2年目のシーズンを迎えた安斎颯馬(社2=青森山田)と伊勢航(社2=ガンバ大阪ユース)。プライベートでも仲が良いという両選手に前期の振り返りから早慶クラシコにかける思いまで語っていただいた。ア式での1年半で得てきたものとは。
※この取材は8月18日に行われたものです。
「自分たちがやり切れるどうかの勝負」(安斎)
関東リーグ駒大戦で得点を決めた安斎
――前期リーグ戦、アミノバイタルカップを振り返っていかがでしたか
伊勢 結果が今最下位、チームとしても上手くいってない中で結構みんなでチームを良くしていこうという取り組みはしています。うまくいっていないということは、チームとして「何か」が足りていないということでチームとしてその「何か」を模索しています。今、良い積み上げが出来ていると思います。東京国際大戦がありますけど、そこで発揮できればいいなと思っています。個人的には、昨年よりは試合に絡めている分、もっとチームに貢献しなくてはいけないという思いがあります。
――チームとして模索している「何か」というのは、明らかになってきているのですか
伊勢 雰囲気とかですね。最初負け続けている時は悪かったですけど、今は、ミスがあったとしてもポジティブな声かけがあって。どんどん前向きに捉えられています。そこは良くなっているところだと思います。
――安斎選手は、前期を振り返っていかがでしたか
安斎 前期振り返って、伊勢も言った通り中々勝てなくて苦しい結果がついていました。特に自分は前線の選手です。前期の後半は結構後ろが踏ん張ってくれている試合が多かったので僕らが点を取れなくて勝ち点を零すという試合が多くありました。そこは、前線の選手として責任を感じています。ただ、個人としてはプロ内定者が多かったり、個で違いを作る選手は多く揃っています。あとは、自分たちのやるベクトルを揃えるだけだと思っています。中断期間含めて良い取り組みが出来ていると思うので、今週の東京国際大戦が再スタートを切るのに重要な一戦になってくると思います。そこに向けてもう1つ明日の練習を含めて合わせる作業をできていければと。勝てていないですけど、そこまで心配することはないんじゃないかなと個人的には思います。
――今季印象に残っている試合あるいは、ターニングポイントとなった試合はありましたか
伊勢 自分が出ている試合になってしまうのですが明大戦です。1ー1で最後ひりゅう君が決めた試合でした。あの試合は、リードを奪われた状況で最後アディショナルタイムで追いついたという試合だったのでそこで盛り返せるということを自分たちで気づくことができました。その後も勝てない試合が続きましたけど、そこでやはり自分たちはまだまだやれるということを全員が気付けた試合でした。なので、ターニングポイントかなと思います。
安斎 自分としては流通経大戦かなと思います。結構負けもついたり、サッカーの内容的にも先が見えないというか。試合をやっていても何も得るものがなかったです。流通経大戦は0ー0でしたが、自分たちのやる方向性が見えた試合だったかなと個人的には思っています。
――ケガ人が多い中での戦いであったと思いますが
伊勢 プロ内定している選手などがケガをしていたり。そこは、戦力が減る部分ではあるのですが逆に自分にはチャンスが巡ってきました。そこは、ネガティブな部分ではありますがポジティブに捉えるしかないです。自分はチャンスだと思っています。チーム全体としてみんながチャンスとして捉えられているのはポジティブな面かな通っています。
安斎 それこそ最初の方は、4バックがいなかったり、キーパーもちょくちょく変わっていたりしていました。ケガ人は多かったですけどそれは言い訳にはできないですしそれでもやらなくてはいけないと思います。本当に日本一になるチームや上位になるチームというのは2、3人欠けたところで戦力は大きく変わらないです。ケガ人が出ることは仕方がないことなので、ケガ人が出た中で自分たちが何をできるかが重要かなと思っています。
――前期11位という結果で、開幕前はこのようになるとは予想していなかったと思います。試合を経る中でチームの雰囲気やご自身の気持ちというのはどのように変化していきました
