【連載】早慶クラシコ特集 第1回 Jリーグ内定者対談 小倉陽太×植村洋斗

ア式蹴球男子

 3年でJリーグ内定を決めた小倉陽太(スポ3=横浜FCユース)と植村洋斗(スポ3=神奈川・日大藤沢)。現在、2人が思うこととは。

※この取材は8月18日に行われたものです。

「前期通して本当に苦しかった」(小倉)

アミノバイタルカップ専修大戦で戦況を見つめる小倉

――今シーズンをここまで振り返ってみていかがですか

植村 結果だけ見たら全然納得のいくシーズンじゃないと思いますし、内容も自分たちがシーズン前に目指していたサッカーとはかけ離れているもので、ここから後期始まっていく中でどうしていくかというのは課題かなと思います。

小倉 前期通して本当に苦しかったなというのが感想で、勝ったのも1試合だけで勝ち切れない試合や負け試合ばかりで、自分自身の役割というかチームを引っ張らなければならない立場でありながらチームを勝たせられていないというのは、個人としても悔しい前期だったと思っています。

――前期の自分自身に点数をつけるとしたら何点ですか

植村 自分は10点満点中7点です。理由は前期通してけがなく試合にコンスタントに出れたことと、その中でチームの中でも存在感を出せたのかなと思います。残りの3点というのは結果という部分をもっとこだわってやっていかなきゃいけないというところで7点です。

小倉 自分は10点満点で言ったら5点とか4点です。さっきも言ったように試合を何回もこなしていく中で、植村とかに比べて自分が出てた部分というのはあまりなかったのかなと思っていて、でもけが明けて復帰してからは試合もコンスタントに出れていて自分もけがなく終われたので、甘めにつけて5点かなと思います。

――前期チームとしてなかなか結果が出せなかった要因は何だと感じていますか

植村 やりたいことがはっきりしなかった。それこそシステムを変えただとかチームとしてもなかなかまとまらなかったという印象で、結構バラバラになっていたことが練習から多くあったので、練習の雰囲気から勝てないチームだなというのはありました。

小倉 個人個人で見れば能力の高い選手がそろっていて、だからこそ個に頼りすぎちゃったかなというところはあって、もっと一体感を持ってチームワークを高めていく必要があったかなと思います。

――シーズン当初から様々なシステムを試していた中で、中盤の選手としてどのように感じていましたか

植村 チームとしてシステムを変えたのはゴール前に厚みを持たせるという面で、確かに厚みは出ていたのかもしれないですけど、結果として点も取れていなかったので、そういった面ではあまり嚙み合っていなかったのかなと感じていました。個人としてはそのシステムに適応はできていたので、チームとしてもう少しやっていく必要があると思います。

小倉 自分も個人としてはやることはあまり変わらないというか植村が1個高い位置にいるのか、自分の横にいるのかという違いだったので、自分の中では役割自体は変わっていなかったのかなと思います。チームで見た時に中盤に人数をかける分、前に人数をかけれていなくてそこの3バックにした時の利点をあまり生かせなかったというのが正直な感想かなと思います。

――小倉選手は今季最終ラインからビルドアップに参加するシーンが多く見られましたが、監督から指示があったのか自分の判断で行っていたのかどちらでしたか

小倉 特に監督から指示とかはなくて相手のFWを見ながらで、相手のフォーメーションにもよりますけど、自分たちが4枚で回していて相手が2トップだったら後ろで数的優位をつくったりしたかったので、自分が後ろに入ってスムーズに(パスを回す)というイメージがあって、逆に自分たちが後ろ3枚で相手が2トップだったら落ちずに、でも自分がセンターバックと植村とか別の選手の中継役になれればということを考えながらやっていました。

――チームの中で求められている役割はどういったものだと思いますか

植村 自分はチームの中で中心としてやっていかなきゃいけないと思っていますし、監督から結果という部分を常に求められているので、結果というところにもっとこだわってやっていく必要があるかなと思います。

小倉 自分はどちらかというと一歩引いた立場からチーム全体を見るというか、ポジションもボランチやたまにセンターバックをやったりとチームの軸になるポジションを担うことが多いので、試合の進め方だったり自分から色々発展させて、チームの方向性を決める役割というのを昨日監督からも話があったので、後期はそこをやっていけたらいいなと思います。

