびっくりしました。ただトップチームにいた山下雄大君(令5スポ卒=現徳島ヴォルティス)とか、洋斗君(植村洋斗、スポ4=神奈川・日大藤沢)、小倉君(小倉陽太、スポ4=横浜FCユース)や平松君(平松柚佑、社4=山梨学院)たちにアドバイスをもらったりして、本当にお風呂場とかでも言ってもらったんですけど(笑)。このままだとやばいな、と思っていたのでとてもありがたかったです。

――印象的なアドバイスはありましたか

山市 洋斗君や小倉君、平松君はいつもその場その場でアドバイスをくれます。雄大君は次を意識してポジショニングをとれ、という感じで言ってもらいました。

――谷村選手は何か課題はありましたか

谷村 自分は得点ですね。中盤で組み立てるタイプではあるんですけど、それにしても点が取れていなかったのでそこは一番課題に感じています。あとは山市とかもすごいんですけど、守備の強度が…。

山市 おいおい、良い良い(笑)。

谷村 洋斗君とかもですが、トップの人たちの守備の強度にはかなりの差を感じましたね。

――逆に手応えを感じたり成長できたと感じられる部分はありましたか

山市 自分は切り替えとか、サッカーにおけるベースになる部分を得意としていて、それを出せないと生き残っていけないと思っているので。そういった切り替えやハードワークに関しては、最低限ではあったんですけど、少しは出せたなと思います。本当に少しでした。

谷村 その最低限がすごいけどね。

山市 いやいや、本当にちょっとよ。それ以外は地獄みたいな感じで。怖いっすよ(笑)。

谷村 去年は1部(リーグ)だったしな。相手も強いしな。

――谷村選手はいかがですか

谷村 自分はユース時代色々なポジションをやっていて、ア式に入ってから本格的にボランチをやり始めました。手応えとしては、スルーパスとか組み立ての部分では大学でも通用した部分はあったので、そこを伸ばしていきたいと思っています。

――ユース時代は他にどんなポジションをやられていたんですか

谷村 両サイドハーフやトップ下、場合によってはサイドバックもやっていました。

山市 ユーティリティ性がすごい。

谷村 まあでも、楽しくはなかったんで。やっぱりボランチはいっぱいボールに触れるし、一番楽しいですね。

――ユースから同じポジションのトップチームへの昇格者が出て活躍していますが、どのようにご覧になっていますか

谷村 梶浦(梶浦勇輝、現ツエーゲン金沢)はスタメンで出ていて、マジですげえなって感じです。虎士朗(安田虎士朗、現栃木SC)もこの間アシストしていましたし。タイプは違いますが、同じポジションの仲間が活躍しているのはうれしい反面、自分も頑張んなきゃなと思います。

大学って本当にスーパー(山市)

 質問に答える山市

――大学生活という面でもこれまでとがらりと変わったと思いますが、そこについてはいかがですか

山市 俺は、大学って本当にスーパーだな、という印象です。

谷村 え?(笑)

山市 自分で授業も取って、きついですけど自分に投資できる時間が確実に増えたので、それは本当に大きいですね。

谷村 授業を自分で選べるので、前期、後期は授業取らない日をつくって。時間があるとはいってもサッカーもあるし、課題とかもあるので、そういった何もない日にサイクリングに行ったり、友だちとドライブとか行ったりして、サッカーだけでなく私生活も楽しんでいます。

――お二人はそれぞれ高体連とユースからア式に入られましたが、そういった部分で高校時代とのギャップはありましたか

山市 1年生の時は素走りはほぼなかったので、「走りがない…!」みたいな(笑)。桐光が走りすぎなのかもしれないですけど、そこはサッカー面で1番驚きましたね。FC東京も走るよね?

谷村 中学の時は走ってたけど、高校になって少なくなりました。走りはありましたけど、高校サッカーに比べたら全然走ってないと思います。

――自分の強みを教えてください

山市 えーと…。(谷村は)強み、どこすか?