伊勢 最初自分たちが日本一や関東リーグ優勝を掲げていた中でここまで負けるというのは誰も思っていませんでした。大きくかけ離れた状況で最初はネガティブであったり、自分たちがやっていることは本当に正しいのかとみんな不安になりました。しかし、そこは自分たちが現実として受け入れなくてはいけません。しっかりと自分たちの実力が足りていないというのを素直に受け入れることが大切です。一度みんなそれを消化できたので自分たちが今何をすべきかということを整理しています。後期はもっと良い結果になると思います。
安斎 シーズンを通して日本一を狙っていましたが、なかなか試合中にもうまくいかないことが多かったです。負けた結果というよりも自分たちがやりきれない試合が多かったです。個人個人を見ても不完全燃焼であったり、やり切った試合が少なかったです。後期は相手がどうこうというよりも自分たちがやり切れるどうかの勝負だと思います。自分たちが100%を出してチームとして同じ方向性で戦えたなら、これだけ良い選手も揃っていますし、プロ内定者も多いので「個」では絶対に負けないです。試合中に全員が出せれば、自分たちの目指すところに行けるのかなと思います。
――不完全燃焼という言葉も出ましたが、リーグ戦を通して引き分けが多かったように思います
伊勢 先程、颯馬も言っていましたが後半の試合は守備陣が頑張ってくれた中で自分も含めて点を取るということにこだわりを持たなくてはいけません。そこは練習中から意識して、変えていくことができますし行動を変えなくてはいけません。でも、徐々にみんなの意識が高くなっているので、自分はボランチですけどボランチ含め前線の選手がいかに決め切れるかというのが大切になるかなと。
安斎 僕も同じです(笑)。
――お二人とも、関東大学選抜としてU-19日本代表と試合されましたがいかがでしたか
伊勢 自分は中学、高校と選抜や代表に1度も選ばれたことがなくて。大学に入って初めて選抜に選ばれました。やはり早稲田の代表として行っている分、早稲田の時以上のプレーをしなくてはいけません。他の大学の上手い人たちとやれることでいろんな刺激をもらえます。それをチームに還元していく部分も選抜に行くと求められます。そこは良い刺激になっていますね。
――安斎選手は2本試合に出られて2得点決められましたが
安斎 関東選抜とかデンソーも含め、早稲田の活動以外でゴールを取っているのは非常に申し訳ないです。そういった選抜活動はもちろんチームをそうですし、個人のプロへの道にも大きく関わります。選抜では個人としてアピールして、そこでレベルアップしたことがチームにとってプラスになると思います。ただ、そこに選ばれるのもチームの結果やチームのプレーがあるからこその場所です。そこに上がれるために後期結果を残して頑張りたいと思います。
――昨季までと比べ、個人的に最も変わった点、成長した点を教えてください
伊勢 昨年からずっとAチームに関わらせていただいたのですが、やはり自分から発信するところというのは足りてなかったなと思います。それこそ昨年試合に出れなくて監督に文句を言いに行ったりはあるんですけど。良い意味でも悪い意味でも尖っていたんですよ(笑)。でも、今はいろんなことがあってネガティブではなくポジティブに捉えるようになりました。それを周りに発信していける力というのはついたと思います。それが監督やスタッフ陣に評価されて昨年よりは試合に絡めています。それを継続的にやっていきたいです。試合に出ると試合に出たいと思うので、試合に絡めるように頑張りたいです。
安斎 僕は昨年に比べて90分間通して戦う力がついたなと思います。昨年は途中出場があったり、スタメンでも途中で変わることが多かったです。今年は比較的90分通して戦えていると思います。ただ、結果としては昨年のゴール数と変わっていません。90分戦える中でより結果を出せる、人と違いを出せる選手になりたいです。
――全く関係のないことになってしまうのですが、背番号ってどう決まってるんですか
安斎 監督などですね。
――ご自身の希望はまったく関係なく
安斎 はい。
――安斎選手は前期ずっと「7番」をつけられていますが
安斎 うれしかったですね(笑)。
――伊勢選手は後期から「8番」をつけられますが
伊勢 いろいろあって、8番をもらえることになりました。それは素直にうれしいです。その分、1桁を背負っているのでもっとやらなくてはいけないと。それはコーチなどスタッフ陣からのメッセージでもあると思うのでそこはしっかりと汲みとってやっていきたいと思います。
「一応仲良いってことで(笑)」(安斎)
インタビューに答える伊勢と安斎
――昨年度のアンケートでお互いを仲の良い選手として挙げていましたが
