第5回には今季、主将を務める平松柚佑(社4=山梨学院)と副将を務める植村洋斗(スポ4=神奈川・日大藤沢)のお二人が登場。主将・副将として大学最後の年である今季にかける思い、1年での1部復帰に向けてチームに必要となってくることなどを伺いました。
※この取材は3月15日に行われたものです。
あんなにシーズンを通して勝てなかったのはサッカー人生で初めて(平松)
昨年の早慶クラシコでゴールを決めた平松
――昨シーズンを振り返ってください
平松 外からも見て分かるように噛み合わず、自分たちが自分たちで崩れた1年でした。あんなにシーズンを通して勝てなかったのはサッカー人生で初めてで、お互いそこそこ強いチームでずっとやっていたのでいい経験とまでは言わないですが、このようなことがサッカーであることを1年を通して感じました。
植村 チームとしてはなかなか勝てず苦しいシーズンで、こんなに勝てないのは初めてのことだったので良い経験といえば良い経験でした。難しいシーズンでしたが、個人としては選抜だったり色々な経験をさせてもらって成長できたので、プラスに捉えて今シーズンも成長したいです。
――ご自身の中でうまくいかなった要因は
平松 チームの中で目指すべき方向性がバラバラだったと感じています。外池さん(外池大亮前監督、平9社卒=東京・早実)の考えを大切にしたい人も、もっとサッカーを大事にしたいという人もいて、どちらも正しいことだし、どちらが悪いということではないですが、そこの擦り合わせがうまくできなかったことが原因だと思います。
植松 やりたいことや一体感が知らないうちに変わっていたので、自分たちの目指すべきことを見失っていたことが大きかったです。サッカーの面で言うと、決定力が圧倒的に足りなかったのでそれが勝てない原因の一つでした。
――勝てない時期が続いた中で印象的な試合は
平松 後期の桐蔭戦です。自分は最後に少ししか出てませんが、残留に向かって全員が戦っていたし、走っていたし、結果的には残留はできませんでしたが外から見てても熱くなる試合でした。
植村 後期の順天戦です。先制して前半のうちに逆転されて後半1点とられて、そのままズルズル負けたかたちで、あの試合が後期の自分達の悪い面が全て出た試合で、(残留争いの)直接対決というのもあってすごく印象に残っています。
――個人としての一番の課題は
平松 一番はまとめる力です。去年の4年生は結構ケガ人も出てて、3年生も試合に出ることが多かったですが、その中でピッチの中での修正力であったり、こういう戦いをしようという統一感が去年はまだまだ未熟でした。そこは自分の役割だと思っています。
植村 自分は結果、得点とアシストです。去年の初めにも「結果」を(課題に)挙げたと思いますが、点を取れませんでしたし、10番をつけさせてもらっててチームの中心となる存在として結果を表さなければいけなかったので、そこは責任を感じています。
――逆に去年1年間で成長した部分や実践できた部分は
平松 ゴールに関わる点では、そもそも得点数が少なかったので割合的には結構取っていたと思います。直哉(駒沢直哉、スポ3=ツエーゲン金沢U18)の方が得点を取っていましたが、チーム事情もあって一個前のポジションをやったりしたのもありますし、ゴールに関わるシーンは昨シーズン多かったです。
――アミノ杯や早慶戦で点を決めたのはトップ下やシャドーなど前の方で関わる部分がやはり大きかったですか
平松 そうですね。本来だったら自分とウエ(植村)が逆だと思っていましたが、自分の方が前になりました。クロスに入るのは苦手ではないので自然に前めになりました。でも極力トップ下はあまりやりたくないです(笑)。ボランチの方が自分に合ってます。
――植村選手はいかがですか
植村 去年はプレーに自信がついて、余裕ができました。選抜に入ったりと経験もあるかもしれませんが、プレーしてて自分のイメージ通りに思うようなかたちが増えてプレー面での自信がついたのが一番です。
――去年は内定のインタビューの時に攻撃は通用しているから守備の強度を上げたいとおっしゃっていましたが、一年を通じて守備の強度はどうですか
植村 守備の部分は大学では通用していたと思っていましたが、キャンプに行って実際プロから見るとまだまだで、そこを経験できたので1年間プロの強度に上げたいです。
――去年のお互いのプレーにそれぞれ点数をつけてください