――今までの話に共通してくる部分もあると思いますが、まだ足りないなと感じている部分はありますか

植村 自分はさっきから言っている通り結果の部分。ゴールとかアシストというのは目に見えて分かるので、そこはしっかり出していかなきゃと思います

小倉 自分はゲームメイク。速攻を仕掛けるのかそれとも一回ペースダウンしてゆっくり自分たちの時間をつくるのか、そういうチームの流れや状況を読みながら、試合を進めていくゲーム自体を俯瞰して見ていく能力とかそういったところは全然足りていないなと思うので、もっと頑張っていきたいと思います。

「気負いすぎずにいつも通りプレーして尚かつ結果にはこだわって」(植村)

インタビューに答える植村

――本格的にプロを意識し始めたのはいつごろですか

植村 サッカーを始めたころからサッカー選手になりたいと思ってサッカーをしていましたし、でも現実的にプロを見始めたというのは高校2年の夏くらいからプロになれるんじゃないかというのは思っていたという感じです。

小倉 自分は大学1年生の後期あたりから実際にそこを目指していけるんじゃないかなと思っていて、高校の時までは自分にあまり自信が持てなくて、そういったところからコンディションがあまり安定しなかったりとか課題も結構あって、ユースの時からプロに行っても自分が活躍している姿が想像できなかったので、大学に入ってからは試合に1年生の頃からコンスタントに試合に出れて、関東1部である程度のプレーをすることができていたので、自信もついてきてプロを意識するようになった感じです。

――内定先のクラブへはどういった思いがありますか

植村 自分はジュビロと関わりがなかったので、今年のキャンプに行ってからジュビロ磐田というクラブの魅力に惹かれて、ここでプレーしたいと思ったのが一番で、実際今は苦しい状況ですけど自分がこのクラブの中心となってプレーしたいという気持ちがあったので、ジュビロ磐田に決めました。

小倉 自分はユース時代まで(横浜FCで)過ごしてきて、最初はあまり戻る気がなく、J1(のクラブ)を目指したいというのが1、2年生の頃はあったのですが、色んな内定した人の話とかを聞くと試合に出れないと意味がないというか、J1のクラブにいても試合に出れなくて、結局どこかに飛ばされちゃうみたいなことも現実を見たらあるので、自分は出場機会というのを求めて(クラブを)選んで、それがたまたま自分の元いた横浜FCだったという感じです。

――内定先のクラブに自分のどういった部分を評価されたと考えていますか

植村 自分は攻撃の部分で違いを生み出せるというところで、ボールを運べる選手というのはそんなに多くないと思いますし、そういったところの評価プラスで評価してくれて内定を頂いたと思います。

小倉 自分はまずは中盤での守備の強度のところでほかの中盤の選手より球際で負けずに奪いきることができるというのと、後は中盤の底で落ち着いてサイドに捌いたり縦につけたりとかするところを、評価していただいたのかなと思います。

――小倉選手はユースそしてプロになってからも横浜FCに所属する中で、大学は早稲田大学で過ごしたことで何か得られたものはありましたか

小倉 圧倒的に人間性の部分かなというのは感じていて、試合中のミスした後のプレーとか、高校の時だったらミスした後はどんどんコンディションが悪くなっていたと思うんですけど、自信がついたことでミスしても次のプレーで巻き返すことができたりとか、後は試合中喋ることが増えたかなと思います。ひたすら外池さんに「お前は喋れ」と言われていたので、実際そこが原因で高卒でプロになれなかったことがあったので、その2点かなと思います。

――植村選手から見て小倉選手は試合中声を出していると感じますか

植村 出してるんじゃないですかね(笑)。

小倉 多分洋斗にはあまり聞こえないと思います。隣とか一個前とか、自分が動かして自分がやりやすいようにみたいな感じです。植村はもう言わなくてもって感じなので。  

植村 あまり前期一緒に出ていないよね。出たっけ。

小倉 最後の方だけかな。

――植村選手は全試合に出場された中で、一緒にやっていてやりやすさみたいなものはありましたか

植村 そうですね。1年の頃から一緒にやっていますし、守備の立ち位置とかは自分が攻めたいという思いがあるのでバランスをとってくれたりとか、そういった面でやりやすさがあります。