谷村 俺はパスかな。アシストとか、テンポをつくったりとか。守備面で言うと、予測ですかね。山市みたいに速く動けないんで。

山市 おいおい、良い良い。お前も速い。

谷村 山市みたいに球際強くもないんで。

山市 お前も強いよ。

谷村 なので先を予測してできるだけ早く寄せたり。そこが強みですね。

山市 自分は攻撃に関しては、無いっすねあんま(笑)。

谷村 いやいや、サイドチェンジめっちゃうまいやん。

山市 サイドチェンジか、あとはオーバーラップすね。自分をおとりに使ってください、というオーバーラップです。守備はまあ、切り替え、即時奪回ですかね。

――昨季のお互いのプレーに点数をつけるとするとどうなりますか

山市 全然違うタイプなので、正直憧れるんすよ。うらやましいというか、こんなにうまかったらサッカー楽しいだろうな、とか。ボールを失った時にいつも「うまければな」と常に思ってしまうので、生まれ変わるとしたらうまい選手になりたいですね、谷村君みたいな。

谷村 そんなうまくないけどな(笑)。

山市 パスのセンスもすごいし、相手のつかみづらい、嫌らしいポジショニングをするんですよ。

谷村 小さいからそういう風にやらないとつぶされちゃうんだよ。

山市 もうそう考えてるのも嫌らしいもん(笑)。それで左足も蹴れちゃうし。うらやましいですよ。いや、はっきり言って良いすか、うらやましいですよ。

一同 (笑)

谷村 点数はつけられないですけど、めちゃくちゃ良い選手です。チームに1人いたら絶対に助かるみたいな選手ですね。球際と切り替えの部分は本当にチームで1番だと思うし。あとは同じ中盤の選手として、あの体力は羨ましいですね。やっぱ最後まで運動量を保てるので。

 

山市 いやいや、課題の方が多いから。

――運動量に関してはは高校時代のトレーニングが生きていると思いますか

山市 生きていますね。やっぱり常に監督の愛のあるご指導を受けていたので(笑)。でもサッカーのベースの部分ってそういうところだと自分は思うので、今考えるとありがたいです。

(新2年は)最高の学年(谷村)

 質問に答える谷村

――ではプライベートの質問もさせていただきます。お互いの私生活にはどんな印象がありますか

山市 ガキ(笑)。

谷村 いや、まあそうかもな(笑)。

山市 仮面ライダーのポーズとかもやっちゃうんすよ。

谷村 はい、やってません(笑)。まあでもアニメとかゲームは好きですね。そういったところでガキって思われるのかもしれないです(笑)。

山市 まあ寮外生はまとめる力があるんで。

谷村 いや、逆に寮生の方があるけどね。

山市 まあ、そこはうまくね。リーダーではないけど補佐する的な。

谷村 そう、俺らはリーダーではないんすよ(笑)。

――ちなみにリーダーというとどなたになるんでしょうか

谷村 木庭(正太郎、商2=東京・早実)と、川辺(球尊、スポ2=埼玉・大宮アルディージャU18)ですかね。あの2人、頑張ってるんで。

山市 あの2人、頑張ってます。

一同 (笑)

谷村 山市のプライベートは、遊んでいるイメージしかないですね。

山市 いやいや、よく言うよ。

谷村 (笑)。あと山市はコミュニケーション能力がすごく高いので、周りにずっと友だちがいるみたいな。

山市 いや、お前もそうやん。

谷村 俺は全然違うね(笑。)

――最近はまっていることや趣味はありますか

山市 俺あんまり趣味がないんすよ。なんかある?

山市 俺は結構旅行とか好きなんで、友達とドライブに行くことはありますね。あとは1人が好きなんで、1人映画とか、1人サイクリングとか。

山市 おじさんやん(笑)。サイクリングってどこに行くの?