平松 去年の記憶は抹消しました(笑)。60点ぐらいですかね。コンスタントに出ている印象があって、その中でもウエがいるとチームのボールの流れが変わっていた印象があるので、いると助かる点で高評価です。ただ、結局お互い結果を残せず降格してるのでそれを引いて60点。選抜など選ばれてステップアップしてて、プロも決まっているし負けられないなと思っているので負けないように頑張ります。
植村 降格という結果を抜きにして、平松個人の評価で見た時には70点です。理由は自分に持っていないものを持っていて、運動量もそうですし点を決める嗅覚、結構点を決めているので、そういうところはすごいと思います。残りの30点は去年多分あまりスタメンは多くなく、出場時間で言ったらもっと多く出なければいけない存在だと思うのでそうしたところを加味して30点引きました。
――近いポジションであるお互いから見てお互いのプレーをどう感じていますか
平松 ウエはやりやすいですね。お互いタイプが違うので。自分はあまりボールを持ちたくないし、ウエはどちらかと言うとボールを触りたいタイプなので、プレーしやすいです。先ほどウエも言ってましたけど、自分にないものを持っています。ウエはボールを取られないし、体の使い方もうまいので、そこを盗もうとはしていますがなかなか難しいです。そろそろ盗みたいと思っています。
――植村選手の一番のすごさは
平松 自分はやっぱり体の使い方だと思います。取れると思って行っても、体を足みたいに入れるのをパッとできるのがすごいです。他の選手では見たことがないので、一番ボール取りにくいです。ただもっと怖い選手になってほしいなとずっと思っています。
植村 やりやすさで言ったらやりやすいです。戦う姿勢だったりとか自分にないものを持っているので、嗅覚だったりすごくうらやましいと思います。自分は自分なのであまり盗みたいとかはないです(笑)。闘争心は欲しいなと思います。タイプが違うので尊敬する部分はありますし、ポジション一緒でライバルですが、一緒に試合に出て活躍したいなとシンプルに思います。一番のすごさは本人も言ってるので闘争心ですね(笑)。あとは自分の課題をしっかり見つけているので、それをしっかり取り組んでいるので、1年の頃に比べたらすごく成長してて上手くなってるし、努力でもあるので向上心もすごいと思います。
平松 最初はトラップがどこ行くかわからなかったです(笑)。1年の頃急にAチームに行かされて、ウエとかは普通にやるんですけど、俺だけサッカーがわからなくて「ほんとにパス大丈夫です」と言ったり、あの時は最悪でした(笑)。
(W杯を見て)自分もあのような舞台でプレーできたらいいと思った(植村)
中盤でボールを持つ植村
――プライベートでの2人の関係は
平松 そんなにプライベートでは遊ばないです。
植村 僕は寮生と基本遊んだり、ご飯とか行きます。
平松 自分は遊ぶとしたら璃太(森璃太、スポ4=川崎フロンターレU18)右京(平野右京、人4=兵庫・滝川)藤本(隼斗、スポ4=柏レイソルU18)戸部(広大、スポ4=埼玉・早大本庄)とかなので、遊びはしないです。(植村は)酔ったら面白いですよ(笑)。ウエも自分からワイワイするタイプではないので、いつも達観してます。
植村 あんまり人に執着するタイプではないので、人によって関わり方変えたりしてます。
――平松選手はどうですか
植村 うるさいんじゃないですか(笑)。ムードメーカーでオンとオフの切り替えがしっかりしてるし、やるとこはきちんとやるので、オフは遊びに行ったりとか代表戦家で一人で騒いでたりストーリーでよく上げたりしているので。それこそ自分にはできないことです(笑)。
――ワールドカップは見られましたか
平松 自分は全部見ました。
植村 早朝とかは見れなかったです。けど見れる試合は全部見ました。
――印象的な試合は
平松 日本対スペイン、ドイツは面白かったです。参考にしようと思って見てなくて、ファンとして楽しんで見てました。
植村 (平松が)一人でピッチピチのユニフォーム着て、応援していたのをストーリーに上げてました(笑)。
――印象に残った試合は
植村 日本代表の試合は面白かったですけど、決勝戦はすごかったと思います。あの舞台であんな観客でワールドカップは全部そうですが決勝になるとすごく注目されると思うので、あの舞台で自分の本来のプレーを出せるのはすごいな、自分もあのような舞台でプレーできたらいいと思いました。
平松 オランダ対アルゼンチンは荒れてて面白かったです。早朝に目が覚めました。
――最近ハマっていることは
植村 サッカーのウイイレのアプリにハマりました。みんなやってて、一回消したんですけどしばらくやってなくて最近入れたらハマってしまって、今ケガでできないのでイメトレしてます(笑)。