伊勢 え~、あんまり言いたくないんすけどね(笑)。
伊勢 あんまり言いたくないんですけどまあ認めるか。
安斎 まあ一応同じ学部なんで。僕らふたりしかいないんですよ。まあなんでかたち…
伊勢 おい、かたちだけっていわないで(笑)。
安斎 一応仲良いってことで(笑)。はい、オフでも遊びにはまあ一応行ってるんで。
安斎・伊勢 (同時に) 一応あの2年連続でゴールデンウィーク旅行行ってるんで。
伊勢 まあ一応。
安斎 一応っす。
伊勢 一応次海行く予定なんで、一応。
――学部も一緒とのことでしたが授業も一緒にとっているんですか
安斎 あ~、5分の4一緒です。行ってる授業、対面取ってる5分の4は一緒です。
――ほぼ四六時中一緒ですね
安斎 まあ授業が始まったら、結構一緒な時間は多いですかね。
伊勢 まあお互い協力し合いながら。
――それではお互いにプレー面から他己紹介をお願いします
安斎 え~、プレーは、そうっすね。大学生とか20代にはない落ち着きがあります。いい意味でですよ(笑)。場数を踏んでいるかのような、ベテランのような落ち着きがありながら、一発の左足のシュートを持ってる。昨年、僕はケガをしてて、Iリーグ(インディペンデンスリーグ)のビデオ撮りに行ったんですけど、目の前でスーパーゴールを2発。伊勢くんの左足を、もう目の前で観させてもらって、そういった一発を持ちながら試合をコントロールできる。それと含めて、ピッチ外でも学年リーダーやってるんで、リーダー気質も持っているっていう万能型の良い選手だと思います。
伊勢 ありがとう。
――リーダーはどのように決まったんですか
安斎 いやもうなんかそうなってましたよ。
伊勢 自然とそうなってます。
――伊勢さんから安斎さんに対してもお願いします
伊勢 良いことしか言えないもんな。まあスターって感じです。多分高校時代からすごかったですし、実際大学入っても得点とか、すごい得点力あるなと思います。フィジカルも強くてやっぱ颯馬にボール預けておけばなんとかしてくれるみたいな感じがあるんで、そこが試合中すごい頼りになりますね。最近だと結構こう颯馬がチームを引っ張るっていう自覚が出てきて、すごいポジティブな声かけだったり、チームがうまくいってない状況で自分のプレーとか発言でチームを良くしようっていう行動が最近すごい見れているので去年よりは成長しているなっていうのは感じます。ピッチ外だと 昨年、学年のことはあんまり干渉していなかったんでこっちとしては大変だったんですけど、今年は学年ミーティングとかでも話振らなくても自分から積極的に話すようになってて、良い意味で変わってきてるなと思っているんでそこは最近助かってます。
――次はプライベート面に関して何かありますか
伊勢 やめろよ、お前。やめろよ、お前(笑)。
――面白いやつでお願いします
安斎 面白いやつっすよね、オッケー。
伊勢 やめろよ。
安斎 なんだろう、オブラートには包むわ。なんだろう、なんて言えばいいんだろう。プライベート…。最初良いところ言うわ。
伊勢 最初悪いところ言って。
安斎 いや、最初良いところ。プライベートは、まあそれこそこういう風に話してても楽しめる存在ですし、まああとは例えば授業とか取ってても結構マジメで、例えば土曜日に提出するものがあるとしたら必ず木曜、水曜には絶対終わっている。結構マジメだし、やるべきことはしっかりやるっていう感じですね。あとは~…
伊勢 オブラートに包めよ(笑)。
安斎 狙った獲物は逃がさない。
伊勢 ありがとう(笑)。だいぶ包んだね。
安斎 うん(笑)。これ使ってください(笑)。
伊勢 これは使えるね。
安斎 これは使える。
伊勢 これは使える。
安斎 結構狩り上手なんで。
――伊勢選手から安斎選手にお願いします
伊勢 まあ良いとこは、なんだろう。頭良いんで、生きていく上での賢さがあるんで、彼。それはなんかすごい一緒にいて感じますし、まあレポートとかでもすごいよく書いてんなとか思います。サボるところはうま~くサボって、やるとこはちゃんとやるっていう感じなんですよ。自分は早くからレポートを書きます。颯馬はレポートを良い感じにうまくまとめます。それでふたりで確認しあって、提出するっていう感じなんで。
安斎 でもそれは俺も感じてる。レポート、ああ、こういうの書くんだ~っていうのは。
伊勢 まあでも賢いなっていうのは感じますし。
安斎 楽して生きているからね。