――Jクラブへの内定が出たというところで意識の変化はありますか

植村 もちろんプロ内定という目でこれから周りにも見られますし、自分としては今年特別指定選手にも認定されましたしそういった面ではいつでもプロの舞台で出れる権利があるのでそこに出れるように意識はしていますし、練習だとか大学での違いというのは見せつけていかないといけないと思います。

小倉 自分は久君(西堂久俊、スポ4=千葉・市船橋)とか3年生でプロ決めて今4年生になった選手が苦しんでいるのを見ているので、逆に気負いすぎずにというか、プロ決まったけど今の自分と向き合いながら先を見すぎず自分のできることをしっかりやることが、チームにとって違いになってくるだろうと思ってやっています。

――Jリーグの舞台と大学の違いはどのようなところだと感じていますか

植村 プロはやっぱりいつ契約切られるのか分からない一人一人生活がかかっている状況で、サッカーに対する向き合い方というのは絶対プロの方がすごいと思いますし、実際練習でも意識の高さだったり技術の高さだったりそういった部分はあるので、大学とはまた違った楽しさがあります。

小倉 自分は練習参加とかをせずに決めたので、あまりそういうところとかは分からないのですが、でも今洋斗も言っていたけど自分の生活がかかっているというか、サッカーを仕事してこれから生きていくというのを考えたら生半可な気持ちでプレーしてはいけないというのがプロの世界だと思いますし、今に比べてファンとかサポーターの方々も断然多くて、そういった方々の活力になれるようなプレーとか振舞いをしなきゃいけないのがプロのサッカー選手かなと思うので、違いと言ったらそういった意識のところかなと思います。

――プロに内定したということでマークなども厳しくなってくると思いますが、そういったものを乗り越えるために必要なものは何ですか

植村 そういった見られるだとかマークがくるだとかはプレッシャーになりますけど、自分はそんなのをあまり気にせずに今まで通りプレーして何か上手くいかないことがあったら適応していくだとか、あまり気負いすぎずにいつも通りプレーして尚かつ結果にはこだわってよりやっていければいいかなと思います。

小倉 メンタルかなと思っていて、自分がビビっていたらプレーも上手くいかないだろうし、プロ内定という肩書きにビビらず周りからのプレッシャーにもビビらず、自分のできることをやれればいいかなと思います。

「卒業後の舞台でもライバルであり続ける」(小倉)

インタビューに答える小倉

――お互いのプレーはどのように映っていますか

植村 小倉は守備の選手だと思いますし、守備のボール奪うだとか球際の面ではチームのなかでもずば抜けて良いものを持っていますし、そういった面で自分はまだまだ劣っていると思いますし、見ていてすごいなと思います。

小倉 こいつ何でもできるんですよ(笑)。今も守備のこと自分を棚に上げてくれましたけど、ボランチ組んでいて一番楽というか守備の強度も高いですし、尚かつ攻撃で自分で一枚はがして決定的なスルーパス出せたりとかシュートまで持っていけたりとか、何でもできすぎて難しいです。もう羨ましいです。攻撃は自分があまり得意ではないなと考えているので、攻撃であんなにストロングポイントがあるのは羨ましいです。

――プライベートな部分でお互いの紹介をお願いします

植村 基本寮にいることが多いので前まではスマブラとかゲームを一緒にしていたんですけど、最近は自分があまりやっていなくて…。ゲームが好きなやつかなとは思います。

小倉 洋斗なんだろうな…。

植村 俺プライベート何もないよ。

小倉 こいつも(ニンテンドー)スイッチを買ったので、マネジャーとか中谷颯辰(スポ3=静岡学園)とかとやっているイメージです。

――お互いの第一印象から変わった部分はありますか

植村 高校の時から代表に入っていて知ってはいたんですよね。第一印象は、静かだけどサッカーに対しては熱い、みたいな。それは今も変わらないですね。

小倉 自分も洋斗のことは高校から知っていて、リーグ戦でも対戦していました。自分は1年生の時には試合に出ていなかったので、2年生のときに初めて対戦したんですけど、大学ではチームメイトになって。最初はプライド高いな、という印象だったんですが、今は全然そんなこともないですね。

植村 ここ(ア式)にきて少し変わりましたね(笑)。

――お二人がプライベートで1番仲の良い選手は誰ですか

植村 俺あんまいないな(笑)。

小倉 自分は特定の1番仲良い人とかはあんまりいなくて、誰とでも話すタイプですね。

植村 自分がよく一緒にいるのは中谷ですね。あとは平野右京(人3=兵庫・滝川)とか、成定(真生也、スポ2=神奈川・日大藤沢) とか。成定は寮の部屋が一緒なので一緒にいることが多いです。