平松 引き続き読書と、チャリです。今ちょうど春休みで学校もないし、練習時間もゆっくりでそんなに遅くもないので実家までチャリで帰って実家からチャリで来てます。片道1時間半23キロをお母さんの電動アシスト自転車か、自分の普通のチャリかどちらかなんですけど結構楽しいです。すごく長い橋があって、人通りがないので大きな声で歌ってます(笑)。河川敷に行って一人でたそがれようかなと思っています。
――植村選手は成定選手(成定真生也、スポ3=神奈川・日大藤沢)などとドライブをされていると伺いましたが
植村 最近はしていないですね。真生也は他の人と行ってるとは思うんですけど、自分は行ってないです。
――去年の対談の際に試合前にマリオカートをすることがゲン担ぎという話をされていましたが、藤間さん(藤間英吉、スポ4=神奈川・鎌倉)から実はマリオカートをやった試合は毎回負けてしまっていたと伺いました。今年は試合前に何かやる予定はありますか
一同 (笑)
植村 今、英吉が忙しくてSwitchを家に持って帰っているんですよ。だからなくて、今年はどうしたらいいですかね(笑)。
平松 ウイイレでいいやん。
植村 ウイイレやるか…。
平松 ウイイレで対人戦1試合やって、負けたら試合にも負けるみたいな(笑)。
植村 やばいでしょそれは(笑)。今年は…多分何かしらをやると思います。まだ決まってないです。
――平松選手は何かゲン担ぎみたいなものはありますか
平松 本当にないです。アップ入る前まで自分はふざけているので。
植村 (マリオカートは)ゲン担ぎなのかな。
平松 ルーティンみたいな?
植村 ルーティン…。ルーティンでゲン担ぎにして負けてるから意味がないんだよな。
平松 ルーティン他にある?
植村 え、どうだろ。試合前にチューブやったりとかはあるけど、前日からは特にないね。
平松 俺も何かつくろっかな。あった方がかっこいいよね。
植村 どうなんだろう。
――ルーティンがある、ないは選手によっても変わってきますよね
平松 そうですよね。自分は基本的には直前までふざけていたいので、アップに入って切り替えたいですね。
――それが平松選手のルーティンなのかもしれないですね
平松 あー確かに。
植村 直前までふざけているのがね。
平松 ふざけているんじゃない。コミュニケーション。
――植村選手は来年からJ2・ジュビロ磐田への内定が決まっています。内定が決まってから時間が経ちましたが、心境の変化などはありますか
植村 決まった時は純粋にうれしかったですし、周りの人からも祝ってもらってプロというのが改めてすごいのだなと実感しました。時間が経ってみて、すごいものなのかなと思いつつ、やっぱりプロになってからが勝負だと思っているので、(プロが)決まって終わる選手になるのではなく、そこからどこまでいけるのかという自分の目標に向かって、何が足りないのかとかを常に考えて日々行動しています。
――シーズンオフにはジュビロ磐田のキャンプにも参加されたと思いますが、キャンプを通じて一番刺激を受けた部分はどこですか
植村 レベルはもちろんプロなので大学とは差がありますし、止める蹴るの技術や切り替えの早さとかは、プロの方がもう一段階上がっています。そういったところは自分もまだまだだなと感じましたし、プロという世界は甘くないというところは体感してみてより感じます。
――キャンプで印象的だった選手はいましたか
植村 遠藤保仁選手(ジュビロ磐田)です。ポジショニングとか見ている位置とかは、やっぱりすごいな真似できないなと思います。参考にするところも多いです。でも自分のプレースタイルがジュビロにそんなに多くいるようなタイプではないと思うので、その中で自分の特徴を出していくという感じです。
――平松選手はプロに対する思いはありますか
平松 そうですね。なりたいですけど、なれなかったらなれなかったでまた違う人生があるのかなと思います。もちろん本気で(プロを)目指すんですけど、自分の将来の目標というのに「日本をリードする」ということがあるので、そこに近づける人生選択をしたいです。プロになってもそうですし、なれなかった時、引退した時、長い目で見てやりたいことをもう少しいろいろ考えなきゃいけないと最近思っています。
――進路については模索している最中という感じですか
平松 今いろいろな方と話をさせてもらって、こういうことが大事だよねとかを参考にさせてもらったりしています。大人への階段を上っている途中という感じです。
――お二人は今年から主将・副将という立場になりますが、何か変化はありましたか