伊勢 そう、うまく楽して賢く生きている感じで。まああとは一応旅行に行っている時とかも、大阪出身で自分東京土地勘ないんで、高速道路とか運転とかいつも助けてもらってるんでそれも。自分は免許持ってないんですよ。
安斎 あ、俺運転上手いね(笑)。俺運転うまい。
――首都高とかも平気ですか
安斎 全然!あのこの前も乗ってました。
伊勢 非常に優秀なドライバーなんで。
伊勢 悪い面でいうと、最近なかなか進捗がない状況らしいんで、早くなんか行ってほしいですね。こっち側としても話聞いててちょっといつ行くんだよみたいな感じなんで。早めに行ってほしいなと思います。
――今季のお互いのプレーに点数をつけるなら何点ですか
安斎 そうっすね、じゃあ僕からいいですか。点数か。
伊勢 正直に行こう。
安斎 20点で。はい、プレーの練習とか、そういうパフォーマンスとか含めてみれば試合中もっと出来るんじゃないかなっていう風に自分は感じてて、まあまだ、何試合だ。4とか。
伊勢 5試合くらい。
安斎 5試合くらいなんで、そろそろ多分後期にはだいぶ関東リーグ(関東大学リーグ)のスピード感っていうのも慣れてきているかなと。期待とかを込めて、前期は多分本人もまだ出し切れていない部分は多分自分でも実感していると思います。もっと自分は普段見ている分やれると思っているので、そういった期待も込めてこの点数にしました。
伊勢 30点っすね。
安斎 まあそうなるよな(笑)。
伊勢 去年もっとゴール取ったよね。
安斎 いや、取ってない。
伊勢 あ、取ってないか。でも昨年からずっと出ているんで、もっと得点とかアシストとか数字を残せる力は持っていると思います。そこはしっかり結果を残してもっとチームを勝たせるような選手になってほしいなと思います。
「みんなの想いをより一層背負う試合」(伊勢)
アミノバイタルカップ城西大戦でドリブルして相手をかわす伊勢
――早慶戦の印象は
安斎 早稲田入りたいと思ったのもやっぱ早慶戦を観た影響っていうのは自分の中で少なからずあります。憧れの舞台ですし、去年ピッチに立たせてもらって、より一層あのピッチで勝ちたい。すごい本当に夢のような舞台だったので今年こそあのピッチで勝ちたいっていうのすごい強く思っています。
伊勢 大学で早稲田選んだのも、颯馬と一緒かもしれないですけど、早慶戦があったっていうのもすごい大きな理由です。昨年はベンチ入れなくて、運営の方で観てましたけど、それこそ颯馬が出ている姿であったり、同部屋の直哉(スポ2=ツエーゲン金沢U18)が得点決めているところも観て、やっぱり素直にかっこいいなとか思いましたし、羨ましいとも思いました。自分もそこに立ちたいって想いは強くなったんで、今年こそは出たいです。
――普段の試合との違いはどのような部分ですか
安斎 普段は学連が主体で試合を作ってくれて、僕たちはプレーするだけなんです。早慶戦に関しては全て1から僕ら早稲田と慶応の、選手、マネジャーたちが1から全部作っているものであって、全ての人がその試合に関わっています。もう賭けている想いも違いますし、それこそ本当全部の試合そうですけど、より一層部員、100人近くの全員の部員で戦っている試合かなという風に思います。
――早慶戦当日一番のモチベーションになるのは何ですか
安斎 僕は観客ですね。観客の多さですね。僕観客が多ければ多いほどパフォーマンスあがると思っているので。
伊勢 スターです、彼。スター気質です。
安斎 やっぱそこは自分のモチベーションになってます。
伊勢 颯馬も言いましたけど、早慶に関わる全員の人が作り上げる舞台です。いつもだったら関東のだったら学連の人とか、限られた人が試合を運営してくれていて、あまり自分たちが試合運営に関わるってことは少ないんです。早慶戦は選手であろうとマネジャーであろうと全員がこの試合に関わります。その分みんなの想いを汲み取る場面っていうのが多くなるので、みんなの想いをより一層背負う試合にはなると思います。負けられないですし、それも相手も慶応なので。絶対負けちゃいけないし、勝たなきゃいけないライバルなのでいつもの試合よりは気合が入ります。
――今年の慶応の印象はどうですか
伊勢 2部ですけど前期は結構勝ってましたし、自分たちがアミノ(東京・アミノバイタルフィールド)で専修に負けた試合の前に同じグラウンドで法政と慶応がやってて、自分たちは前期法政に完敗しました。慶応はアディショナルタイムまで良い戦いしてたので、すごい手強い相手だなと思います。