谷村 地元が結構自然豊かだからね。今度は桜を見に行こうと思っています。

――今年始めたいなと思っていることはありますか

山市 俺は月曜日に、良いジムに通いたい。マンツーマンでやってくれるようなところ、探してます。

――やっぱりフィジカルを重視してという感じですか

谷村 こいつは体めちゃくちゃすごいんで。

山市 いやいや、すごくないからやるんすよ。こいつもそう言いながらめちゃくちゃやってるし。

谷村 やってはいるけど、まだ(山市には)及ばないっすね。あと自分は年始から英語の勉強をやり始めました。単純に英語を喋れたらかっこいいし、就職にも生きると思うので。

――同期の雰囲気やカラーはどのように感じますか

山市 良い学年だよね。

谷村 良過ぎるでしょ。最高の学年です。

山市 良過ぎるが過ぎるよね。

谷村 他の学年と比べるのもよくないとは思いますけど、多分俺らが1番仲良いんじゃないかな。

山市 いや、マジでそうだよね。

谷村 事あるごとに集まって遊んだりもしているので。ただ仲が良過ぎるがゆえに、厳しいことを言えるやつがあまりいない、というのは組織を強くしていくといのを考えた上では課題ですね。

――団結力はあるけど厳しいことを言える人はあまりいないという感じですか

谷村 リーダーの木場や川辺が、厳しいことは言いたく無いと思いますけど、嫌われ役をやってくれるので。本当にありがたいですね。

――W杯はご覧になりましたか

谷村 自分はめちゃくちゃ見ました。多分半分以上は見ました。  

――一番面白かった試合は

谷村 決勝戦が一番、内容的にも展開的にも面白かったと思います。山市見てない?(笑)  

山市 いや見てるよ(笑)。  

谷村 見てないね(笑)。  

山市 週末に試合があると、夜中に起きちゃうとコンディションとかが(悪くなって)。練習も100%でやらないとついていけなくなるので。結果とかを調べないで、後から見逃しで見てました。  

谷村 俺も夜中はそうしてたわ。  

山市 アルゼンチンのパッションがすごかったです。アルゼンチン代表くらいのパッションを持って、サッカーに打ち込めたら強くなるなと思って見ていました。  

(新体制が始まってから)間違いなく積み上がっている(谷村)

 デンソーカップでは優秀選手にも選ばれた山市

――ここまでの新体制の雰囲気はどのように感じられていますか

山市 新4年生が1年で1部に昇格させるんだという意識を持ってやってくれていて。行動や言葉の部分から、自分たち下級生はそれを感じています。新4年生だけじゃ限界な部分もあると思うので、ついていくとかだけじゃなくて自分たちからも発信していく。1部昇格を1年でさせるために、やらなければならないことを発信していきたいなと思います。  

谷村 山市の言った通りで、上級生がそういう雰囲気をつくってくれているので、僕たちもやっていかなきゃなと思います。後、監督が代わって、練習などの方針も変わって間違いなく積み上がっているなと新体制始まってから思っているので、その積み上げたものを関東リーグでしっかり出していけたらなと思っています。  

――新監督の兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)はどのような監督ですか

山市 サッカー選手として試合も多く出られていて、活躍されていて、サッカーのこともよく分かっていらっしゃって、自分は兵藤さんと中盤で同じポジションなので、的確なアドバイスもくれます。兵藤さんも高体連から早稲田に来ていて、走ることなどサッカーのベースとなることをやっていかないといけないと、練習の時から言ってくだっているので、そういう部分で自分はすごい好きです。  

谷村 外池さん(外池大亮前監督、平9社卒=東京・早実)はサッカーのことももちろん、私生活のことも影響を与えてくれた監督でした。兵藤さんはサッカーの面で、自分たちが今までになかった気づきとかを教えてくれたり、何よりめちゃくちゃ熱い人です。最初は熱そうには見えなかったですけど、本当にサッカーに対してめちゃくちゃ熱い人で、この人についていけば自分もうまくなれるし、強くなれるなって思っているので、全力で頑張りたいです。  