平松 見られ方を気にするようにはなりました。サッカーをしていてもしていなくても、ア式の主将というのは中からも外からも見られるし、トップの人間の歩む道や歩み方がブレていたりすると組織がブレると思うので、自分の発言もそうですし、去年より意識して気を遣うようになりました。
植村 自分は特に変化とか変わったことはないなという感じです。もちろん学年も上がって見られる立場にもなったので、責任というものは伴うと思っています。けど、副将になってからもなる前も、自分は今年ピッチでプレーで引っ張っていくということだけを思ってやっているので、そこだけを常にピッチに立ってやっていくだけかなと思います。
(4年生は)チームのことを考えてやる人が多い(植村)
質問に答える平松と植村
――自分たちの学年はどのような学年だと思いますか
平松 クセがないと思います。それが良いのか悪いのか分からないですけど、言えばやるし。ただやっぱり異端児的な存在の人はいないので、比較的チーム運営とかはしやすいです。ただそれが良い方向に転ぶか悪い方向に行くかは、自分たちの立ち振る舞いにかかっていると思います。自分たちの学年はまとまりやすいと思うので、そこを強みにやっていきたいです。
植村 まとまりのある学年だとは思います。けど、今ケガ人が多くいる中で誰が引っ張っていくのだとか、そういったチームを引っ張るという自覚とかはまだまだ足りないと思いますし、一人一人がもっと意識を変えてやっていく必要があると感じています。でもみんながすごく真面目で、チームのことを考えてやる人が多いので、そこがうまく転がり発言に出ていけば良いチームになるのかなと思います。
――新体制になってからの雰囲気はいかがですか
平松 明らかにいろいろ変わり始めてはいます。外池さんの色があったのが、段々兵藤さんの色に変わっている。ただ、外池さんが持っていた色というのを残したいという部分もあるし、逆に外池早稲田にあったぬるい雰囲気というのも早く消さないといけないと、今は模索中です。一部はどんどん変えていきたいという人もいる中で、まだそこに乗り切れていない人もいる。少し悪い部分がまだ残っているのかなと。ただ、外池さんが携わってくれていた100周年プロジェクトとかは、引き続き今もやってくれているので、そこは来年に向けて大事にしていきたい部分でもあります。そういった外池早稲田と兵藤早稲田の融合を、もう少しうまくやりたいと個人的に思っています。
植村 兵藤さんになってから間違いなくサッカーが強めになったと感じていて、兵藤さんの戦術や軸があってそこは間違いなく変化しています。すごく考えてサッカーをするようにもなったし、変化はすごく感じている一方で、外池さんで自分たちは3年間やってきたので、そこのバランスだったりとかは、結構難しいです。もちろん兵藤さんもいろいろ模索されていますけど、自分たちもいろいろ考えながらやっている段階ではあるので、そこはうまくやっていければいいなと感じています。
――話せる範囲で今年掲げているサッカーについて教えてください
平松 やっぱり前からのプレスというところを掲げています。それで今練習でよくやっているのが、サポートの質を上げるというところで、ボール保持もしたいと思っています。前からプレスをかけてボールを奪ってショートカウンターというのもそうですし、自分たちがゲームをつくっていくというところを今目指しています。
――現状での手応えはいかがですか
平松 この前の練習試合とかを見ても、確実にサポートの距離とか切り替えの質は上がっているなと思います。ただそれを90分通してと考えると、まだまだ足りないなと思います。練習中や試合中のふっとした時間に緩さが出るというのがあるので、そこは自分がもっと早く動いて締め直したいなと思います。
植村 やりたいサッカーというのは、少しずつですけど全体として見えてきているなと思いますが、一番は強度の部分がまだまだ全然足りないと思います。それこそ球際、切り替え、ハイプレスの部分は全然まだまだで、そこは意識の部分だと思いますけど、良い時もあれば悪い時もあるという感じです。そこのベースの部分は、練習中からもっと意識高くやっていく必要があるので、自分から見せていければいいなと思っています。
――強度は中盤を主戦場とするお二人にとって、一番意識しなければならないことかなとも思いますが、強度を上げるために具体的に実践できることは何だと思いますか
平松 自分が思うのは走ることです。切り替えも走らないと生まれないので、とにかく走ります。