安斎 慶応はそれこそ前期は2部で首位に立っている場面も多かったと思います。今はちょっと落ちてますけど力は本当にあります。まあただ早稲田の方が上だと思うんですけど。そこは当日の結果で見せたいなと思います。
――昨年の敗北を経ての2年目となる今年の心境は
安斎 最後ゴール決められて試合終了の笛が鳴って慶応のスタンド側がすごい喜んでて、その悔しかった景色っていうのは今でも忘れてないです。やはりあれを思い出すたびに慶応には絶対負けたくないって思います。あとはあの試合を作ってくれた昨年でいえば玄記くん(西川玄記、令4年スポ卒)とかの想いを考えたら、すごい負けちゃいけなかったかなっていうのは思いますし、勝たせてあげたかったなっていうのはあるんで。本当そういった陰で支えてくれている人の分までやらないといけないなっていうのは今年もより一層強く思います。
伊勢 去年は運営していてスタンドから観ていました。片づけている際に早稲田側の観客はすごいどんよりした雰囲気で帰っちゃって、慶応の人はすごい喜んで嬉しそうな表情をして帰っていった時にやっぱり早稲田の人をがっかりさせてしまったっていうのはすごい感じました。今まで先輩たちが築いてきた19年間無敗っていう歴史を止めてしまった責任はありますけど、逆に今年からはまた新たな歴史を繋げるっていうポジティブに捉えて今年は絶対に勝ちたいと思います。
――チーム内でのライバルは誰ですか
伊勢 自分ボランチなんでボランチの人は全員ライバルだと思っています。おぐ(小倉陽太、スポ3=横浜FCユース)とか洋斗くん(植村洋斗、スポ3=神奈川・日大藤沢)もみんな上手いですし、やましくん(山下雄大、スポ4=柏レイソルU18)もかず(福井寿俊、文構2=東京・国学院久我山)も上手いですし山市(山市秀翔、スポ1=神奈川・桐光学園)も上手いです。みんなが上手いプレーをするとそっから自分もやらないといけないって刺激をもらえるので、ライバルではあります。自分からしたら自分を高みに持っていってくれる良い存在ではあるなって思っています。
安斎 個人的にはそんなライバルって思っている人はいないです。ただまあ自分が誰よりも点取るっていう想いを持っているのでそこは誰かが、まあもちろんゴールは嬉しいですけど、誰かが決めたらやっぱ自分もとらないとなっていう風には思います。そこは絶対譲れないところかなって思っています。
――早慶戦の注目選手は誰ですか
伊勢 あんま言いたくないですけど安斎選手だと思います。
安斎 出た、対談あるある。
伊勢 安斎選手と駒沢直哉選手です。まあ早稲田を勝たせるには、勝つためには点が必要です。直哉と颯馬が一番早稲田の中では得点力があるふたりだと思ってるんで、得点を取ってチームを勝たせてほしいなと思います。
安斎 え~、僕は伊勢選手を含めた2年生、同期に期待したいなと思ってる。3、4年生は多分プロ内定している人も多くいますし、まあ多分実力があるのは僕らも充分分かっています。あとは下の底上げかなっていうのは思っています。やはり、僕らが戦う姿だったり、やる姿をグラウンドで見せれば3、4年生は自ずと示しつづけてくれます。僕らが逆にそのプロ内定してる人たちよりもパワーを出せればもっともっと強くなれると思うので、そこは2年生が逆にプレーで引っ張っていけるぐらいの想いを持ってやりたいなっていう風に思っています。
――早慶戦での個人目標と意気込みを教えてください
伊勢 去年は出れてないので、今年はまずメンバー入りしたいです。もちろん出たいっていう想いもあります。あの大勢いる観客の中でプレーできるっていうのはすごい幸せなことだと思うので、その舞台に立てるように頑張りたいと思います。
安斎 勝たせます!
――ありがとうございました!
(取材・編集 平山瑞姫、水島梨花 写真 藤田珠江、水島梨花、栗田優大、平山瑞姫)
早慶クラシコに向けた意気込みを書いていただきました!
◆伊勢航(いせ・こう)(※写真左)
2002(平14)年7月17日生まれ。172センチ。ガンバ大阪ユース出身。社会科学部2年。安斎選手に「狙った獲物は逃がさない」と称される伊勢選手。何事にも真面目に取り組み、大学生活を謳歌されているそうです!
◆安斎颯馬(あんざい・そうま)
2002(平14)年9月29日生まれ。175センチ。青森山田出身。社会科学部2年。首都高も楽々運転できるほどのドライビングテクニックを持つ安斎選手。伊勢選手も腕前を絶賛されています。現在は、ゴールド免許獲得への道を模索中とのことです!