――ライバルだと思っている選手はいますか

植村 俺毎回小倉って言ってるんだよな。

小倉 え、そうなの。

植村 ポジションが一緒だし、お互いプロ入りも決まっているので負けたくないなとは思いますね。

小倉 俺も植村って言わなきゃいけない流れじゃん(笑)。まあ自分も前の対談の時に、植村と答えたと思うんですけど。タイプは違いますけどポジションも同じで、先を見据えればパリ五輪もそうですし、卒業後の舞台でもライバルであり続けると思います。

――現3年生はどんな学年ですか

植村 一言で言うと、仲が良い、という感じですね。寮生、寮外生とか色々分け方があるんですが、みんな誰とでも仲良く話していて、まとまりのある学年かなと思います。

小倉 同じで仲が良い、の一言かなと思います。特定の人とばかり遊んだりしないイメージがありますね。学年で飲んだりもします。

――1年上の、4年生はどんな先輩たちですか

植村 個が強い人が多いという感じですね。サッカーも一人ひとり自分が強くて、まとまるのもなかなか難しいのかなと思います。

小倉 自分たちの学年に比べたら、ちょっとまとまりが無いのかなという感じがします。

植村 これ使われるって(笑)。

小倉 寮生が寮外生と話してるのをあまり見ないです。話しているのかもしれないけど(笑)。寮生がAチームで、寮外生がBチームみたいな感じになっちゃってるんで、練習時間があまり被らないことでそう見えてしまうのかもしれないです。サッカーの部分ではみんな能力が高くて、下級生のお手本になってくれていると思います。

――「この人はすごい」と思う先輩はいますか

植村 4年生か。あれ、何もないな(笑)。

小倉 (笑)。サッカーで言ったら、丹羽(匠、スポ4=ガンバ大阪ユース) 、山下(雄大、スポ4=柏レイソルU18)は技術の面でずば抜けていると思います。 人間性の部分だと、徹くん(柴田、スポ4=湘南ベルマーレU18)かな。あの4年生集団の中で、言動が1人だけ違うなという部分があって。徹くんが怪我で離脱してしまったのはチームにとって大きかったと感じることは、前期を戦ってすごく多かったです。

植村 自分は、サッカー面プライベート面含めて、監物(拓歩、スポ4=清水エスパルスユース)ですかね。両方すごく意識が高くて。サッカー面では、色々なものを取り入れてずっと進化をやめないという感じがしますし、オフの時にも筋トレとか、常にサッカーのことを考えていてすごいと思います。

――柴田選手が離脱してしまった拓大戦(4月16日、●2-3)以降、チームとして難しくなりましたか

小倉 チームをまとめる人がいなくなったんですよね。リーダーシップを取れる徹くんがいて、今キャプテンマークを巻いている俊也くん(鈴木、商4=東京・早実)がいてようやくまとまれるチームだったのかなと。

――監物選手はコーチングも上手なイメージがあります

植村 たまに言い合ったりすることもありますけど、後ろから声を出してくれるのはとても有難いですし、チームの士気も高まります。復帰してくれてよかったです。

小倉 ポジティブな声かけが多いなと感じます。周りがやりやすいように、ミスした選手が精神的に沈んでいかないように声かけしてくれていると思いますね。

「一試合一試合を大切にしたい」(植村)

法大戦で指示を出す植村

――早慶戦が控えていますが、チームの雰囲気はいかがですか

植村 リーグ戦がなかった期間で、成長したと感じたりそうでないと感じたり色々です。ただ間違いなくチームは前を向いて勝利に向かって毎日取り組んでいると思うので、とても良い雰囲気だと思います。

小倉 自分も同じで、日によって「今日の雰囲気はぬるいな」と思うこともあるんですが、後期で巻き返さなくてはいけないという共通意識は持てていると思います。そこから生まれる勢いみたいなものは練習を積み重ねながら出てきているので、決して悪い状況ではないと思います。