植村 走るところと意識のところは、しつこく言っていく必要がありますし、今年のチームは真面目ではありますけど、雰囲気に流されやすい人も多いと思います。そのベースの部分はもっと意識付けて、厳しくやるところは厳しくやっていかないと、兵藤さんが目指しているサッカーには近づかないと思います。
1部昇格というのは目標ではなく使命だと思ってやっている(平松)
対談終了後に色紙に書くことを考える平松と植村
――2部での戦いはどのような戦いになると予想されていますか
平松 自分たちがボールを持てるとか、詳しいところはまだ分からないですけど、確実に難しいなというのは感じています。2部でもレベルはもちろん高いですし、どの大学も1部昇格を目指してやっている中で、自分は1部昇格というのは目標ではなく使命だと思ってやっているので、確実にどんなかたちでもきれいなサッカーじゃなくても、とにかく勝たなきゃなと思っています。
植村 間違いなく厳しい戦いになると思いますし、1部昇格という目標がありますけど、そんな簡単なことではないと絶対に思います。去年まで1部で戦っていたという油断みたいなものは絶対に捨ててやっていかないと、シーズンを通して勝ち続けるチームにはならないと思うので、そこはしっかりやっていく必要があると思います。
――今年のア式の中での注目選手を教えてください
平松 森璃太(スポ4=川崎フロンターレU18)と奥田陽琉(スポ4=柏レイソルU18)です。2人は同部屋という中、試合もコンスタントに出られずにお互い苦しんでいて、やっぱり同期なので活躍してほしいというのもあります。去年、今年と得点力不足が言われている中で、やっぱり陽琉には点を決めてほしいですし、そこに璃太のクロスからというのは2人でもよく話しているので、そのラインで得点を量産してほしいと思っています。
植村 難しいなあ…。俺は山田怜於(社4=神奈川・鎌倉)です。主務というのは大変な役職だと思うんですけど、実力は間違いないですし、GKはカイレン(ヒル袈依廉、スポ4=鹿児島城西)とか、すごい良い選手がいっぱいいる中で、試合に一緒に出たいなと思います。
――ご自身の今年のプレー面での目標を教えてください
平松 自分は1年間泥臭く戦います。それが自分の特徴なので、それをブラすことなくどんな状況でも泥臭くチームの勝利のために戦います。
植村 自分はアシストとゴールを合わせて10得点に絡むことです。2部になりましたけど、これからプロに上がる身としては、圧倒しなければいけないと思いますし、今年ジュビロでJ(の試合に出る)という目標も自分の中ではあります。そのためには大学サッカー、2部の舞台で圧倒する必要があると思うので、結果というところを意識してやっていきたいと思います。
――この前特別指定選手になられた中で、やはりJリーグでの出場というのは狙っていきたいですか
植村 そこはずっと狙っています。Jで出れるか出れないかで、変わってくるところはあると思うので。でもJで出るためにはやっぱり大学で圧倒して、周りに認めてもらわないといけないと思うので、頑張りたいと思います。
――最後に今年は大学生活最後の年にもなりますが、どのように学生生活を締めくくりたいですか
植村 自分は悔いの残らない一年にしたいです。結果もそうですし、来年からはプロの世界にも行くので、そこで大学の時ああしておけば良かったみたいな、振り返った時に後悔しないような人生を1年間送りたいです。それに(チームを)1部に昇格させることはやはり使命だと思うので、そこも含めて悔いの残らないような1年にできたらいいなと思います。
平松 自分も基本的には一緒で、悔いを残さないようにしたいです。やっぱりプロに行くにしても行かないにしても、学生として期間が決められている中で、みんなで一つの方向に向かって過ごすというのはラストだと思います。みんなで一緒に目指すものがあるというのは本当に尊い時間だと思うので、一瞬一瞬を大切に過ごしていきたいなと思います。
――ありがとうございました!
(取材、編集 髙田凜太郎、渡辺詩乃)
◆平松柚佑(ひらまつ・ゆう)(※写真左)
2001年(平13年)9月16日生まれ。171センチ70キロ。山梨学院高出身。社会科学部4年。今年のプライベートの目標として、何か興味を持てるものが欲しいという平松選手。ちょっとかっこいい目の趣味探しを頑張りたいと教えてくださりました!
◆植村洋斗(うえむら・ひろと)
2001年(平13年)8月26日生まれ。173センチ67キロ。神奈川・日大藤沢高出身。スポーツ科学部4年。来年から活躍の場をプロの舞台へと移すことが決まっている植村選手。今年は私生活からプロに向けた体づくりを頑張りたいと語ってくださりました!