――山市選手はデンソーカップのメンバーに選ばれていましたが、デンソーカップでの経験はいかがでしたか

山市 ものすごく刺激になりました。やっぱり周りの人がめちゃくちゃうまくて。早稲田もうまい人が多いですけど、即席チームでどうやってチームを勝たせるかとか、どうやって自分を表現していかなきゃいけないかというところを見た時に、やっぱり全員強烈な個があったし、最低限個がないと戦っていけないなと思ったので、自分も圧倒的な個を突き詰めていってチームにそういうプレーで感じたところとかを還元していけたらなと思っています。  

――谷村選手は5日の早関定期戦や練習試合などでスタメンとして出られることが多くありますが、ここまでの手応えはいかがですか

 正直そんなに手応えはないです。チーム事情もあって出させてもらっているという感じなのですが、その中でも自分が活躍して引っ張っていかなければならないなという思いを持ちながら出てはいますけど、結果には結びついていないのでまだまだだなと思います。  

――今、個人としてここを伸ばしていきたいなというところはありますか

山市 自分は二つあります。一つは守備の強度です。この前、鹿島アントラーズと練習試合をさせていただいたのですが、その時にマッチアップした選手がすごいと思って。一段階、二段階、三段階もっと上のレベルで活躍していかないとJ1ではやっていけないのだなと思いました。そこは普段の練習からやっていかないといけないなと思ったのと、普段の練習からゴールを決める、ゴールに対して怖い選手になっていきたいというのが、今年の成長したいところです。  

谷村 自分も同じで特にゴールというところは意識したいなと思います。やっぱり点を決めれる選手が中盤にいれば、そのチームは強いなと思うので、そういったところは個人的に伸ばしていきたいなと思います。後はさっき山市が言っていましたけど、アントラーズとの試合でプロとの明確な差は、フィジカルや守備の強度といったところで、プロの選手は一つ二つ抜けているなと思いました。攻撃守備全部ですね。全部伸ばしていきたいです。  

山市 結局はっきり言っていいですか。全部です。  

谷村 中盤なのでどっちもできた方がいいですね。  

――中盤のポジション争いは熾烈(しれつ)なものになってくると思いますが、勝ち抜くために自分には何が必要だと思いますか

山市 結局自分の強みを出すしかないと思います。自分の強みを最大限にアピールして、洋斗君とか陽太君とか、プロに決まっている人もいると思うんですけど、そこをどかすくらいの勢いじゃないとチームとしても成長しないと思うので、良いチームというのは下からの突き上げも必要だと思うのでそこはしっかりと突き上げていきたいと思います。  

谷村 自分はもちろん山市が言っていたみたいに食うくらいの勢いでやりたいとは思います。とは言ってもプレーが劇的に変わるわけではないですし、そういったことも考えると今できることを一つずつ積み上げていって、少しずつ追いついていく。もちろん食う気持ちではやりますが、積み上げていかないことには始まらないので、僕は着実に積み上げて周りの信頼とかをつかんでいきたいです。  

1部昇格をするためには下の底上げが大事(谷村)

 早関定期戦に出場した谷村

――今季は2部での戦いになりますが、どのような戦いになると思いますか

山市 1部と2部だったら、強度とかは多少なりとも変わると思いますけど、(2部にも)良い大学がいっぱいいると思思います。2部のもともといたチームは、1部から落ちてきた自分たちを食おうという気持ちでやってくると思うので、そこを受け身にならずに常にチャレンジャー精神を持って、圧倒するくらいの強度とか戦術でやらないといけないと思います。  

谷村 チームとして歴代最多勝ち点での優勝を目指しているので、そこは2部で目標としていますけど、それでも1年で1部昇格というのは簡単なことではないと思うので、なのでもっと上の学年の人たちがやってくれている分、自分たちの代がもっともっとチームに貢献できるようにしていかないとなと思っています。1部昇格をするためには下の底上げが大事だなと思います。  