――お二人は後期も前期と同じ背番号をつけられますが、背番号に対する思いはありますか

植村 自分は今シーズン10番をつけていて、それ自体人生初なんですけど。任された時は驚きましたが、期待されているのがわかりました。前期のパフォーマンスは悪くはなかったんですが、10番としての成績で言えば歴代の10番の方々には全く敵わないですし、そういった意味で後期も10番を背負うからには結果にこだわってプレーしていきたいです。

小倉 自分が1年生の時に4番をつけていたのが鍬くん(鍬先祐弥、令3スポ卒・東福岡)で、ずっと背中を見て一緒にプレーもしていて。そして今自分が4番をつけた以上、鍬くんを一回り二回り超えていかないと自分が4番を背負っている意味がないと思っています。後期はそれを目標にプレーしたいです。

――前期の結果をふまえて今取り組んでいることはありますか

植村 個人としては怪我もあって、なかなか取り組めることも多くなかったです。ただチームとしては前期の途中でシステムを変えたことを踏まえて、システムに対してどうプレーしていけばいいのかというのを考えました。

小倉 チームの中で3バックを経験したことがある選手があまりいない中、自分はユース時代に一度だけやったことがあるのを思い出しながらやっていました。自分だけが分かっていても意味がないので、コーチングなど周りを動かすことを意識してやっています。4バックの時より周りの戦術理解度が高くない中で取り組んでいて、そこにより気を使わないとすぐ崩れていってしまうと思うので。

――早慶戦を含め、後期に向けて大切にしたいことはありますか

植村 一試合一試合を大切にしたいです。苦しい状況ではありますが、目の前の試合に取り組んで積み上げていくしかないと思いますし、一つ一つの試合に勝っていった先に良いものが待っていると思うので。まずは目の前の試合に全力で集中して取り組んでいきたいです。

小倉 結果だけにこだわっていきたいです。絶対に降格するわけにはいかないですし、少しでも順位を上げればインカレも見えてくるとは思います。どんなに試合内容が悪くても一点取って引いて守ったり、押されていても粘り強く貪欲に戦ったりすることが今のチームに必要だと思います。

――早慶戦を含め後期のキーマンとなる選手を教えてください

植村 じゃあ自分は福井寿俊(文構2=東京・国学院久我山)で。彼自身しばらくBチームで苦しんだ中で、今季やっとトップチームに上がってきてプレー強度などに適応してきたと思います。ここから彼が出場してチームがどう変わるかも楽しみですし、自分も一緒にプレーしたいので、そういった意味で福井寿俊で! 

小倉 自分は安斎(颯馬、社2=青森山田)かな。前期は1点取りましたが、あいつ自身絶対満足していないでしょうし、後期絶対やってやると思っていると思うので。やっぱり一番可能性を感じるのはあいつだし、シュートのバリエーションもチームの中でずば抜けているので後期はそれを発揮してほしいです。

――個人としての目標を聞かせてください

植村 結果に一番集中してこだわっていければと思います。プロにも内定が決まって特別指定選手にもなったので、そういったところにも関わっていけるようにまず大学サッカーで存在感を出していければ良いなと思います。

小倉 自分も来年になったら横浜FCに関わるチャンスも出てくると思うので、残りの半年間でプロで戦えるだけの実力と覚悟を養って、プロの世界でも圧倒できるような力をつけていくことが今後の目標です。

――最後にチームとしての目標を聞かせてください

植村 現実的な目標は残留を決めるということで、それに加えてインカレで優勝することが目標です。まずは絶対に残留を決める必要がありますし、その先にインカレが見えてくると思います。

小倉 自分も同じで残留あってのインカレだと思います。インカレ優勝、日本一を目指す権利は残留を決めてその後得られるものなので。まずは残留を目指して取り組んでいきたいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 髙田凜太郎、平山瑞樹 写真 前田篤宏、水島梨花、髙田凜太郎)

早慶クラシコに向けた意気込みを書いていただきました!

◆植村洋斗(うえむら・ひろと)(※写真左)

2001(平13)年8月26日生まれ。173センチ。神奈川・日大藤沢出身。スポーツ科学部3年。スポーツ科学部3年。選手みんなでゲームをよくやる植村選手。最近はこれが公式戦前日のルーティンになっているそうです!

◆ 小倉陽太(おぐら・ひなた)

2001(平13)年5月3日生まれ。183センチ。横浜FCユース出身。スポーツ科学部3年。休日はよくアニメを見るという小倉選手。最近見ているワンピースのアニメは、5周目くらいだそうです!