――今年のア式内の注目選手はどなたですか

谷村 先輩だったら右京君(平野右京、人4=兵庫・滝川)と寿君(文構4=東京・国学院久我山)にめっちゃ期待しています。右京君と寿君は2人とも寮外生で、自分ともよく話してくれる先輩なので、そういった意味も込めて期待しています。それに寿君は去年FCから、一番下からのスタートで、関東リーグの一番上までいっていますし、右京君も最近になってめちゃくちゃ調子が上がってきていると思うので、その2人には個人的に期待しています。   

山市 森璃太君(スポ4=川崎フロンターレU18)と、平松君。璃太君は縦割りでも一緒で、寮とかお風呂場とか、そういったところに限らず話を聞いてくれたりするので、まだ璃太君はプロに内定していないけど、本当に良い選手だし人間性的にも素晴らしい人なので、リーグ戦で活躍してプロからオファーもらってほしいよね。  

谷村 めちゃくちゃほしいね。  

山市 それは平松君も同様で、本当に頑張っている選手が報われてほしいです。後は北村公平君(文構3=神奈川・桐光学園)です。桐光の頃の先輩で、本当に良い人だよな、嫌いな人いないです多分。  

谷村 めちゃくちゃ良い人です。  

山市 誰もが言う良い人。  

谷村 この部活は良い人しかいないです。  

山市 はっきり言って最高です!  

――最後に今シーズンの抱負をお願いします

谷村 チームとしての一番の目標は1部に昇格することなので、それは自分も大きな目標としてあります。個人としては関東リーグに出たいです。中盤の争いは激しいですけど、そこを勝ち抜いていけるように頑張りたいというのはあります。後は点を決めたいです!  

山市 何点?ここで決めとこうよ。1年間で  

谷村 1年間で何点か。去年本当に0点なんですよ。  

山市 ゲバ(紅白戦)も合わせて?  

谷村 言うなよ…(笑)。本当に0点だったので、とにかく決めます。それでどんどん更新していきます。  

山市 (具体的な数字)言っとこうよ。  

谷村 言っとく?  

山市 練習試合と紅白戦も合わせて。  

谷村 じゃあ今年10点でいきます。練習試合とか含めて。それで3年生とかになったらもっと増やしていきます。更新して。  

山市 まずは10点は決めないとね。  

谷村 10点は頑張るわ。  

山市 自分はチームは絶対にリーグ制覇、1部昇格。ここは誰しもが思ってる。  

谷村 外せないね。  

山市 間違いない。それで個人としては、関東リーグに出続けることです。スタメン定着というところをみんな狙っていると思うので。そこから選抜活動とかに選ばれるような大きな選手になっていきたいです。後は2年生にもなって下(の代)もできて、示していかないといけない立場になったと思います。俺がこの学年を引っ張っていくんだという強い気持ちを持った人間が多く出たら、チームは間違いなく強くなっていくと思うので、先頭を引っ張っていけたらなと思います。   

――ありがとうございました!

(取材、編集 髙田凜太郎、編集 大幡拓登、写真 栗田優大)

◆山市秀翔(やまいち・しゅうと)(※写真右)

2004(平16)年1月20日生まれ。170センチ64キロ。神奈川・桐光学園高出身。スポーツ科学部2年。実は趣味と呼べる趣味がないという山市選手。それでも「趣味は本当にないですね。強いて言うならツムツムです。今、結構ツムってます(笑)。」と答えてくれました!

◆谷村峻(たにむら・しゅん)

2003(平15)年8月26日生まれ。164センチ61キロ。FC東京U18出身。スポーツ科学部2年。旅行が好きだという谷村選手。この前はア式蹴球部のメンバーと、京都や日光といった人気の観光地を訪れたそうです!